保育のコラム

なぜ保育士間でいじめが起こるの?いじめの原因と解決策を紹介

2021/12/17

なぜ保育士間でいじめが起こるの?いじめの原因と解決策を紹介

 

保育園という閉ざされた空間の中で、あってはならないことですが、稀にいじめは起きてしまいます。

 

大人同士のいじめなので、「あれ?これいじめかも?」と気がつくまでに少し時間がかかる陰湿なものもあります。

 

また、無視や仲間はずれといった軽いものからエスカレートし、必要な仕事道具を隠す、エプロンを捨てられるなど悪質になっていくものもあります。

 

なぜ保育士といういじめを撲滅するべき立場にもかかわらず、いじめが起きてしまうのでしょうか。

 

また、実際に起きてしまっているいじめに対してはどのような解決策があるのでしょうか。

 

今回は、保育士が実際にいじめにあってしまった原因や解決策についてご紹介します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

保育士のいじめって?具体的にどんなものがあるの?

 

保育士のいじめには陰湿なものも多く、具体例をあげてみると下記のようなものです。

 

・陰口を言われる

・仕事を押し付けられる

・嫌味を言う

・エプロンを隠す

・上履きが捨てられる

 

思わず「小学生か!」と思えるくらい稚拙な嫌がらせなどもありますが、実際に毎日攻撃を受けると積み重なって精神的にしんどくなっていくこともあります。

 

また初めは稚拙な嫌がらせ程度であっても、エスカレートすると過激なものになってしまうこともあります。

 

いじめの原因は?どんな人がいじめに遭いやすい?

 

いじめに明確な理由はありません。

 

しかし、小さな原因やきっかけでいじめやすい人に悪意がむいてしまうことはあります。

 

保育士という職業倫理からも「いじめが悪いこと」であるという認識は、普通の人たち以上にあるはずにもかかわらずなぜいじめが起きてしまうのでしょうか。

 

ここからは、いじめの原因やいじめに遭いやすい人の傾向について紹介します。

 

労働環境が悪いといじめが発生しやすい

 

忙しい日が続いたり、休みが取れないなどストレスのたまる労働環境では、働く人は常にイライラしてしまいます。

 

イライラした空気や雰囲気は人間関係を決して良好にはしません。

 

そんな中、同僚や後輩にきつく当たりがちになり、いじめに発展してしまうケースあります。

 

仕事でミスをする人・行事を休む人はいじめの対象になりやすい

 

保育現場は「子どもの命を預かる場」なのでちょっとしたミスが重大事故につながりやすいことから、ミスをした人を許さない雰囲気が強い緊張感の高い現場です。

 

そのため何度もミスを繰り返す人に対し、キツい言い方をしてしまうことが常態化してしまった場合、気が付けばいじめのような状態に陥っていることもあります。

 

また人手不足の保育園も多い中、体調不良などを原因に、大切な行事を休んでしまった場合も快く思われないこともあります。

 

おとなしい人・弱い立場の人ほどターゲットにされやすい

 

保育士に限らず、おとなしい人は「この人なら何を言っても大丈夫」を思われがちで、行動がエスカレートした結果いじめにつながるケースがあります。

 

特に新人やパート職員など弱い立場の人もいじめのターゲットにされやすいこともあります。

 

逆に弱い立場を逆手にとっておとなしい正職員に対してなんでも仕事を押し付けてしまいういじめもあります。

 

いずれも共通点は、おとなしい人ではっきりと否定をしたり拒否をしない人にいじめの矛先が向かっています。

 

もし、いじめの対象になってしまったら…解決策は?

 

いじめはあってはならないことですが、万が一いじめに遭う状況になったらどのようにすれば良いのでしょうか。

 

いじめはいじめる方が悪いことは間違いありません。

 

「自分にも原因があるのでは…」と思いこんでしまいがちですが、解決に向けて自分自身で抱え込まないことが大切です。

 

ここからはもしもいじめの対象になった場合の解決策を紹介します。

 

嫌なこと理不尽なことははっきり断る

 

おとなしい人、断れない人はいじめの対象になりやすいことはすでにお伝えしました。

 

最初はいじめの気持ちがない相手も、徐々に感覚が麻痺してエスカレートしてくることでいじめに発展します。

 

日頃から嫌なこと、理不尽なことについてははっきりと断るなど毅然とした対応が必要です。

 

信頼できる上司に相談する

 

自分一人で対処できない場合、信頼できる上司に相談してください。

 

日頃の様子から伝わるようで伝わらないいじめ問題。

 

「戯れているのかな?」「仲がいいのかな?」と誤解をされていることも多々あります。

 

いじめてくる相手にはなかなかはっきり言えないこともありますが、「困っている」とSOSを出すことで上司も問題を把握し解決につながることがあります。

 

第三者機関に相談する

 

職場のいじめについての第三者機関に相談することもときには必要です。

 

相談する際にはいじめの証拠となるものが必要です。

 

ボイスレコーダーでの録音や日々の日記などでも構いません。

客観的に証拠になるのか不安にもなりますが、まずは自分がされて嫌なことなどをしっかりと記録し、第三者機関に判断を求めることも必要です。

 

転職する

 

人が集団になると残念ながらいじめは発生することがあります。

 

上司や同僚に相談しても全く解決が図られない場合は、すっぱり転職をするのも一つの選択肢です。

 

保育園は今の保育園だけではありません。

 

職場の全員に心の余裕があり、いじめなどがない雰囲気の良い保育園はたくさんあります。

 

新しい保育園に転職することで、新しい人間関係を築く方が早い場合もあります。

 

いじめは絶対に許されるものではない!ひとりで抱え込まないで!

 

いじめは絶対に許されるものではありません。

 

特に保育士はいつも子どもたちに「いじめはダメ」と教えている立場です。

 

そんな保育士同士がいじめを行うなど、子どもにとっても悪影響しかありません。

 

もしもいじめが起こってしまったりした場合、あなたにとってはもちろん、子どもたちにとっても悪影響があるものとして、毅然と立ち向かいましょう。

 

決して一人で抱え込む問題ではありません。

 

保育園全体に悪影響があるものとして捉え、周りに助けを求めながら解決してください。

 

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