試用期間中の保育士ですが、いざ入ってみたら職場環境が悪くて辞めたい…試用期間中でも辞められますか?
2023/04/24
試用期間中の保育士が、「今の職場環境は嫌だな」と感じ辞めたい、といったお悩みは時々耳にします。
本記事では、試用期間とはどういったものなのか?そして、悩んだらどう行動していくのが良いのか、辞めるとしたら今後のキャリアに影響するのか、などを解説していきます。
試用期間中でお悩みの保育士さんが1歩踏み出すヒントになれば幸いです。
試用期間中に辞めることは可能!ただし、辞める2週間前までには意思表示をしておくのがベスト!
結論から言うと、試用期間中でも辞める事は可能です。
試用期間とは、一般的には雇用主が社員を本採用する前に、試験的に仮採用として働いてもらい、適正などを見る期間のことです。保育園も同じです。
しかしながら保育園側だけでなく、保育士も「この保育園は自分にあっているだろうか?」「この保育園でやっていけるだろうか?」というのを見極める期間でもあります。
試用期間が終わったら正社員として働く事を選択しない、つまり、退職を希望することはできます。
ただし、通常の退職と同じく、辞める2週間前までに意思表示しておくのがベストです。
試用期間中の保育士が辞めたいと感じる主な理由
せっかく保育士の資格を取って就職出来たのに、試用期間中に辞めたいと感じるというのはとてもつらい事です。
では、辞めたいと感じる主な理由はどういったケースなのか見てみましょう。
理由1:職場の雰囲気が悪い
先輩保育士がキツイ、園長が厳しい、園全体がピリピリした雰囲気など、「職場の雰囲気が悪いな。」と感じるケースがあります。
「試用期間中はまだまだ慣れていないだけ、きっと気のせい。もう少し様子を見てみよう」などと言い聞かせて働き続ける事はよくありますが、最初の印象や直感はあなどれません。
意外と当たっていたりします。
理由2:人間関係が複雑で面倒
保育園の少人数な中で、人間関係が複雑だと相当面倒なことになりますね。
保育士はまだまだ男性の少ない女性社会ですから、こじれるとなかなか元には戻れません。
誰と誰が仲良くて、誰と誰は仲が悪い、〇さんはみんなから良く思われていない、等々、女性特有の複雑な人間関係が絡み合って面倒だなと感じる、または巻き込まれそうで辞めたいと悩むケースがあります。
理由3:思い描いていた保育士の仕事とギャップがある
いざ入職して見ると、「思い描いていた保育士の仕事と違う。」とそのギャップに悩むケースは多くあります。
「保育士になりたい!」と夢見ていた時や、保育実習時には見えなかった現実が重くのしかかるのです。
それにはいろんな理由があるかと思いますが、一番ギャップに驚くのは、「保育士は子どもとの関わりばかりではなく、保育以外の業務が多すぎる」点ではないでしょうか。
また、園の方針や体質により、自分の理想の保育とのギャップに苛まれる事もあります。
理由4:雑用ばかり頼まれて実際の業務に関わることができない
園によっては、実際に正式採用されるまでは責任ある仕事は任せられない、といった方針のところもあります。
担任などの配置も正式採用後、としている園もあるでしょう。
適性を見る期間ですので、仕方ない所もありますが、実際の保育等の業務にあまり関われず、先輩保育士の傍で補助をすることも出来ずに清掃等の雑用ばかり押し付けられて、うんざりするケースがあるようです。
理由5:上下関係のルールが厳しい
上下関係のルールが非常に厳しく疲れてしまうケースがあります。
先輩保育士や園長の言う事は絶対、といった体質で、新しい試みや若い人の意見を尊重するような雰囲気もなく、発言しづらい、といった保育園は疲れてしまうでしょう。
理不尽と感じても意見出来ないなどの体質は、この先働きたいとは思わないようです。
理由6:試用期間後からしか福利厚生を受けられない
これもかなりの確率でよくあるケースなのですが、福利厚生や有給休暇制度等の正規雇用の恩恵を、試用期間後からしか受けられない、というケースです。
実は、試用期間中も労働契約は成立しており、正社員と同じ待遇を受けることが出来るのが基本ですが、中にはパート・アルバイト扱いで社会保険もなし、などと言ったところも実際にあります。
給料や待遇面、各種保険等、試用期間中は正社員と同じ待遇を受けられない、という状況で納得できないケースは、保育園だけでなく一般企業でも良くあるようです。事前にしっかり確認しましょう。
保育士が試用期間中に辞めると今後の転職活動やキャリアに影響はある?
試用期間中に辞めると、今後の転職活動やキャリアに影響があるか心配する保育士は一定数いますが、心配する必要はありません。
むしろ、職場環境が悪くて悩んでいたり、違和感を覚えていたりするのに、我慢して働いていると、その後問題がもっと深刻になりかねません。
早いうちに判断するのがベターです。
そして、第二新卒という言葉もありますから、新卒で辞めても今後の成長を見込んで採用してくれる保育園や保育施設はたくさんあります。
また、今は保育士不足のため、求人はたくさんありますので心配する必要はありません。
ただし、試用期間中でも労働契約が成立しており、正規採用と同じように退職扱いになるので、転職活動のさいは履歴書に記載する必要があります。
なぜ試用期間中に辞めたいと思ったのか?と聞かれた時にポジティブな回答ができるようにしておくことが大切!
試用期間中に退職することは出来ますが、転職活動時に退職理由は聞かれますので、そこは注意が必要です。
面接官は、「またすぐやめてしまうのではないか?」と不安に思っているので、「なぜ試用期間中に退職されたのですか?」と聞かれた時にポジティブな解答が出来るように準備しておくことが大切です。
「〇〇が嫌だったから。」「つらくて辞めた。」等のマイナス面を伝えるのではなくプラス要素で答えることが重要です。
以下の具体的な解答例を見てみましょう。
マイナスの回答
プラスの回答
<例>
残業が多くて疲れ切ったので辞める
<例>
将来園長になりたいと思っており、効率の良い仕事をするために取り組んでいらっしゃる園のやり方を知りたいと思ったので、退職して勉強しなおしたいと思った。
人間関係や園の雰囲気が合わないと感じた。
〇〇に力を入れている、〇〇といった保育方針を打ち出している保育園で経験を積み重ねてみたい。(興味のある分野で新たにチャレンジしたい事をアピールする。)
1日の業務量が多すぎて、覚えられない、ついていけないと感じた。
小規模の保育園で、アットホームな環境の中、一人一人の子どもとじっくり向き合って保育してみたい。
試用期間中の保育士が辞める場合の一般的なフロー
試用期間中の保育士が辞める場合の一般的なフローを解説いたします。
前述したように、試用期間中も労働契約が成立している状態なので、通常の退職と同じフローになります。
保育園によって、社内規定などが違う可能性もありますので、そちらを確認し、規定にそって手続きをする事になります。
保育園によって試用期間中の扱いが異なり、例えば正社員と同等の待遇だけど試用期間中、という場合と、正社員雇用前提ではあるけど試用期間中はパートまたは契約社員扱い、といった保育園があり、前者と後者では状況が異なります。
試用期間を持って契約終了の扱いになるのか、正社員の退職になるのかといったところも違ってきます。
まずは、退職の意向を上司に伝え、その後園長に報告します。
その後は、上司か園長の指示に従い、必要な事務手続きを行います。
同僚や保護者・園児に伝えるかどうかのタイミングなども、保育園側の指示に従います。
混乱を避けるため、あらかじめ保護者や園児に伝えず、最終日等に掲示やお便りでお知らせする場合もあります。
保育士が試用期間中に辞めるのは悪いことではない!より自分が求める働き方ができる転職先を見つけることを優先しよう!
保育士が試用期間中に、職場環境が悪い、合わない、等の理由で辞めたいと悩んだ時、「こんなに短期間で辞めるなんて自分は長続きしないダメな保育士なのか?」「試用期間中に辞めるなんて悪いことではないか?」などと、自分を責めては行けません。
むしろ、「もう少し頑張ってみよう。」と無理した結果、あなたのメンタルや体調に影響を及ぼしてしまっては、快復までに時間がかかってしまいます。
早めの対策を取った方が、スムーズに再スタートを切ることが出来る可能性もあります。
試用期間中に退職することは悪い事ではありません。
自分の気持ちや体調を最優先に考える事が大切です。より自分が求める働き方ができる転職先を見つけることを優先しましょう。
カテゴリ
保育士キャリア
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試用期間中の保育士が、「今の職場環境は嫌だな」と感じ辞めたい、といったお悩みは時々耳にします。
本記事では、試用期間とはどういったものなのか?そして、悩んだらどう行動していくのが良いのか、辞めるとしたら今後のキャリアに影響するのか、などを解説していきます。
試用期間中でお悩みの保育士さんが1歩踏み出すヒントになれば幸いです。
試用期間中に辞めることは可能!ただし、辞める2週間前までには意思表示をしておくのがベスト!
結論から言うと、試用期間中でも辞める事は可能です。
試用期間とは、一般的には雇用主が社員を本採用する前に、試験的に仮採用として働いてもらい、適正などを見る期間のことです。保育園も同じです。
しかしながら保育園側だけでなく、保育士も「この保育園は自分にあっているだろうか?」「この保育園でやっていけるだろうか?」というのを見極める期間でもあります。
試用期間が終わったら正社員として働く事を選択しない、つまり、退職を希望することはできます。
ただし、通常の退職と同じく、辞める2週間前までに意思表示しておくのがベストです。
試用期間中の保育士が辞めたいと感じる主な理由
せっかく保育士の資格を取って就職出来たのに、試用期間中に辞めたいと感じるというのはとてもつらい事です。
では、辞めたいと感じる主な理由はどういったケースなのか見てみましょう。
理由1:職場の雰囲気が悪い
先輩保育士がキツイ、園長が厳しい、園全体がピリピリした雰囲気など、「職場の雰囲気が悪いな。」と感じるケースがあります。
「試用期間中はまだまだ慣れていないだけ、きっと気のせい。もう少し様子を見てみよう」などと言い聞かせて働き続ける事はよくありますが、最初の印象や直感はあなどれません。
意外と当たっていたりします。
理由2:人間関係が複雑で面倒
保育園の少人数な中で、人間関係が複雑だと相当面倒なことになりますね。
保育士はまだまだ男性の少ない女性社会ですから、こじれるとなかなか元には戻れません。
誰と誰が仲良くて、誰と誰は仲が悪い、〇さんはみんなから良く思われていない、等々、女性特有の複雑な人間関係が絡み合って面倒だなと感じる、または巻き込まれそうで辞めたいと悩むケースがあります。
理由3:思い描いていた保育士の仕事とギャップがある
いざ入職して見ると、「思い描いていた保育士の仕事と違う。」とそのギャップに悩むケースは多くあります。
「保育士になりたい!」と夢見ていた時や、保育実習時には見えなかった現実が重くのしかかるのです。
それにはいろんな理由があるかと思いますが、一番ギャップに驚くのは、「保育士は子どもとの関わりばかりではなく、保育以外の業務が多すぎる」点ではないでしょうか。
また、園の方針や体質により、自分の理想の保育とのギャップに苛まれる事もあります。
理由4:雑用ばかり頼まれて実際の業務に関わることができない
園によっては、実際に正式採用されるまでは責任ある仕事は任せられない、といった方針のところもあります。
担任などの配置も正式採用後、としている園もあるでしょう。
適性を見る期間ですので、仕方ない所もありますが、実際の保育等の業務にあまり関われず、先輩保育士の傍で補助をすることも出来ずに清掃等の雑用ばかり押し付けられて、うんざりするケースがあるようです。
理由5:上下関係のルールが厳しい
上下関係のルールが非常に厳しく疲れてしまうケースがあります。
先輩保育士や園長の言う事は絶対、といった体質で、新しい試みや若い人の意見を尊重するような雰囲気もなく、発言しづらい、といった保育園は疲れてしまうでしょう。
理不尽と感じても意見出来ないなどの体質は、この先働きたいとは思わないようです。
理由6:試用期間後からしか福利厚生を受けられない
これもかなりの確率でよくあるケースなのですが、福利厚生や有給休暇制度等の正規雇用の恩恵を、試用期間後からしか受けられない、というケースです。
実は、試用期間中も労働契約は成立しており、正社員と同じ待遇を受けることが出来るのが基本ですが、中にはパート・アルバイト扱いで社会保険もなし、などと言ったところも実際にあります。
給料や待遇面、各種保険等、試用期間中は正社員と同じ待遇を受けられない、という状況で納得できないケースは、保育園だけでなく一般企業でも良くあるようです。事前にしっかり確認しましょう。
保育士が試用期間中に辞めると今後の転職活動やキャリアに影響はある?
試用期間中に辞めると、今後の転職活動やキャリアに影響があるか心配する保育士は一定数いますが、心配する必要はありません。
むしろ、職場環境が悪くて悩んでいたり、違和感を覚えていたりするのに、我慢して働いていると、その後問題がもっと深刻になりかねません。
早いうちに判断するのがベターです。
そして、第二新卒という言葉もありますから、新卒で辞めても今後の成長を見込んで採用してくれる保育園や保育施設はたくさんあります。
また、今は保育士不足のため、求人はたくさんありますので心配する必要はありません。
ただし、試用期間中でも労働契約が成立しており、正規採用と同じように退職扱いになるので、転職活動のさいは履歴書に記載する必要があります。
なぜ試用期間中に辞めたいと思ったのか?と聞かれた時にポジティブな回答ができるようにしておくことが大切!
試用期間中に退職することは出来ますが、転職活動時に退職理由は聞かれますので、そこは注意が必要です。
面接官は、「またすぐやめてしまうのではないか?」と不安に思っているので、「なぜ試用期間中に退職されたのですか?」と聞かれた時にポジティブな解答が出来るように準備しておくことが大切です。
「〇〇が嫌だったから。」「つらくて辞めた。」等のマイナス面を伝えるのではなくプラス要素で答えることが重要です。
以下の具体的な解答例を見てみましょう。
マイナスの回答 |
プラスの回答 |
<例> 残業が多くて疲れ切ったので辞める |
<例> 将来園長になりたいと思っており、効率の良い仕事をするために取り組んでいらっしゃる園のやり方を知りたいと思ったので、退職して勉強しなおしたいと思った。 |
人間関係や園の雰囲気が合わないと感じた。 |
〇〇に力を入れている、〇〇といった保育方針を打ち出している保育園で経験を積み重ねてみたい。(興味のある分野で新たにチャレンジしたい事をアピールする。) |
1日の業務量が多すぎて、覚えられない、ついていけないと感じた。 |
小規模の保育園で、アットホームな環境の中、一人一人の子どもとじっくり向き合って保育してみたい。 |
試用期間中の保育士が辞める場合の一般的なフロー
試用期間中の保育士が辞める場合の一般的なフローを解説いたします。
前述したように、試用期間中も労働契約が成立している状態なので、通常の退職と同じフローになります。
保育園によって、社内規定などが違う可能性もありますので、そちらを確認し、規定にそって手続きをする事になります。
保育園によって試用期間中の扱いが異なり、例えば正社員と同等の待遇だけど試用期間中、という場合と、正社員雇用前提ではあるけど試用期間中はパートまたは契約社員扱い、といった保育園があり、前者と後者では状況が異なります。
試用期間を持って契約終了の扱いになるのか、正社員の退職になるのかといったところも違ってきます。
まずは、退職の意向を上司に伝え、その後園長に報告します。
その後は、上司か園長の指示に従い、必要な事務手続きを行います。
同僚や保護者・園児に伝えるかどうかのタイミングなども、保育園側の指示に従います。
混乱を避けるため、あらかじめ保護者や園児に伝えず、最終日等に掲示やお便りでお知らせする場合もあります。
保育士が試用期間中に辞めるのは悪いことではない!より自分が求める働き方ができる転職先を見つけることを優先しよう!
保育士が試用期間中に、職場環境が悪い、合わない、等の理由で辞めたいと悩んだ時、「こんなに短期間で辞めるなんて自分は長続きしないダメな保育士なのか?」「試用期間中に辞めるなんて悪いことではないか?」などと、自分を責めては行けません。
むしろ、「もう少し頑張ってみよう。」と無理した結果、あなたのメンタルや体調に影響を及ぼしてしまっては、快復までに時間がかかってしまいます。
早めの対策を取った方が、スムーズに再スタートを切ることが出来る可能性もあります。
試用期間中に退職することは悪い事ではありません。
自分の気持ちや体調を最優先に考える事が大切です。より自分が求める働き方ができる転職先を見つけることを優先しましょう。