保育士の仕事の責任の重さが辛く、辞めたいです。もし転職しても、同じことを繰り返してしまうのでしょうか
2023/06/29
保育士は、子どもの命を預かるという、重大な責任を追っています。
日々、事故が起きないよう、子どもが怪我をしないよう、緊張の連続でしょう。
その責任の重さがプレッシャーとなり押しつぶされそうな保育士は多くいます。
本記事では、保育士が責任の重さがプレッシャーとなって辞めたいと思ったら、どう行動していく事がベストなのかを解説していきます。
保育士は子どもの命を預かる仕事!責任の重さがプレッシャーとなり辞めたいと感じてしまうことも
保育士は子どもの命を預かる大事な仕事です。
そして、年齢や月齢によっても違いますが、1人の保育士が一度に複数の子どもを見ることになるので、目が行き届きづらい時が発生してしまいかねません。
保育中は、片時も目を離すことが出来ずに、1日中緊張感が続くでしょう。
遊びをしている時も、食事中も、お昼寝中だって気は抜けません。
外遊びや水遊びならなおさら、危険がいっぱいです。
保育士が「責任が重い、辞めたい」と感じる主な場面
では、具体的にどのような場面で「責任が重い、辞めたい」と感じるのか、詳しく見てみましょう。
場面1:子どものケガや事故を目の当たりにした時
幼い子どもたちの日常に、子どものケガや事故は切っても切り離せない事ですね。
年齢によっては、かすり傷程度でしたら日常茶飯事かもしれません。
とはいえ、朝なかった傷がいつのまにかある、なんてことになっては困りますね。
保護者の方も、保育園が子どもの安全を守ってくれると思って安心して預けています。
そのため保育士は、常に危険がないか気を配っていると思いますが、実際にケガや事故を目の当たりにしてしまうと、その責任を感じ、辞めたいという気持ちがよぎるようです。
場面2:園児のケガや事故が原因で責められた時
実際にケガや事故が起きてしまうと、慌てるかもしれません。
それでも冷静な対処をして、誠実に謝罪して、保護者の方にご理解いただけたら、ホッとするでしょう。
「子どもにケガはつきものですから気にしないで」「うちの子がわんぱくすぎて先生に迷惑かけてすみません」といった寛大な保護者であれば、保育士は救われます。
しかし、上司や園長に責められたり、保護者の方に理不尽に責められたり、といった事が起こると、「辞めたい」という気持ちになります。
場面3:1人で多くの子どもを見る必要がある時
人員配置の関係やバタバタしがちな時間帯などで保育士が手薄な時や、年齢が大きいため1人担任の場合など、1人で多くの子どもを見る必要がある時があります。
保育園によっては、そのような時に保育補助の方がいてサポートしてくれるのですが、人員がギリギリの園ではなかなか難しい事があります。
そのような時、1人で背負うプレッシャーが重すぎて「辞めたい」と思うようです。
場面4:ヒヤリ・ハットが多発している時
ヒヤリ・ハットは、実は保育士なら避けては通れない問題です。
ヒヤリ・ハットが発生するのはある意味仕方のない事、反省して次につなげる事が大事です。
1人の保育士が経験したことでも、他の保育士にとっても勉強になり、今後気を付けるための大事な情報となるため、多くの保育園では情報共有をしつつ改善に努めるでしょう。
原因の多くは人手不足で充分な人員配置がされていない時や、保育士に余裕がない時、子どもの状態、保育室の環境等に影響されるものです。
したがって、環境整備や保育の工夫など、取り組みの中で未然に防ぐことが出来るものが大半です。
ヒヤリ・ハットがなぜ起きたのか、冷静に分析し、園で話し合い環境や仕組みを改善していくことが重要なので、あまり自分を責める必要はありません。
しかし、多くの保育士は、ヒヤリ・ハットを起こすと「自分は保育士に向いていない」と自分を責め、ましてや多発するとその責任の重さに耐えられなくなるようです。
場面5:行事の運営や進行を任された時
保育士として保育園に勤務するのであれば、園の行事の運営や進行を任されることは多々あります。
子どもが好きで保育士に憧れてなったものの、人の前に立って行事等でリーダシップを発揮するのが得意な方もいれば、リーダーは苦手でサポートの役割が得意な方もいます。
しかし、持ち回りで行事の運営や進行を任されると、「責任が重い」と辞めたくなるケースがあります。
責任が重いことが理由で保育士を辞めたいと思った時は、体調や精神面の状態で判断しよう!
責任が重いことで悩んでいる場合、かなり精神的につらい状況にある可能性もあります。
そのような理由で保育士を辞めたいと思った時は、ご自分の体調や精神面の状態を良く考えて判断しましょう。
判断1:体調や精神面に限界が来ている場合は、すぐに休職・退職に向けて行動しよう
すでに体調や精神面に不調があり、限界が来ていると感じる場合は、すぐに休職や退職に向けて行動することをおすすめします。
転職活動にもパワーが必要なので、まずは現場を離れ、休養を取ることを考えて行動しましょう。
あなたの体が一番大事です。あれこれ悩んで我慢すると悪化してしまうかもしれません。取り返しのつかないことになってしまう前に、自分を大切にしましょう。
判断2、体調や精神面に余裕がある場合は、上司や園長に相談、または転職活動をしよう
体調や精神面にまだ余裕がある場合は、まずは上司や園長に相談するか、転職活動を進めましょう。
上司や園長に相談する時は、「先輩はみんなやっている」「もっと頑張りなさい」などと逆に追い込むようなことを言われる可能性もあるので怖いかもしれませんが、現状を変えるにはまずは相談することです。
例えば、あなたの経験年数以上に重い責任を追わされている場合等、何か改善策を考えてくれる可能性もあります。
相談する前に、何が原因で「責任が重い」と感じているのか、「辞めたい」という気持ちが決まっているのかなど、気持ちの整理をしておくことをおすすめします。
他の園に転職する場合は、また同じように責任の重さに悩んでしまうことも。転職する前に、「どうしてつらいのか?」を整理しておくことが大切!
「つらくても保育士の仕事はやっぱり好き。やりがいを感じる。」そう思っている保育士さんは多いです。
しかし、保育士として働く以上、どこへ行っても責任は付きまといます。
そのため他の保育園に転職しても、また同じように責任の重さに悩んでしまう事になります。
同じ失敗を繰り返さないためには、転職する前に「責任が重い事のどのような点に対して、つらさを感じているのか?」という現状とそれに対する気持ちを整理し、次の仕事に活かしていくことが大切です。
例えば、行事やクラス担任の責任といった保育士であればどうしても避けては通れない問題でも複数なら出来る、1人で見る事が多い現状の保育園では難しい、などです。
他の園に転職する場合は、人手不足の問題が少ない保育園を選んで転職するのがベター
ケガや事故は、やはり人手が少なくて目が行き届かない時に起きやすいものです。
また、保育士も気持ちに余裕がないため、イライラしがちです。
人員配置に余裕を持つ取り組みをしている園は、手薄になりがちな時間帯は保育補助の先生が入るなど、抜け落ちる時間がないように工夫しているため、事故が起きにくいのも事実です。
人手不足の問題が少ない保育園であれば、1人の保育士が1度に多くの子どもを見なければいけないなどの危険を無くす努力をしていますので、責任を感じやすい場面は少なくなります。
そのため他の園への転職を考える場合は、可能であれば人手不足の問題が少ない保育園を選んで転職するのがベターです。
保育士以外の職種に転職することも1つの方法!
ケガや事故の責任を感じている、そういった事が起きたらどうしようと思うと怖い、といった状況では、なかなかそれを払拭する事は難しいかもしれません。
起きたらどうしよう、ではなく、未然に防ぐにはどうすればよいか?を考えて環境を整えていくのが保育士の仕事でもありますが、どうしてもプレッシャーが重すぎて悩んでしまう場合、保育士を辞めて、他業種に転職するのも1つの方法です。
他業種への転職には、保育士資格を活かせる転職と、まったく異業種ですが保育士として培ってきたスキルや経験が活かせる職種があります。
具体的に見てみましょう。
保育士資格を活かせる職種
助産施設・産婦人科
助産師が不足している現代の状況で、新生児のお世話や産後のママのケアに携わる業務で保育士を募集しているケースがあります。
保育園で特に0歳児担任の経験があれば、とても重宝されるはずです。
また、ママに寄り添う力も、保育園の経験が活かせるでしょう。
歯科医院の託児コーナー
最近では、子連れの患者さんの治療中に院内のキッズコーナーで子どもを一時的に預かる歯科医院が増えており、保育士を募集しているケースがあります。
子どもの見守りや一緒に遊ぶ等の業務ですので、子育て経験か保育士の資格のある方を募集しています。
親が見えている場所か見えていなくてもごく近い場所がキッズコーナーとなっていて短時間で終わることがほとんどです。
保育園運営会社
保育園を運営する会社や福祉法人で、保育園運営に関する事務仕事を行います。
直接園児と関わることはありませんが、保育士や保育園を支える大事なポジションであるため、間接的に関わっています。
保育現場をよく理解している保育士経験が大歓迎される職場です。
業務はパソコンでの事務仕事がメインになるので、パソコン操作に自信がない方は勉強しておくと良いでしょう。
事務仕事希望の方にはぴったりと言えます。
保育士派遣・人材採用会社
転職希望の保育士と求人保育園をマッチングする企業です。
保育士の転職やキャリアアップを全面的にサポートしてくれる企業と言ってもいいでしょう。
保育士資格と経験があるからこそ、リアルな目線で保育園側と保育士側の両方に寄り添う事が出来る業種です。
こちらも、子どもにかかわる業界を陰で支えたい、といった方にぴったりです。
幼児教室
英会話教室・スイミング・音楽教室・体操教室・お受験教室等々、幼児向けの様々なレッスン教室があります。
保育士は、子どもや親とのコミュニケーションスキルがあり、また子どもが遊びながら学ぶすべをたくさん知っているので、大歓迎されるでしょう。
保育士の経験や知識を活かして、子どもたちにじっくり教えたいという方は、得意な事で活躍できます。
全くの異業種
子ども写真館
子ども写真館のスタッフやカメラマンとして就職するケースです。
子どもから良い表情を引き出すテクニックは、まさに保育士の得意とするところでしょう。
子ども服業界
アパレルメーカーまたは販売は、子どもと関わっていたい方や洋服が好きな方にはおすすめの業種です。
メーカーは制作側ですが、子どもが動きやすい服・自分で脱ぎ着しやすい服など、保育士の知識があるからこそのアイデアも生まれるかもしれません。
知育道具・玩具
知育道具やおもちゃに関するメーカーや販売の業種です。
こちらは、年齢・月齢による発達の事をよく理解している保育士の知識は重宝されるでしょう。
おもちゃやものづくりが好きな方にはおすすめです。
テーマパーク
アトラクションの係員や迷子の対応など、テーマパークのスタッフです。
子どもとのコミュニケーションスキルのある保育士は、アトラクションでの盛り上げ方が上手です。そのような子どもを笑顔にできるスキルは、まさに保育士の経験が活かせるでしょう。
また、迷子で泣く子どもへの接し方など、子どもとの関わりに慣れているからこそできる事が多いはずです。
一般企業営業職
保育士は、コミュニケーションスキルを磨いてきた経験から、人当たりも良く、営業に向いていると言えます。
「人と話すのが好き!」という方は、チャレンジするのも1つの手です。
以上のように、保育士以外でも子どもと直接的または間接的に関われる企業は、多数あります。
子どもが好き、転職しても子どもと関わっていきたい、という方は、視野を広げていろいろな職種を検討してみてください。
責任が重いことが原因で保育士を辞めたい場合は、次のステップに進む前に自分の気持ちを整理しておこう!
いかがでしたでしょうか?
保育士以外でも、保育士資格や勤務経験が活かせる、活躍できる業種がいくつもあることがわかりましたね。
責任が重いことが原因で保育士を辞めたいと思った時は、次のステップに進む前に、どんなことに責任を感じどうつらいのか、自分はどうしたいのか、自分の気持ちを整理しておきましょう。
そのうえで、あなたが責任につぶされるのではなく、いきいきと働ける環境を選ぶことが
出来ると良いと思います。
カテゴリ
保育士キャリア
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保育士は、子どもの命を預かるという、重大な責任を追っています。
日々、事故が起きないよう、子どもが怪我をしないよう、緊張の連続でしょう。
その責任の重さがプレッシャーとなり押しつぶされそうな保育士は多くいます。
本記事では、保育士が責任の重さがプレッシャーとなって辞めたいと思ったら、どう行動していく事がベストなのかを解説していきます。
保育士は子どもの命を預かる仕事!責任の重さがプレッシャーとなり辞めたいと感じてしまうことも
保育士は子どもの命を預かる大事な仕事です。
そして、年齢や月齢によっても違いますが、1人の保育士が一度に複数の子どもを見ることになるので、目が行き届きづらい時が発生してしまいかねません。
保育中は、片時も目を離すことが出来ずに、1日中緊張感が続くでしょう。
遊びをしている時も、食事中も、お昼寝中だって気は抜けません。
外遊びや水遊びならなおさら、危険がいっぱいです。
保育士が「責任が重い、辞めたい」と感じる主な場面
では、具体的にどのような場面で「責任が重い、辞めたい」と感じるのか、詳しく見てみましょう。
場面1:子どものケガや事故を目の当たりにした時
幼い子どもたちの日常に、子どものケガや事故は切っても切り離せない事ですね。
年齢によっては、かすり傷程度でしたら日常茶飯事かもしれません。
とはいえ、朝なかった傷がいつのまにかある、なんてことになっては困りますね。
保護者の方も、保育園が子どもの安全を守ってくれると思って安心して預けています。
そのため保育士は、常に危険がないか気を配っていると思いますが、実際にケガや事故を目の当たりにしてしまうと、その責任を感じ、辞めたいという気持ちがよぎるようです。
場面2:園児のケガや事故が原因で責められた時
実際にケガや事故が起きてしまうと、慌てるかもしれません。
それでも冷静な対処をして、誠実に謝罪して、保護者の方にご理解いただけたら、ホッとするでしょう。
「子どもにケガはつきものですから気にしないで」「うちの子がわんぱくすぎて先生に迷惑かけてすみません」といった寛大な保護者であれば、保育士は救われます。
しかし、上司や園長に責められたり、保護者の方に理不尽に責められたり、といった事が起こると、「辞めたい」という気持ちになります。
場面3:1人で多くの子どもを見る必要がある時
人員配置の関係やバタバタしがちな時間帯などで保育士が手薄な時や、年齢が大きいため1人担任の場合など、1人で多くの子どもを見る必要がある時があります。
保育園によっては、そのような時に保育補助の方がいてサポートしてくれるのですが、人員がギリギリの園ではなかなか難しい事があります。
そのような時、1人で背負うプレッシャーが重すぎて「辞めたい」と思うようです。
場面4:ヒヤリ・ハットが多発している時
ヒヤリ・ハットは、実は保育士なら避けては通れない問題です。
ヒヤリ・ハットが発生するのはある意味仕方のない事、反省して次につなげる事が大事です。
1人の保育士が経験したことでも、他の保育士にとっても勉強になり、今後気を付けるための大事な情報となるため、多くの保育園では情報共有をしつつ改善に努めるでしょう。
原因の多くは人手不足で充分な人員配置がされていない時や、保育士に余裕がない時、子どもの状態、保育室の環境等に影響されるものです。
したがって、環境整備や保育の工夫など、取り組みの中で未然に防ぐことが出来るものが大半です。
ヒヤリ・ハットがなぜ起きたのか、冷静に分析し、園で話し合い環境や仕組みを改善していくことが重要なので、あまり自分を責める必要はありません。
しかし、多くの保育士は、ヒヤリ・ハットを起こすと「自分は保育士に向いていない」と自分を責め、ましてや多発するとその責任の重さに耐えられなくなるようです。
場面5:行事の運営や進行を任された時
保育士として保育園に勤務するのであれば、園の行事の運営や進行を任されることは多々あります。
子どもが好きで保育士に憧れてなったものの、人の前に立って行事等でリーダシップを発揮するのが得意な方もいれば、リーダーは苦手でサポートの役割が得意な方もいます。
しかし、持ち回りで行事の運営や進行を任されると、「責任が重い」と辞めたくなるケースがあります。
責任が重いことが理由で保育士を辞めたいと思った時は、体調や精神面の状態で判断しよう!
責任が重いことで悩んでいる場合、かなり精神的につらい状況にある可能性もあります。
そのような理由で保育士を辞めたいと思った時は、ご自分の体調や精神面の状態を良く考えて判断しましょう。
判断1:体調や精神面に限界が来ている場合は、すぐに休職・退職に向けて行動しよう
すでに体調や精神面に不調があり、限界が来ていると感じる場合は、すぐに休職や退職に向けて行動することをおすすめします。
転職活動にもパワーが必要なので、まずは現場を離れ、休養を取ることを考えて行動しましょう。
あなたの体が一番大事です。あれこれ悩んで我慢すると悪化してしまうかもしれません。取り返しのつかないことになってしまう前に、自分を大切にしましょう。
判断2、体調や精神面に余裕がある場合は、上司や園長に相談、または転職活動をしよう
体調や精神面にまだ余裕がある場合は、まずは上司や園長に相談するか、転職活動を進めましょう。
上司や園長に相談する時は、「先輩はみんなやっている」「もっと頑張りなさい」などと逆に追い込むようなことを言われる可能性もあるので怖いかもしれませんが、現状を変えるにはまずは相談することです。
例えば、あなたの経験年数以上に重い責任を追わされている場合等、何か改善策を考えてくれる可能性もあります。
相談する前に、何が原因で「責任が重い」と感じているのか、「辞めたい」という気持ちが決まっているのかなど、気持ちの整理をしておくことをおすすめします。
他の園に転職する場合は、また同じように責任の重さに悩んでしまうことも。転職する前に、「どうしてつらいのか?」を整理しておくことが大切!
「つらくても保育士の仕事はやっぱり好き。やりがいを感じる。」そう思っている保育士さんは多いです。
しかし、保育士として働く以上、どこへ行っても責任は付きまといます。
そのため他の保育園に転職しても、また同じように責任の重さに悩んでしまう事になります。
同じ失敗を繰り返さないためには、転職する前に「責任が重い事のどのような点に対して、つらさを感じているのか?」という現状とそれに対する気持ちを整理し、次の仕事に活かしていくことが大切です。
例えば、行事やクラス担任の責任といった保育士であればどうしても避けては通れない問題でも複数なら出来る、1人で見る事が多い現状の保育園では難しい、などです。
他の園に転職する場合は、人手不足の問題が少ない保育園を選んで転職するのがベター
ケガや事故は、やはり人手が少なくて目が行き届かない時に起きやすいものです。
また、保育士も気持ちに余裕がないため、イライラしがちです。
人員配置に余裕を持つ取り組みをしている園は、手薄になりがちな時間帯は保育補助の先生が入るなど、抜け落ちる時間がないように工夫しているため、事故が起きにくいのも事実です。
人手不足の問題が少ない保育園であれば、1人の保育士が1度に多くの子どもを見なければいけないなどの危険を無くす努力をしていますので、責任を感じやすい場面は少なくなります。
そのため他の園への転職を考える場合は、可能であれば人手不足の問題が少ない保育園を選んで転職するのがベターです。
保育士以外の職種に転職することも1つの方法!
ケガや事故の責任を感じている、そういった事が起きたらどうしようと思うと怖い、といった状況では、なかなかそれを払拭する事は難しいかもしれません。
起きたらどうしよう、ではなく、未然に防ぐにはどうすればよいか?を考えて環境を整えていくのが保育士の仕事でもありますが、どうしてもプレッシャーが重すぎて悩んでしまう場合、保育士を辞めて、他業種に転職するのも1つの方法です。
他業種への転職には、保育士資格を活かせる転職と、まったく異業種ですが保育士として培ってきたスキルや経験が活かせる職種があります。
具体的に見てみましょう。
保育士資格を活かせる職種
助産施設・産婦人科
助産師が不足している現代の状況で、新生児のお世話や産後のママのケアに携わる業務で保育士を募集しているケースがあります。
保育園で特に0歳児担任の経験があれば、とても重宝されるはずです。
また、ママに寄り添う力も、保育園の経験が活かせるでしょう。
歯科医院の託児コーナー
最近では、子連れの患者さんの治療中に院内のキッズコーナーで子どもを一時的に預かる歯科医院が増えており、保育士を募集しているケースがあります。
子どもの見守りや一緒に遊ぶ等の業務ですので、子育て経験か保育士の資格のある方を募集しています。
親が見えている場所か見えていなくてもごく近い場所がキッズコーナーとなっていて短時間で終わることがほとんどです。
保育園運営会社
保育園を運営する会社や福祉法人で、保育園運営に関する事務仕事を行います。
直接園児と関わることはありませんが、保育士や保育園を支える大事なポジションであるため、間接的に関わっています。
保育現場をよく理解している保育士経験が大歓迎される職場です。
業務はパソコンでの事務仕事がメインになるので、パソコン操作に自信がない方は勉強しておくと良いでしょう。
事務仕事希望の方にはぴったりと言えます。
保育士派遣・人材採用会社
転職希望の保育士と求人保育園をマッチングする企業です。
保育士の転職やキャリアアップを全面的にサポートしてくれる企業と言ってもいいでしょう。
保育士資格と経験があるからこそ、リアルな目線で保育園側と保育士側の両方に寄り添う事が出来る業種です。
こちらも、子どもにかかわる業界を陰で支えたい、といった方にぴったりです。
幼児教室
英会話教室・スイミング・音楽教室・体操教室・お受験教室等々、幼児向けの様々なレッスン教室があります。
保育士は、子どもや親とのコミュニケーションスキルがあり、また子どもが遊びながら学ぶすべをたくさん知っているので、大歓迎されるでしょう。
保育士の経験や知識を活かして、子どもたちにじっくり教えたいという方は、得意な事で活躍できます。
全くの異業種
子ども写真館
子ども写真館のスタッフやカメラマンとして就職するケースです。
子どもから良い表情を引き出すテクニックは、まさに保育士の得意とするところでしょう。
子ども服業界
アパレルメーカーまたは販売は、子どもと関わっていたい方や洋服が好きな方にはおすすめの業種です。
メーカーは制作側ですが、子どもが動きやすい服・自分で脱ぎ着しやすい服など、保育士の知識があるからこそのアイデアも生まれるかもしれません。
知育道具・玩具
知育道具やおもちゃに関するメーカーや販売の業種です。
こちらは、年齢・月齢による発達の事をよく理解している保育士の知識は重宝されるでしょう。
おもちゃやものづくりが好きな方にはおすすめです。
テーマパーク
アトラクションの係員や迷子の対応など、テーマパークのスタッフです。
子どもとのコミュニケーションスキルのある保育士は、アトラクションでの盛り上げ方が上手です。そのような子どもを笑顔にできるスキルは、まさに保育士の経験が活かせるでしょう。
また、迷子で泣く子どもへの接し方など、子どもとの関わりに慣れているからこそできる事が多いはずです。
一般企業営業職
保育士は、コミュニケーションスキルを磨いてきた経験から、人当たりも良く、営業に向いていると言えます。
「人と話すのが好き!」という方は、チャレンジするのも1つの手です。
以上のように、保育士以外でも子どもと直接的または間接的に関われる企業は、多数あります。
子どもが好き、転職しても子どもと関わっていきたい、という方は、視野を広げていろいろな職種を検討してみてください。
責任が重いことが原因で保育士を辞めたい場合は、次のステップに進む前に自分の気持ちを整理しておこう!
いかがでしたでしょうか?
保育士以外でも、保育士資格や勤務経験が活かせる、活躍できる業種がいくつもあることがわかりましたね。
責任が重いことが原因で保育士を辞めたいと思った時は、次のステップに進む前に、どんなことに責任を感じどうつらいのか、自分はどうしたいのか、自分の気持ちを整理しておきましょう。
そのうえで、あなたが責任につぶされるのではなく、いきいきと働ける環境を選ぶことが
出来ると良いと思います。