保育士が年収400万円を目指すことは可能?
2024/06/11
国家資格が必要で、重労働な専門職のわりに給料が安いイメージの保育士。
最近では、物価の高騰に歯止めがかからず、いくら節約しても不安をおぼえる方が少なくないのではないでしょうか。
収入はいくらあってもとは思いつつ、
「せめて年収400万円はほしいな……」
「年収400万円あれば、少しは余裕ができるのに……」
など、このように考える人もいると思います。
そこで今回は、保育士が年収400万円を目指すことは可能なのか、保育士の平均年収をチェックしながら詳しく解説していきます。
保育士が年収400万円を目指すために必要な方法も紹介してありますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
保育士が年収400万円を目指すのは難しい?
そもそも、保育士が年収400万円を目指すのは難しいのでしょうか?
厚生労働省が発表している「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに、保育士の平均年収から見ていきましょう。
下記の「表1」は、保育士の平均月収・年収をまとめたものです。
男女の違いがわかるように、男女別のデータも記載してあります。
表1を見ていただくと、男性保育士の平均年収は400万円を超えているものの、男女を合計した保育士、女性保育士の平均年収は、400万円に到達していません。
しかも、この年収をもらっている保育士の平均年齢は、37.2歳。
勤続年数の長さが年収に影響する保育士にとって、この平均年齢よりも若い場合は、さらに平均年収が低いことが考えられます。
つまり、現状のまま働いていても、年収400万円を目指すことは難しいと言えるかもしれません。
表1:保育士の平均月収・年収
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
※平均月収:きまって支給する現金給与額
※平均年収:きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額
保育士が年収400万円を目指すための4つの方法
ここからは、保育士が年収400万円を目指すための4つの方法を紹介していきます。
見てきたように、現状のままフルタイム勤務を続けているだけでは、年収400万円を目指すことは難しいでしょう。
そのため、今回ご紹介する方法を実践することで、年収400万円を目指せる可能性が高まります。
もちろん、けっして楽なことではありませんが、年収400万円を目指したい方はぜひチャレンジしてみてください!
【1】年収が高い地域の保育園に勤める
まず1つ目の方法は、年収の高い地域の保育園に勤めることです。
同じ保育士という職業の中でも、地域によって年収に大きな差があります。
たとえば、大都市圏の保育園では、高い生活コストを考慮した給料水準が一般的となっているので、年収が高めに設定されていることが多いと言えます。
ほかにも、児童の数に対して保育士が不足しているような地域も、年収が高くなる傾向にあります。
このように、地域によって年収が異なるため、平均年収が高い地域で働くことで年収400万円を目指すことができるでしょう。
以下の「表2」では、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに、保育士の平均年収が400万円を超える地域をまとめました。
表2:保育士の平均年収の高い地域
参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
【2】園長・主任を目指す
2つ目の方法は、園長・主任保育士を目指す方法です。
保育園の園長や主任保育士に就くことができれば、年収400万円を目指すことができるだけでなく、年収400万円以上も目指すことができるでしょう。
下記の「表3」では、子ども家庭庁「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」のデータをもとに、園長・主任保育士の役職に就いた場合の平均年収をまとめてあります。
ただし、役職に就くまでには、勤続年数が平均して20~30年となっており、それ相応の知識や経験、マネジメント能力を積み上げなければなりません。
役職に就くことで、年収400万円は突破できますが、一朝一夕で目指すことはできないことも頭に入れておく必要があります。
表3:園長・主任保育士の平均年収(私立・公立保育園)
参考:子ども家庭庁「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」
※年収は1人当たり給与月額(賞与込み)×12で計算
【3】副業をする
3つ目の方法は、副業をすることです。
ちなみに、公立保育園で働く保育士は公務員となり、副業は禁止されていますので注意しましょう。
私立保育園の場合は、副業が許可されている園もありますが、勝手に判断せず、必ず勤務先の就業規則を確認するようにしてください。
副業をした場合、原則として一定以上の金額(年間収入と所得の合計が20万円を超える場合)を稼ぐと「確定申告」が必要になります。
確定申告をすると、副業をした収入分が加算されて所得税や住民税の金額が増えます。
そのため、住民税の増えた金額から、保育園側に副業がバレてしまう可能性が高くなることを頭に入れておきましょう。
副業をすることを事前に保育園側に相談してもよいかもしれません。
保育士としての本業がある以上、副業をするには日ごろからの体調管理がとても大切になってきます。
副業をしたことで体調を崩してしまい、本業に支障をきたしては本末転倒です。
必ず無理のない範囲で副業を行いましょう。
ところで、副業を始めるとしても、正直何を選んでよいかわからない人もいると思います。
そこで、下記の「表4」に保育士にオススメの副業を記載しました。
自分に合いそうな仕事があるか、ぜひチェックしてみてください。
表4:保育士にオススメの副業
【4】給与水準が高い保育園に転職する
最後の4つ目は、給与水準の高い保育園に転職することです。
給与水準が低い園で働いていると、年収400万円を目指すことはそもそも困難です。
当たり前かもしれませんが、求人募集をチェックして、今より高い基本給や各種手当がつくような保育園に転職するとよいでしょう。
ちなみに、大企業が運営する企業主導型の保育園などは、一般的な保育園よりも年収アップが期待できる場合があります。
ほかには、先述したような大都市圏の保育園も高い給料水準となっている場合があります。
保育士が年収400万円を目指すなら転職するのが近道!
いかがだったでしょうか?
今回は、保育士の平均年収を確認しながら、保育士が年収400万円を目指すための方法について見てきました。
その中でも、保育士が年収400万円を目指すなら、転職するのが一番の近道でしょう。
なぜなら、園長・主任を目指すには時間がかかりますし、副業は本業と併せると相応の体力と気力が必要だからです。
そして、転職を考えたときは、「保育専門の求人サイト」を活用することをオススメします。
保育施設のいろんな求人情報にくわえて、施設内の様子もよくわかります。
保育専門求人サイト「ずっと保育士」は、保育士や幼稚園教諭、ベビーシッターを対象にした求人専門サービス。
「保育士として年収400万円を目指したい」
「給料の高い保育園に転職したい」
そんな方へ向けた保育に関する仕事を紹介しています。
きっとあなたに合う求人情報が見つかると思いますので、ぜひ活用してみてください。
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保育士Q&A
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最近では、物価の高騰に歯止めがかからず、いくら節約しても不安をおぼえる方が少なくないのではないでしょうか。
収入はいくらあってもとは思いつつ、
「せめて年収400万円はほしいな……」
「年収400万円あれば、少しは余裕ができるのに……」
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そこで今回は、保育士が年収400万円を目指すことは可能なのか、保育士の平均年収をチェックしながら詳しく解説していきます。
保育士が年収400万円を目指すために必要な方法も紹介してありますので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
保育士が年収400万円を目指すのは難しい?
そもそも、保育士が年収400万円を目指すのは難しいのでしょうか?
厚生労働省が発表している「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに、保育士の平均年収から見ていきましょう。
下記の「表1」は、保育士の平均月収・年収をまとめたものです。
男女の違いがわかるように、男女別のデータも記載してあります。
表1を見ていただくと、男性保育士の平均年収は400万円を超えているものの、男女を合計した保育士、女性保育士の平均年収は、400万円に到達していません。
しかも、この年収をもらっている保育士の平均年齢は、37.2歳。
勤続年数の長さが年収に影響する保育士にとって、この平均年齢よりも若い場合は、さらに平均年収が低いことが考えられます。
つまり、現状のまま働いていても、年収400万円を目指すことは難しいと言えるかもしれません。
表1:保育士の平均月収・年収
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参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
※平均月収:きまって支給する現金給与額
※平均年収:きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額
保育士が年収400万円を目指すための4つの方法
ここからは、保育士が年収400万円を目指すための4つの方法を紹介していきます。
見てきたように、現状のままフルタイム勤務を続けているだけでは、年収400万円を目指すことは難しいでしょう。
そのため、今回ご紹介する方法を実践することで、年収400万円を目指せる可能性が高まります。
もちろん、けっして楽なことではありませんが、年収400万円を目指したい方はぜひチャレンジしてみてください!
【1】年収が高い地域の保育園に勤める
まず1つ目の方法は、年収の高い地域の保育園に勤めることです。
同じ保育士という職業の中でも、地域によって年収に大きな差があります。
たとえば、大都市圏の保育園では、高い生活コストを考慮した給料水準が一般的となっているので、年収が高めに設定されていることが多いと言えます。
ほかにも、児童の数に対して保育士が不足しているような地域も、年収が高くなる傾向にあります。
このように、地域によって年収が異なるため、平均年収が高い地域で働くことで年収400万円を目指すことができるでしょう。
以下の「表2」では、厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに、保育士の平均年収が400万円を超える地域をまとめました。
表2:保育士の平均年収の高い地域
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参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
【2】園長・主任を目指す
2つ目の方法は、園長・主任保育士を目指す方法です。
保育園の園長や主任保育士に就くことができれば、年収400万円を目指すことができるだけでなく、年収400万円以上も目指すことができるでしょう。
下記の「表3」では、子ども家庭庁「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」のデータをもとに、園長・主任保育士の役職に就いた場合の平均年収をまとめてあります。
ただし、役職に就くまでには、勤続年数が平均して20~30年となっており、それ相応の知識や経験、マネジメント能力を積み上げなければなりません。
役職に就くことで、年収400万円は突破できますが、一朝一夕で目指すことはできないことも頭に入れておく必要があります。
表3:園長・主任保育士の平均年収(私立・公立保育園)
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参考:子ども家庭庁「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」
※年収は1人当たり給与月額(賞与込み)×12で計算
【3】副業をする
3つ目の方法は、副業をすることです。
ちなみに、公立保育園で働く保育士は公務員となり、副業は禁止されていますので注意しましょう。
私立保育園の場合は、副業が許可されている園もありますが、勝手に判断せず、必ず勤務先の就業規則を確認するようにしてください。
副業をした場合、原則として一定以上の金額(年間収入と所得の合計が20万円を超える場合)を稼ぐと「確定申告」が必要になります。
確定申告をすると、副業をした収入分が加算されて所得税や住民税の金額が増えます。
そのため、住民税の増えた金額から、保育園側に副業がバレてしまう可能性が高くなることを頭に入れておきましょう。
副業をすることを事前に保育園側に相談してもよいかもしれません。
保育士としての本業がある以上、副業をするには日ごろからの体調管理がとても大切になってきます。
副業をしたことで体調を崩してしまい、本業に支障をきたしては本末転倒です。
必ず無理のない範囲で副業を行いましょう。
ところで、副業を始めるとしても、正直何を選んでよいかわからない人もいると思います。
そこで、下記の「表4」に保育士にオススメの副業を記載しました。
自分に合いそうな仕事があるか、ぜひチェックしてみてください。
表4:保育士にオススメの副業
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【4】給与水準が高い保育園に転職する
最後の4つ目は、給与水準の高い保育園に転職することです。
給与水準が低い園で働いていると、年収400万円を目指すことはそもそも困難です。
当たり前かもしれませんが、求人募集をチェックして、今より高い基本給や各種手当がつくような保育園に転職するとよいでしょう。
ちなみに、大企業が運営する企業主導型の保育園などは、一般的な保育園よりも年収アップが期待できる場合があります。
ほかには、先述したような大都市圏の保育園も高い給料水準となっている場合があります。
保育士が年収400万円を目指すなら転職するのが近道!
いかがだったでしょうか?
今回は、保育士の平均年収を確認しながら、保育士が年収400万円を目指すための方法について見てきました。
その中でも、保育士が年収400万円を目指すなら、転職するのが一番の近道でしょう。
なぜなら、園長・主任を目指すには時間がかかりますし、副業は本業と併せると相応の体力と気力が必要だからです。
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