保育士資格だけで働ける?知っておきたい「認定こども園」について
2017/10/11
認定こども園では、保育士の資格だけで働けます。ただし、保育士の資格だけで働けるのは幼保連携型以外で、かつ満3歳未満を担当する場合に限られます。現在勤めている保育園が認定こども園へ移行したり、これから認定こども園への就職を検討していたりする方は、「特例制度」を利用して幼稚園教諭の資格の取得を目指しましょう。今回は、認定こども園についてご紹介します。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
認定こども園について
認定こども園は、「保育園」と「幼稚園」両者の良いところを兼ね備えた、保育と教育を同時に行うことができる、新しい形の施設です。認可保育園と同じく認定こども園にも基準があり、国の認定基準を満たす施設は、都道府県などから認定を受けることができます。
認定こども園は、小学校に入学する前の子どもたちへの保育と教育を1つとしてとらえ、地域における子育て支援を行うことを目的として設立されました。
認定こども園4つの種類
認定こども園には、4つのタイプがあります。
幼稚園と保育園の機能を合わせ持った「幼保連携型」、認可幼稚園が保育園の機能を兼ね備えた「幼稚園型」、認可保育園が幼稚園の機能を兼ね備えた「保育所型」、幼稚園でも保育園でもなく認可もない教育・保育施設が認定こども園として機能する「地方裁量型」です。
認定こども園での働き方
認定こども園での働き方は、保育園とは異なる場合があるため気を付けてください。
認定こども園は、1日8時間のシフト制で勤務します。週休2日制ですが、施設によっては土曜保育もあるため注意しましょう。また、給与は一般的な公立保育園と同程度です。
保育士の資格があれば認定こども園で働ける?
保育士の資格があれば、認定こども園で働けます。ただし、保育士の資格だけでは、認定こども園のすべての業務に携わることはできません。
例えば、幼保連携型の認定こども園で働くためには、保育士の資格と幼稚園教諭の資格の両方を持っていることが望ましいとされています。働く保育士の正職員はすべて両方の免許を保有しています。
その他の認定こども園については、満3歳以上の子どもを担当するには両方の資格を持つのが望ましく、満3歳未満であれば保育士の資格が必須です。
もしも今の職場が認定こども園になったら……
現在勤めている保育施設が、新たに認定こども園へ移行することになったとしても、職場を辞める必要はないため安心してください。幼稚園教諭資格を持っておらず、保育士資格のみの場合、またその逆でも、辞める必要はありません。
しかし、どちらの資格も取得していたほうが「業務」「就職」「転職」に便利です。これから認定こども園が増えていくことを考慮して、今のうちに幼稚園教諭の免許状を取得することをおすすめします。
なお、すでに保育士の資格を取得しているのであれば、幼稚園教諭の普通免許状を取得するために必要な単位数を軽減してもらえる特例制度を利用できます。特例制度もうまく利用して資格を取得しましょう。
保育士が幼稚園教諭の資格を取得するには
保育士が幼稚園教諭の資格を取得するためには、特例制度を利用すると通常通りに資格取得するよりも負担が少なくなります。
特例制度の対象となるのは、保育士の資格を所有していて、かつ3年間で4,320時間以上の実務経験のある方です。
こちらの条件に合致する方は、大学で8単位を習得した後に、各都道府県の教育委員会で実施されている教職員検定を受けましょう。合格すると、通常よりも少ない単位で幼稚園教諭の資格を取得できます。
2つの資格を取得するメリット
認定こども園は、今後施設数が増えていく傾向にあります。認定こども園の求人も増えつつあるので、保育士と幼稚園教諭という2つの資格を持っていると、今後就職でも有利になるでしょう。
保育士にとって有利になる特例制度は、期限つきです。平成27年4月から10年間が期限として予定されているため、今のうちに資格を取得することをおすすめします。
おわりに
認定こども園とは、保育園と幼稚園の良いところを兼ね備えた保育と教育を行う施設です。現在、施設数は徐々に増えつつあり、今後求人も増えていくことが予想されます。
認定こども園は保育士の資格だけで働くこともできますが、できる仕事には限りがあります。特例制度を利用できるうちに幼稚園教諭の免許も取得して、認定こども園で十分に働けるよう備えましょう。
カテゴリ
保育士キャリア
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認定こども園では、保育士の資格だけで働けます。ただし、保育士の資格だけで働けるのは幼保連携型以外で、かつ満3歳未満を担当する場合に限られます。現在勤めている保育園が認定こども園へ移行したり、これから認定こども園への就職を検討していたりする方は、「特例制度」を利用して幼稚園教諭の資格の取得を目指しましょう。今回は、認定こども園についてご紹介します。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
認定こども園について
認定こども園は、「保育園」と「幼稚園」両者の良いところを兼ね備えた、保育と教育を同時に行うことができる、新しい形の施設です。認可保育園と同じく認定こども園にも基準があり、国の認定基準を満たす施設は、都道府県などから認定を受けることができます。
認定こども園は、小学校に入学する前の子どもたちへの保育と教育を1つとしてとらえ、地域における子育て支援を行うことを目的として設立されました。
認定こども園4つの種類
認定こども園には、4つのタイプがあります。
幼稚園と保育園の機能を合わせ持った「幼保連携型」、認可幼稚園が保育園の機能を兼ね備えた「幼稚園型」、認可保育園が幼稚園の機能を兼ね備えた「保育所型」、幼稚園でも保育園でもなく認可もない教育・保育施設が認定こども園として機能する「地方裁量型」です。
認定こども園での働き方
認定こども園での働き方は、保育園とは異なる場合があるため気を付けてください。
認定こども園は、1日8時間のシフト制で勤務します。週休2日制ですが、施設によっては土曜保育もあるため注意しましょう。また、給与は一般的な公立保育園と同程度です。
保育士の資格があれば認定こども園で働ける?
保育士の資格があれば、認定こども園で働けます。ただし、保育士の資格だけでは、認定こども園のすべての業務に携わることはできません。
例えば、幼保連携型の認定こども園で働くためには、保育士の資格と幼稚園教諭の資格の両方を持っていることが望ましいとされています。働く保育士の正職員はすべて両方の免許を保有しています。
その他の認定こども園については、満3歳以上の子どもを担当するには両方の資格を持つのが望ましく、満3歳未満であれば保育士の資格が必須です。
もしも今の職場が認定こども園になったら……
現在勤めている保育施設が、新たに認定こども園へ移行することになったとしても、職場を辞める必要はないため安心してください。幼稚園教諭資格を持っておらず、保育士資格のみの場合、またその逆でも、辞める必要はありません。
しかし、どちらの資格も取得していたほうが「業務」「就職」「転職」に便利です。これから認定こども園が増えていくことを考慮して、今のうちに幼稚園教諭の免許状を取得することをおすすめします。
なお、すでに保育士の資格を取得しているのであれば、幼稚園教諭の普通免許状を取得するために必要な単位数を軽減してもらえる特例制度を利用できます。特例制度もうまく利用して資格を取得しましょう。
保育士が幼稚園教諭の資格を取得するには
保育士が幼稚園教諭の資格を取得するためには、特例制度を利用すると通常通りに資格取得するよりも負担が少なくなります。
特例制度の対象となるのは、保育士の資格を所有していて、かつ3年間で4,320時間以上の実務経験のある方です。
こちらの条件に合致する方は、大学で8単位を習得した後に、各都道府県の教育委員会で実施されている教職員検定を受けましょう。合格すると、通常よりも少ない単位で幼稚園教諭の資格を取得できます。
2つの資格を取得するメリット
認定こども園は、今後施設数が増えていく傾向にあります。認定こども園の求人も増えつつあるので、保育士と幼稚園教諭という2つの資格を持っていると、今後就職でも有利になるでしょう。
保育士にとって有利になる特例制度は、期限つきです。平成27年4月から10年間が期限として予定されているため、今のうちに資格を取得することをおすすめします。
おわりに
認定こども園とは、保育園と幼稚園の良いところを兼ね備えた保育と教育を行う施設です。現在、施設数は徐々に増えつつあり、今後求人も増えていくことが予想されます。
認定こども園は保育士の資格だけで働くこともできますが、できる仕事には限りがあります。特例制度を利用できるうちに幼稚園教諭の免許も取得して、認定こども園で十分に働けるよう備えましょう。