保育士の派遣として働くメリットを教えてください。実際どうですか?
2021/02/04
保育士の派遣という働き方に興味があるのですが、他のパート、正社員と比べてどんな違いがあるのでしょうか?
また、保育士の派遣として働くメリットはどのような点でしょうか?
保育士の派遣と聞くと、一般的な派遣社員のようなイメージが湧くと思いますが、保育士の派遣の場合、少し一般的な派遣社員のイメージとは異なります。
どのように異なるのでしょうか?
そうですね。一般的な派遣社員は待遇が悪いイメージがあると思いますが、保育士の場合には非常に好待遇のケースが多いという点です。
また、正職員やパートとも大きく働き方や待遇面が違ってきます。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士の派遣とパート、正社員の違い
派遣とパート、正職員はどのような違いがあるのですか?
一言で行ってしまうと、雇用主の違いです。正職員やパートなどは、保育園が直接雇用している社員ということに対し、派遣は派遣会社が雇用主となり、保育園で勤務することとなります。
図にすると、このような形です。
表1:派遣保育・正社員保育士やパート・アルバイト保育士違い
派遣社員
正社員・パート・アルバイト
雇用主
人材派遣会社
保育園や運営母体となる団体・株式会社
給与支払
人材派遣会社
保育園や運営母体となる団体・株式会社
保険・福利厚生
人材派遣会社の規定に従う
保育園や運営母体となる団体・株式会社の規定に従う
雇用期間
有期雇用
(原則3年が限度)
正社員:無期雇用
パート・アルバイト:有期雇用
現場での指揮命令
保育園
保育園
保育士の派遣として働くメリットとは?
保育士の派遣として働くメリットとは一体どのような点でしょうか?
保育士の派遣は正社員などに比べて短時間勤務が可能だったり、きっちりと定時退社ができます。
様々な事情を抱えているが故に正職員としてフルタイムで働けないという方ににとってはライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができる点が大きなメリットと言えます。
具体的には次のようなメリットが挙げられます。
メリット1:残業などが基本的に無い
派遣保育士の給与は保育園ではなく人材派遣会社の規定に従って支払われます。
人材派遣会社は時間単位で保育園側ときっちり契約を結んでいるため、当然、残業分はしっかりと保育園側に請求されます。
この派遣会社からの請求額というのは、派遣会社の利益分も含んだ金額となりますので、パート社員などに比べて高い給与になります。
例えば、パート保育士も派遣保育士も1300円の時給をいただいていると考えてください。
パート保育士は、残業をしても保育園は時給1300円の支払いです。
ところが派遣保育士の場合、1300円の時給に加えおよそ25%〜30%ほどの金額が上乗せされてた金額が派遣会社より請求されます。
この上乗せ額は、派遣会社が保育士を雇用したり、フォローしたりするための営業利益になるものなので、正当なものではあるものの、保育園側からすると、やはり積極的に支払いたいものではありません。
そのため、残業一人分必要になった場合、派遣ではなくパートや正職員へ依頼する流れとなるのです。
また、派遣会社と保育園はしっかりとした業務派遣契約を事前に取り交わす段階で、月の目安残業時間についても互いに確認を行っています。
当初の予定以上の残業が行われる場合は、派遣会社に申し出て、職場環境の改善を求めることも可能です。
メリット2:自分の抱える事情に合わせて働ける
派遣の保育士の就業の条件は、基本的に派遣会社と保育園によって契約を結んでいます。
そのため、自分の働くことが可能な時間や期間など、事情に合わせて働くことが可能です。
しかし、「パートや正職員でも事前に説明すれば、合わせてくれるのでは?」とお考えの方もいるかと思います。
もちろん、その可能性も高いです。
ですが、残念ながら正職員やパートの場合、園全体の就業規則に合わせて働くため、長期間働くうちになあなあになってしまうケースも多々発生しています。
派遣の場合は、まず個別の契約が重視されること、契約違反が発生した場合には、派遣会社が適切に間を仲介し、雇用の条件を守ってくれることなどがあり、ご自身の事情に合わせて働きやすい環境が作られやすいと言えます。
メリット3:仕事の相談やトラブルの仲介に派遣会社が入ってくれる
派遣の最大のメリットは、トラブルや当初の条件と異なった場合に、派遣会社が仲介役として解決に導いてくれることです。
仕事をする上で、ない方が良いに決まっていますが、全くないことはあり得ないのがトラブル。
人間関係だったり、雇用条件であったり、場合によって大小ありますが、第3者から冷静な判断を仰ぎたいと思うこともあるのではないでしょうか。
派遣の場合は、適切な職場環境を提供するためにも、担当コーディネーターが保育園、派遣保育士双方の間に立ってフォローしてくれるため、安心して働くことができます。
メリット4:短期目線で見れば高収入が期待できる
保育士のパートやアルバイトの時給相場は1000円前後ですが、派遣保育士の時給は1200円〜1800円とされています。
そのため、単純に比較してパートやアルバイトよりも時給が高いと言えるでしょう。
正職員と比較した場合、フルタイムで働く保育士の月給を単純に労働時間で割った場合、時給は1300円程度となりますので、ほぼ同じ額の給与と言えるでしょう。
ただし、直接雇用社員である正職員やパート、アルバイトなどは多くの場合ボーナスが支給されます。
ボーナスの有無や額は保育園によっても異なりますので、一概には言えませんが、この点においては直接雇用社員の方が全体の年収は多くなることも考えられます。
ただし、短期で働きたい場合や、副業として就業したい場合などにおいては、パートやアルバイトよりも高収入が期待できます。
事情がある人にとってはメリットの多い保育士の派遣
保育士の派遣は正社員として働きたいけれども、資格・未経験の方、ブランクですぐに正職員が不安な方など、様々な事情があって正職員として働くことが難しい人にとってはメリットが多い働き方と言える訳ですね。
そういう事になります。
一方で、今後10年、20年と同じ園で保育士としてキャリアを積み重ねていきたいという方にとってはおすすめできません。
派遣は法律上、同じ就業先へは3年という有期での契約でなくてはならないため、同じ園でステップアップしていくキャリアにはつながりにくいと言えます。
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保育士の派遣という働き方に興味があるのですが、他のパート、正社員と比べてどんな違いがあるのでしょうか?
また、保育士の派遣として働くメリットはどのような点でしょうか?
保育士の派遣と聞くと、一般的な派遣社員のようなイメージが湧くと思いますが、保育士の派遣の場合、少し一般的な派遣社員のイメージとは異なります。
どのように異なるのでしょうか?
そうですね。一般的な派遣社員は待遇が悪いイメージがあると思いますが、保育士の場合には非常に好待遇のケースが多いという点です。
また、正職員やパートとも大きく働き方や待遇面が違ってきます。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士の派遣とパート、正社員の違い
派遣とパート、正職員はどのような違いがあるのですか?
一言で行ってしまうと、雇用主の違いです。正職員やパートなどは、保育園が直接雇用している社員ということに対し、派遣は派遣会社が雇用主となり、保育園で勤務することとなります。
図にすると、このような形です。
表1:派遣保育・正社員保育士やパート・アルバイト保育士違い
派遣社員 |
正社員・パート・アルバイト |
|
雇用主 |
人材派遣会社 |
保育園や運営母体となる団体・株式会社 |
給与支払 |
人材派遣会社 |
保育園や運営母体となる団体・株式会社 |
保険・福利厚生 |
人材派遣会社の規定に従う |
保育園や運営母体となる団体・株式会社の規定に従う |
雇用期間 |
有期雇用 (原則3年が限度) |
正社員:無期雇用 パート・アルバイト:有期雇用 |
現場での指揮命令 |
保育園 |
保育園 |
保育士の派遣として働くメリットとは?
保育士の派遣として働くメリットとは一体どのような点でしょうか?
保育士の派遣は正社員などに比べて短時間勤務が可能だったり、きっちりと定時退社ができます。
様々な事情を抱えているが故に正職員としてフルタイムで働けないという方ににとってはライフスタイルに合わせた柔軟な働き方ができる点が大きなメリットと言えます。
具体的には次のようなメリットが挙げられます。
メリット1:残業などが基本的に無い
派遣保育士の給与は保育園ではなく人材派遣会社の規定に従って支払われます。
人材派遣会社は時間単位で保育園側ときっちり契約を結んでいるため、当然、残業分はしっかりと保育園側に請求されます。
この派遣会社からの請求額というのは、派遣会社の利益分も含んだ金額となりますので、パート社員などに比べて高い給与になります。
例えば、パート保育士も派遣保育士も1300円の時給をいただいていると考えてください。
パート保育士は、残業をしても保育園は時給1300円の支払いです。
ところが派遣保育士の場合、1300円の時給に加えおよそ25%〜30%ほどの金額が上乗せされてた金額が派遣会社より請求されます。
この上乗せ額は、派遣会社が保育士を雇用したり、フォローしたりするための営業利益になるものなので、正当なものではあるものの、保育園側からすると、やはり積極的に支払いたいものではありません。
そのため、残業一人分必要になった場合、派遣ではなくパートや正職員へ依頼する流れとなるのです。
また、派遣会社と保育園はしっかりとした業務派遣契約を事前に取り交わす段階で、月の目安残業時間についても互いに確認を行っています。
当初の予定以上の残業が行われる場合は、派遣会社に申し出て、職場環境の改善を求めることも可能です。
メリット2:自分の抱える事情に合わせて働ける
派遣の保育士の就業の条件は、基本的に派遣会社と保育園によって契約を結んでいます。
そのため、自分の働くことが可能な時間や期間など、事情に合わせて働くことが可能です。
しかし、「パートや正職員でも事前に説明すれば、合わせてくれるのでは?」とお考えの方もいるかと思います。
もちろん、その可能性も高いです。
ですが、残念ながら正職員やパートの場合、園全体の就業規則に合わせて働くため、長期間働くうちになあなあになってしまうケースも多々発生しています。
派遣の場合は、まず個別の契約が重視されること、契約違反が発生した場合には、派遣会社が適切に間を仲介し、雇用の条件を守ってくれることなどがあり、ご自身の事情に合わせて働きやすい環境が作られやすいと言えます。
メリット3:仕事の相談やトラブルの仲介に派遣会社が入ってくれる
派遣の最大のメリットは、トラブルや当初の条件と異なった場合に、派遣会社が仲介役として解決に導いてくれることです。
仕事をする上で、ない方が良いに決まっていますが、全くないことはあり得ないのがトラブル。
人間関係だったり、雇用条件であったり、場合によって大小ありますが、第3者から冷静な判断を仰ぎたいと思うこともあるのではないでしょうか。
派遣の場合は、適切な職場環境を提供するためにも、担当コーディネーターが保育園、派遣保育士双方の間に立ってフォローしてくれるため、安心して働くことができます。
メリット4:短期目線で見れば高収入が期待できる
保育士のパートやアルバイトの時給相場は1000円前後ですが、派遣保育士の時給は1200円〜1800円とされています。
そのため、単純に比較してパートやアルバイトよりも時給が高いと言えるでしょう。
正職員と比較した場合、フルタイムで働く保育士の月給を単純に労働時間で割った場合、時給は1300円程度となりますので、ほぼ同じ額の給与と言えるでしょう。
ただし、直接雇用社員である正職員やパート、アルバイトなどは多くの場合ボーナスが支給されます。
ボーナスの有無や額は保育園によっても異なりますので、一概には言えませんが、この点においては直接雇用社員の方が全体の年収は多くなることも考えられます。
ただし、短期で働きたい場合や、副業として就業したい場合などにおいては、パートやアルバイトよりも高収入が期待できます。
事情がある人にとってはメリットの多い保育士の派遣
保育士の派遣は正社員として働きたいけれども、資格・未経験の方、ブランクですぐに正職員が不安な方など、様々な事情があって正職員として働くことが難しい人にとってはメリットが多い働き方と言える訳ですね。
そういう事になります。
一方で、今後10年、20年と同じ園で保育士としてキャリアを積み重ねていきたいという方にとってはおすすめできません。
派遣は法律上、同じ就業先へは3年という有期での契約でなくてはならないため、同じ園でステップアップしていくキャリアにはつながりにくいと言えます。