保育現場におけるプログラミング教育導入について
2021年7月、株式会社明日香が直営する「新田あすか保育園」に0歳児から遊んで学べるプログラミングロボット「クミータ」が導入されました。
2020年小学校の教育改革で必修となったプログラミング教育に加え、保護者の間でも幼児期からプログラミング的思考を身につける重要性について肯定的な意見が多く聞かれます。
保育現場でもプログラミング教育を子どもたちの成長はもちろん、これからの選ばれる保育園運営の鍵となる一つがプログラミング教育の導入になると考える保育者も増えてきました。
そこで、今後の保育におけるプログラミング教育について、実際に導入した保育例をもとにご紹介します。
保育所におけるプログラミングロボット導入のねらい
小学校におけるプログラミング教育で育む資質・能力とは「知識及び技能」「思考力、判断力、表現力等」「学びに向かう力、人間性等」の3本の柱を想定しています。 これは保育における5領域とも共通しており、幼保連携の側面からも小学校生活を考慮した重要なねらいとなります。
また、保育園も徐々に保育園余りの時代となることから保育施設の持続可能性についてもねらいの一つとして大きな役割を持っています。
▶︎小学校との連携 | 幼保小連携に則り、卒園後の子どもたちの生活環境を見据えた保育を実施 (“生きる力”の基盤づくり強化) |
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▶︎運営施設の差別化 | 時流にマッチした保育を提供し、運営施設の持続可能性を保持 |
プログラミングロボット導入によって育まれる力
幼児期のプログラミング教育は、技術や言語を取得することが目的ではありません。
他活動と同様、人格形成の基礎となる非認知能力を養うことが目的となりますが、プログラミングロボット「クミータ」は生後7ヶ月ごろから遊べるように設計されており、楽しみながら能力を伸ばす工夫がされています。
プログラミング的思考 | 解決力 |
自考力 | 協調性 |
プログラミングロボット導入後の子どもたちの様子
今回のプログラミングロボットは主に2歳児クラスへ導入しました。
最初、子どもたちは動き始めると少し驚く様子もありましたが、音を鳴らしながら動くクミータにすぐに好奇心を掻き立てられている様子です。
そして、保育者が矢印の方向に動くことを伝えると、自らパネルを並べて積極的に関わる姿勢を見せ、遊びの中での工夫を自分で生み出していました。
なかなか上手くゴールへ行けず、途中何度も脱線してしまいましたが、少しずつ動きがわかってきたようでゴールに辿り着くとハイタッチを交わし達成感を実感。
さらにある日には「クミータくんごっこ」と名付け、子ども自身をクミータに見立て、矢印の道をたどってゴールに向かう遊びをしました。
当初は矢印を理解することが難しかった子も少しずつ理解している姿せるなど、遊びの中からの成長を見せていました。
プログラミングロボット「クミータ」について
今回、新田あすか保育園にて導入したプログラミングロボット「クミータ」は世界で初めて0歳(7ヵ月)から楽しめる知育玩具です。
音や絵・色・動作など知育要素を盛り込んだクミータは、低年齢であっても安全に楽しむことができ、保育現場での活用に適しています。
商品名 | KUMIITA(クミータ) |
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製造販売 | 株式会社ICON |
対象年齢 | 0歳(7ヵ月)〜 |
ホームページ | https://kumiita.com/ |