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保育園で空気質計測を実施、保護者とのコミュニケーション機会が創出

2022/06/10
ニュースリリース

〜空気の見える化で安心・安全な保育環境を目指す 

実証実験の中間報告として、UPDATER社と記者発表実施〜

 

子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」を運営する株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、以下 明日香)は、株式会社UPDATER(所在地:東京都世田谷区、代表取締役:大石英司、以下 UPDATER)のエアテック事業「みんなエアー」と共同で、明日香が運営する新田あすか保育園の空気質モニタリングにおける実証実験の中間報告として、2022年6月3日に記者発表を開催いたしました。

明日香_保育園で空気質計測を実施

 

■保育現場がいち早く安心できる空気環境改善に着手

 コロナ感染対策に留まらず、保育事業者・保育者の視点で言えば、保育現場における「安心・安全の確保」は常に目指しているものです。その上で、コロナ禍初期より、基本的な感染症対策は実施しているものの、取り組んだ対策の効果が具体的にどれだけあったのかは検証がされておらず、保育職員の負荷が解消される目処が立っていない現状がありました。特に、​2歳児未満のマスク着用を推奨されていない子どもたちが集まる環境において、保育職員および保護者の不安や懸念はつきません。より根拠のある感染症対策、適切な空気環境整備が必要とされています。​また、保育者のマスク着用により、子どもが保育者の表情を読み取れないなど、保育に関する課題もあります。世間ではようやくマスクを外す動きもみられる一方で、これからの季節は熱中症も懸念され、保育者からも“選ばれる園”になるためにも、より一層「安心安全な保育環境」の確保が求められます。保育施設の空気質を見える化する当検証によって、こういった課題の軽減・解消に繋がることを期待し、2021年11月より実証実験を開始いたしました。

 

■実証実験について

 今回、東京都にある新田あすか保育園にて、『みんなエアー』の空気質モニタリングサービスMADO(https://minnaair.com/mado/)を導入し、施設内の空気環境がどのような状態であるかを把握、必要があれば改善対策を検討するとともに、空気の状態や施設内での取り組みを職員・園児・保護者等の関係者に「見える化」することがそれぞれのコミュニケーションにどのような影響を与えるか、観察・検証することを目的とし、実証実験を実施しました。中間報告として、「見える化」が特に保護者とのコミュニケーションにおいてどのような改善を実現したのか、現在の保育園が求められている状況とともに結果を発表いたしました。

碓氷氏
<空気質モニタリングサービスMADOについて発表する株式会社UPDATER「みんなエアー」 碓氷氏>
 
▼職員の意識の変化
  • MADO導入前は、窓を開けて換気するタイミングが不定期だった→MADO導入後、CO2濃度が可視化されたことで、換気のタイミングを明確にすることができた。空調の効きもよくなったと実感。数値でわかるため安心感にも繋がった。
新田あすか保育園 元園長の阿部
<保育園職員の意識の変化について発表する株式会社明日香 新田あすか保育園 元園長の阿部>
 
▼保護者、在園児への取り組み
  • 子ども|空気質の状態によってMADOに表示されるキャラクターの表情が笑顔になったり、曇ったりと変化するため、園児でも良い空気質のタイミングがわかり『ニコニコじゃないね』など、保育職員に対して報告してくれる場面も。保育職員も、園児からの報告を受け『ニコニコじゃないから窓を開けようね』と能動的な行動に繋がった。
  • 保護者|登園やお迎えの際の保護者においても、常設のMADOにより施設の空気質がリアルタイムで確認できることで、安心感に繋がっている。また、施設内の空気質数値やデータに基づく「みんなエアー」からのレポートを記載した「月刊・くうき便り」を保護者へ配布。時節にあった空気にまつわる豆知識なども紹介しており、保護者とのコミュニケーションが生まれている。
保育施設に設置している空気質計測器
<保育施設に設置している空気質計測器>
 
<保護者からの声>
  • 保育園で換気を意識した取り組みをすることで、家庭でも換気することに対する意識をもつきっかけになった。
  • 保育園でこういった取り組みをしていただくことで安心して保育園に預けることができる
  • 顔のアイコンで表現することで小さい子でも理解して意識することができる。
  • くうき便りには子どもの写真も掲載されているため、楽しく見ることが出来た。
くうき便り
<保護者に配布している「くうき便り」>

 

▼今後の展望

<UPDATER 碓氷氏>
UPDATER 碓氷氏

 みんなエアーの目標は、空気の見える化を通して「働きやすい職場を全国に100万スポットつくる」と掲げていますが、私個人としては、子どもがいるため親として、子どもの過ごす環境、空気や感染症対策は非常に気になるところです。明日香様との取り組みについても貢献し、より良い保育施設、働きやすい環境を増やしていきたいと思っています。これらの取り組みでは、感染症対策だけではなく、地球温暖化が進行すると懸念される大気汚染や新たなウイルスなどの課題に対しても、みんなで環境を意識して、「自分の行動で環境を変えられる」ということを子どもたちにも伝えていきたいと思っています。

 

<明日香 末廣>
明日香 末廣

 保育業界は様々な課題を抱えている中、今回のようなテクノロジーを取り入れて、子育てしやすい社会作りを目指していきたい。今後も業界の垣根を超えてこのような取り組みを積極的に広めていきたいと思っています。