ローディング
お問い合わせ

【現役保育士106名へホンネ調査】23.6%が、園長との関係性が「良好ではない」と回答、2021年から7.4ポイント改善 園長との関係構築、「意見を聞いてくれない」「リーダーシップがない」の課題あり

2024.11.19

ニュースリリース

〜64.1%の保育士が、園長との関係性は「転職・退職に影響がある」と回答〜

 株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、現役保育士106名を対象に、【2024年版】「チームビルディング」に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

 なお、本調査では、2021年版の同内容調査(※1)と比較して発表いたします。

■調査サマリー

■調査概要

※1|【2021年版】「チームビルディング」に関する実態調査:2021年10月14日〜同年10月16日|https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000057.000043389.html

※2|構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。

≪利用条件≫

■現役保育士の23.6%が、園長との関係性が「良好ではない」と回答、2021年から7.4ポイント改善

「Q1.現在、あなたと園長の関係性は良好ですか。」(n=106)と質問したところ、「全く良好でない」が6.6%、「あまり良好でない」が17.0%という回答となりました。

<2024年(n=106)>

<2021年(n=110)>

■園長との関係構築における課題、「園長が意見を聞いてくれない」「園長にリーダーシップがない」が上位

Q1で「全く良好でない」「あまり良好でない」と回答した方に、「Q2.園長との関係構築において具体的にどのような課題がありますか。(複数回答)」(n=25)と質問したところ、「園長が意見を聞いてくれない」が52.0%、「園長にリーダーシップがない」が44.0%、「園長が現場を把握できていない」が36.0%という回答となりました。

<2024年(n=25)>

<2021年(n=34)>

■「園長の好き嫌いで職員に対する態度が違いすぎる」や「報連相が全て出来ていない」などの課題も

 Q1で「全く良好でない」「あまり良好でない」と回答した方に、「Q3.園長との関係構築においてQ2以外の課題があれば教えてください。(自由回答)」(n=25)と質問したところ、「園長の好き嫌いで職員に対する態度が違いすぎる」や「報連相が全て出来ていない」など17の回答を得ることができました。

<2024年(n=25):自由回答・一部抜粋>

<2021年(n=34):自由回答・一部抜粋>

■園長との関係性が仕事に与える影響、「満足度」では78.3%、「ストレス」では71.7%が、その影響を実感

「Q4.園長との関係性は、仕事の満足度・ストレスに影響がありますか。(マトリクス形式)」(n=106)と質問したところ、満足度は「非常に影響がある」が26.4%、「やや影響がある」が51.9%、ストレスは「非常に影響がある」が34.0%、「やや影響がある」が37.7%という回答となりました。

<2024年(n=106)>

満足度

ストレス

<2021年(n=110)>

満足度

ストレス

■64.1%が、園長との関係性は「自身の転職・退職に影響がある」と回答、2021年比13.2ポイント減

「Q5.園長との関係性は、ご自身の転職・退職に影響がありますか。」(n=106)と質問したところ、「非常に影響がある」が27.3%、「やや影響がある」が36.8%という回答となりました。

<2024年(n=106)>

<2021年(n=110)>

■勤務先の園長のタイプ、2021年と同じく「民主型」が最多、2位以降が入れ替わる結果に

「Q6.あなたがお勤めの園長のタイプを教えてください。」(n=106)と質問したところ、「民主型(職員からの意見や提案を受け入れ、組織の方針に反映するタイプ)」が18.9%、「コーチ型(職員1人1人をよく把握し、各自の能力向上を支援するタイプ)」が16.0%という回答となりました。

<2024年(n=106)>

<2021年(n=110)>

■まとめ

今回は、現役保育士106名を対象に、【2024年版】「チームビルディング」に関する実態調査を実施しました。

 まず、現役保育士の23.6%が、園長との関係性が「良好ではない」と回答していますが、2021年からは7.4ポイント改善しました。しかし、依然として、「園長が意見を聞いてくれない」(52.0%)や「園長にリーダーシップがない」(44.0%)といった課題が残っています。また、園長との関係性が仕事に与える影響については、「満足度」では78.3%(2021年比2.6ポイント減)、「ストレス」では71.7%(2021年比8.3ポイント減)が、その影響を実感していることが分かりました。さらに、64.1%が、園長との関係が「自身の転職・退職に影響がある」と回答しており、2021年から13.2ポイント減少しています。最後に、勤務先の園長のタイプを訪ねたところ、「民主型」が18.9%で最多、次いで「コーチ型」が16.0%で、2021年と比較して2位以降が入れ替わる結果となりました。

 今回の調査では、勤務先の園長との関係性が、保育士の満足度や離職意向に影響する実態が明らかになりました。依然として多くの課題は残っていますが、2021年の前回調査から改善傾向も見られました。このことは、組織や雇用そのものに対する考え方が多様化する昨今において、園長や管理職の方々が変化に対して巧みに工夫しながら組織をマネージメントする努力が現れた結果であると感じます。少子化の背景もあり、保育人材の確保は今後も大きな課題として立ちはだかります。時流に応じたリーダーシップの強化とコミュニケーションの円滑化が引き続き求められます。

一覧に戻る

Contactお問い合わせ

当社の提供するサービスに関するお問い合わせはこちらからお願いいたします。

フォームでのお問い合わせ

問い合わせる

お電話でのお問い合わせ

受付時間 / 9:00〜18:00(土日祝日を除く)