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<保育士配置基準見直し|まもなく1歳児の職員配置改善加算開始>「期待している」保育士は63.0%「保育士の精神的・身体的負担軽減」や「子ども一人ひとりに十分な目が行き届く」の期待あり

2025.03.17

ニュースリリース

〜一方で、「処遇改善」や「人材確保」といった課題も浮き彫りに〜

 株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、現役保育士・保育教諭108名を対象に、保育士配置基準見直しと保育の質向上に関する定点調査を実施しましたので、お知らせいたします。

 なお、本調査では、2024年版の同内容調査(※1)と比較して発表いたします。

<<<本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/43EpkTD>>>

■調査概要

※1|【2024年版】保育士配置基準見直しと保育の質向上に関する定点調査:2024年5月1日〜同年5月3日|https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000121.000043389.html

※2|合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

≪利用条件≫

■現役保育士の70.4%が、勤務先の「配置数」または「処遇」が不十分と回答、2024年比7.8ポイント増

 「Q1.今現在、勤務している園の配置数と処遇について、どのように感じていますか。」(n=108)と質問したところ、「配置数・処遇ともに十分」が29.6%、「配置数は十分だが、処遇が不十分」が28.7%という回答となりました。

<2025年(n=108)>

<2024年(n=104)>

■「保育士の配置基準見直し」について、63.0%から期待の声、2024年の63.4%と同水準

 「Q2.令和7年度に予定されている1歳児クラスの配置基準の見直しについて、どの程度期待していますか。」(n=108)と質問したところ、「非常に期待している」が27.8%、「やや期待している」が35.2%という回答となりました。

<2025年(n=108)>

<2024年(n=104)>

■配置基準見直しに対する期待、「保育士の精神的・身体的負担が軽減される」や「子ども一人ひとりに十分な目が行き届く」が上位

 Q2で「非常に期待している」「やや期待している」と回答した方に、「Q3.どのような点に期待しているか、具体的に教えてください。(複数回答)」(n=68)と質問したところ、「保育士の精神的・身体的負担が軽減される」が73.5%、「子ども一人ひとりに十分な目が行き届くようになる」が63.2%、「安全面での配慮が行き届くようになる」が60.3%という回答となりました。

■「他の年齢についても前向きに検討して欲しい」や「発達課題への対応」などに期待する声も

Q3で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q4.Q3で回答した以外に、配置基準の見直しに期待することがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=68)と質問したところ、「他の年齢についても前向きに検討して欲しい」や「発達課題への対応」など39の回答を得ることができました。

<2025年(n=68):自由回答・一部抜粋>

<2024年(n=66):自由回答・一部抜粋>

■配置基準見直しによる業務改善、「より安全を確保できる」が70.6%で最多、2024年から29.2ポイント増加

 Q2で「非常に期待している」「やや期待している」と回答した方に、「Q5.配置基準が見直しされることによって業務のどのような部分が改善されると思いますか。(複数回答)」(n=68)と質問したところ、「より安全を確保できる」が70.6%、「精神的な負担が減る」が61.8%、「「目」が増えることで、子ども一人ひとりの成長に見合った保育が実践できる」が48.5%という回答となりました。

<2025年(n=68)>

<2024年(n=58)>

■「不適切保育が起こりにくくなることや、働き方が改善されて持ち帰り残業が減ること」や「主体的保育の実現ができる」などの改善点も

 Q5で「特にない/わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、「保育士の配置基準が見直されることによって改善される」と思う業務があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=68)と質問したところ、「保育士の精神的負担が軽減され、不適切保育が起こりにくくなることや、働き方が改善されて持ち帰り残業が減ること」や「主体的保育の実現ができる」など38の回答を得ることができました。

<2025年(n=68):自由回答・一部抜粋>

<2024年(n=57):自由回答・一部抜粋>

■約半数が、1歳児クラスの配置基準を見直しても「保育の質が向上しない」と回答

 「Q7.1歳児クラスの配置基準を見直しても、保育の質が向上しないと思いますか。」(n=108)と質問したところ、「非常にそう思う」が15.7%、「ややそう思う」が32.5%という回答となりました。

■保育の質が向上しない理由、「保育士の確保自体が難しいから」が約6割

 Q7で「非常にそう思う」「ややそう思う」を回答した方に、「Q8.1歳児クラスの配置基準を見直しても、保育の質が向上しないと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=52)と質問したところ、「保育士の確保自体が難しいから」が57.7%、「配置基準の見直しだけでは根本的な解決にならないから」が48.1%、「現場の実態を反映していないから」が32.7%という回答となりました。

■国や自治体に求めたい支援策、第1位「保育士の処遇改善」

 「Q9.配置基準の見直しと併せて、国や自治体に求めたい支援策を教えてください。(複数回答)」(n=108)と質問したところ、「保育士の処遇改善」が73.1%、「人材確保への支援」が45.4%、「事務作業の効率化支援」が38.0%という回答となりました。

■まとめ

今回は、現役保育士・保育教諭108名を対象に、保育士配置基準見直しと保育の質向上に関する定点調査を実施しました。

 まず、「保育士の配置基準見直し」について、現役保育士の63.0%から期待の声が寄せられ、2024年の63.4%と同水準になりました。また、配置基準見直しに対する期待としては、「保育士の精神的・身体的負担の軽減」(73.5%)や「子ども一人ひとりに目が行き届く」(63.2%)などが挙げられ、配置基準見直しによる業務改善については、「より安全を確保できる」が70.6%(2024年比29.2ポイント増)で最多となっています。一方で、約半数が、1歳児クラスの配置基準を見直しても「保育の質が向上しない」と感じており、その理由について、約6割が「保育士の確保自体が難しいから」と回答しました。最後に、国や自治体に求めたい支援策については、第1位「保育士の処遇改善」(73.1%)、第2位「人材確保への支援」(45.4%)の結果が出ています。

 今回の調査では、多くの保育士が配置基準の見直しに期待を寄せる一方、それだけでは保育の質が向上しないと感じている実態が明らかになりました。処遇改善や人材確保など、包括的な支援を求める声も多く寄せられています。保育士の確保が難しい現状で、配置基準見直しの実効性を高めるためには、処遇改善や業務効率化といった施策をあわせて進めることが不可欠でしょう。

<<<本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/43EpkTD>>>

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