【ベビーシッタースキルアップ研修レポート】身につけよう!救命処置~心肺蘇生とAEDの使用など~
毎年開催している普通救命講習を、今年度は9月1日の防災の日に行いました。
ベビーシッターとして個人宅へ伺っているスタッフ、イベント時保育の現場に入っているスタッフを対象に実施し、約30名の参加。
ベビーシッターやイベント保育では、乳児、幼児など、大切なお子様をお預かりします。
子どもは急な発熱や発作はもちろん、怪我など、どんなに気をつけていても保育者にとって不可抗力な状態での事故を起こすことがあります。
そのような緊急の状態が起こることは、実際にはほとんどありませんが、万が一の事態になったときに冷静に対応処置をとれるように毎年、本研修を実施しています。
東京防災救急協会より講師をお招きし、実技を含む3時間の講習が行われました。
「普通救命講習を受けたことある人、手を挙げてください」の問いかけに、約7割の方が手を挙げていました。
1回受講したから大丈夫とは思わず、お子様の安全を考え、繰り返し受講するスタッフが増えています。
まずはガイドブックをもとに救命の基本を講師の先生が分かりやすく、ときにはユーモアを交えての話をしてくださるのを、みんな熱心にメモを取ります。
普通救命を受けた女子高生が数日後に実際に命を救ったという話もあり、より一層真剣な表情で話を聞いています。
話を聞いた後には心肺蘇生の実践です。まずは成人の人形で行い、続いて乳児や小児の人形でも実践していきます。実際にやってみることで、胸骨圧迫をどのくらいのペースで、どのくらいの力で行えばいいのか、しっかりと気道を確保して人工呼吸をしないと肺に空気を送り込めないなど、実際に行ってみないとわからないことを身体で学んでいきます。
AEDの使い方も習い、実際に2人1組になって実践してみます。先ほど学んだ心肺蘇生法とあわせてAEDを使った救命処置を覚えます。
今回のガイドブックにスマホで専用アプリをかざすことで、心肺蘇生法などのから動画を見ることもできるとの説明もあり、受講者は自分で復習することもできます。
3時間の受講終了後にはみなさんに「救命技能検定証」をお渡ししました。
お子様の大事な命を預かる保育の仕事だからこそ、万が一に備え、スタッフには責任と自信をもって仕事に従事できるよう、今後もこのような研修を定期的に行っていきます。