保育士の派遣に残業はありますか?残業しても残業手当はちゃんとつくのでしょうか?
2021/01/21
以前勤めていた保育園ではサービス残業や持ち帰り仕事が多かったのですが、保育士の派遣の場合、本当に残業はないんですか?
そうですね!基本的に派遣という働き方の場合には残業はありません。あったとしてもきちんと残業手当が支払われます。
本当ですか?いざ勤めてみたら・・・という事がないか心配です。
その点は大丈夫です。そもそも派遣の保育士は保育園と直接契約している訳ではないですからね。
少し保育士の派遣の仕組みから、派遣保育士の残業について詳しく解説しますね!
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士の残業事情
保育士としての勤務経験がある方は、残業なしと言われても、「本当なの?」と不信感をお持ちになるのも当然ですよね。
2018年に「あいちほいく労働実態調査プロジェクト」が調査した労働実態調査結果をみると、月の時間外労働は平均で16.6時間。うち13時間は残業手当が支払われず、サービス残業だったという結果になっています。
さらに、月の残業時間が40時間以上と答えた人が9.6%、過労死ライン80時間を超える最長135時間と答えた人もいたというのです。
これだけでも十分残業が多いのですが、驚くことに持ち帰り仕事を自宅でしている人が78%もいるという実態も判明し、保育士のサービス残業時間の深刻さを物語っています。
保育士のリアルな実態調査ですね。
もちろん全ての残業とかが嫌というわけではなく、それに見合った手当は正当に欲しいと思っています。
保育士の派遣の仕組み
派遣だとどうして残業がないのですか?
それは端的にいうと派遣保育士が保育園が雇用している保育士ではないためです。
まずはその点について説明しますね。次の派遣の仕組みの図を見てみてください。
上記の図の通り、保育士は派遣会社の社員であり、保育園の社員ではありません。そのため、労働時間は派遣会社に報告し、派遣会社から給料が支払われます。
派遣会社は正しく支払ってくれるんですか?
派遣会社は、厚生労働省に登録された認可事業者です。
法令に乗っ取って、正しい労働環境を提供するように厳しく指導されていますので、支払いがないということはありません。
サービス残業がないということはわかりました。
でも本音を言うと、残業自体が嫌で定時に帰りたいのですが・・・。それは無理なんでしょうか?
そうですよね。できれば残業自体を避けたいものですね。
派遣といえど、保育士の仕事が多いのは残念ながら事実です。同僚をおいて先に帰るのは気がひけるという優しい方も多いので、残業になってしまうこともあるとは思います。ただし、派遣保育士の場合、保育園が積極的に帰らせてくれる仕組みがあるのです。
どういうことですか?
派遣保育士の給与は保育園ではなく人材派遣会社の規定に従って支払われます。
人材派遣会社は時間単位で保育園側ときっちり契約を結んでいるため、当然、派遣保育士が働いた残業分はしっかりと保育園側に請求します。
この派遣会社からの請求額というのは、派遣会社の利益分も含んだ金額となりますので、パート社員などに比べて高い給与になります。パート保育士やアルバイトに比べ、おおよそですが、25%〜30%ほどの金額が上乗せ相場でしょうか。この上乗せ額は、派遣会社が保育士を雇用したり、フォローしたりするための営業利益になるものなので、正当なものではあるものの、保育園側からすると、やはり積極的に支払いたいものではありません。
そのため、できる限り派遣保育士には定時通りに帰って欲しいという保育園側からの意向もあります。 逆にいえば、しっかりと時間内に仕事を終わらせるようにするのも派遣保育士の大切な仕事ですね。
保育士の派遣は残業、持ち帰り仕事は基本的に無い!
派遣であれば、残業なしで、きっちり時間通りに働くことが保育園側のメリットにもなるんですね。
でも、持ち帰り残業とかにされるということはありませんか?
そもそも情報漏洩などの観点からも本来は持ち帰り仕事はやってはいけないはずなのですが、実態としては横行していますよね。
派遣保育士の場合、多くの場合が保育補助の仕事です。残業の多くの原因となるお便りの作成や月次報告などの仕事を担当していることが少ないということもあり、ほとんどありません。
仮に担任などの仕事を担当した場合でも、持ち帰り仕事をしてまでやるかどうかは、派遣会社と相談の上行なってください。おそらく正しく指導する派遣会社であれば、持ち帰り残業をしないように保育園と交渉してくれるはずです。万が一曖昧にするようであれば派遣会社を変えたほうが賢明でしょう。
サービス残業や持ち帰り仕事を強要される場合は相談しよう!
派遣会社が業務内容も相談に乗ってくれるんですか?
もちろんです。
「サービス残業や持ち帰り仕事を暗黙の了解としてさせられてしまった場合」や「明らかに終わらない分量の仕事をふられてしまっている場合」などには、すぐに保育士人材派遣会社の担当者に相談しましょう。
派遣でのお仕事というのは、本来培ってきたスペシャリストとしてのスキルを時間内に提供することが目的です。決して都合よく使われるために雇われているのではありません。
正職員であれば、職場の和や上司からの叱責などを恐れて、なかなか言い出せないこともあると思いますが、派遣の場合は、正しく働くために派遣会社からの支援が受けられるのがメリットの一つでもあります。
当初聞いていた仕事内容と違う、本来聞いていた業務以上のことを求められるなど、困ったことはすぐに相談できますので、安心してくださいね。
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以前勤めていた保育園ではサービス残業や持ち帰り仕事が多かったのですが、保育士の派遣の場合、本当に残業はないんですか?
そうですね!基本的に派遣という働き方の場合には残業はありません。あったとしてもきちんと残業手当が支払われます。
本当ですか?いざ勤めてみたら・・・という事がないか心配です。
その点は大丈夫です。そもそも派遣の保育士は保育園と直接契約している訳ではないですからね。
少し保育士の派遣の仕組みから、派遣保育士の残業について詳しく解説しますね!
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士の残業事情
保育士としての勤務経験がある方は、残業なしと言われても、「本当なの?」と不信感をお持ちになるのも当然ですよね。
2018年に「あいちほいく労働実態調査プロジェクト」が調査した労働実態調査結果をみると、月の時間外労働は平均で16.6時間。うち13時間は残業手当が支払われず、サービス残業だったという結果になっています。
さらに、月の残業時間が40時間以上と答えた人が9.6%、過労死ライン80時間を超える最長135時間と答えた人もいたというのです。
これだけでも十分残業が多いのですが、驚くことに持ち帰り仕事を自宅でしている人が78%もいるという実態も判明し、保育士のサービス残業時間の深刻さを物語っています。
保育士のリアルな実態調査ですね。
もちろん全ての残業とかが嫌というわけではなく、それに見合った手当は正当に欲しいと思っています。
保育士の派遣の仕組み
派遣だとどうして残業がないのですか?
それは端的にいうと派遣保育士が保育園が雇用している保育士ではないためです。
まずはその点について説明しますね。次の派遣の仕組みの図を見てみてください。
上記の図の通り、保育士は派遣会社の社員であり、保育園の社員ではありません。そのため、労働時間は派遣会社に報告し、派遣会社から給料が支払われます。
派遣会社は正しく支払ってくれるんですか?
派遣会社は、厚生労働省に登録された認可事業者です。
法令に乗っ取って、正しい労働環境を提供するように厳しく指導されていますので、支払いがないということはありません。
サービス残業がないということはわかりました。
でも本音を言うと、残業自体が嫌で定時に帰りたいのですが・・・。それは無理なんでしょうか?
そうですよね。できれば残業自体を避けたいものですね。
派遣といえど、保育士の仕事が多いのは残念ながら事実です。同僚をおいて先に帰るのは気がひけるという優しい方も多いので、残業になってしまうこともあるとは思います。ただし、派遣保育士の場合、保育園が積極的に帰らせてくれる仕組みがあるのです。
どういうことですか?
派遣保育士の給与は保育園ではなく人材派遣会社の規定に従って支払われます。
人材派遣会社は時間単位で保育園側ときっちり契約を結んでいるため、当然、派遣保育士が働いた残業分はしっかりと保育園側に請求します。
この派遣会社からの請求額というのは、派遣会社の利益分も含んだ金額となりますので、パート社員などに比べて高い給与になります。パート保育士やアルバイトに比べ、おおよそですが、25%〜30%ほどの金額が上乗せ相場でしょうか。この上乗せ額は、派遣会社が保育士を雇用したり、フォローしたりするための営業利益になるものなので、正当なものではあるものの、保育園側からすると、やはり積極的に支払いたいものではありません。
そのため、できる限り派遣保育士には定時通りに帰って欲しいという保育園側からの意向もあります。 逆にいえば、しっかりと時間内に仕事を終わらせるようにするのも派遣保育士の大切な仕事ですね。
保育士の派遣は残業、持ち帰り仕事は基本的に無い!
派遣であれば、残業なしで、きっちり時間通りに働くことが保育園側のメリットにもなるんですね。
でも、持ち帰り残業とかにされるということはありませんか?
そもそも情報漏洩などの観点からも本来は持ち帰り仕事はやってはいけないはずなのですが、実態としては横行していますよね。
派遣保育士の場合、多くの場合が保育補助の仕事です。残業の多くの原因となるお便りの作成や月次報告などの仕事を担当していることが少ないということもあり、ほとんどありません。
仮に担任などの仕事を担当した場合でも、持ち帰り仕事をしてまでやるかどうかは、派遣会社と相談の上行なってください。おそらく正しく指導する派遣会社であれば、持ち帰り残業をしないように保育園と交渉してくれるはずです。万が一曖昧にするようであれば派遣会社を変えたほうが賢明でしょう。
サービス残業や持ち帰り仕事を強要される場合は相談しよう!
派遣会社が業務内容も相談に乗ってくれるんですか?
もちろんです。
「サービス残業や持ち帰り仕事を暗黙の了解としてさせられてしまった場合」や「明らかに終わらない分量の仕事をふられてしまっている場合」などには、すぐに保育士人材派遣会社の担当者に相談しましょう。
派遣でのお仕事というのは、本来培ってきたスペシャリストとしてのスキルを時間内に提供することが目的です。決して都合よく使われるために雇われているのではありません。
正職員であれば、職場の和や上司からの叱責などを恐れて、なかなか言い出せないこともあると思いますが、派遣の場合は、正しく働くために派遣会社からの支援が受けられるのがメリットの一つでもあります。
当初聞いていた仕事内容と違う、本来聞いていた業務以上のことを求められるなど、困ったことはすぐに相談できますので、安心してくださいね。