保育のコラム

【ケース別・例文】パート保育士(保育補助)の志望動機。NG例文も紹介!

2024/07/18

正社員ではなく、時給制で雇用されるパート保育士(保育補助)。

正社員だけではカバーできない部分をサポートし、需要も年々高まっています。

 

そんな中、パート保育士を目指すにあたって

 

「志望動機って何を書けばいいの?」

「自分の印象を悪くさせないようにするには?」

 

といったような疑問を持っている人は少なくありません。

 

実は、志望動機を書くには、ちょっとしたコツが必要になります。

そこで今回は、パート保育士(保育補助)の志望動機の書き方について詳しく解説していきます。

 

この記事を読めば、採用担当者の心を掴むことができる魅力的な志望動機が書けるようになるでしょう。履歴書や面接で活用できる例文や、逆に採用の可能性を下げてしまうNG例文も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

 

園側がパート保育士(保育補助)を採用する際に重視することとは?

実は、園側がパート保育士(保育補助)を採用する際に重視していることがあります。

この内容を知っているだけで、パート保育士(保育補助)の採用を有利に進めることができるでしょう。

それでは、以下より詳しく解説していきます。

 

【1】保育士経験やスキルはあるか

1つ目は、保育士経験やスキルがあるかどうかです。

 

なぜなら、即戦力として活躍できるか判断できるからです。

保育士資格があれば、保育に関する基本的な知識やスキルが保証されていると園側は考えるでしょう。

園側としては、子どもたちの安全と成長を第一に考えているからこそ、即戦力となる人材を求めていると言えます。

 

【2】園が希望する時間帯に出勤できるか

2つ目は、園が希望する時間帯に出勤できるかです。

 

たとえば、朝の受け入れ時間帯やお昼寝の時間帯、夕方のお迎えの時間帯は、園の職員の人数が必要な時間帯となります。

園側としては、上記のような時間帯に確実に来てくれる人を探しています。

 

特に、朝と夕方は子どもの数が一番多くなる時間帯。

職員の数が足りないと、子どもたちの安全が脅かされる可能性もあるので、希望の時間帯に出勤できるかどうかは園にとって重要です。

 

そのため、面接の時は自分の出勤可能な時間帯を明確に伝えることが大切です。

園側の希望と合致すれば、採用される可能性をグンと高めることができるでしょう。

 

【3】時間に融通は利くか

3つ目は、時間に融通が利くかどうかです。

 

保育園は予期せぬ事態が起こりやすく、子どもの体調不良やスタッフの急な欠勤、イベントの準備など、臨機応変に対応できる人材が必要です。

 

突発的な残業やシフト変更に対応できるかどうかは、園の運営をスムーズにする上で欠かせません。

そのため、時間に融通が利くパート保育士(保育補助)であれば、園側から重宝されるでしょう。

 

ただし、あまりに時間の融通を利かせすぎるのも問題です。

時間の融通を利かせるあまり、家族を蔑ろにしたり、体調を崩したりしては元も子もありません。

 

あくまで自分の生活リズムを崩さない範囲で対応することが大切です。

面接では、どの程度なら時間の融通が利くのかを正直に伝えれば、園側も無理な要求はしないはずです。

 

【4】責任を持って働けるか

4つ目は、保育の仕事に責任を持って働けるかです。

 

これは園側の最重要ポイントと言っても過言ではありません。

なぜなら、保育士の仕事は、正社員やパート(保育補助)の立場に関係なく、子どもたちの命を預かる大事な仕事だからです。

 

たとえば、「約束した時間を守れるか」「子どもたちの安全に気を配れるか」「与えられた業務を最後までやり遂げるか」など、しっかりチェックされます。

 

特に、パート保育士(保育補助)の場合は、正社員と同じ責任感を持って働けるかどうかが問われますので、面接では自分の責任感をしっかりアピールしましょう。

 

パート保育士(保育補助)が志望動機を作成する3つのポイント

ここでは、パート保育士(保育補助)が志望動機を作成する3つのポイントについて紹介していきます。

志望動機は、採用担当者の心に響く重要なポイントでもあります。

しっかりチェックすることで採用の可能性を引き上げることができるでしょう。

 

ポイント1:ポジティブな志望動機を作る

ポイントの1つ目は、ポジティブな志望動機を作ることです。

 

なぜなら、あなたのやる気や熱意が伝わるからです。

たとえば、「子どもが好きだから」「子どもの成長に関わりたいから」「保育の仕事にやりがいを感じるから」などのポジティブな理由です。

 

特に「子どもが好き」というのは、保育の仕事の基本とも言えるでしょう。

さらに、なぜその園で働きたいのかを明確にすることも大切です。

 

「園の教育方針に共感した」「園の特色ある活動に興味を持った」など、園独自の魅力を挙げるのが効果的です。

 

ポイント2:志望先で活かせる経験やスキルを書く

ポイントの2つ目は、志望先で活かせる経験やスキルを書くことです。

 

理由は、あなたがパート保育士(保育補助)として、即戦力になれることをアピールできるからです。たとえば、保育士としての実務経験や子育ての経験、保育に関する資格や特技などです。

 

特に、応募する園の特色に合致したスキルがあれば大きな強みになるでしょう。

英語教育に力を入れている園なら英語のスキル、自然体験を重視している園ならアウトドア経験といった具合です。

 

ただし、経験やスキルを羅列するだけではNG。

子どもたちのために、経験やスキルをどのように活かして貢献できるかを書くことで説得力が増します。まずは、自分の強みを客観的に分析して書き出してみましょう。

 

ポイント3:志望先で取り組みたいことを書く

ポイントの3つ目は、志望先で取り組みたいことを書くことです。

 

たとえば、子どもたちの想像力を育む活動や、保護者とのコミュニケーション強化といった具体的な取り組みです。その際、なぜ取り組みたいのか理由も添えると効果的です。

 

園の方針や特色に沿った内容であれば、あなたの評価も高まるでしょう。

ただし、採用されたい気持ちが強すぎて、大風呂敷を広げるのは避けてくださいね。

園側も、意欲的で将来性のある人材を求めているので、自分のビジョンをしっかり伝えることが大切です。

 

パート保育士(保育補助)の志望動機で避けるべきNG理由

ここでは、パート保育士(保育補助)の志望動機で避けるべきNG理由について見ていきます。

NGな理由の志望動機を書いてしまうと、それだけで採用される可能性を下げてしまいます。

採用されるためにも、志望動機を書く前にしっかりチェックしておきましょう。

 

その1:家から近いから・通勤が便利

1つ目は、家から近いから・通勤が便利といった理由です。

 

志望動機として、園への熱意が伝わらないばかりか、自分本位の印象を与えてしまいます。

確かに通勤の便利さは、働く上で大切な要素ですが、それを志望動機のメインにしてしまうのはよくありません。

 

園側としては、子どもたちのために熱意を持って働ける人を求めています。

単に「近いから・便利だから」という理由では、保育士としての熱意が伝わりにくくなります。

 

もし、通勤の便利さに触れるのなら、副次的な理由として挙げるのがベター。

メインの理由は、必ず園の方針への共感や、子どもたちへの想いにしましょう。

 

その2:給料や待遇、福利厚生が良い

2つ目は、給料や待遇、福利厚生が良いという理由です。

 

志望動機として、金銭的な面だけを重視している印象を与え、保育への熱意が感じられないからです。給料や待遇は、確かに仕事を選ぶ上では重要な要素かもしれません。

 

しかし、志望動機の前面に出すのは避けましょう。

園側は、子どもたちのために尽力してくれる人を求めています。

 

園の教育方針への共感や、自分のスキルを活かしたいという想いにすることで、あなたの保育への熱意がしっかり伝わります。

 

その3:前の園から退職したネガティブな理由

3つ目は、前の園から退職したネガティブな理由です。

 

志望動機として、あなたの人間性や仕事への姿勢に疑問を持たれてしまいます。

たとえば、「前の園の方針に不満があった」「同僚との人間関係がうまくいかなかった」「仕事がきつかった」といった理由では、あなたの評価を大きく下げてしまいます。

 

たとえ事実だったとしても、志望動機にするのは避けましょう。

園側としては、協調性があり、前向きに働ける人材を求めています。

 

上記のようなネガティブな理由を挙げると、保育士として、人としての資質に欠けると思われかねません。前職の経験に触れるなら、前職で学んだことや前職を活かしてどう貢献したいかなど、前向きな内容にしましょう。

 

【ケース別・例文】パート保育士(保育補助)の志望動機

ここでは、履歴書や面接で活かせるパート保育士(保育補助)のための志望動機の例文をケース別にまとめました。

様々なケースに対応した例文を用意していますので、きっとあなたの履歴書や面接時に役立つはずです。

 

子育てと両立しながら働く場合(ブランクあり)の例文

【例文①】

前職では、保育士として5年間働いており、出産を機に退職しました。

子育てをする中で、保育士で働いていた頃を思い出し、再び多くの子どもたちの笑顔を見たいと思うようになりました。

育児中は、子どもの発達段階に合わせた接し方を学ぶことができましたので、この経験を活かして、園児一人ひとりに寄り添った保育を行いたいと考えております。

また、自分自身が育児を経験して、保護者の方々の気持ちも理解できるので、コミュニケーションを大切にしていきます。

 

【例文②】

前職では、4年間小規模保育園に勤務しており、出産を機に退職いたしました。

子育てを経験したからこそ、保育の仕事の重要性を再認識しました。

ブランクはありますが、むしろ今までの経験を強みに変えて、新しい視点で保育に取り組みたいと思っております。

特に、子育てと仕事の両立の難しさを経験しましたので、働く親御さんの気持ちに寄り添える保育士になれると確信しています。

 

週1、2回など少ない勤務日数を希望する場合の例文

【例文①】

○○(理由)のため、週2回の勤務を希望していますが、その分、集中して質の高い保育を提供したいと考えております。限られた時間でも、子どもたちとの信頼関係を築けるよう努力します。

また、他の先生方との連携を密にし、子どもたちの様子を的確に把握する保育を心がけます。

 

【例文②】

○○(理由)のため、週1回の勤務希望ですが、その日を子どもたちが楽しみにしてくれるような特別な存在になるよう努力します。

たとえば、絵本の読み聞かせや、季節の行事を担当するなど、私の得意分野を活かした保育を提供したいと考えています。少ない勤務日数でも、園全体の保育の向上に貢献できると確信しています。

 

午前中のみなど少ない勤務時間を希望する場合の例文

【例文①】

○○(理由)のため、午前中のみの勤務を希望しておりますが、朝の大切な時間を子どもたちと過ごせることにやりがいを感じております。

登園時の子どもたちの様子を丁寧に観察し、その日の体調や気分を把握することで、安全で楽しい保育につなげます。

また、午前中の活動を充実させることで、午後の保育にも良い影響を与えられると考えています。

 

【例文②】

○○(理由)のため、午前中だけの短時間勤務を希望していますが、その時間を最大限に活用したいと考えております。

朝の会や午前中の活動を通じて、子どもたちが1日を元気に過ごせるような土台作りをしたいと思います。また、保護者の方々との朝のコミュニケーションを大切にし、家庭と園をつなぐパイプ役になりたいと思っております。

 

保育士資格の取得を目指しながら働く場合の例文

【例文①】

現在、保育士資格の取得を目指して勉強中ですが、実際の保育現場で経験を積むことで、より深い学びにつながると考えております。

資格取得後は、より専門的な知識と実践経験を兼ね備えた保育士として貢献していきたいです。

学びながら働くことで、日々新しい発見があり、それを子どもたちのケアに活かせることを楽しみにしております。

保育士資格取得のために専門学校へ通っているため、限られた時間にはなりますが、学業以外の時間帯での実務経験を積みたいと考え、志望させていただきました。

 

【例文②】

保育士資格の取得を目指していますが、座学だけでなく、実際の保育現場で子どもたちと接することが最高の学びだと考えております。

資格取得に向けて勉強している保育の理論と、保育現場での実践をバランスよく身につけたいと思い、この度志望させていただきました。将来は、貴園で正規の保育士として働くことが目標です。

 

別の園に転職する場合の例文

【例文①】

私は、貴園の特色ある保育方針に共感し、自分のスキルを最大限に発揮できる環境だと感じました。

特に自然を活かした保育活動に興味があり、子どもたちと一緒に五感を使って学ぶ機会を大切にしたいと思います。

前職での経験を活かしつつ、新しい環境でさらなる成長を遂げたいと考えております。

 

【例文②】

私は、これまでの保育経験を基盤としながら、貴園の先進的な教育プログラムに携わりたいと思いました。

特にDXを活用した保育システムに興味があり、より効率的で質の高い保育の提供に貢献したいと考えています。

また、多様な背景を持つ子どもたちのケアに力を入れている点に共感し、貴園の実施している保育環境作りに尽力したいと思います。

 

子育て終了後、40代・50代で働く場合の例文

【例文①】

子育てを終えた経験を活かして、次の世代の子どもたちの成長をサポートしたいと考えました。

年齢を重ねたからこそ得られた忍耐力や、柔軟な対応力を保育の現場で活かせると確信しています。

保護者や職員の方々には、子育てを通じた共感的なコミュニケーションが取れると思っています。

 

【例文②】

長年の人生経験を子どもたちのために役立てたいと考え、保育の道を選びました。

特に、昔ながらの遊びや、伝統文化を子どもたちに伝える役割を担いたいと考えています。

また、若い保育士の方々と協力しながら、世代を超えたチームワークで、質の高い保育を提供したいと思っています。

 

これは避けて!パート保育士(保育補助)のNG志望動機

ここでは、履歴書や面接において、パート保育士(保育補助)のNGな志望動機の例文をまとめました。

NGな志望動機は、採用担当者にネガティブな印象を与え、あなたの採用率を著しく下げてしまいますので、絶対に避けるようにしましょう。

 

通勤面、給料や待遇面などを志望動機にしている

【NG例文①】

自宅から近いので、楽に通勤できると思い応募しました。

短時間で帰宅できるので、自分の時間もたくさん取れそうです。

 

【NG例文②】

他の園と比べて時給が高いので魅力を感じました。

福利厚生も充実しているようなので、働きやすい環境だと思っています。

 

前の園のネガティブな面を退職理由にしている

【NG例文①】

以前の園では、人間関係が悪くて辞めました。

ここなら良い雰囲気で働けると思います。

 

【NG例文②】

以前の園は、仕事がきつすぎて続けられませんでした。

ここではパートなので、もっと楽に働けそうです。

 

その他

【NG例文①】

特に保育に興味があるわけではないのですが、子どもが好きなので応募しました。

とりあえず働いてみようと思っています。

 

【NG例文②】

友達に誘われて応募しました。

特に志望理由はありませんが、頑張りたいと思います。

 

志望動機のポイントを押さえて自分の強みをしっかりとアピールしよう!

いかがだったでしょうか?

 

今回は、パート保育士(保育補助)の方のための志望動機について掘り下げてきました。

履歴書や面接の言葉ひとつで、採用の結果は大きく変わります。

 

たとえ自分が思っていなかったとしても、伝え方次第では、相手の捉え方や解釈の仕方が違ってくる場合もあるでしょう。

大切なのは、「子どもたちのために頑張りたい」という気持ちをしっかり伝えること。

 

あとは、あなたの状況に合わせて、志望動機を組み立てていけば大丈夫です。

今回の記事を参考に、志望動機のポイントを押さえながら、あなたの強みをしっかりとアピールしてみてください。

 

しっかり伝わる志望動機を書けば、きっと園側に響くでしょう。

 

 

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