保育のコラム

保育士資格が活かせる仕事の中で給料の高い仕事は何ですか?

2020/12/07

今の保育園の給料に不満があり、転職を考えています。

 

子どもに関わる仕事が大好きなので、保育士として、もう少し給料が良い職種に転職したいのですが、どうすれば良いでしょうか?

 

 

保育士と一口に言っても、お給料額は職種によってさまざまです。保育士の中でも少し給料が高いと言われている職種を少しご紹介しますね!

 

 

 

 

ありがとうございます!

“ずっと保育士編集部”

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ30年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

 

公立保育園の保育士(公務員保育士)

公務員保育士はいわゆる地方公務員の「一般行政職」と言われ、お給料は各地方自治体に準じる形になります。 

年功序列で給料が上がるため、最初は私立保育園の保育士とほとんど差はありません。

しかし、勤続年数が長くなったり、役職に就いたりすることで一気に給料が上がっていきます。

以下の表1は、子ども家庭庁が発表する「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」のデータですが、園長(施設長)や主任になると給料がかなり上がることがわかります。

 

表1:公立保育園と私立保育園の年収の違い

 

 

公立保育園

(常勤)

平均

勤続年数

私立保育園

(常勤)

平均

勤続年数

園長(施設長)

759万5,784円

31.8年

679万円740円

25.8年

主任保育士

674万700円

25.1年

507万5,592円

21.7年

保育士

363万7,356円

11.0年

362万1,876円

11.2年

参考:子ども家庭庁「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査

※平均年収:1人当たり給与月額(賞与込み)×12で計算

 

 

 

院内保育の保育士

病院に勤務する医師や、看護師などの医療従事者の子どもを保育する院内保育の保育士。

給与の額は、病院の規模によってそれぞれ違ってきます。 

病院の委託を受け、株式会社などが保育所を運営している場合、お給料は他の私立保育園と大きな差はありません。 

しかし、病院独自が運営している場合は、少し給料が高いと言われています。 

これは、病院が保育士を雇用するにあたり、看護師等と待遇に差が出ないように、同じ水準でお給料を設定するためとも言われています。 

特に高いのは大学病院と言われていて、一般に求人が出ることがほとんどないため、その正確な給料は明かされていません。 

しかし、保育士不足と言われる中で、求人をしなくてもすぐに保育士が集まるほどの待遇とお給料があるとされます。

 

企業内保育園の保育士

企業内保育園も、企業規模や運営元によって給料額は変わってきます。 

企業からの委託を受け、株式会社などが保育所を運営している場合、お給料は他の私立保育園と大きく差はありません。 

しかし、企業独自が運営している場合は、企業が設定するお給料になるため、その会社の企業規模で給与額が影響します。 

最近では、国が企業主導型保育所の設置を推進し、企業も子育て世代の退職防止に力を入れているため、それを支える保育士の待遇は厚遇されていることが多いです。 

 

夜勤のある保育士(乳児院、児童養護施設、児童相談所など)

 

保育士の夜勤がある施設は主に次にような施設です。

 

・院内保育園

・乳児院

・児童養護施設

・児童相談所

 

深夜労働に関する割増賃金の割増率は、労働基準法第37条で「2割5分以上」と規定されています。

割増賃金の計算方法は、「1時間あたりの賃金×1.5(時間外労働1.25+深夜労働0.25)」。

例えば、1時間あたりの賃金が1,200円、深夜労働時間を2時間行った場合は以下のようになります。

1時間あたりの深夜労働賃金=1,200円×1.5=1,800円。

深夜労働時間は2時間なので、深夜残業代は、1,800円×2時間=3,600円。

また、保育施設によっては夜勤手当などが別で支給されるケースもあります。

 

多様化する保育サービス!

 

保育士は皆同じような給料になると思っていましたが、働く場所によって給料が高くなったりもするのですね。

 

 

 

そうですね。

 

保育サービス自体が多様になってきたこともあり、保育士の働く場所も、お給料も多様化してきました。

 

これまで、あなたのように「保育士は好きだけど、お給料が少なすぎて勤め続けられない」とお話しされていた方も、納得のいくお給料と仕事の両方が手に入るようになりました。

 

せっかく大好きな保育士の仕事を「保育士は給料が低いからもうやめよう」とすぐに決断してしまうのではなく、まずは、保育士としてお給料の高い職場を探してみることをオススメします。

 

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