保育のコラム

保育士の仕事内容や仕事の種類について教えてください。

2021/03/02

育児の経験を活かして保育関連の仕事に就きたいと思っています。

保育士の仕事に興味があるのですが、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか?

私は30代後半なのですが、今からでも保育士の仕事を全うできるでしょうか?

はい。30代、40代から保育士を目指される方が実は今増えているんです。実際に明日香でも30代、40代から保育士になって活躍している方々はたくさんいらっしゃいます。

そうなんですね!安心しました!

少し保育士の仕事の種類や内容をご紹介いたしますね。

“ずっと保育士編集部”

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

保育士の仕事の種類と内容

保育士は一口に言えば子どもの保育です。

しかしその仕事内容は多岐に渡ります。

実際に明日香が運営する保育園で働く保育士がどのような仕事内容を行なっているのかを具体的にご紹介いたしますね。

子どもの身の回りのお世話(食事、お昼寝、トイレ、着替えなど)

保育園では0歳から6歳までのお子さんをお預かりしています。

0歳児はミルクをあげたり、お昼寝をさせてあげたり、オムツを替えたりなどをお母さんに変わって生活支援をします。

1歳以降は、発達を見ながら、「自分でできる」ように促してあげることも大切です。

着替えも最初はうまくできませんし、食事も一人で食べられるわけではありません。

少しづつ、根気強く教えてあげたり、見守り、時には手伝いながら、成長を支援しています。

また、2歳〜3歳ごろになると、トイレトレーニングが始まります。

保育園にいる時間に必ずトイレに行くことになるので、各ご家庭でもトイレトレーニングをされていると思いますが、保育園でも行ないます。

最初は30分ごと、1時間ごとに声をかけながら、子どものペースに合わせてトレーニングをします。

最初は失敗することも多いのがトイレトレーニングです。

子ども自身も自信を失ってしまうこともあるかもしれませんが、優しく見守りながら支援します。

4歳から5歳、6歳は、子どもの成長も著しく、自分のことはある程度自分でできるようになっています。

食事介助やトイレの介助なお度は徐々に必要なくなってしまいますが、小学校入学に向けて、集団生活の中で自立できるように支援します。

遊びやお歌、課題などを通じた発達支援

子どもの情緒的・肉体的な発達を支援するのも保育士の大切な仕事です。

子どもは手遊び歌や季節の歌などを通じ、リズム感を養ったり、体の動かし方を覚えたり、季節という概念などを覚えていきます。

近年、リトミック教育が注目されているように、こういった遊びやお歌を通しての発達支援は子どもの成長に重要です。

また、外遊びを通じて体を動かすことで睡眠を促し、健康的で強い体づくりを促します。

保育園などでは、主に午前中に散歩や園庭遊びなどで体を動かし、午睡のあとはクラス内で歌を歌ったり、工作を行うなどを行うことが多いようです。

イベントの企画・準備・運営

保育園では一年を通して、さまざまなイベントを行います。

七夕や夏祭り、お月見やハロウィン、クリスマスやお正月など、一年を通じて季節を感じるイベントを企画するのも保育士の仕事です。

基本的にこれらは保育士と子どもたちで遊ぶイベントになりますが、「どんな企画をしたら子どもたちが喜ぶか」や「子どもたちが行事のことを知るためにはどんな工夫をしたら良いのか」など、保育士は積極的に意見を出し合いながら準備や運営をしています。

その他、保育士、保護者、子どもたちと作る園行事、例えば入園式や発表会、運動会や卒園式なども保育士にとって大きな仕事です。

多くの関係者を巻き込みながらプロジェクトを進めていくのは、非常にやりがいもありますが、この時期残業が増えるのも保育士の悩みでもあります。

保護者とのコミュニケーション、サポート

日中の多くの時間を子どもと過ごす保育士は、保護者にとってともに子育てするパートナーでもあります。

ご家庭で困っていること、どのように成長を促してあげるべきか、保育のプロである保育士にはご家庭からのご相談も多く、不安を取り除いてあげることも仕事です。

核家族化などで、孤独な育児に陥っている保護者にとって、保育士は唯一頼れる子育てのパートナーとしてサポートの役割も発揮しています。

また、あってはならないことですが、稀に児童虐待や育児放棄などの現実に直面するかもしれません。

保護者の方とコミュニケーションを取りつつ、児童相談所や自治体の支援機関などと速やかに連携を取ることも必要です。

地域交流

実は保育士は地域住民との連携も欠かせません。

多くの保育園が月に一回程度「地域交流」の行事を行なっており、保育園に通っていないお子さんを受け入れ、一緒に遊んだり、給食をたべたり、保護者からの育児相談を受けるなどの交流行事を行なっています。

保育園は福祉施設の一つです。

地域全体で子育てをしていくことが保育施設の理想ですので、保育園で働くのであればこの点も意識して仕事をしましょう。

施設の清掃

保育園は常に清潔でなければなりません。

子育て経験をされる中でご存知だと思いますが、特に低年齢0歳から2歳ごろまでのお子さんはなんでも口の中に入れてしまいます。

ホコリなどはもっての外ですが、おもちゃの小さなパーツや破片などを口にしないように、整理整頓は基本です。

また、加えてしまったおもちゃを清掃し、ウィルスや菌の繁殖を防ぎ、子どもたちの健康を脅かさないように注意をしなければなりません。

整理整頓だけでなく、拭き掃除や除菌、滅菌も大切な仕事です。

さらに、子どものお世話をすることは綺麗なことばかりではありません。

時にはお漏らしをしてしまうことや嘔吐などもあります。

他の子どもたちに万が一にも触れないように、消毒も徹底して行う必要があります。

施設の清掃は保育補助の係の担当業務ではありますが、保育士全員が常に意識しなければならない仕事の一つです。

会議、研修、勉強会

保育士は常に子どもと過ごすだけではありません。

職員会議は、イベントの内容を決めるだけでなく、クラス運営や教育方針のすり合わせなど非常に大切な会議です。

子どもは非常に素直です。

保育士がそれぞれの判断で方針を伝えていると、「A先生はいいって言ったのにB先生はダメだと言った。本当はどっちだろう」と戸惑いを生じさせてしまします。

もちろん状況にもよりますが、園全体で子どもたちへの接し方への共通理解をしておくことが必要です。

また、研修や勉強会への出席も大切な仕事です。

保育園側から出席を打診されることもあると思いますが、新しい保育の発想を得て実践していくのも保育士の仕事です。

保育の現場においても臨床実験は常に行われており、「子どもにはこれがいい」という新しい考え方や研究結果が次々に発表されています。

全てを鵜呑みにする必要はありませんが、自分の目や耳で聞いて、保育園での保育にどう反映させていくかをかんがえることもスキルアップになるでしょう。

事務作業

保育士の仕事にはたくさんの事務作業があります。

年間計画や月次計画、週次計画、日次計画などの計画を立てたものを書類にまとめて報告したり、実施後の報告書も必要になります。

他にも、日常の保育の様子を伝えるためのお便りや保護者に配布するためのお知らせなども必要です。

ただし、事務作業をする時間は保育時間の中でもほんのわずかです。

主にはお昼寝をしている時間を使ってになることが多いでしょう。

「早く・正確に・わかりやすく」を意識しながら、事務作業のスキルも求められます。

過去に一般企業で事務スキルなどをお持ちでしたら、最近ではパソコンのスキルを活かして、保育の様子を動画やフォトブックにして保護者にプレゼントする保育士もいるそうです。

多くの保育士はパソコンが苦手なこともあり、30代や40代から保育士に転身する方であれば、この辺りを活かすと喜ばれるかもしれませんね。

保育士の仕事は子どもの保育だけではない!

保育士の仕事って本当に幅広いんですね!

確かに保育士の仕事は、保育、すなわち子どもと遊ぶことだけのイメージがあるかもしれません。

しかし、実際はそんなことはありません。

子どもと関わるのはもちろん、その保護者や地域住民などと意見をかわすことも重要ですし、資料の提出や報告などは一般企業でも行われるものと同じです。

職員室には上司も部下もいます。一般企業から保育士になるということで、不安はあると思いますが、そう言った意味では「業務内容」が保育ということだけで、一般企業で働いた経験も十分に生きると思います。これまでのご経験に育児経験をプラスして、ぜひチャレンジしてみてください!

 

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