【例文付き】保育士の転職・復職時の自己PRの書き方
2021/01/14
履歴書の自己PRの書き方に悩んでいます。大げさになってしまう気がして、自分でも恥ずかしい感じになったり、よくある無難な自己PRになってしまって、あまりアピールできている気がしません。
自己PRについて悩まれる方は多いですよね。
そもそも自己PRとは何か?ということについて、習ったこともないと思いますし、日本人は奥ゆかしい人も多いので苦手とされることが多いです。
できればあまり大げさにならず、自分のことをアピールできる方法があれば知りたいです。
はい。では、自己PRの書き方について、事例を交えてご紹介しますね。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
自己PRには何を書くべき!?
自己PRで採用担当者が見るポイントは「その人がどんな人物で、どんなキャリアを積んできて、この園にどんな貢献をしてくれるのか?」です。それを考慮しながら自己PRを書くのがおすすめです。
そうなのですね。
私は自己PRを書いてみるのですが、いつも自慢っぽくなったり、熱い文章になってかえって必死さがかいま見えてしまって、どこまで強くアピールすべきかでいつも迷ってしまいます。
自慢っぽくならない、必死さが裏目に伝わらないようにするためには、やはり「読む相手目線で書く」という事を意識する必要があります。
そのためにもまずは転職したい園の保育方針や特徴についてはしっかり抑えておき、その中で自分の能力を活かせるのはどのような点か、共通点を見つけ出す事が大切です。
例えば、リトミック教育などを行なっている保育園の場合には、ピアノや打楽器など音楽という共通点の中で音楽経験をアピールすることは有効と言えますし、普通の保育園であれば育児経験なども立派な自己PRになります。
大切なのは自分が何をアピールできるかではなく、転職する園の保育方針や特徴の中で活かせる自分の経歴や経験、資格、特技などをアピールすることが大切という事ですね?
その通りです。
まずは園がどんな人材を求めているのかを推測し、その中で次のような項目を中心にアピールすることが何よりも大切です。
それを行わずに自分のアピールしたい項目だけを書いてしまうと、自己PRが自慢っぽく見えてしまったり、必死さが空回りして見えたりしてしまうのです。
転職を希望する保育園で活かせる経験・経歴
まずは、転職を希望する保育園のことをよく調べることが大切です。
採用情報や保育園のホームページなどをじっくり読み、特徴を書き出します。
特徴というと、保育園自体の特徴のみを考えがちですが、働き方の特徴などでも構いません。または、そこで働く保育士の特徴などでも良いでしょう。
その上で、あなたの強みやこれまでの経験とリンクするポイントを見つけるのが有効なアピールです。
一例として、英語教育に力を入れている保育園に志望した場合の自己PRの例文をご紹介します。
例文
学生の頃より好奇心旺盛で、1年間の留学経験があります。帰国後も英語を使った異文化交流による視野を広げてきました。貴園の行う英語教育は、今後の子どもたちのグローバル人材としての視野を広く育てる取り組みとして共感しており、これまで培った英語力、異文化交流経験を活かしていきたいと思っています。
転職を希望する保育園で活かせる資格
保育士の資格はもちろん、その他に資格を持っている場合、国家資格でなくても自己PRになります。
保育関連の資格は自分のスキルを磨くため自己投資されたものになります。
「なぜその資格を取ったのか」「どういう保育をしたいと思って学んだのか」などを加えるとあなたの理想とする保育が浮き彫りとなり、採用する保育園としてもお人柄を判断しやすくなります。
ただし、保育に関連がないと思われる資格の場合は、例え取得していたとしてもほとんど自己PRにはなりません。
必要なのは相手がどのように感じるかということなので、一見保育に関連がないと思っても、自分で保育との関連性が説明できるのであれば問題ありません。
一例として、保育関連資格として人気の絵本専門士の資格を持っている場合について例文をご紹介します。
例文
保育士の経験の中で、絵本が子どもたちに与える感受性を育てる役割、コミュニケーションの役割、好奇心を育てる役割などを強く感じたことから、絵本専門士の資格を取得しました。
資格を取得後、子どもに絵本の読み聞かせを通じて良い刺激を与えるだけでなく、保護者に対してもオススメの絵本や読み聞かせ方、読み聞かせ会などで信頼関係を築くことができるようになりました。
転職を希望する保育園で活かせる特技
保育の中で活かせる特技を自己PRにするのも良いでしょう。
特技というと、一見保育とは異なる趣味のように考えがちですが、趣味は往往にしてあなたの人間性や特徴を表すものになります。
一例として、ダンスを特技としている方の例文をご紹介します。
例文
学生時代からヒップホップダンスを得意にし、全国大会などにも出場しています。
前職では、運動会や発表会などのダンスを担当し、指先から足先までの発達を意識した振り付け、仲間と息を合わせること、楽しく踊るためのコツなどを指導しながら、強みを発揮してきました。
転職を希望する保育園で活かせる自分の人柄や特徴
保育士の採用に最も大事な要素の一つが「人柄」です。
人柄は表現することが難しい項目ではありますが、人柄のわかるエピソードを交えながら、自分自身をPRしましょう。
一例として、「穏やかな性格」という一般的に表現しにくいとされているお人柄について例文をご紹介します。
例文
誰とでも笑顔で接することを常に心がけており、他人の意見に目線を合わせて話を聞くということを常に心がけていることから、学生の頃より穏やかな性格であると周囲に言われてきました。
どんなに困難な状況であっても、一時的な感情に左右されず、解決に向けて地道に努力することが私の強みです。
保育士としても、どんな困難であっても、子ども一人ひとりの話をしっかり聞き、問題が起きた場合は一緒に解決をすることができます。
学びやきづきにつながった失敗談も自己PRになる!
経験や経歴、資格、特技、人柄や特徴などはもちろんのこと、自分の過去の失敗談も自己PRにすることができます。
失敗談は書かない方がいいのではないですか?
失敗談と言ってもそのまま「失敗した事実」を書く訳ではありません。
最初から完璧な人はいませんし、こういう失敗談を学びや経験として書くことで「この人はとっても真面目で、しかも失敗から学ぶ向上心がある」という風に謙虚な印象を与えることができるのです。
なるほどですね。要は失敗談も書き方次第ということなんですね。
はい。「私は謙虚で真面目な性格です」と書くと嘘っぽく聞こえますが、「私はかつてこういう失敗をしました。その失敗からこういう事を学び、今はこういった点を心がけて仕事に取り組んでいます」と書くと、なんだか後者の方が謙虚で真面目な性格である事がじわじわ伝わってきませんか?
確かにリアリティがあって、よりリアルに伝わってきます。
このように、失敗は人の魅力を作ります。
上記項目などに加えて、「失敗談とそこから学んだ事」なども加えていくとより魅力的な自己PR文にすることができます。
自己PRは自分目線ではなく相手目線で書く!
自己PRは相手目線が大切ということがよくわかりました。
はい。
ですが、相手目線というのは決して媚びるということではありません。
相手が何を望んでいるのか、ということに対して、自分がどのように応えることができるのかを考えることです。
単に自慢話がしたい自己PRが多いのも事実です。
しかし、自慢話の多い保育士に保護者は子どもを預けたいでしょうか?保護者が預けたくないと思う保育士は、保育園も雇いたくありません。ぜひ、ご自身のPR部分が、子どもにとって、保護者にとって、保育園にとって、望まれている能力であることをPRしてみてください。
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履歴書の自己PRの書き方に悩んでいます。大げさになってしまう気がして、自分でも恥ずかしい感じになったり、よくある無難な自己PRになってしまって、あまりアピールできている気がしません。
自己PRについて悩まれる方は多いですよね。
そもそも自己PRとは何か?ということについて、習ったこともないと思いますし、日本人は奥ゆかしい人も多いので苦手とされることが多いです。
できればあまり大げさにならず、自分のことをアピールできる方法があれば知りたいです。
はい。では、自己PRの書き方について、事例を交えてご紹介しますね。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
自己PRには何を書くべき!?
自己PRで採用担当者が見るポイントは「その人がどんな人物で、どんなキャリアを積んできて、この園にどんな貢献をしてくれるのか?」です。それを考慮しながら自己PRを書くのがおすすめです。
そうなのですね。
私は自己PRを書いてみるのですが、いつも自慢っぽくなったり、熱い文章になってかえって必死さがかいま見えてしまって、どこまで強くアピールすべきかでいつも迷ってしまいます。
自慢っぽくならない、必死さが裏目に伝わらないようにするためには、やはり「読む相手目線で書く」という事を意識する必要があります。
そのためにもまずは転職したい園の保育方針や特徴についてはしっかり抑えておき、その中で自分の能力を活かせるのはどのような点か、共通点を見つけ出す事が大切です。
例えば、リトミック教育などを行なっている保育園の場合には、ピアノや打楽器など音楽という共通点の中で音楽経験をアピールすることは有効と言えますし、普通の保育園であれば育児経験なども立派な自己PRになります。
大切なのは自分が何をアピールできるかではなく、転職する園の保育方針や特徴の中で活かせる自分の経歴や経験、資格、特技などをアピールすることが大切という事ですね?
その通りです。
まずは園がどんな人材を求めているのかを推測し、その中で次のような項目を中心にアピールすることが何よりも大切です。
それを行わずに自分のアピールしたい項目だけを書いてしまうと、自己PRが自慢っぽく見えてしまったり、必死さが空回りして見えたりしてしまうのです。
転職を希望する保育園で活かせる経験・経歴
まずは、転職を希望する保育園のことをよく調べることが大切です。
採用情報や保育園のホームページなどをじっくり読み、特徴を書き出します。
特徴というと、保育園自体の特徴のみを考えがちですが、働き方の特徴などでも構いません。または、そこで働く保育士の特徴などでも良いでしょう。
その上で、あなたの強みやこれまでの経験とリンクするポイントを見つけるのが有効なアピールです。
一例として、英語教育に力を入れている保育園に志望した場合の自己PRの例文をご紹介します。
学生の頃より好奇心旺盛で、1年間の留学経験があります。帰国後も英語を使った異文化交流による視野を広げてきました。貴園の行う英語教育は、今後の子どもたちのグローバル人材としての視野を広く育てる取り組みとして共感しており、これまで培った英語力、異文化交流経験を活かしていきたいと思っています。
転職を希望する保育園で活かせる資格
保育士の資格はもちろん、その他に資格を持っている場合、国家資格でなくても自己PRになります。
保育関連の資格は自分のスキルを磨くため自己投資されたものになります。
「なぜその資格を取ったのか」「どういう保育をしたいと思って学んだのか」などを加えるとあなたの理想とする保育が浮き彫りとなり、採用する保育園としてもお人柄を判断しやすくなります。
ただし、保育に関連がないと思われる資格の場合は、例え取得していたとしてもほとんど自己PRにはなりません。
必要なのは相手がどのように感じるかということなので、一見保育に関連がないと思っても、自分で保育との関連性が説明できるのであれば問題ありません。
一例として、保育関連資格として人気の絵本専門士の資格を持っている場合について例文をご紹介します。
保育士の経験の中で、絵本が子どもたちに与える感受性を育てる役割、コミュニケーションの役割、好奇心を育てる役割などを強く感じたことから、絵本専門士の資格を取得しました。
資格を取得後、子どもに絵本の読み聞かせを通じて良い刺激を与えるだけでなく、保護者に対してもオススメの絵本や読み聞かせ方、読み聞かせ会などで信頼関係を築くことができるようになりました。
転職を希望する保育園で活かせる特技
保育の中で活かせる特技を自己PRにするのも良いでしょう。
特技というと、一見保育とは異なる趣味のように考えがちですが、趣味は往往にしてあなたの人間性や特徴を表すものになります。
一例として、ダンスを特技としている方の例文をご紹介します。
学生時代からヒップホップダンスを得意にし、全国大会などにも出場しています。
前職では、運動会や発表会などのダンスを担当し、指先から足先までの発達を意識した振り付け、仲間と息を合わせること、楽しく踊るためのコツなどを指導しながら、強みを発揮してきました。
転職を希望する保育園で活かせる自分の人柄や特徴
保育士の採用に最も大事な要素の一つが「人柄」です。
人柄は表現することが難しい項目ではありますが、人柄のわかるエピソードを交えながら、自分自身をPRしましょう。
一例として、「穏やかな性格」という一般的に表現しにくいとされているお人柄について例文をご紹介します。
誰とでも笑顔で接することを常に心がけており、他人の意見に目線を合わせて話を聞くということを常に心がけていることから、学生の頃より穏やかな性格であると周囲に言われてきました。
どんなに困難な状況であっても、一時的な感情に左右されず、解決に向けて地道に努力することが私の強みです。
保育士としても、どんな困難であっても、子ども一人ひとりの話をしっかり聞き、問題が起きた場合は一緒に解決をすることができます。
学びやきづきにつながった失敗談も自己PRになる!
経験や経歴、資格、特技、人柄や特徴などはもちろんのこと、自分の過去の失敗談も自己PRにすることができます。
失敗談は書かない方がいいのではないですか?
失敗談と言ってもそのまま「失敗した事実」を書く訳ではありません。
最初から完璧な人はいませんし、こういう失敗談を学びや経験として書くことで「この人はとっても真面目で、しかも失敗から学ぶ向上心がある」という風に謙虚な印象を与えることができるのです。
なるほどですね。要は失敗談も書き方次第ということなんですね。
はい。「私は謙虚で真面目な性格です」と書くと嘘っぽく聞こえますが、「私はかつてこういう失敗をしました。その失敗からこういう事を学び、今はこういった点を心がけて仕事に取り組んでいます」と書くと、なんだか後者の方が謙虚で真面目な性格である事がじわじわ伝わってきませんか?
確かにリアリティがあって、よりリアルに伝わってきます。
このように、失敗は人の魅力を作ります。
上記項目などに加えて、「失敗談とそこから学んだ事」なども加えていくとより魅力的な自己PR文にすることができます。
自己PRは自分目線ではなく相手目線で書く!
自己PRは相手目線が大切ということがよくわかりました。
はい。
ですが、相手目線というのは決して媚びるということではありません。
相手が何を望んでいるのか、ということに対して、自分がどのように応えることができるのかを考えることです。
単に自慢話がしたい自己PRが多いのも事実です。
しかし、自慢話の多い保育士に保護者は子どもを預けたいでしょうか?保護者が預けたくないと思う保育士は、保育園も雇いたくありません。ぜひ、ご自身のPR部分が、子どもにとって、保護者にとって、保育園にとって、望まれている能力であることをPRしてみてください。