ベビーシッターになるには?ベビーシッターになる方法と仕事を得るまでの流れ
2021/05/06
待機児童問題は今や日本を代表する社会問題の一つです。
保育所や保育士不足、保育士の待遇改善など様々な問題が明るみになり、今は国が主導となり、大きく改善に向けて前進しようとしています。
しかし、残念ながら莫大な予算や敷地問題などが弊害となり、思うように進まないという現状もあります。
そこで、今保育士に変わり、保育士不足を補う存在として注目されるのがベビーシッターです。
内閣府子ども・子育て本部が主導となり、待機児童だけでなく夜間や保育園が開園していない時間にベビーシッターサービスを利用しやすくするための施策を実施しています。
これまで保育士としての仕事に誇りはあるものの、保育園での勤務や待遇に不満があり、保育の仕事から離れていた潜在保育士にとっても、これは大きな変化となるでしょう。
ベビーシッターを利用する家庭が増えれば、当然それだけ多くのベビーシッターが必要になります。
ベビーシッターはこれまで高額な利用料のため、利用者も限られた方々が利用するものとなっていましたが、公費補助によってより多くの人たちが利用出来る制度になっています。
また、今はまだ東京都のみでの発表になりますが、待機児童の解消に悩む自治体はこれに追随する可能性も大いに期待できます。
そこで今回は、ベビーシッターなるにはどうすれば良いのか、またベビーシッターとして仕事をするまでの流れについてまとめてみました。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
ベビーシッターになるには資格が必要?適正は?
ベビーシッターになるには、特別な資格は必要ありません。
極端な事を言えば、なろうと思えば専門的な勉強をしていなくともベビーシッターになることができるという事です。
ベビーシッターになるにはそれほどハードルは高くありませんが、すぐに周囲からベビーシッターとして信用され、仕事の依頼がくるかどうか、ベビーシッターとして活躍できるかどうかは別の問題です。
ベビーシッターは誰にでもできるからこそ、信頼性に欠けて見られてしまうこともあります。
そのため、「資格」という分かりやすい提示があると、利用者からは安心材料の一つとして判断されますので、資格があることでの優位性は高いです。
どんな資格があるのかについては、別記事にて詳しく説明してありますのでご覧ください。
>>『ベビーシッターの仕事は資格なしでもできる?資格の種類と取得方法』
ベビーシッターの適性は「子どもが好き」「子どもの安全に配慮が出来る」などがありますが、一番に挙げるのであれば、「子ども1対1の保育にやりがいを感じられるかどうか」になります。
保育園などの集団保育とは異なり、保育者と子どもが1対1のベビーシッター。
その分やりがいもありますが、一人でなんでもやらなくてはいけないという難しさも出てきます。
また、保育園などと違い、毎日別の場所で勤務することもありますので、慣れない環境ややり方の違いもある中、柔軟に対応しなくてはならない場面もたくさん出てくるでしょう。
しかし、子ども一人ひとりに向き合い保育する環境を楽しめる方であれば、適性はあるといえるでしょう。
ベビーシッターになるには3つの方法がある
ベビーシッターになるには、大きく分けて次の3つの方法があります。
・個人事業主(フリーランス)として開業する
・ベビーシッターの正社員として勤務する
・ベビーシッター登録サービスへの登録
次の、それぞれの方法について詳しく説明していきます。
【方法1】個人事業主(フリーランス)として開業
ベビーシッターになるには、先ほどのご紹介した通り特に資格は必要ありません。
個人事業主として開業することで、フリーランスのベビーシッターとして開業することができます。
自分でチラシや広告を打って集客を行ったり、また、ホームページやSNSなどからお客様を呼び込んだりしながら、個人で自由に活動することができるのが特徴です。
最大のメリットは、自分の空いている時間を活用することができ、料金も自分で設定することです。
また、あなたの理想の保育を打ち出し、お客様を募るので、利用者の方とも育児の方向性で悩むことなくやりがいのある仕事ができます。
一方、デメリットとしては、収入の不安定さがあげられます。
個人事業主として実績がないうちは信用を得ることも難しく、子どもを預けることに不安を覚える保護者の方も少なくはありません。
当然最初から仕事が簡単に得られる訳もないので、無収入の期間が発生する覚悟で臨む必要があります。
また、一時利用などが多ければ収入も安定せず、信頼と実績がつくまでは収入の不安はつきません。
個人事業主としてフリーランスのベビーシッターをされる方は、最初はまず知り合いや知り合いの紹介から始め、ベビーシッターマッチングサービスなどを利用してお客様を探すことが多いようです。
この時、資格などはもちろんシッターサービス中に家事の代行などができればさらに喜ばれることもあります。
ベビーシッターとしてのスキルだけでなく、家事全般が得意な方は家事のお手伝いもプラスすることで、利用者のリピートが増え、収入の安定化に繋がります。
ただし、ベビーシッターマッチングサービスでは、他のベビーシッターとの価格競争による低価格化が進んだり、マッチングサービス運営側に手数料を引かれるため、実際の収入はあまり上がらないなどの問題もあります。
また、ベビーシッターマッチングサービスのほとんどはマッチングだけのサービスなので、細かなメニューの取り決めや報酬の支払いについては個人でやりとりをしなければなりません。
仕事の自由度は高いが、安定せず、また自分でやらなければならない事も多いのが個人事業主で開業するベビーシッターの特徴です。
【方法2】正社員として勤務
ベビーシッターとして働く方の多くが非常勤であったり、アルバイトやパートなどの勤務体系です。
しかし、中にはベビーシッターとして正社員の求人もあります。
ベビーシッターの求人で正社員を募集するものは、求人数そのものが非常に少ない上に、条件として「保育士資格」や「幼稚園教諭資格」「保育経験〇年以上」など必要な資格や保育経験などが必須になることが多い狭き門です。
また、ベビーシッターは個別保育が基本となりますので、保育園での経験よりも、自分の子の子育て経験の方が有利になることもあります。
採用基準は会社によっても異なりますので、求人票をよく見て自分にあった求人か確認することが必要です。
ベビーシッターが正社員で働く場合のメリットは、収入面の不安がなくなることです。
収入は基本的に固定給制度になるので安定しています。
会社にもよりますが、正社員の場合は固定給の他に、手当や賞与、交通費なども基本的には支払われます。
福利厚生や待遇の良い会社になれば、収入以外にも得られるものが多いと言えるでしょう。
一方デメリットは、会社員である以上、ベビーシッター以外の仕事もしなくてはならないこともあるということです。
正社員のベビーシッターの求人は、ベビーシッターの登録会社が出すことが多いです。
そのため、基本的にはベビーシッター業務中心に毎日の仕事をするというよりは、会社からシッターサービスを提供予定だった現場にベビーシッターが決定しない、ベビーシッターの急な体調不良で利用者のところへ伺えなくなったなどの緊急時に対応することが中心です。
そのため、いつ、どこに行かなければならないのか、自分でもわからず、保育の予定や準備もままならない時もありますが、プロとしての成果は求められます。
また、その他ベビーシッター業務がない場合には会社内のデスクワークや電話対応などの仕事もあります。
ベビーシッターの監督業務が主になる場合もありますので、現場を離れることも意識しておかなければなりません。
【方法3】ベビーシッター登録サービスへの登録
ベビーシッターになるには、ベビーシッター登録サービスへの登録が、一番一般的なやり方です。
ベビーシッター登録サービスとは、ベビーシッターを依頼したいご家庭とベビーシッターになりたい人をコーディネーターがマッチングしてくれるサービスの事です。
ベビーシッターは登録会社に登録することになるので、報酬は登録会社より支払われます。
また、雇用形態としてはパート、アルバイト、もしくは契約社員などとなります。
ベビーシッター登録サービスへの登録のメリットは、ベビーシッター業務を行うにあたり必要な細かなことを登録会社が代行してくれるという点です。
例えば金額の交渉や細かなサービスメニューは全て登録会社が決定してくれます。
そのため、ベビーシッターは本来の業務にのみ集中することができます。
また、勤務時間によっては保険や社保、有給付与の対象にもなりますので、保障関係を気にすることなく安心して勤務できるというのもメリットの1つです。
また、お客様のタイプや働ける時間などを事前に告知しておくことで、ライフスタイルや好みにあった利用者を選ぶことができます。
ベビーシッターとしての経験が浅い場合には、ベビーシッター登録サービスが提供する研修(ベビーシッターとしての保育方法や心構えやマナー、万一の際の対処方法など)などを受けられることもメリットと言えます。
また、ベビーシッター登録サービスによっては提携している医師などもいるため、万が一子どもが急に熱を出したとしても迅速に対処することができますし、そういった心配が無い分ベビーシッターは安心して業務に取り組めます。
一方デメリットもあります。
ベビーシッター登録サービスで登録しても、登録先の利用者が存在しなければ仕事はありません。
仕事がない場合は、やはり収入が不安定になりやすいため、個人事業主と同じような悩みを持つことがあります。
利用者宅へ伺うことの多いベビーシッターなので、多少遠くのお宅にでも通う姿勢も必要になることもありますし、夕方や夜間の対応などもできる限り対応していかなくてはならないなど、仕事を得るための努力も必要です。
また、ベビーシッター登録サービスによっては報告の仕組み等が複雑な場合もあります。
事前に確認しておかなければならないこともたくさんあるので、慣れるまでは戸惑うこともあるかもしれません。
ベビーシッター登録会社への登録は、ベビーシッターの仕事に慣れ、経験を積む上でも、ベビーシッターになるには最も適していると言えます。
これからベビーシッターとして活動される方には、まずベビーシッター登録サービスへの登録から始めるのがおすすめです。
ベビーシッターになって仕事を得るまでの流れ
ベビーシッターになるには、また、その後仕事を行うまでの流れは次の手順1〜手順5のようになります。
・手順1:ベビーシッターの求人情報を探す
・手順2:応募する
・手順3:登録面談
・手順4:合格、研修の受講
・手順5:ベビーシッター登録完了、お仕事開始
では、次に各手順について詳しく解説していきます。
【手順1】ベビーシッターの求人情報を探す
まずは、ベビーシッターの求人情報を探します。
求人サイトなどを確認し、ベビーシッターの登録業務を行っている会社を探します。
一口にベビーシッターの登録会社と言っても、その特徴はさまざまです。
高い時給をウリにしていたり、きめ細やかなサービスをウリにするところ、教育研修に力を入れているところ、一人一人の働き方ややりがいを重視してくれるところ、等ご自身が働く上で重視したいことや身に付けたいことで選ぶと良いでしょう。
【手順2】応募して履歴書などの必要書類を提出する
希望するベビーシッターの登録会社が決まったら、応募要項に沿って、応募してみましょう。
会社によって異なりますが、履歴書などの必要書類が明示されていることもありますので、必要書類を揃えてから応募する方が良いでしょう。
【手順3】登録面談
会社によっても登録の方法は異なりますが、登録面談や説明会などがあります。
各会社の指示に従い、次のステップに進んでください。
登録面談で気をつけることは幾つかありますが、基本的にはコーディネーターに信頼されることが大切です。
資格や経歴などを明確に伝えることはもちろん、清潔感やハキハキした喋り方なども好印象になります。
コーディネーターはあなたを面談しながら、どのお客様にご紹介するべきか判断をしています。
ベビーシッターとして働きだすと、あなたはベビーシッターの登録会社の看板を背負って利用者の元に伺うことになります。
そのため、非常識な振る舞いや内向的な所作など、会社として自信を持って登録できないとなると、この先の仕事の依頼は難しいかもしれません。
【手順4】合格、研修の受講
登録面談と並行して行われることもありますが、ベビーシッターとして登録するのであれば、身につけておきたい基本的なことや、その会社の力を入れている取り組みなどを学ぶ研修があります。
座学で行うことが一般的ですが、ワークショップ形式だったり、他の先輩ベビーシッターからのお話であったり、各社によって異なります。
【手順5】ベビーシッター登録完了・お仕事開始
研修が終了したら、いよいよお仕事です。
主に電話などでシッターとしてのお仕事依頼がかかってきます。
ご自身の時間や都合なども考慮しつつ、積極的にお仕事を受けていきましょう。
ベビーシッターになるのは簡単!でも仕事を得て安定収入を得るのが大変
ここまでお話ししたように、ベビーシッターになるには特別な資格は必要ありません。
誰でもなれますが、その後仕事を取って安定して収入を得るのはとても難しいことです。
個別保育で、一人の子どもとしっかりと向き合うというやりがいのある仕事にもかかわらず、仕事の不安定さなどを理由にベビーシッターをやめる例も後を絶ちません。
総合保育のサポート&サービスを行う明日香では、創業から25年間、ベビーシッター登録業務を行っており、収入の不安定さによりベビーシッターを辞める現状を打開するべく、固定給制度のベビーシッターの雇用も開始し始めました。
安定収入を得ながら、ベビーシッター業務に専念してもらうことが目的なので、別の事務作業などを優先させることもありません。
「ベビーシッターになりたい、でも収入が不安定では困る」という方には、明日香でなら安心してベビーシッターの活動を進められるかもしれません。
ご興味のある方はぜひ、明日香までご相談ください。
※平成27年4月以降、ベビーシッターは個人・法人問わず認可外居宅訪問型保育事業の届出が必要になりました。届出方法については各自治体のホームページ等でご確認ください。明日香など従業員としてベビーシッター雇用する企業については事業者が届出を提出しています。
カテゴリ
保育士キャリア
ずっと保育士は、保育のお仕事を始めたい、転職・復職したい方にライフステージにあった保育のお仕事をご紹介したい。そして保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援し続けたい、という想いでサービスを運営しています。
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待機児童問題は今や日本を代表する社会問題の一つです。
保育所や保育士不足、保育士の待遇改善など様々な問題が明るみになり、今は国が主導となり、大きく改善に向けて前進しようとしています。
しかし、残念ながら莫大な予算や敷地問題などが弊害となり、思うように進まないという現状もあります。
そこで、今保育士に変わり、保育士不足を補う存在として注目されるのがベビーシッターです。
内閣府子ども・子育て本部が主導となり、待機児童だけでなく夜間や保育園が開園していない時間にベビーシッターサービスを利用しやすくするための施策を実施しています。
これまで保育士としての仕事に誇りはあるものの、保育園での勤務や待遇に不満があり、保育の仕事から離れていた潜在保育士にとっても、これは大きな変化となるでしょう。
ベビーシッターを利用する家庭が増えれば、当然それだけ多くのベビーシッターが必要になります。
ベビーシッターはこれまで高額な利用料のため、利用者も限られた方々が利用するものとなっていましたが、公費補助によってより多くの人たちが利用出来る制度になっています。
また、今はまだ東京都のみでの発表になりますが、待機児童の解消に悩む自治体はこれに追随する可能性も大いに期待できます。
そこで今回は、ベビーシッターなるにはどうすれば良いのか、またベビーシッターとして仕事をするまでの流れについてまとめてみました。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
ベビーシッターになるには資格が必要?適正は?
ベビーシッターになるには、特別な資格は必要ありません。
極端な事を言えば、なろうと思えば専門的な勉強をしていなくともベビーシッターになることができるという事です。
ベビーシッターになるにはそれほどハードルは高くありませんが、すぐに周囲からベビーシッターとして信用され、仕事の依頼がくるかどうか、ベビーシッターとして活躍できるかどうかは別の問題です。
ベビーシッターは誰にでもできるからこそ、信頼性に欠けて見られてしまうこともあります。
そのため、「資格」という分かりやすい提示があると、利用者からは安心材料の一つとして判断されますので、資格があることでの優位性は高いです。
どんな資格があるのかについては、別記事にて詳しく説明してありますのでご覧ください。
>>『ベビーシッターの仕事は資格なしでもできる?資格の種類と取得方法』
ベビーシッターの適性は「子どもが好き」「子どもの安全に配慮が出来る」などがありますが、一番に挙げるのであれば、「子ども1対1の保育にやりがいを感じられるかどうか」になります。
保育園などの集団保育とは異なり、保育者と子どもが1対1のベビーシッター。
その分やりがいもありますが、一人でなんでもやらなくてはいけないという難しさも出てきます。
また、保育園などと違い、毎日別の場所で勤務することもありますので、慣れない環境ややり方の違いもある中、柔軟に対応しなくてはならない場面もたくさん出てくるでしょう。
しかし、子ども一人ひとりに向き合い保育する環境を楽しめる方であれば、適性はあるといえるでしょう。
ベビーシッターになるには3つの方法がある
ベビーシッターになるには、大きく分けて次の3つの方法があります。
・個人事業主(フリーランス)として開業する
・ベビーシッターの正社員として勤務する
・ベビーシッター登録サービスへの登録
次の、それぞれの方法について詳しく説明していきます。
【方法1】個人事業主(フリーランス)として開業
ベビーシッターになるには、先ほどのご紹介した通り特に資格は必要ありません。
個人事業主として開業することで、フリーランスのベビーシッターとして開業することができます。
自分でチラシや広告を打って集客を行ったり、また、ホームページやSNSなどからお客様を呼び込んだりしながら、個人で自由に活動することができるのが特徴です。
最大のメリットは、自分の空いている時間を活用することができ、料金も自分で設定することです。
また、あなたの理想の保育を打ち出し、お客様を募るので、利用者の方とも育児の方向性で悩むことなくやりがいのある仕事ができます。
一方、デメリットとしては、収入の不安定さがあげられます。
個人事業主として実績がないうちは信用を得ることも難しく、子どもを預けることに不安を覚える保護者の方も少なくはありません。
当然最初から仕事が簡単に得られる訳もないので、無収入の期間が発生する覚悟で臨む必要があります。
また、一時利用などが多ければ収入も安定せず、信頼と実績がつくまでは収入の不安はつきません。
個人事業主としてフリーランスのベビーシッターをされる方は、最初はまず知り合いや知り合いの紹介から始め、ベビーシッターマッチングサービスなどを利用してお客様を探すことが多いようです。
この時、資格などはもちろんシッターサービス中に家事の代行などができればさらに喜ばれることもあります。
ベビーシッターとしてのスキルだけでなく、家事全般が得意な方は家事のお手伝いもプラスすることで、利用者のリピートが増え、収入の安定化に繋がります。
ただし、ベビーシッターマッチングサービスでは、他のベビーシッターとの価格競争による低価格化が進んだり、マッチングサービス運営側に手数料を引かれるため、実際の収入はあまり上がらないなどの問題もあります。
また、ベビーシッターマッチングサービスのほとんどはマッチングだけのサービスなので、細かなメニューの取り決めや報酬の支払いについては個人でやりとりをしなければなりません。
仕事の自由度は高いが、安定せず、また自分でやらなければならない事も多いのが個人事業主で開業するベビーシッターの特徴です。
【方法2】正社員として勤務
ベビーシッターとして働く方の多くが非常勤であったり、アルバイトやパートなどの勤務体系です。
しかし、中にはベビーシッターとして正社員の求人もあります。
ベビーシッターの求人で正社員を募集するものは、求人数そのものが非常に少ない上に、条件として「保育士資格」や「幼稚園教諭資格」「保育経験〇年以上」など必要な資格や保育経験などが必須になることが多い狭き門です。
また、ベビーシッターは個別保育が基本となりますので、保育園での経験よりも、自分の子の子育て経験の方が有利になることもあります。
採用基準は会社によっても異なりますので、求人票をよく見て自分にあった求人か確認することが必要です。
ベビーシッターが正社員で働く場合のメリットは、収入面の不安がなくなることです。
収入は基本的に固定給制度になるので安定しています。
会社にもよりますが、正社員の場合は固定給の他に、手当や賞与、交通費なども基本的には支払われます。
福利厚生や待遇の良い会社になれば、収入以外にも得られるものが多いと言えるでしょう。
一方デメリットは、会社員である以上、ベビーシッター以外の仕事もしなくてはならないこともあるということです。
正社員のベビーシッターの求人は、ベビーシッターの登録会社が出すことが多いです。
そのため、基本的にはベビーシッター業務中心に毎日の仕事をするというよりは、会社からシッターサービスを提供予定だった現場にベビーシッターが決定しない、ベビーシッターの急な体調不良で利用者のところへ伺えなくなったなどの緊急時に対応することが中心です。
そのため、いつ、どこに行かなければならないのか、自分でもわからず、保育の予定や準備もままならない時もありますが、プロとしての成果は求められます。
また、その他ベビーシッター業務がない場合には会社内のデスクワークや電話対応などの仕事もあります。
ベビーシッターの監督業務が主になる場合もありますので、現場を離れることも意識しておかなければなりません。
【方法3】ベビーシッター登録サービスへの登録
ベビーシッターになるには、ベビーシッター登録サービスへの登録が、一番一般的なやり方です。
ベビーシッター登録サービスとは、ベビーシッターを依頼したいご家庭とベビーシッターになりたい人をコーディネーターがマッチングしてくれるサービスの事です。
ベビーシッターは登録会社に登録することになるので、報酬は登録会社より支払われます。
また、雇用形態としてはパート、アルバイト、もしくは契約社員などとなります。
ベビーシッター登録サービスへの登録のメリットは、ベビーシッター業務を行うにあたり必要な細かなことを登録会社が代行してくれるという点です。
例えば金額の交渉や細かなサービスメニューは全て登録会社が決定してくれます。
そのため、ベビーシッターは本来の業務にのみ集中することができます。
また、勤務時間によっては保険や社保、有給付与の対象にもなりますので、保障関係を気にすることなく安心して勤務できるというのもメリットの1つです。
また、お客様のタイプや働ける時間などを事前に告知しておくことで、ライフスタイルや好みにあった利用者を選ぶことができます。
ベビーシッターとしての経験が浅い場合には、ベビーシッター登録サービスが提供する研修(ベビーシッターとしての保育方法や心構えやマナー、万一の際の対処方法など)などを受けられることもメリットと言えます。
また、ベビーシッター登録サービスによっては提携している医師などもいるため、万が一子どもが急に熱を出したとしても迅速に対処することができますし、そういった心配が無い分ベビーシッターは安心して業務に取り組めます。
一方デメリットもあります。
ベビーシッター登録サービスで登録しても、登録先の利用者が存在しなければ仕事はありません。
仕事がない場合は、やはり収入が不安定になりやすいため、個人事業主と同じような悩みを持つことがあります。
利用者宅へ伺うことの多いベビーシッターなので、多少遠くのお宅にでも通う姿勢も必要になることもありますし、夕方や夜間の対応などもできる限り対応していかなくてはならないなど、仕事を得るための努力も必要です。
また、ベビーシッター登録サービスによっては報告の仕組み等が複雑な場合もあります。
事前に確認しておかなければならないこともたくさんあるので、慣れるまでは戸惑うこともあるかもしれません。
ベビーシッター登録会社への登録は、ベビーシッターの仕事に慣れ、経験を積む上でも、ベビーシッターになるには最も適していると言えます。
これからベビーシッターとして活動される方には、まずベビーシッター登録サービスへの登録から始めるのがおすすめです。
ベビーシッターになって仕事を得るまでの流れ
ベビーシッターになるには、また、その後仕事を行うまでの流れは次の手順1〜手順5のようになります。
・手順1:ベビーシッターの求人情報を探す
・手順2:応募する
・手順3:登録面談
・手順4:合格、研修の受講
・手順5:ベビーシッター登録完了、お仕事開始
では、次に各手順について詳しく解説していきます。
【手順1】ベビーシッターの求人情報を探す
まずは、ベビーシッターの求人情報を探します。
求人サイトなどを確認し、ベビーシッターの登録業務を行っている会社を探します。
一口にベビーシッターの登録会社と言っても、その特徴はさまざまです。
高い時給をウリにしていたり、きめ細やかなサービスをウリにするところ、教育研修に力を入れているところ、一人一人の働き方ややりがいを重視してくれるところ、等ご自身が働く上で重視したいことや身に付けたいことで選ぶと良いでしょう。
【手順2】応募して履歴書などの必要書類を提出する
希望するベビーシッターの登録会社が決まったら、応募要項に沿って、応募してみましょう。
会社によって異なりますが、履歴書などの必要書類が明示されていることもありますので、必要書類を揃えてから応募する方が良いでしょう。
【手順3】登録面談
会社によっても登録の方法は異なりますが、登録面談や説明会などがあります。
各会社の指示に従い、次のステップに進んでください。
登録面談で気をつけることは幾つかありますが、基本的にはコーディネーターに信頼されることが大切です。
資格や経歴などを明確に伝えることはもちろん、清潔感やハキハキした喋り方なども好印象になります。
コーディネーターはあなたを面談しながら、どのお客様にご紹介するべきか判断をしています。
ベビーシッターとして働きだすと、あなたはベビーシッターの登録会社の看板を背負って利用者の元に伺うことになります。
そのため、非常識な振る舞いや内向的な所作など、会社として自信を持って登録できないとなると、この先の仕事の依頼は難しいかもしれません。
【手順4】合格、研修の受講
登録面談と並行して行われることもありますが、ベビーシッターとして登録するのであれば、身につけておきたい基本的なことや、その会社の力を入れている取り組みなどを学ぶ研修があります。
座学で行うことが一般的ですが、ワークショップ形式だったり、他の先輩ベビーシッターからのお話であったり、各社によって異なります。
【手順5】ベビーシッター登録完了・お仕事開始
研修が終了したら、いよいよお仕事です。
主に電話などでシッターとしてのお仕事依頼がかかってきます。
ご自身の時間や都合なども考慮しつつ、積極的にお仕事を受けていきましょう。
ベビーシッターになるのは簡単!でも仕事を得て安定収入を得るのが大変
ここまでお話ししたように、ベビーシッターになるには特別な資格は必要ありません。
誰でもなれますが、その後仕事を取って安定して収入を得るのはとても難しいことです。
個別保育で、一人の子どもとしっかりと向き合うというやりがいのある仕事にもかかわらず、仕事の不安定さなどを理由にベビーシッターをやめる例も後を絶ちません。
総合保育のサポート&サービスを行う明日香では、創業から25年間、ベビーシッター登録業務を行っており、収入の不安定さによりベビーシッターを辞める現状を打開するべく、固定給制度のベビーシッターの雇用も開始し始めました。
安定収入を得ながら、ベビーシッター業務に専念してもらうことが目的なので、別の事務作業などを優先させることもありません。
「ベビーシッターになりたい、でも収入が不安定では困る」という方には、明日香でなら安心してベビーシッターの活動を進められるかもしれません。
ご興味のある方はぜひ、明日香までご相談ください。
※平成27年4月以降、ベビーシッターは個人・法人問わず認可外居宅訪問型保育事業の届出が必要になりました。届出方法については各自治体のホームページ等でご確認ください。明日香など従業員としてベビーシッター雇用する企業については事業者が届出を提出しています。