主婦が取りやすく、復職や就職にも活かしやすい資格15選!
2021/10/26
仕事に復帰したいと思ったとき、少しでも有利に就職活動を進めるポイントに資格の有無があります。
難関資格ともなると学生の時からとっておかなければいけないという思い込みもありますが、実は社会人になってから取得できる資格は国家資格を含めて多数あります。
今回の記事は、「主婦のうちに取れる資格ってないかな」「復職や就職に有利な資格を今のうちに取っておきたい」「とにかく手に職をつけたい」気持ちのある方にぴったりのこれから学習することで取得可能な資格をまとめました。
これからの就職活動に自信を持って取り組むためにも、ぜひ資格が必要と思った今、どの資格がどのように取得できるのかを確認してみてください。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
主婦が復職や就職に活かせる資格を選ぶ時に気にすべき4つのこと
復職や転職を考えた時、資格や経験は応募資格を満たすために重要になってきます。
せっかく条件が合う求人が見つかっても資格がなかったり、経験がないと条件の悪い仕事に応募するしかなくなります。
経験は時間をかけて仕事をしていくことでしか得ることができませんが、資格については勉強をすることだけで取得することもできます。
ここからは新たに資格を取得する際に、どのような資格を選択するかのポイントを4つご紹介します。
その1:通信講座や独学で自宅にいながら取得できる
資格の中には、大学や専門学校に数年間通わなくてはならない資格も多くあります。
一方で、通信講座や独学で取得することが可能な資格もあります。
数年間の時間や通学にかける費用などは、主婦である場合には困難であることも多く、無理なく空いた時間に学習を進められる通信講座や独学で取得できる資格は魅力的です。
つまり、主婦業と資格学習との両立がしやすい通信講座や独学で自宅にいながら取得できる資格は、現在の生活とのバランスに負担も少なく取り組めます。
その2:実務経験が必要ない
受験資格に実務経験が必須になっている資格の場合、資格取得のための勉強をした上で実務経験を積まなければならず、時間がかかります。
また、実務経験後に資格取得がある場合の仕事は、若手の社員を希望している会社が多く、多くは新卒採用などで枠が埋まってしまっていることになり募集自体が稀になっているケースもあります。
主婦としてこれから資格取得し働きたいと考えているのであれば、実務経験が必要なく、試験のみで合格できる資格を選ぶ方が効率的でしょう。
その3:求人数が多い
資格があっても未経験の場合や、そもそも求人数が少ない資格の場合は就職・復職がしにくくなってしまいます。
せっかく資格を取っても働くことに繋がらない場合は、時間もお金も無駄になってしまうでしょう。
資格をとって働きたいと考えている場合は、求人数が多い資格を選ぶのがおすすめです。
その4:国家資格
資格には国家資格と民間資格があります。
一概には言えませんが、国家資格のほうがその資格がないとできない仕事が多く、仕事に直結する資格が多いです。
また社会的信頼度も高いため、就職・復職に有利になります。
そのため、これから資格取得を考えている場合は、民間資格よりも国家資格のほうが「主婦が復職・就職しやすい資格」という面で適しているといえるでしょう。
主婦は空いた時間に自宅で学習を進められる資格がおすすめ!
上記の4点を踏まえて、主婦は家事との両立が優先事項なので通学講座に通う必要があったり、実務経験が必要だったりする資格よりも自宅で学習を進めて取得できる資格がおすすめといえます。
ただし、自宅での学習は自分で学習ペースを作り、自ら試験までの計画を立てなければなりません。
「〇〇年〇月までに就職する」という目標を立て、資格取得後に応募したい企業などを探しながら、上手にセルフプロデュースしながら進めていけるようにしましょう。
主婦が復職や就職に活かしやすい資格15選!
資格の中には民間資格と国家資格があります。国家資格は仕事に直結するものが多い傾向にありますが、民間資格の中には仕事に直結しない資格も多くあります。
せっかくとった資格が無駄になっては意味がありません。
そこでここからは就職に強く、主婦におすすめの資格を国家資格や民間資格から15個ピックアップしてご紹介します。
1、保育士
保育士は国家資格ですが、専門学校や大学に通わずとも独学で取得することのできる資格です。
仕事内容は主に小学校就学前の子どもの保育をする保育園などでの仕事になりますが、児童養護施設や病院、託児所、ベビーシッター、子ども関連企業など、幅広く活躍することができます。
保育士資格を独学で取得する場合の受験資格はいくつかあります。
まず最初に問題となるのは、最終学歴です。
最終学歴が大学卒業や短大卒業の場合、保育士とは関係のない学部・学科でも受験することは可能です。
高校卒業の場合は、卒業年月日が問題となります。
平成28年度試験については卒業年月日が平成3年3月31日以前であれば受験資格がある他、平成3年4月1日以降についても条件を満たせば受験可能です。
詳しくは『全国保育士養成協議会の公式ホームページ』をご確認ください。
2、FP技能士
FP技能検定は厚生労働省の所管する国家資格で、1級、2級、3級FP技能検定の3つの等級があり、それぞれに学科試験と実技試験があります。
このうち実務経験がなく、これからFPとして活動しようとする人が受験できるのが3級FP技能検定です。
3級のみのFP技能士はすぐに就職に有利になるわけではありませんが、家庭のお金の流れや管理ができるようになり、これから働く上で土台を固めるにはぴったりでしょう。
3級取得後に受験できる2級FP技能士に合格できれば、仕事として資格を活かすことができます。
独学で取得でき、家庭にも就職にも役立つ資格として2級まで取得することがおすすめです。
3、簿記検定
簿記検定は日本商工会議所および各地商工会議所が実施する民間資格です。
しかし、経理などの業務では知識を測る上で採用の応募必須資格にしている会社は非常に多いです。
そのため、簿記検定は民間資格ではあるものの、2級以上を取得していれば実務経験がなくとも採用される確率が非常に高いと言えるでしょう。
また、時間の制約などで派遣などの非正規社員で働く場合にも簿記検定資格については歓迎され、時給も高い傾向にあります。
民間資格とはいえ、評価の高い資格のため、経理や金融系の就職を希望している人にはおすすめです。
なお、簿記検定の受験資格に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
4、ITパスポート
ITパスポートとは情報処理技術者試験の一試験区分であり、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験になります。
社会人として必要な基礎的IT能力を、経済産業省が認定します。
なお、受験資格に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
ITパスポートはそれを持っているからできる仕事があるという類のものでありませんが、ITの基礎的な知識があるということは、企業からも好印象を持たれやすくなります。
特に仕事にブランクがあったり、前職が全くIT利用していない場合、情報化社会の現代において少し懐疑的な印象を持たれてしまいかねません。
必ずしも採用に直結はしませんが、持っていることで採用しても安心してもらえるようになる資格と考えておくと良いでしょう。
次にご紹介する基本情報技術者と併用で取得すると採用における印象はさらにアップします。
5、基本情報技術者
基本情報技術者とは「情報処理の促進に関する法律第29条第1項」に基づいて経済産業大臣が行う国家試験「情報処理技術者試験」です。
「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」と位置付けられており、これからIT業界で働きたい人にとって基礎知識を証明することができます。
これからIT業界などで働きたい人は取得することをおすすめします。
なお、受験資格に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
6、ネイリスト
ネイリストの資格は民間資格であり、代表的な資格は“JNECネイリスト技能検定” “JNAジェルネイル技能検定”などがあります。
受験資格は試験によって異なりますが、おおよそありません。
ネイリスト資格は通信教育などでも学べることが多く、自宅で資格を取得することができることやすぐに実践できることなどからおしゃれな主婦にも人気が高くなっています。
また、ネイリスト資格は就職に直結しやすい資格な上に、将来自宅で独立開業することもできます。
ネイリストに将来なりたいと考えているのであれば、ぜひ積極的に取得しておきましょう。
7、行政書士
行政書士は主に行政への許認可申請が必要となる場合に提出する書類の作成、官公署に届ける書類に関する相談業務などを行う法律の専門家であり、国家資格になります。
法律の専門家資格ではあるものの、受験資格に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
そのため、独学でゼロから合格を目指すこともできます。
ただし、独学で合格するために必要な時間の目安が900時間と言われています。
準備期間に1年かけたとして、1日の勉強の目安は毎日2.5時間程度となるため、しっかりと計画を立てた上で効率的に勉強を進めることが必要です。
8、司法書士
司法書士とは不動産登記や会社設立などの商業・法人の登記などを業務とし、成年後見事務や供託手続き、遺言書作成・相続のアドバイス、法律相談なども幅広く法律の面から人々の財産と権利を守る仕事です。
司法書士も行政書士と同じく、法律の専門家資格ではあるものの、受験資格に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
ただし、司法試験と匹敵する難易度ともいわれており、学習時間は3,000時間前後が目安と言われています、
国家資格として就職には有利ではあるものの、1年間8時間以上の勉強時間をしっかりと計画立てること、合格する確率は3〜4%であることなどを考慮して資格取得を目指しましょう。
9、旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者は旅行会社で国内・海外旅行を販売する上で営業所に1名以上の旅行業務取扱管理者を配置することが義務付けられている国家資格です。
旅行業界で働きたいと思っている人は取っておくと有利な資格になります。
また受験資格の制限は特にありませんが、難易度はそれなりに高く最低でも130時間程度の時間は費やさなければなりません。
現在旅行会社で働いていない場合は、通信教育なども考慮した方が良いでしょう。
10、通訳案内士
通訳案内士とは訪日外国人を日本各地へ案内し、文化や伝統、生活習慣などを外国語を使って紹介するという国家資格です。
試験自体は中難易度の資格と位置付けられており、試験は筆記だけでなく外国語の口述試験もあります。
通訳案内士を独学で取得した人は30%以上の割合でいると言われており、決して独学では無理というわけではありませんが、通信や通学などを活用して取得する人の方が多いです。
11、社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)は労働問題と社会保険制度を専門とし、労働保険・社会保険諸法令に基づき、行政機関に提出する書類の作成や申請代行を行ったり、個別労働関係紛争の解決手続の代理を行う国家資格のことです。
社労士の受験資格は基本的に短大や大卒、高等専門学校卒の学歴が必要になります。
実務経験や行政書士の資格を持っている場合は例外規定もありますので、高卒の場合は確認が必要です。
また、一般的に社労士試験に合格するには1000時間程度必要と言われています。
独学には限界もありますので、忙しい場合や通学が難しい場合は通信教育などを上手に活用して取り組みましょう。
12、公認会計士
公認会計士は企業の監査と会計を専門分野とする国家資格保持者です。
監査業務・コンサルティング業務・税務業務などの業務を行い、専門家として高い信頼性を持っています。
公認会計士になるには、まず公認会計士試験の合格が必須です。
その後、2年間の実務経験と実務補習所での単位取得を経て、修了考査に合格すると公認会計士の資格が与えられます。
数ある国家資格のなかでも、非常に難易度が高くなりますが、公認会計士試験の合格をすると会計事務所での採用は非常に有利となります。
13、宅地建物取引士
宅地建物取引士とは不動産取引に関する国家資格です。
「宅建」と言われ、受験資格なく多くの人が受験できることから人気の資格です。
主な仕事は、「重要事項の説明」、「重要事項の説明書面への記名・押印」、「契約書への記名・押印」で、不動産業界において宅地建物取引士は、なくてはならない資格のため、就職には有利でしょう。
ただし、宅地建物取引士として働くには宅建試験に合格したからといって、すぐにできるわけではありません。
宅建試験に合格したうえで、受験した都道府県で登録申請を行い、宅地建物取引士証(宅建士証)の交付を受ける必要があります。
加えて、登録申請には2年以上の実務経験が必要条件です。
万が一、実務経験が2年に満たない場合は、受講料2万円程度の登録実務講習を受けることで、登録要件を満たすことができます。
14、弁理士
弁理士とは特許法等を代表とする「知的財産法」を取り扱う法律の専門家です。
国家資格であり、非常に難易度の高い試験の一つです。
そのため、独学が不可能ではないですが、通信講座を利用するのがおすすめの資格であるといえます。
じっくりと腰を据えて勉強する覚悟がある場合、資格取得後にはかなり待遇の良い就職が可能である資格と言えるでしょう。
15、マンション管理士
マンション管理士は国家資格であり、マンションの維持や管理のためのコンサルティングを行います。
また、時にはマンションの管理組合にアドバイスをしたり、住民同士のトラブルを解決したりすることもあります。
一般的に500時間程度の勉強時間が必要と言われており、不動産の知識がない状態で独学で勉強するには難しいため、通信教育などの活用も考えてみましょう。
中でも保育士は主婦が資格を取るメリットがいっぱい!
独学や通信教育で取得できる資格をご紹介しましたが、中でも主婦にとって一番身近で勉強しやすい資格は保育士です。
これまでの「子育て経験が活かせる」「通信講座で取得できる」「求人数が多い」「国家資格」など、復職、転職に向けたメリットがたくさんあり、勉強自体も私生活にも生きるものが多いので興味を持って取り組むことができます。
また、就職がしやすいという理由から、主婦から保育士資格を取得し働いている人も多くいます。
これから就業を念頭に置いた資格取得を目指すのであれば、保育士資格はもっとも現実的な資格と言えるでしょう。
主婦が復職や就職に活かせる資格の条件は「自宅で学習できる」「実務経験が必要ない」「求人数が多い」「国家資格」の4点!
求人を探しているときに、想像以上に高い壁に感じる項目の一つに「資格」があります。
仕事自体を選ばなければ、資格は必要ないかもしれません。
しかし、せっかく働くのであれば、自分の条件に合っていたり、希望に沿った求人に応募したいと思うものです。
そんなとき、今資格がないからといって諦める必要はありません。
今現在資格がなくとも就職に有利な資格は取得可能です。
ただし現在国家資格が1200種類以上、民間資格まで含めると3000種類以上のあるとも言われる中でどれを選ぶかは大変重要です。
今回取り上げた「自宅で学習できる」「実務経験が必要ない」「求人数が多い」「国家資格」の4つのポイントは、これから資格を取り、今後も働いていくには非常に有効です。
ぜひ自分に合っている、かつ今後も活かせる資格を見つけて取り組んでみましょう。
カテゴリ
保育士資格
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仕事に復帰したいと思ったとき、少しでも有利に就職活動を進めるポイントに資格の有無があります。
難関資格ともなると学生の時からとっておかなければいけないという思い込みもありますが、実は社会人になってから取得できる資格は国家資格を含めて多数あります。
今回の記事は、「主婦のうちに取れる資格ってないかな」「復職や就職に有利な資格を今のうちに取っておきたい」「とにかく手に職をつけたい」気持ちのある方にぴったりのこれから学習することで取得可能な資格をまとめました。
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主婦が復職や就職に活かせる資格を選ぶ時に気にすべき4つのこと
復職や転職を考えた時、資格や経験は応募資格を満たすために重要になってきます。
せっかく条件が合う求人が見つかっても資格がなかったり、経験がないと条件の悪い仕事に応募するしかなくなります。
経験は時間をかけて仕事をしていくことでしか得ることができませんが、資格については勉強をすることだけで取得することもできます。
ここからは新たに資格を取得する際に、どのような資格を選択するかのポイントを4つご紹介します。
その1:通信講座や独学で自宅にいながら取得できる
資格の中には、大学や専門学校に数年間通わなくてはならない資格も多くあります。
一方で、通信講座や独学で取得することが可能な資格もあります。
数年間の時間や通学にかける費用などは、主婦である場合には困難であることも多く、無理なく空いた時間に学習を進められる通信講座や独学で取得できる資格は魅力的です。
つまり、主婦業と資格学習との両立がしやすい通信講座や独学で自宅にいながら取得できる資格は、現在の生活とのバランスに負担も少なく取り組めます。
その2:実務経験が必要ない
受験資格に実務経験が必須になっている資格の場合、資格取得のための勉強をした上で実務経験を積まなければならず、時間がかかります。
また、実務経験後に資格取得がある場合の仕事は、若手の社員を希望している会社が多く、多くは新卒採用などで枠が埋まってしまっていることになり募集自体が稀になっているケースもあります。
主婦としてこれから資格取得し働きたいと考えているのであれば、実務経験が必要なく、試験のみで合格できる資格を選ぶ方が効率的でしょう。
その3:求人数が多い
資格があっても未経験の場合や、そもそも求人数が少ない資格の場合は就職・復職がしにくくなってしまいます。
せっかく資格を取っても働くことに繋がらない場合は、時間もお金も無駄になってしまうでしょう。
資格をとって働きたいと考えている場合は、求人数が多い資格を選ぶのがおすすめです。
その4:国家資格
資格には国家資格と民間資格があります。
一概には言えませんが、国家資格のほうがその資格がないとできない仕事が多く、仕事に直結する資格が多いです。
また社会的信頼度も高いため、就職・復職に有利になります。
そのため、これから資格取得を考えている場合は、民間資格よりも国家資格のほうが「主婦が復職・就職しやすい資格」という面で適しているといえるでしょう。
主婦は空いた時間に自宅で学習を進められる資格がおすすめ!
上記の4点を踏まえて、主婦は家事との両立が優先事項なので通学講座に通う必要があったり、実務経験が必要だったりする資格よりも自宅で学習を進めて取得できる資格がおすすめといえます。
ただし、自宅での学習は自分で学習ペースを作り、自ら試験までの計画を立てなければなりません。
「〇〇年〇月までに就職する」という目標を立て、資格取得後に応募したい企業などを探しながら、上手にセルフプロデュースしながら進めていけるようにしましょう。
主婦が復職や就職に活かしやすい資格15選!
資格の中には民間資格と国家資格があります。国家資格は仕事に直結するものが多い傾向にありますが、民間資格の中には仕事に直結しない資格も多くあります。
せっかくとった資格が無駄になっては意味がありません。
そこでここからは就職に強く、主婦におすすめの資格を国家資格や民間資格から15個ピックアップしてご紹介します。
1、保育士
保育士は国家資格ですが、専門学校や大学に通わずとも独学で取得することのできる資格です。
仕事内容は主に小学校就学前の子どもの保育をする保育園などでの仕事になりますが、児童養護施設や病院、託児所、ベビーシッター、子ども関連企業など、幅広く活躍することができます。
保育士資格を独学で取得する場合の受験資格はいくつかあります。
まず最初に問題となるのは、最終学歴です。
最終学歴が大学卒業や短大卒業の場合、保育士とは関係のない学部・学科でも受験することは可能です。
高校卒業の場合は、卒業年月日が問題となります。
平成28年度試験については卒業年月日が平成3年3月31日以前であれば受験資格がある他、平成3年4月1日以降についても条件を満たせば受験可能です。
詳しくは『全国保育士養成協議会の公式ホームページ』をご確認ください。
2、FP技能士
FP技能検定は厚生労働省の所管する国家資格で、1級、2級、3級FP技能検定の3つの等級があり、それぞれに学科試験と実技試験があります。
このうち実務経験がなく、これからFPとして活動しようとする人が受験できるのが3級FP技能検定です。
3級のみのFP技能士はすぐに就職に有利になるわけではありませんが、家庭のお金の流れや管理ができるようになり、これから働く上で土台を固めるにはぴったりでしょう。
3級取得後に受験できる2級FP技能士に合格できれば、仕事として資格を活かすことができます。
独学で取得でき、家庭にも就職にも役立つ資格として2級まで取得することがおすすめです。
3、簿記検定
簿記検定は日本商工会議所および各地商工会議所が実施する民間資格です。
しかし、経理などの業務では知識を測る上で採用の応募必須資格にしている会社は非常に多いです。
そのため、簿記検定は民間資格ではあるものの、2級以上を取得していれば実務経験がなくとも採用される確率が非常に高いと言えるでしょう。
また、時間の制約などで派遣などの非正規社員で働く場合にも簿記検定資格については歓迎され、時給も高い傾向にあります。
民間資格とはいえ、評価の高い資格のため、経理や金融系の就職を希望している人にはおすすめです。
なお、簿記検定の受験資格に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
4、ITパスポート
ITパスポートとは情報処理技術者試験の一試験区分であり、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験になります。
社会人として必要な基礎的IT能力を、経済産業省が認定します。
なお、受験資格に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
ITパスポートはそれを持っているからできる仕事があるという類のものでありませんが、ITの基礎的な知識があるということは、企業からも好印象を持たれやすくなります。
特に仕事にブランクがあったり、前職が全くIT利用していない場合、情報化社会の現代において少し懐疑的な印象を持たれてしまいかねません。
必ずしも採用に直結はしませんが、持っていることで採用しても安心してもらえるようになる資格と考えておくと良いでしょう。
次にご紹介する基本情報技術者と併用で取得すると採用における印象はさらにアップします。
5、基本情報技術者
基本情報技術者とは「情報処理の促進に関する法律第29条第1項」に基づいて経済産業大臣が行う国家試験「情報処理技術者試験」です。
「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」と位置付けられており、これからIT業界で働きたい人にとって基礎知識を証明することができます。
これからIT業界などで働きたい人は取得することをおすすめします。
なお、受験資格に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
6、ネイリスト
ネイリストの資格は民間資格であり、代表的な資格は“JNECネイリスト技能検定” “JNAジェルネイル技能検定”などがあります。
受験資格は試験によって異なりますが、おおよそありません。
ネイリスト資格は通信教育などでも学べることが多く、自宅で資格を取得することができることやすぐに実践できることなどからおしゃれな主婦にも人気が高くなっています。
また、ネイリスト資格は就職に直結しやすい資格な上に、将来自宅で独立開業することもできます。
ネイリストに将来なりたいと考えているのであれば、ぜひ積極的に取得しておきましょう。
7、行政書士
行政書士は主に行政への許認可申請が必要となる場合に提出する書類の作成、官公署に届ける書類に関する相談業務などを行う法律の専門家であり、国家資格になります。
法律の専門家資格ではあるものの、受験資格に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
そのため、独学でゼロから合格を目指すこともできます。
ただし、独学で合格するために必要な時間の目安が900時間と言われています。
準備期間に1年かけたとして、1日の勉強の目安は毎日2.5時間程度となるため、しっかりと計画を立てた上で効率的に勉強を進めることが必要です。
8、司法書士
司法書士とは不動産登記や会社設立などの商業・法人の登記などを業務とし、成年後見事務や供託手続き、遺言書作成・相続のアドバイス、法律相談なども幅広く法律の面から人々の財産と権利を守る仕事です。
司法書士も行政書士と同じく、法律の専門家資格ではあるものの、受験資格に学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
ただし、司法試験と匹敵する難易度ともいわれており、学習時間は3,000時間前後が目安と言われています、
国家資格として就職には有利ではあるものの、1年間8時間以上の勉強時間をしっかりと計画立てること、合格する確率は3〜4%であることなどを考慮して資格取得を目指しましょう。
9、旅行業務取扱管理者
旅行業務取扱管理者は旅行会社で国内・海外旅行を販売する上で営業所に1名以上の旅行業務取扱管理者を配置することが義務付けられている国家資格です。
旅行業界で働きたいと思っている人は取っておくと有利な資格になります。
また受験資格の制限は特にありませんが、難易度はそれなりに高く最低でも130時間程度の時間は費やさなければなりません。
現在旅行会社で働いていない場合は、通信教育なども考慮した方が良いでしょう。
10、通訳案内士
通訳案内士とは訪日外国人を日本各地へ案内し、文化や伝統、生活習慣などを外国語を使って紹介するという国家資格です。
試験自体は中難易度の資格と位置付けられており、試験は筆記だけでなく外国語の口述試験もあります。
通訳案内士を独学で取得した人は30%以上の割合でいると言われており、決して独学では無理というわけではありませんが、通信や通学などを活用して取得する人の方が多いです。
11、社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)は労働問題と社会保険制度を専門とし、労働保険・社会保険諸法令に基づき、行政機関に提出する書類の作成や申請代行を行ったり、個別労働関係紛争の解決手続の代理を行う国家資格のことです。
社労士の受験資格は基本的に短大や大卒、高等専門学校卒の学歴が必要になります。
実務経験や行政書士の資格を持っている場合は例外規定もありますので、高卒の場合は確認が必要です。
また、一般的に社労士試験に合格するには1000時間程度必要と言われています。
独学には限界もありますので、忙しい場合や通学が難しい場合は通信教育などを上手に活用して取り組みましょう。
12、公認会計士
公認会計士は企業の監査と会計を専門分野とする国家資格保持者です。
監査業務・コンサルティング業務・税務業務などの業務を行い、専門家として高い信頼性を持っています。
公認会計士になるには、まず公認会計士試験の合格が必須です。
その後、2年間の実務経験と実務補習所での単位取得を経て、修了考査に合格すると公認会計士の資格が与えられます。
数ある国家資格のなかでも、非常に難易度が高くなりますが、公認会計士試験の合格をすると会計事務所での採用は非常に有利となります。
13、宅地建物取引士
宅地建物取引士とは不動産取引に関する国家資格です。
「宅建」と言われ、受験資格なく多くの人が受験できることから人気の資格です。
主な仕事は、「重要事項の説明」、「重要事項の説明書面への記名・押印」、「契約書への記名・押印」で、不動産業界において宅地建物取引士は、なくてはならない資格のため、就職には有利でしょう。
ただし、宅地建物取引士として働くには宅建試験に合格したからといって、すぐにできるわけではありません。
宅建試験に合格したうえで、受験した都道府県で登録申請を行い、宅地建物取引士証(宅建士証)の交付を受ける必要があります。
加えて、登録申請には2年以上の実務経験が必要条件です。
万が一、実務経験が2年に満たない場合は、受講料2万円程度の登録実務講習を受けることで、登録要件を満たすことができます。
14、弁理士
弁理士とは特許法等を代表とする「知的財産法」を取り扱う法律の専門家です。
国家資格であり、非常に難易度の高い試験の一つです。
そのため、独学が不可能ではないですが、通信講座を利用するのがおすすめの資格であるといえます。
じっくりと腰を据えて勉強する覚悟がある場合、資格取得後にはかなり待遇の良い就職が可能である資格と言えるでしょう。
15、マンション管理士
マンション管理士は国家資格であり、マンションの維持や管理のためのコンサルティングを行います。
また、時にはマンションの管理組合にアドバイスをしたり、住民同士のトラブルを解決したりすることもあります。
一般的に500時間程度の勉強時間が必要と言われており、不動産の知識がない状態で独学で勉強するには難しいため、通信教育などの活用も考えてみましょう。
中でも保育士は主婦が資格を取るメリットがいっぱい!
独学や通信教育で取得できる資格をご紹介しましたが、中でも主婦にとって一番身近で勉強しやすい資格は保育士です。
これまでの「子育て経験が活かせる」「通信講座で取得できる」「求人数が多い」「国家資格」など、復職、転職に向けたメリットがたくさんあり、勉強自体も私生活にも生きるものが多いので興味を持って取り組むことができます。
また、就職がしやすいという理由から、主婦から保育士資格を取得し働いている人も多くいます。
これから就業を念頭に置いた資格取得を目指すのであれば、保育士資格はもっとも現実的な資格と言えるでしょう。
主婦が復職や就職に活かせる資格の条件は「自宅で学習できる」「実務経験が必要ない」「求人数が多い」「国家資格」の4点!
求人を探しているときに、想像以上に高い壁に感じる項目の一つに「資格」があります。
仕事自体を選ばなければ、資格は必要ないかもしれません。
しかし、せっかく働くのであれば、自分の条件に合っていたり、希望に沿った求人に応募したいと思うものです。
そんなとき、今資格がないからといって諦める必要はありません。
今現在資格がなくとも就職に有利な資格は取得可能です。
ただし現在国家資格が1200種類以上、民間資格まで含めると3000種類以上のあるとも言われる中でどれを選ぶかは大変重要です。
今回取り上げた「自宅で学習できる」「実務経験が必要ない」「求人数が多い」「国家資格」の4つのポイントは、これから資格を取り、今後も働いていくには非常に有効です。
ぜひ自分に合っている、かつ今後も活かせる資格を見つけて取り組んでみましょう。