無資格の保育補助から保育士になるには?方法やかかる費用、期間などを解説
2022/03/22
保育士でなくても保育園で働くことができる保育補助。
保育補助として働きながらのキャリアとはどのようなものなのでしょうか?
保育補助の経験を積むことで、保育士にキャリアアップすることは可能なのでしょうか?
今回の記事では、保育補助から保育士になる方法や保育士になるためにかかる費用や期間など、保育補助から保育士へのキャリアアップについてまとめてご紹介しています。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育補助と保育士の違いは?
そもそも保育補助と保育士の大きな違いは、資格の有無です。
保育士は国家資格である保育士資格を保有してなければ名乗ることができません。
また、保育園には保育士資格保有者の数によって預かりをする子どもの数が決まっているため、保育士は必ず必要とされます。
一方、保育補助は無資格でも保育園での勤務が可能です。
ただし、仕事内容として担任を受け持ったり、自分の意見でクラス運営を行ったりイベント運営を主導することなどは基本的にはありません。
そのため、保育士が充足している場合は保育補助なしで保育園運営が行われることもあります。
待遇も保育補助と保育士では異なります。
保育士の場合、ほとんどの場合が正社員です。
もちろん、勤務時間や本人の希望によりパートやアルバイト、派遣などの雇用形態を選ぶことがありますが、一般的に正社員での雇用が中心となります。
一方、保育補助の場合はほとんどがパートやアルバイト等非正規雇用での採用となります。
また、資格を保有していないことから同じパートやアルバイトでも保育士よりも時給が低くなり、保育士より好条件での求人は少ないでしょう。
保育補助から保育士になるために必要なことは?
保育補助として保育園で働く中で、担任になったり、積極的な保育運営を行いたいと思った場合、保育士にチャレンジすることは可能です。
実際、多くの人が保育士にキャリアアップしている実績もあります。
保育補助から保育士になるために必要なこと、それは保育士資格を取得することです。
保育士資格の受験に関して、学歴等の一部規定はありますが、年齢制限はありません。
そのため、本人の努力によって資格取得が可能です。
ここからは保育補助の仕事からキャリアアップするための保育士取得方法について、詳しくご紹介します。
保育士資格を取得する方法
保育士資格を取得するための方法は大きく2つあります。
・保育系の専門学校・短大・大学を卒業する
・保育士試験に合格する
それぞれ具体的にどのくらいの年月や金額がかかるかについて説明します。
保育系の専門学校・短大・大学を卒業する
保育士資格を取得する最もポピュラーな方法として、保育士養成学校とされる保育系の専門学校・短大・大学を卒業する方法があります。
保育士養成学校は国に指定された675校(令和3年4月1日時点)ほどあり、全国各地にあります。
保育士養成学校は、保育士資格の取得に必要な科目が指定されており、その授業科目の単位を履修し、保育園と児童福祉施設両方での校外学習を修了、卒業することで保育士国家資格の受験が免除されます。
つまり、指定保育士養成施設を卒業することで必ず保育士資格の取得が可能となり、専門性の習得と資格取得の確実性が高いとされています。
もちろんこれらの学校は学生だけでなく、社会人であっても夜間や通信で働きながら通うことも可能です。
ただし、保育士養成学校の通学期間は2年〜4年、かかる費用は年間に50万円〜100万円となり、期間も金額も働きながらの社会人には負担になることがあります。
保育士試験に合格する
一方、保育士資格を取得する方法として保育士試験に合格する方法もあります。
保育士試験は各都道府県によって実施され、筆記試験と実技試験があり、両方合格すると保育士資格を取得できます。
保育士試験は独学で勉強する他、通信講座やスクーリングを利用して勉強する人が多いです。
平均の試験勉強期間は半年〜1年、費用は5,000円〜10万円と時間の使い方、勉強の仕方や教材の選び方などで変わってきます。
いずれにしても指定養成機関へ行くよりも負担は軽く保育士資格が取得できます。
保育士試験の受験資格
保育士試験には受験資格があります。
まず確認する必要があるのが「学歴」です。
学校教育法に基づく2年以上の専門課程を卒業した専門学校卒、短大卒、大学卒については専門、学部等に関わらず受験資格があります。
一方、高卒・中卒の場合、卒業年度によっては2年以上2,880時間以上の児童等の保護または援護に従事した勤務経験が必要となります。
自分自身に受験資格があるかどうか不安な方は、一般社団法人全国保育士養成協議会のホームページにて確認することをおすすめします。
保育補助として働きながら保育士を目指すメリットは?
保育士を目指す人で、仕事と並行している人には保育補助として働きながら保育士を目指す道が最もメリットがあります。
保育補助として現場で日々経験を積めることの具体的メリットは下記の通りです。
・保育の理解を深めることができること
・モチベーションを維持できること
・資格取得後にそのまま就職できる可能性があること
また、そのほかにも中卒や高卒で一定の保育経験がないことで保育士資格の受験資格がない場合、一日6時間以上の勤務を2年間続けることで受験資格を得ることができます。
働きながら保育士にレベルアップしよう!
現時点では保育士の資格がなくても、保育の仕事に就きたい人にとって保育補助の仕事は保育に触れることのできる仕事になります。
保育園で働くことができるのは保育士だけではないのです。
そして今現在保育士の資格を持っていない人にとっては、保育士は憧れであっても、そもそも自分自身に保育士が向いているかどうか不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
保育補助は働きながら保育士の仕事を理解することができ、自分に適性があるかどうかも冷静に考えることができます。
そして保育補助として働く中で保育士の資格にチャレンジすることで、毎日の仕事によりモチベーションを持って働くことができるでしょう。
これから保育の仕事に就きたいと考えている人は、ぜひ保育補助の仕事からチャレンジしてみてください。
カテゴリ
保育士資格
ずっと保育士は、保育のお仕事を始めたい、転職・復職したい方にライフステージにあった保育のお仕事をご紹介したい。そして保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援し続けたい、という想いでサービスを運営しています。
60秒で完了!無料会員登録をする
保育士でなくても保育園で働くことができる保育補助。
保育補助として働きながらのキャリアとはどのようなものなのでしょうか?
保育補助の経験を積むことで、保育士にキャリアアップすることは可能なのでしょうか?
今回の記事では、保育補助から保育士になる方法や保育士になるためにかかる費用や期間など、保育補助から保育士へのキャリアアップについてまとめてご紹介しています。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育補助と保育士の違いは?
そもそも保育補助と保育士の大きな違いは、資格の有無です。
保育士は国家資格である保育士資格を保有してなければ名乗ることができません。
また、保育園には保育士資格保有者の数によって預かりをする子どもの数が決まっているため、保育士は必ず必要とされます。
一方、保育補助は無資格でも保育園での勤務が可能です。
ただし、仕事内容として担任を受け持ったり、自分の意見でクラス運営を行ったりイベント運営を主導することなどは基本的にはありません。
そのため、保育士が充足している場合は保育補助なしで保育園運営が行われることもあります。
待遇も保育補助と保育士では異なります。
保育士の場合、ほとんどの場合が正社員です。
もちろん、勤務時間や本人の希望によりパートやアルバイト、派遣などの雇用形態を選ぶことがありますが、一般的に正社員での雇用が中心となります。
一方、保育補助の場合はほとんどがパートやアルバイト等非正規雇用での採用となります。
また、資格を保有していないことから同じパートやアルバイトでも保育士よりも時給が低くなり、保育士より好条件での求人は少ないでしょう。
保育補助から保育士になるために必要なことは?
保育補助として保育園で働く中で、担任になったり、積極的な保育運営を行いたいと思った場合、保育士にチャレンジすることは可能です。
実際、多くの人が保育士にキャリアアップしている実績もあります。
保育補助から保育士になるために必要なこと、それは保育士資格を取得することです。
保育士資格の受験に関して、学歴等の一部規定はありますが、年齢制限はありません。
そのため、本人の努力によって資格取得が可能です。
ここからは保育補助の仕事からキャリアアップするための保育士取得方法について、詳しくご紹介します。
保育士資格を取得する方法
保育士資格を取得するための方法は大きく2つあります。
・保育系の専門学校・短大・大学を卒業する
・保育士試験に合格する
それぞれ具体的にどのくらいの年月や金額がかかるかについて説明します。
保育系の専門学校・短大・大学を卒業する
保育士資格を取得する最もポピュラーな方法として、保育士養成学校とされる保育系の専門学校・短大・大学を卒業する方法があります。
保育士養成学校は国に指定された675校(令和3年4月1日時点)ほどあり、全国各地にあります。
保育士養成学校は、保育士資格の取得に必要な科目が指定されており、その授業科目の単位を履修し、保育園と児童福祉施設両方での校外学習を修了、卒業することで保育士国家資格の受験が免除されます。
つまり、指定保育士養成施設を卒業することで必ず保育士資格の取得が可能となり、専門性の習得と資格取得の確実性が高いとされています。
もちろんこれらの学校は学生だけでなく、社会人であっても夜間や通信で働きながら通うことも可能です。
ただし、保育士養成学校の通学期間は2年〜4年、かかる費用は年間に50万円〜100万円となり、期間も金額も働きながらの社会人には負担になることがあります。
保育士試験に合格する
一方、保育士資格を取得する方法として保育士試験に合格する方法もあります。
保育士試験は各都道府県によって実施され、筆記試験と実技試験があり、両方合格すると保育士資格を取得できます。
保育士試験は独学で勉強する他、通信講座やスクーリングを利用して勉強する人が多いです。
平均の試験勉強期間は半年〜1年、費用は5,000円〜10万円と時間の使い方、勉強の仕方や教材の選び方などで変わってきます。
いずれにしても指定養成機関へ行くよりも負担は軽く保育士資格が取得できます。
保育士試験の受験資格
保育士試験には受験資格があります。
まず確認する必要があるのが「学歴」です。
学校教育法に基づく2年以上の専門課程を卒業した専門学校卒、短大卒、大学卒については専門、学部等に関わらず受験資格があります。
一方、高卒・中卒の場合、卒業年度によっては2年以上2,880時間以上の児童等の保護または援護に従事した勤務経験が必要となります。
自分自身に受験資格があるかどうか不安な方は、一般社団法人全国保育士養成協議会のホームページにて確認することをおすすめします。
保育補助として働きながら保育士を目指すメリットは?
保育士を目指す人で、仕事と並行している人には保育補助として働きながら保育士を目指す道が最もメリットがあります。
保育補助として現場で日々経験を積めることの具体的メリットは下記の通りです。
・保育の理解を深めることができること
・モチベーションを維持できること
・資格取得後にそのまま就職できる可能性があること
また、そのほかにも中卒や高卒で一定の保育経験がないことで保育士資格の受験資格がない場合、一日6時間以上の勤務を2年間続けることで受験資格を得ることができます。
働きながら保育士にレベルアップしよう!
現時点では保育士の資格がなくても、保育の仕事に就きたい人にとって保育補助の仕事は保育に触れることのできる仕事になります。
保育園で働くことができるのは保育士だけではないのです。
そして今現在保育士の資格を持っていない人にとっては、保育士は憧れであっても、そもそも自分自身に保育士が向いているかどうか不安になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
保育補助は働きながら保育士の仕事を理解することができ、自分に適性があるかどうかも冷静に考えることができます。
そして保育補助として働く中で保育士の資格にチャレンジすることで、毎日の仕事によりモチベーションを持って働くことができるでしょう。
これから保育の仕事に就きたいと考えている人は、ぜひ保育補助の仕事からチャレンジしてみてください。