保育のコラム

保育士ですが、業務内容から人間関係まで、もう心も体も限界で、どうしたらよいのか分かりません……。

2023/03/26

保育士の仕事は、本当に大変ですよね。

日々の業務が多いうえ、サービス残業が多いことや、人間関係が本当に大変、という話はよくあります。

心も体も限界になるほど悩む方も少なくありません。

この記事では、保育士が「仕事が大変で辞めたい」と思う主な理由と、そのような時はどう対処していけばよいのかをお伝えしていきます。

 

保育士の仕事が大変で辞めたいと思う主な理由

 

では、保育士はどのような場面で大変だと感じるのでしょうか。

辞めたいと思う主な理由を見ていきましょう。

 

理由1:人間関係が閉鎖的で面倒

 

東京都福祉保健局が発表する「令和4年 東京都保育士実態調査」によると、保育士の退職理由の第1位が「職場の人間関係(31.5%)」でした。

退職した保育士の実に3人に1人が「職場の人間関係」を理由にしている、ということになります。

 この事実からもわかるように、多くの保育士が悩んでいる職場の人間関係ですが、その原因はいろいろなことが考えられます。

・大きな企業と違い、職員の人数は小規模で異動等の人の出入りも少なく、人間関係が閉鎖的であること

・昨今男性保育士が増えてきたとはいえ、まだまだ女性保育士がほとんどの業種であり、女性独特の人間関係が存在すること

・業務自体が多忙のため、心に余裕が持てず殺伐とした雰囲気になりがちなこと

 

このようなことが原因となり、人間関係が良好ではない保育園が存在するのです。

保育園によって取り組んでいることも方針も違いますので、職員が気持ちにゆとりを持って働いているとか、とても働きやすい、といった職場もあります。

一方で、上記のような理由で悩んでいる保育士も少なくないのです。

 

理由2:持ち帰り業務やサービス残業が多い

 

保育士は想像以上に保育以外の業務が多いことに、就職してから驚く人も多いのではないでしょうか。

保護者の対応、子ども達の連絡帳への記入、明日の準備や行事の準備、室内の装飾、事務作業、さらには度重なる会議など、業務はたくさんあります。

これらを勤務時間中に行うために、職員間で時間を調整する取り組みを行う保育園もありますが、たいていは残業になります。

しかも、残業手当がつかない、持ち帰り仕事が多い、となるケースが多く、本当に大変と感じるようです。

 

理由3:仕事量や責任が給料に見合っていない

 

保育士の仕事は、子どもの命を預かる、という重大な責任があります。

業務中は常に気を張って、細心の注意を払っています。

さらに、上記のように業務量が多いのに残業代もつきません。

もともと保育士は給料が低いと言われています。

仕事量や責任を背負っているのに給料が見合っていない、ということが社会問題にもなりました。

近年では、国を挙げて保育士の処遇改善や、キャリアアップの取り組みがなされており、給料の見直しも徐々に進んでいます。

 

理由4:事務作業が多い

 

保育士の仕事では、事務作業もとても多いです。

保育計画や、子ども一人一人の成長記録となる児童票、保護者へ配布するプリント作成などの事務業務が多く、また監査が入るなど徹底して管理されています。

さらに、近年ではパソコンを使う、クラウド管理するなど、業務効率化を図るためのIT化が進んでいる保育園も出てきていますが、まだまだ浸透しておらず、昔ながらの手書きの園も存在します。

そして、このような業務を毎日こなすことを苦と感じる保育士は少なくありません。

 

理由5:保護者対応が大変

 

保育士の仕事の中でも重要なことのひとつである保護者対応。

しかし、良好なコミュニケーションを取るのは、なかなか難しいものです。

送迎時の限られた時間内で、また連絡帳で子どもの様子を共有し、コミュニケーションをとっていかなければなりません。

また、大事な子どもを預けているのだから、保育園や保育士に対して心配するのも無理はありませんが、過度な要求、理不尽なクレームの対応にも悩まされるところでしょう。

こういった過度な要求・理不尽なクレームを言う、モンスターペアレンツと言われる保護者に遭遇すると、その対処に悩み、追い込まれる保育士も多くいます。

また、子ども同士のトラブル対応で、保護者にどう伝えるべきか悩むことも多いでしょう。

中には、親同士のトラブルの板挟みに合うこともあり、ストレスを感じる保育士は多いようです。

 

理由6:休みを取りづらい

 

保育士は、一般企業に勤める場合より、有給休暇を取得しづらいと言われています。

有休どころか、病欠でさえもままならない保育園も実際にあります。

休むとクラスが回らない、子ども達はどうする?という現実があるから、たとえ体調を崩しても出勤するということがいまだに横行している保育園もあります。

実は、これは人手不足が影響しています。

余裕のある人員配置を行っていて、フリー保育士などが動ける園では急な病欠にも対応できます。

しかし、普段から人員がギリギリの園では、休むこともままならず、多少の体調不良でも無理をして出勤というのが現状なのです。

研修で外出したい場合も同じです。

園の方針や状況によって、積極的に外出許可を出してくれる園と、そうでない園があります。

なかなか休めないとなると、そこで働く保育士としては、つらいと考えるでしょう。

 

保育士を辞めるかどうかは自分の心と体を尊重して判断しよう

 

上記のような理由から「辞めたい」と悩んだ時、実際に辞めるか休職するか、それとも踏みとどまって我慢していくか、進む方向に悩まれることでしょう。

しかし、何よりも自分の心と体を尊重して判断していくことをおすすめします。

 

【1】心と体に余裕があれば、まずは上司や園長などに正直に相談し、休職をすることや休暇を取ることを考えよう

 

心と体にまだ少し余裕があれば、上司や園長に相談しましょう。

状況によっては、心療内科などを受診しておくと良いです。

「このままいくと、確実に限界が来る」ということを素直に話してください。

実際に倒れてしまってからでは遅いのです。

休職し、いったん職場を離れてじっくり休むことに専念するとよいです。

その先どうするかは、まずは休んで少し落ち着いたら考えましょう。

 

【2】心と体が限界で相談できない場合は、すぐに退職や休職をして、なるべく早く休むことを考えよう

 

相談するのにもパワーがいりますが、「もう限界で相談する気力もない」といった場合は、すぐに退職や休職を申し出ましょう。

そのような場合、なるべく早く休むことが最優先です。

 

休職する場合は先に診断書をもらっておくと休職までにかかる時間を短縮できる

 

休職を申し出る場合、「他の人もきついけど頑張っている」とか「まだ倒れてないのに、そんなこと言うの?」「変わりがいないからなんとかいてくれ」など、何かと嫌なことを言われるケースもあるかと思います。

有給休暇もままならない保育園ですと、なおさらその可能性はあります。

しかし、診断書をもらっておくと、話がスムーズに進む傾向にあります。

休職までの時間を短縮できるので、あらかじめ受診して医師から診断書をもらっておき、休職の相談を切り出すことをおすすめします。

診断書の作成には、受診から約2週間ほどかかるため、早めに受診して受け取っておきましょう。

 

退職手続きを進める体力・気力が残っていない場合は、退職代行サービスを使うのも1つの方法!

 

退職の希望を伝えるのも、手続きを進めるのもパワーが必要ですし、休職以上に引き留められるかもしれません。

しかし、そのようなときは、自分の体調を最優先させ、毅然とした態度で接しましょう。

そのような対応が難しい場合は、「退職代行サービス」を使う方法もあります。

 

保育士が辞める場合の一般的なフロー

 

ここでは、保育士が辞める時の一般的なフローについて解説します。

まずは退職の意思を伝えることから始まります。

退職の意思は、法的には退職希望日の14日前までに申告をするよう法律で定められていますが、一般的には1ヶ月程度前に申告するのが良いとされています。

また、保育園の場合は、担任などの人員配置に影響が出るため、年度末に退職を視野に入れ、年末までに(12月頃)伝えるケースもあります。

まずは直属の上司に退職意思を伝え、その後園長に伝えます。

園長に伝えた後に、保育園側から退職に関する書類などが発行されますので提出します。

退職日には、保険証や貸与品の返却をおこなって退職となります。

一緒に働く同僚などに伝えるタイミングは、保育園側の指示に従うようにしましょう。

職場の環境などに配慮して、情報の解禁日を設ける保育園もあります。

また、引き継ぎについても、後任者が困ることのないように行いましょう。

最後まで責任を持つことで、あなた自身の今後へ繋がります。

子どもたちや保護者へ退職を伝えるかどうかも保育園の方針によります。

「直接自分から伝えたい」という思いがあったとしても、今後の影響を考えて、退職後にプリントなどで伝えるのみにするなど保育園側にも方針があります。

周囲への混乱を招かないためにも、退職についてどのように伝えるかは、園長や上司に確認してから進めるようにしましょう。

 

保育士の仕事が大変で辞めたいと思った時は、まず心と体の状態に目を向けて判断しよう!

 

保育士の仕事があまりにも大変すぎて限界を感じ、「辞めたい」と思った時は、まず自分の心と体の状態に目を向けてみましょう。

思った以上に、あなたの心と体が悲鳴をあげているかもしれません。

自分の心と体を休ませることを最優先に考えて判断しましょう。

 

 

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