持ち帰り仕事が多すぎてしんどいです。保育士を辞めたいとすら思っており、これからどうしていけばいい?
2023/03/26
保育士の仕事、特に保育園では持ち帰り仕事が多く、「しんどくて辞めたい」と悩む保育士は多くいます。
帰宅してからもやらなければならないことが多くて毎日プライベートや睡眠時間が削られ、神経をすり減らし家でも休まることがない、というつらい現状の中、辞めたいと悩んでいるのではないでしょうか。
この記事では、保育士の持ち帰り仕事の実態と、辞めたいと悩んだ時にどう行動すると良いのかを解説します。
保育士の持ち帰り仕事の実態
保育士、特に保育園勤務の担任クラスを持つ保育士は、残業が多くて大変な保育士が多いのが現状です。
では、実際にどのような現状なのか見てみましょう。
【1】ほぼ毎日持ち帰り仕事がある
保育園の経営主体や方針によって違いはありますが、ほぼ毎日持ち帰り仕事がある園は珍しくないようです。
保育士のアンケートによると、週に1度以上の持ち帰り仕事がある保育士は、83.8%とかなりの多さです。まったく持ち帰り仕事がないのは、たったの16.2%です。
さらに、週に3~4回持ち帰りが19.1%、ほぼ毎日という方は32.8%もいることから、両方合わせると51.9%、2人に1人以上の保育士がかなりの頻度で持ち帰り仕事をしている、ということになります。
こういった統計から、当たり前のように持ち帰り仕事がある現状がうかがえます。
【2】持ち帰り仕事の残業代は支給されない
持ち帰り仕事は業務外の時間に行う仕事ですので基本的には残業です。
しかし、実態が把握しづらいということもあり、残業とみなされない保育園がほとんどです。
残業そのものもサービス残業となることの多い保育士業界ですから、当然のことながら持ち帰り仕事も手当が支給されない、という現実があります。
保育士が「持ち帰り仕事が多すぎて辞めたい」と思う主な理由
このように、持ち帰り仕事が多すぎて大変という状況で「辞めたい」と悩む保育士も多くいます。具体的にどのような理由で「辞めたい」となるか見てみましょう。
理由1:残業代が出ないことへの不満が大きい
サービス残業同様、残業代など手当が出ないことへの不満が大きいという理由が大きいようです。
どれだけ頑張っても給料に反映されるわけではないとなると、モチベーションもあがらないかもしれませんね。
理由2:プライベートの時間が少ない
毎日家に帰っても持ち帰り仕事をして、休日も仕事をして・・・
という感じで、プライベート時間が削られストレスとなったり、家事や家族との時間が犠牲になったり、と悩む保育士も多いようです。
理由3:休息が取れない
プライベートの時間が削られると、休む時間も削られてしまいます。
また、家に帰ってもほっと一息つける時間の余裕も気持ちの余裕もなく気が休まらないので、疲労困憊し限界になるようです。
理由4:睡眠時間が足りない
そもそも睡眠時間も削るしかない現状です。
ほぼ毎日持ち帰り仕事をするため、常に睡眠不足となり疲労が蓄積し、体力的にも精神的にも限界を感じ、辞めたいと悩むようです。
理由5:持ち帰り仕事を頑張っても特に評価されない
頑張っても特に評価されない、というのが精神的につらい、という事もあります。
そもそも持ち帰り仕事が当然のように横行してしまう保育園は、残念ながら他の保育士も持ち帰り仕事に疲弊しており「これが当たり前」といった空気もあるため、どんなに頑張っても特別に評価される事はありません。
古い体質で、園長もそれを当たり前と思っているケースが多いのです。
持ち帰り仕事が多すぎて辞めたいと思った時は、まずは正直に上司や園長に相談しよう
「持ち帰り仕事が多すぎて辞めたい」と思い悩んだ時は、まずは正直に焼死や園長に相談することをおすすめします。
持ち帰り仕事によって体力的にも精神的にもつらい、といった状況も正直に相談しましょう。
自分がどのくらいの頻度でどのくらいの量を持ち帰り仕事しているのか、またそれによって支障をきたしている(犠牲になっている)事柄をこまめに記録しておくと良いでしょう。
相談しても状況が変わらない場合や、そもそも相談するのが難しい場合は、持ち帰り仕事がない職種への転職を考えよう
すぐには無理かもしれませんが、そういった意見から効率化出来るところは業務効率化を試みたり、勤務時間内に事務時間を調整したり、保育補助職員の採用を検討したり、負担を分散するなど改善に向かうかもしれません。
しかし、相談してもまったく状況が変わらない、変えようとしていない場合や、そもそも相談するのが難しいと感じる場合は、持ち帰り仕事がない職種への転職を検討してみましょう。
保育士が働く持ち帰り仕事がない職種とは?
それでは、保育士が働く職場の中で、具体的に持ち帰り仕事がないとされている職種を見てみましょう。
【1】託児所
保育するのではなく、子どもを預かる機関である託児所は、保育園と比較して保育計画などの事務負担が少なく、また大きな行事もないため行事準備に追われることも少ないため、持ち帰り仕事が基本的にはありません。
【2】企業内保育園
企業内保育園は、企業で働く従業員の子どもが通う保育園です。
基本的には、3歳以下の小規模園になることが多く、通常の保育園に比べ、行事は少なくあるとしても規模も小さめです。
そのため、持ち帰り仕事は少なめです。
【3】院内保育園
院内保育園とは、病院で働く職員の子どもが通う保育園です。
病院によっては、夜勤やシフト勤務に対応し、保育時間が通常より長く夜間保育がある園もあります。
基本は職員の勤務シフトに合わせるため、子ども達の登園・退園時間もバラバラで通常の保育園のような一斉保育の要素は少ないです。
そのため行事は少なく、あるとしても小規模になります。
そのため、持ち帰り仕事はほとんどないでしょう。
【4】小規模保育園などの行事が少ない保育園
小規模保育園や3歳未満児保育園では、アットホームで家庭に近い環境で保育し、少人数でより子どもに寄り添う保育を目指しているケースが多いため、行事が少なく、あるとしても小規模の行事です。
そのため、持ち帰り仕事は少なめです。
派遣保育士などへの転換も、持ち帰り仕事解消に有効!
思い切って派遣保育士へ転換すると、持ち帰り仕事解消に有効です。
選択肢の一つとして検討して見るのも良いでしょう。
派遣保育士であれば、立場としては主担任になることはなくまた正職員ではないため、保育計画や児童票といった業務は行いません。
正職員の保育補助、という働き方になります。
また、派遣であれば契約上働いた分だけ時給は発生するため、会議等や行事等の特別な事情がない限り、残業や持ち帰り仕事の依頼はありません。
特別な事情の際もきちんと時給が支払われます。
持ち帰り仕事が多い職場の環境や体質は自分では変えようがない!転職をして職場や環境を変えるのがおすすめ!
持ち帰り仕事が多い職場の環境や体質は、自分では変えようがありませんね。
そもそも、そういった悪い習慣が横行し変わらなかった園は、変えようともしなかった園ですから、これからも変わる可能性は低いでしょう。
他園を知らないと「保育士とはそんなものか。」と思ってしまうかもしれませんが、他を見ると、持ち帰り仕事をさせない、持ち帰り仕事にならないように工夫している園はたくさんあります。
持ち帰り仕事やサービス残業がそもそもない職種もあります。
「持ち帰り仕事が多く体力的にも精神的にもつらくて辞めたい。」と思ったなら、転職をして職場や環境を変えることを検討してみてはいかがでしょうか。
カテゴリ
保育士キャリア
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保育士の仕事、特に保育園では持ち帰り仕事が多く、「しんどくて辞めたい」と悩む保育士は多くいます。
帰宅してからもやらなければならないことが多くて毎日プライベートや睡眠時間が削られ、神経をすり減らし家でも休まることがない、というつらい現状の中、辞めたいと悩んでいるのではないでしょうか。
この記事では、保育士の持ち帰り仕事の実態と、辞めたいと悩んだ時にどう行動すると良いのかを解説します。
保育士の持ち帰り仕事の実態
保育士、特に保育園勤務の担任クラスを持つ保育士は、残業が多くて大変な保育士が多いのが現状です。
では、実際にどのような現状なのか見てみましょう。
【1】ほぼ毎日持ち帰り仕事がある
保育園の経営主体や方針によって違いはありますが、ほぼ毎日持ち帰り仕事がある園は珍しくないようです。
保育士のアンケートによると、週に1度以上の持ち帰り仕事がある保育士は、83.8%とかなりの多さです。まったく持ち帰り仕事がないのは、たったの16.2%です。
さらに、週に3~4回持ち帰りが19.1%、ほぼ毎日という方は32.8%もいることから、両方合わせると51.9%、2人に1人以上の保育士がかなりの頻度で持ち帰り仕事をしている、ということになります。
こういった統計から、当たり前のように持ち帰り仕事がある現状がうかがえます。
【2】持ち帰り仕事の残業代は支給されない
持ち帰り仕事は業務外の時間に行う仕事ですので基本的には残業です。
しかし、実態が把握しづらいということもあり、残業とみなされない保育園がほとんどです。
残業そのものもサービス残業となることの多い保育士業界ですから、当然のことながら持ち帰り仕事も手当が支給されない、という現実があります。
保育士が「持ち帰り仕事が多すぎて辞めたい」と思う主な理由
このように、持ち帰り仕事が多すぎて大変という状況で「辞めたい」と悩む保育士も多くいます。具体的にどのような理由で「辞めたい」となるか見てみましょう。
理由1:残業代が出ないことへの不満が大きい
サービス残業同様、残業代など手当が出ないことへの不満が大きいという理由が大きいようです。
どれだけ頑張っても給料に反映されるわけではないとなると、モチベーションもあがらないかもしれませんね。
理由2:プライベートの時間が少ない
毎日家に帰っても持ち帰り仕事をして、休日も仕事をして・・・
という感じで、プライベート時間が削られストレスとなったり、家事や家族との時間が犠牲になったり、と悩む保育士も多いようです。
理由3:休息が取れない
プライベートの時間が削られると、休む時間も削られてしまいます。
また、家に帰ってもほっと一息つける時間の余裕も気持ちの余裕もなく気が休まらないので、疲労困憊し限界になるようです。
理由4:睡眠時間が足りない
そもそも睡眠時間も削るしかない現状です。
ほぼ毎日持ち帰り仕事をするため、常に睡眠不足となり疲労が蓄積し、体力的にも精神的にも限界を感じ、辞めたいと悩むようです。
理由5:持ち帰り仕事を頑張っても特に評価されない
頑張っても特に評価されない、というのが精神的につらい、という事もあります。
そもそも持ち帰り仕事が当然のように横行してしまう保育園は、残念ながら他の保育士も持ち帰り仕事に疲弊しており「これが当たり前」といった空気もあるため、どんなに頑張っても特別に評価される事はありません。
古い体質で、園長もそれを当たり前と思っているケースが多いのです。
持ち帰り仕事が多すぎて辞めたいと思った時は、まずは正直に上司や園長に相談しよう
「持ち帰り仕事が多すぎて辞めたい」と思い悩んだ時は、まずは正直に焼死や園長に相談することをおすすめします。
持ち帰り仕事によって体力的にも精神的にもつらい、といった状況も正直に相談しましょう。
自分がどのくらいの頻度でどのくらいの量を持ち帰り仕事しているのか、またそれによって支障をきたしている(犠牲になっている)事柄をこまめに記録しておくと良いでしょう。
相談しても状況が変わらない場合や、そもそも相談するのが難しい場合は、持ち帰り仕事がない職種への転職を考えよう
すぐには無理かもしれませんが、そういった意見から効率化出来るところは業務効率化を試みたり、勤務時間内に事務時間を調整したり、保育補助職員の採用を検討したり、負担を分散するなど改善に向かうかもしれません。
しかし、相談してもまったく状況が変わらない、変えようとしていない場合や、そもそも相談するのが難しいと感じる場合は、持ち帰り仕事がない職種への転職を検討してみましょう。
保育士が働く持ち帰り仕事がない職種とは?
それでは、保育士が働く職場の中で、具体的に持ち帰り仕事がないとされている職種を見てみましょう。
【1】託児所
保育するのではなく、子どもを預かる機関である託児所は、保育園と比較して保育計画などの事務負担が少なく、また大きな行事もないため行事準備に追われることも少ないため、持ち帰り仕事が基本的にはありません。
【2】企業内保育園
企業内保育園は、企業で働く従業員の子どもが通う保育園です。
基本的には、3歳以下の小規模園になることが多く、通常の保育園に比べ、行事は少なくあるとしても規模も小さめです。
そのため、持ち帰り仕事は少なめです。
【3】院内保育園
院内保育園とは、病院で働く職員の子どもが通う保育園です。
病院によっては、夜勤やシフト勤務に対応し、保育時間が通常より長く夜間保育がある園もあります。
基本は職員の勤務シフトに合わせるため、子ども達の登園・退園時間もバラバラで通常の保育園のような一斉保育の要素は少ないです。
そのため行事は少なく、あるとしても小規模になります。
そのため、持ち帰り仕事はほとんどないでしょう。
【4】小規模保育園などの行事が少ない保育園
小規模保育園や3歳未満児保育園では、アットホームで家庭に近い環境で保育し、少人数でより子どもに寄り添う保育を目指しているケースが多いため、行事が少なく、あるとしても小規模の行事です。
そのため、持ち帰り仕事は少なめです。
派遣保育士などへの転換も、持ち帰り仕事解消に有効!
思い切って派遣保育士へ転換すると、持ち帰り仕事解消に有効です。
選択肢の一つとして検討して見るのも良いでしょう。
派遣保育士であれば、立場としては主担任になることはなくまた正職員ではないため、保育計画や児童票といった業務は行いません。
正職員の保育補助、という働き方になります。
また、派遣であれば契約上働いた分だけ時給は発生するため、会議等や行事等の特別な事情がない限り、残業や持ち帰り仕事の依頼はありません。
特別な事情の際もきちんと時給が支払われます。
持ち帰り仕事が多い職場の環境や体質は自分では変えようがない!転職をして職場や環境を変えるのがおすすめ!
持ち帰り仕事が多い職場の環境や体質は、自分では変えようがありませんね。
そもそも、そういった悪い習慣が横行し変わらなかった園は、変えようともしなかった園ですから、これからも変わる可能性は低いでしょう。
他園を知らないと「保育士とはそんなものか。」と思ってしまうかもしれませんが、他を見ると、持ち帰り仕事をさせない、持ち帰り仕事にならないように工夫している園はたくさんあります。
持ち帰り仕事やサービス残業がそもそもない職種もあります。
「持ち帰り仕事が多く体力的にも精神的にもつらくて辞めたい。」と思ったなら、転職をして職場や環境を変えることを検討してみてはいかがでしょうか。