結婚を機に保育士を辞めたいと考えていますが、家庭と両立しやすい保育園への転職も視野に迷っています。
2023/05/29
結婚を機に、保育士を辞めるか、家庭と両立しやすい保育園の転職をするか、悩む保育士さんは多くいます。
みんなはどうしているのか気になりますよね。
この記事では、結婚を機に退職か働き方を変えるに悩む保育士さんがどのように判断して行動していけばよいのかお伝えします。
保育士は結婚を理由に辞める人が多い職業
東京都福祉保健局 平成30年度東京都保育士実態調査報告書 P45 によると、保育士退職理由の5位に「結婚」18.1%、6位に「妊娠・出産」11.8% があがっています。
「結婚」または「妊娠・出産」を機に退職している保育士は多いと言えます。
また、この調査は現在保育士として就業中の保育士の調査ですので、家庭との両立可能な園に転職したか働き方を変えたか、育児が一段落ついてから復帰した保育士と見られますので、完全に保育士から離れている方も入ればもっと多いでしょう。
<参考資料> 東京都福祉保健局 平成30年度東京都保育士実態調査報告書
結婚を機に保育士を辞めたいと考える主な理由は「家庭との両立が難しい」ことにある!
昨今、日本では社会情勢もあってか、共働きの世帯が増えている傾向にあるにもかかわらず、このような結果になるには、保育士業務独特の様々な理由があります。
それは、ズバリ「家庭との両立が難しい」ことです。
この記事を読むあなたも、同じ気持ちかもしれませんね。
それでは、なぜ家庭との両立が難しいと考えるのか、その理由を見てみましょう。
家庭との両立が難しい理由1:休みが取りづらい
保育士の仕事は、クラス担任など受け持つと、休みがとりづらい状況になります。
保育園によっては、余裕を持った人員配置で、担任の先生が休んでもフリー保育士やパート保育士が入るなど、クラス運営に支障をきたさず有給休暇等に対応している園もありますが、中にはギリギリの人員配置で、病気をしても無理をして出勤せねばならないような保育園もあります。そういった休めない空気の保育園ですと、家庭との両立は皆無と言えます。
また、将来子どもが出来た時や両親が老いた時などの事を考えると、突発的なトラブルが起きた時休めるかどうか、園の行事と子どもの行事が重なってしまうとどうなるか?といった心配もあります。
そのような事から、休みがとりづらい事が家庭との両立が難しいと感じる大きな理由になります。
家庭との両立が難しい理由2:持ち帰り残業が多い
保育士の仕事は、保育業務の他に保育準備・行事準備から、保育の年間計画・月案・週案・園児の個別成長記録にあたる児童票などの大量の事務業務、清掃・環境整備等の雑務、等々あげればきりがないほど仕事量が多いですね。
そしてそれを保育時間内に行う事はほとんどできないため、サービス残業や持ち帰り残業になることが多いです。
家庭に持ち帰ってまで仕事をする状況では、家事や育児がおろそかになってしまうかもしれないと想像し、不安になるでしょう。
家庭との両立を考えた時、持ち帰り残業のない働き方に変えるなどを検討します。
家庭との両立が難しい理由3:勤務時間の融通が利きにくい
保育園によっても勤務時間の融通は違いますが、育児中の時短勤務の制度がない場合や土曜日出勤・遅番をなるべく避けたい等のシフト希望が通りにくい場合、結婚後も働くのは不安になります。
勤務時間の融通が利きにくい保育園である場合、結婚後妊娠中でも今まで通りのフルタイム勤務や不規則なシフトを続けないといけないかもしれません。
また自分や家族の体調不良時や、出産後子どもの急な発熱等でも、早退させてもらうなどの急な対応が出来ないかもしれません。
独身の時と違い家庭とのバランスが大切になってきます。
「結婚後も働き続けたい」と思っていても、このような状況ですと両立は難しいかもしれません。
結婚を機に保育士を辞めたいと思った時は、結婚後も保育士を続けたいかどうかで今後の身の振り方を判断しよう
結婚を機に保育士を辞めたいと思った時、まず今の保育園が家庭との両立が難しいから辞めたいだけなのか、保育士そのものを辞めたいのか、考えてみましょう。
結婚後も保育士を続けたいかどうかで、今後の身の振り方を判断していきます。
3つの選択肢を考えてみましょう。
判断1:しばらくは保育士として働く予定がない場合は、タイミングを見て退職しよう
保育士そのものを辞めたいと思っている、またはすぐに妊活に専念したいのでしばらくは保育士として働く予定がない等の場合は、タイミングを見計らって退職しましょう。
判断2:転職を考えている場合は、パートや派遣保育士など勤務時間に融通が利く勤務形態で働ける保育園を選ぼう
「正規職員では家庭との両立は難しい。でも保育士の仕事は続けたい」と思い、転職を考えている場合は、パート保育士や契約社員、派遣保育士等、時間に融通が利く勤務形態での働き方を選択しましょう。
クラスの主担任を任される等の大きな責任感もなく、働く事ができます。
判断3:妊娠・出産を考えている場合は、産休や育休を取得しやすい職場に転職しよう
「保育士の仕事は辞めたくない。結婚しても出産後もバリバリ働きたい。でも、今の保育園では不安……」
そんな方は、今の保育園での先輩方を観察してみましょう。
産休・育休取得率はどうですか?
育児中の先輩保育士がいれば状況も聞けるかもしれません。
中には、産休・育休はとれるけど順番待ち、なんて保育園もあります。
先輩保育士のほとんどが寿退社をしている場合や、産休・育休はとれるけど順番待ちといった不安要素のある保育園でしたら、産休・育休を取得しやすい職場へ転職をしましょう。
結婚を機に退職する場合にベストな退職時期
結婚を機に退職する場合のベストな退職時期について解説します。
やはり保育士は、クラス担任を受け持つので、年度末がベストです。
園児や保護者の混乱をまねかないためにも、祝福してもらい円満退職するためにも、それが一番です。
ただし、ご家庭の事情や授かり婚のためその時期まで待てない場合は、直属の上司に相談の上、園行事でも大きめのイベント、例えば運動会や発表会が終わるタイミング等で退職するのがベターです。
行事がある時期や年度の替わり目の退職は避けるのがベター
大きな行事がある時期や、年度が始まったばかりの替わり目の時期は退職を避けましょう。
大きな行事では園も他の保育士も準備でバタバタする時期です。あなたも何かしらの役割を持っているかもしれませんね。
役割を最後まで責任を持ってしっかり行い、行事が無事終わって一段落した時期がベターです。
また、年度の替わり目は、新年度で新しい園児、新しい担任になったかもしれません。
持ちあがりで同じ園児の顔ぶれだとしても、新年度は何かと落ち着きません。
さらに、あなたがいなくなることで、保育士の補充をしなければいけません。
結婚が決まったら、計画的に退職の時期を決め、準備をすることが大切です。
直属の上司や園長への退職の相談は早めに行おう
結婚が決まって退職を決めた時は、年度末や大きな行事の後などの節目に退職を希望する事を前提に、早めに直属の上司に、相談という形で伝えておきましょう。
早めの相談は、来年度に向けてのクラス編成や保育士の欠員の補充等を計画的に行うことが出来て、保育園側にとっても助かることだと思います。
まずは直属の上司に相談し、その後園長に相談します。
結婚を機に保育士を辞めたいと思った時は、今後のライフプランに合わせて退職・転職を判断しよう!
結婚が決まった時、保育士を続けるか、辞めるか、誰もが悩むところだと思います。
一般企業と違い、家庭との両立が難しい職業でもある保育士。
体力勝負・業務量の多さ・責任の重さ等々。
でも、これは保育園によって随分差が出ます。
産休・育休取得率が高い、時短勤務制度がある、小さなお子さんのいる家庭へのサポートが厚い、などの保育園はありますし、正規職員ではないマイペースな働き方も選択できます。
家庭との両立が難しいと感じる今の保育園で、無理に頑張り続けてしまうと、ご家庭にしわ寄せがいってしまうことは目に見えています。
結婚を機に保育士を辞めたいと思ったら、パートナーともよく話し合い、今後のライフプランに合わせて退職または転職しましょう。
カテゴリ
保育士キャリア
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結婚を機に、保育士を辞めるか、家庭と両立しやすい保育園の転職をするか、悩む保育士さんは多くいます。
みんなはどうしているのか気になりますよね。
この記事では、結婚を機に退職か働き方を変えるに悩む保育士さんがどのように判断して行動していけばよいのかお伝えします。
保育士は結婚を理由に辞める人が多い職業
東京都福祉保健局 平成30年度東京都保育士実態調査報告書 P45 によると、保育士退職理由の5位に「結婚」18.1%、6位に「妊娠・出産」11.8% があがっています。
「結婚」または「妊娠・出産」を機に退職している保育士は多いと言えます。
また、この調査は現在保育士として就業中の保育士の調査ですので、家庭との両立可能な園に転職したか働き方を変えたか、育児が一段落ついてから復帰した保育士と見られますので、完全に保育士から離れている方も入ればもっと多いでしょう。
<参考資料> 東京都福祉保健局 平成30年度東京都保育士実態調査報告書
結婚を機に保育士を辞めたいと考える主な理由は「家庭との両立が難しい」ことにある!
昨今、日本では社会情勢もあってか、共働きの世帯が増えている傾向にあるにもかかわらず、このような結果になるには、保育士業務独特の様々な理由があります。
それは、ズバリ「家庭との両立が難しい」ことです。
この記事を読むあなたも、同じ気持ちかもしれませんね。
それでは、なぜ家庭との両立が難しいと考えるのか、その理由を見てみましょう。
家庭との両立が難しい理由1:休みが取りづらい
保育士の仕事は、クラス担任など受け持つと、休みがとりづらい状況になります。
保育園によっては、余裕を持った人員配置で、担任の先生が休んでもフリー保育士やパート保育士が入るなど、クラス運営に支障をきたさず有給休暇等に対応している園もありますが、中にはギリギリの人員配置で、病気をしても無理をして出勤せねばならないような保育園もあります。そういった休めない空気の保育園ですと、家庭との両立は皆無と言えます。
また、将来子どもが出来た時や両親が老いた時などの事を考えると、突発的なトラブルが起きた時休めるかどうか、園の行事と子どもの行事が重なってしまうとどうなるか?といった心配もあります。
そのような事から、休みがとりづらい事が家庭との両立が難しいと感じる大きな理由になります。
家庭との両立が難しい理由2:持ち帰り残業が多い
保育士の仕事は、保育業務の他に保育準備・行事準備から、保育の年間計画・月案・週案・園児の個別成長記録にあたる児童票などの大量の事務業務、清掃・環境整備等の雑務、等々あげればきりがないほど仕事量が多いですね。
そしてそれを保育時間内に行う事はほとんどできないため、サービス残業や持ち帰り残業になることが多いです。
家庭に持ち帰ってまで仕事をする状況では、家事や育児がおろそかになってしまうかもしれないと想像し、不安になるでしょう。
家庭との両立を考えた時、持ち帰り残業のない働き方に変えるなどを検討します。
家庭との両立が難しい理由3:勤務時間の融通が利きにくい
保育園によっても勤務時間の融通は違いますが、育児中の時短勤務の制度がない場合や土曜日出勤・遅番をなるべく避けたい等のシフト希望が通りにくい場合、結婚後も働くのは不安になります。
勤務時間の融通が利きにくい保育園である場合、結婚後妊娠中でも今まで通りのフルタイム勤務や不規則なシフトを続けないといけないかもしれません。
また自分や家族の体調不良時や、出産後子どもの急な発熱等でも、早退させてもらうなどの急な対応が出来ないかもしれません。
独身の時と違い家庭とのバランスが大切になってきます。
「結婚後も働き続けたい」と思っていても、このような状況ですと両立は難しいかもしれません。
結婚を機に保育士を辞めたいと思った時は、結婚後も保育士を続けたいかどうかで今後の身の振り方を判断しよう
結婚を機に保育士を辞めたいと思った時、まず今の保育園が家庭との両立が難しいから辞めたいだけなのか、保育士そのものを辞めたいのか、考えてみましょう。
結婚後も保育士を続けたいかどうかで、今後の身の振り方を判断していきます。
3つの選択肢を考えてみましょう。
判断1:しばらくは保育士として働く予定がない場合は、タイミングを見て退職しよう
保育士そのものを辞めたいと思っている、またはすぐに妊活に専念したいのでしばらくは保育士として働く予定がない等の場合は、タイミングを見計らって退職しましょう。
判断2:転職を考えている場合は、パートや派遣保育士など勤務時間に融通が利く勤務形態で働ける保育園を選ぼう
「正規職員では家庭との両立は難しい。でも保育士の仕事は続けたい」と思い、転職を考えている場合は、パート保育士や契約社員、派遣保育士等、時間に融通が利く勤務形態での働き方を選択しましょう。
クラスの主担任を任される等の大きな責任感もなく、働く事ができます。
判断3:妊娠・出産を考えている場合は、産休や育休を取得しやすい職場に転職しよう
「保育士の仕事は辞めたくない。結婚しても出産後もバリバリ働きたい。でも、今の保育園では不安……」
そんな方は、今の保育園での先輩方を観察してみましょう。
産休・育休取得率はどうですか?
育児中の先輩保育士がいれば状況も聞けるかもしれません。
中には、産休・育休はとれるけど順番待ち、なんて保育園もあります。
先輩保育士のほとんどが寿退社をしている場合や、産休・育休はとれるけど順番待ちといった不安要素のある保育園でしたら、産休・育休を取得しやすい職場へ転職をしましょう。
結婚を機に退職する場合にベストな退職時期
結婚を機に退職する場合のベストな退職時期について解説します。
やはり保育士は、クラス担任を受け持つので、年度末がベストです。
園児や保護者の混乱をまねかないためにも、祝福してもらい円満退職するためにも、それが一番です。
ただし、ご家庭の事情や授かり婚のためその時期まで待てない場合は、直属の上司に相談の上、園行事でも大きめのイベント、例えば運動会や発表会が終わるタイミング等で退職するのがベターです。
行事がある時期や年度の替わり目の退職は避けるのがベター
大きな行事がある時期や、年度が始まったばかりの替わり目の時期は退職を避けましょう。
大きな行事では園も他の保育士も準備でバタバタする時期です。あなたも何かしらの役割を持っているかもしれませんね。
役割を最後まで責任を持ってしっかり行い、行事が無事終わって一段落した時期がベターです。
また、年度の替わり目は、新年度で新しい園児、新しい担任になったかもしれません。
持ちあがりで同じ園児の顔ぶれだとしても、新年度は何かと落ち着きません。
さらに、あなたがいなくなることで、保育士の補充をしなければいけません。
結婚が決まったら、計画的に退職の時期を決め、準備をすることが大切です。
直属の上司や園長への退職の相談は早めに行おう
結婚が決まって退職を決めた時は、年度末や大きな行事の後などの節目に退職を希望する事を前提に、早めに直属の上司に、相談という形で伝えておきましょう。
早めの相談は、来年度に向けてのクラス編成や保育士の欠員の補充等を計画的に行うことが出来て、保育園側にとっても助かることだと思います。
まずは直属の上司に相談し、その後園長に相談します。
結婚を機に保育士を辞めたいと思った時は、今後のライフプランに合わせて退職・転職を判断しよう!
結婚が決まった時、保育士を続けるか、辞めるか、誰もが悩むところだと思います。
一般企業と違い、家庭との両立が難しい職業でもある保育士。
体力勝負・業務量の多さ・責任の重さ等々。
でも、これは保育園によって随分差が出ます。
産休・育休取得率が高い、時短勤務制度がある、小さなお子さんのいる家庭へのサポートが厚い、などの保育園はありますし、正規職員ではないマイペースな働き方も選択できます。
家庭との両立が難しいと感じる今の保育園で、無理に頑張り続けてしまうと、ご家庭にしわ寄せがいってしまうことは目に見えています。
結婚を機に保育士を辞めたいと思ったら、パートナーともよく話し合い、今後のライフプランに合わせて退職または転職しましょう。