【保育士体験談11】つらいならどんな手を使ってでも辞めるのが一番!
2023/07/19
今の職場を辞めたい、転職したいと考える保育士さんの中には、人手不足や退職のタイミングなどにより、「今辞めたら園や他の保育士に迷惑がかかるのでは……」と二の足を踏んでしまっている方は多くいます。
保育士さんは責任感が強い方が多いため、「年度末まで」「あと1年は続けよう」とズルズルと働き続けてしまい体や心を壊してしまう方が多くいるのが現状です。
今回は、考えすぎてしまってなかなか転職に踏み切れない保育士さんの参考になればという思いで、実際に転職に成功されたYさんにインタビューし、体験談を聞かせていただきました。

これまでの経歴
──これまでの経歴を教えてください。
4年制大学を卒業後、幼稚園に3年間勤めました。
3年間勤めた後に保育園に転職したのですが、主人の転勤と重なってしまい1年で退職。
転勤後は引っ越し先の地域にある園に入職しました。
しかし自分に合わなかったので再度転職し、今に至ります。
保育士になったきっかけ・理由〜家族からのアドバイスと職業体験での経験から保育士への道を選ぶ〜
──保育士になったきっかけや理由を教えてください。
保育士になったのは、家族に何か資格が取れる学校に行くのがいいんじゃないかとアドバイスされたのがきっかけです。
小学生の時に職業体験で保育園に行って楽しかった思い出があるので、保育士と幼稚園の先生を目指してみようかなと思いました。
──どのような流れで保育士資格を取得しましたか?
4年制大学を卒業したと同時に保育士と幼稚園教諭の資格を取得しました。
前の保育園から転職したきっかけ・理由〜上下関係と人手不足、保育観の相違などにより転職を決める〜
──1つ前に働いていた保育園が自分には合わなかったとおっしゃっていましたが、どういう点が自分には合わないと感じましたか?
昔ながらの上下関係が根強く残っていて、あまり働きやすい職場とは言えないところと、人手不足が深刻だったところですね。
人手不足だから子どもに手をかけてあげられないっていうのが私の保育観とは合わなかったので、この先ここで働き続ける意欲は湧かないなと思って転職を決めました。
──小規模保育園だと一人ひとりに手厚い保育ができるイメージがありますが、前の保育園は違ったんですね。
前の保育園は人手がギリギリ足りるか足りないかぐらいで回していたので、一人ひとりに手厚い保育ができる感じではありませんでしたね。
0歳の担任を1人でしていた時は、お昼ぐらいまでは補助の先生がいるはずなのに、日によっていたりいなかったり。
他の年齢のクラスも人手不足なのに、入園する子どもがたくさんいたので本当に人が足りてなかったと思います。
──休みの取りやすさなどに問題はありませんでしたか?
有給は自由に取れませんでした。
そもそも日にちの希望を聞かれることがないんですよね。
夏休みも一方的に「あなたはここが休みね」っていう感じで日にちを決められていました。
有給が自由に取れなかったので、転職時の面接は仮病を使って休んで面接に行きました。
そうやって仮病を使わないと休めないところがありましたね。
転職の流れ〜夏頃から退職を打診するもなかなか話が進まなかった〜
──転職についてどのようなタイミングで保育園に伝えましたか?
夏頃から徐々に退職を打診していきました。
それでもなかなか話が進まなかったので、主任や周りの先生に転職を匂わせながら外張りを埋めていったような感じです。
年末の賞与をいただく時に1、2ぐらい上の方と話す機会があったので再度打診し、最終的には了承していただいたという流れです。
辞めるのが難しいっていうことを同じ保育園の先輩方から聞いていたので、あまり良くないけど嘘を交えながら話していきました。
──転職はスムーズに進んだと思いますか?
辞めることを強く伝えていかないと、どんどん転職が先延ばしになっていく空気がありました。
──やはりポイントははっきりと伝えるということなんですね。
そうですね。
曖昧に言ったら流されてしまうので、「自分は無理です」っていうふうに言っていくのが一番だと思います。
──転職するにあたって利用したサービスはありますか?
転職サイトを初めて利用しました。
担当者に希望をお伝えして、提案していただいた園の中から現在働いている保育園を選んで応募した感じです。
転職時に重視した点〜勤務時間や保育観を重視〜
──転職サイトの担当者にはどういった希望を伝えましたか?
勤務時間や残業代の計算がきっちりしていること、保育観が合うことを希望として伝えました。
前の職場は、シフトがあってないような感じだったんです。
みなし残業はついているけど、それをはるかに超える勤務時間だったので、次に働く保育園はきっちりしている保育園がいいなと思いました。
あとは、保育観が合わないとやりづらいっていうのを前の保育園の時に痛感したので、保育観も同じぐらい重視しましたね。
──Yさんはどのような保育観をお持ちなんですか?
きっちりカリキュラムを組んで、時間通りに子どもを動かしていくっていうよりは、ある程度自由に時間を使って子どもに寄り添えるような保育がしたいと思っています。
子どもの要求を我慢させるんじゃなくて、受け止められるような時間を個人や園全体で作れるような雰囲気で保育ができるところがいいなと思います。
現在の保育園を選んだ決め手〜ここなら働いてみたいと思ったから〜
──今の保育園を選んだ決め手を教えてください。
ホームページを見て、すごく楽しそうな保育をしているところだなと思ったのが決め手です。
どのページを見ても楽しそうだったので、ここなら働いてみたいなと思いました。
──前の保育園のホームページとは違う感じがあったんですか?
前のところはホームページはあると思うんですけど、幼稚園がメインで小規模保育園が併設されているタイプの園なので、小規模保育園はあまり前面に出ていなかったと思います。
現在の保育園で実際に働いてみて良いと感じた点〜組んだ先生と話し合いながら保育を進めていける〜
──転職先の保育園に満足されていますか?
少し疑問に感じるところもあるけど、前よりは楽しく働けているのでいいかなと思っています。
──今の保育園で実際に働いてみて良いと思った点や、自分らしく働けていると思う点を教えてください。
他の先生の保育を押し付けられることもなく、組んだ先生と話し合いながら仕事を進められるところが良いところだと思います。
自分がやりたいこともできるし、他の先生と意思疎通を図りながら進めることもできるのが良いですね。
──こうすべきという制約を受けずに自由に保育ができるということですか?
制約は一応あるのでそれを加味しつつ、新しい案の方が良いと思ったら「そっちでやってみようか」という感じで寛容に受け入れてもらえます。
制約がありすぎると「これはこうで大丈夫なのか」っていろんなことにビクビクしながら仕事をすることになりますよね。
それって結構しんどいなと思うので、提案を受け入れてもらえるのは今の保育園の良い点です。
──実際に働いてみて、転職サイトの方から伝えられた労働条件などの内容と乖離はありませんでしたか?
転職サイトの担当者の方からは、私の保育観に合うことと、辞める先生はあまりいないことを伝えられていました。
でも実際に働き始めて感じたのは辞める先生は辞めるっていうことですね。
決して毎年退職者がいないわけではありませんでした。
人手は十分とは言えませんが良い先生ばかりなので、私の保育観に合った寄り添う保育ができていると感じます。
現在転職などに悩んでいる保育士の方に向けたアドバイス〜つらいならどんな手を使ってでも辞めるのが一番!〜
──現在転職などに悩んでいる保育士の方にアドバイスをするとしたら、どんなことを伝えますか?
つらいならどんな手を使ってでも辞めるのが一番だと思います。
今は退職代行を使って辞める人もいるので、そういうサービスを使うのも一つの方法だと思います。
そもそも話を聞いてもらえなかったり、辞めることを伝えた後に周りの態度が変わったりすることもあると思います。
そうなったら行方をくらますぐらいの心持ちでどんな手を使ってても辞めるのがいいと思いますね。
向き合うべきなのは子どもたちなのに、大人の人間関係などに時間と労力をかけないといけないのはおかしいので、話を聞いてもらえないような園で働き続けるぐらいだったら、もっと働きやすい園に転職したほうがいいと思います。
──周囲に迷惑をかけるんじゃないかと考えて辞めることを踏みとどまってしまう保育士さんにはどのような言葉をかけますか?
保育士が1人いなくなってもどうにかなります。
クラスの子どもたちには罪悪感が芽生えるかもしれないけど、子どもや保護者が自分に代わって処遇改善に努めてくれるわけではないし、自分がしんどい中で保育をしたって子どもに良い影響はないと思います。
しんどい気持ちで接するぐらいだったら「ごめん、バイバイ」ぐらいの気持ちで次の就職先を探したほうがいいと思います。
──つらい中で働いているとどうしても視野が狭くなってしまうので、もっと視野を広げて選択肢を探してみるのが良いっていう感じですね。
なんだったら他の業界に転職する方法もありますよね。
一度経験してみて、やっぱり保育がいいってなったら戻って来れるし。
保育業界に限らず色んなところを探してみるのがいいと思います。
- ポイント1:つらいならどんな手を使ってでも辞めるのが一番!
- ポイント2:辞める意思ははっきりと伝える
- ポイント3:退職代行などのサービスを使うのも一つの方法!
ー 取材協力:株式会社トビバコ
カテゴリ
保育士インタビュー
ずっと保育士は、保育のお仕事を始めたい、転職・復職したい方にライフステージにあった保育のお仕事をご紹介したい。そして保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援し続けたい、という想いでサービスを運営しています。
60秒で完了!無料会員登録をする
今の職場を辞めたい、転職したいと考える保育士さんの中には、人手不足や退職のタイミングなどにより、「今辞めたら園や他の保育士に迷惑がかかるのでは……」と二の足を踏んでしまっている方は多くいます。
保育士さんは責任感が強い方が多いため、「年度末まで」「あと1年は続けよう」とズルズルと働き続けてしまい体や心を壊してしまう方が多くいるのが現状です。
今回は、考えすぎてしまってなかなか転職に踏み切れない保育士さんの参考になればという思いで、実際に転職に成功されたYさんにインタビューし、体験談を聞かせていただきました。
これまでの経歴
──これまでの経歴を教えてください。
4年制大学を卒業後、幼稚園に3年間勤めました。
3年間勤めた後に保育園に転職したのですが、主人の転勤と重なってしまい1年で退職。
転勤後は引っ越し先の地域にある園に入職しました。
しかし自分に合わなかったので再度転職し、今に至ります。
保育士になったきっかけ・理由〜家族からのアドバイスと職業体験での経験から保育士への道を選ぶ〜
──保育士になったきっかけや理由を教えてください。
保育士になったのは、家族に何か資格が取れる学校に行くのがいいんじゃないかとアドバイスされたのがきっかけです。
小学生の時に職業体験で保育園に行って楽しかった思い出があるので、保育士と幼稚園の先生を目指してみようかなと思いました。
──どのような流れで保育士資格を取得しましたか?
4年制大学を卒業したと同時に保育士と幼稚園教諭の資格を取得しました。
前の保育園から転職したきっかけ・理由〜上下関係と人手不足、保育観の相違などにより転職を決める〜
──1つ前に働いていた保育園が自分には合わなかったとおっしゃっていましたが、どういう点が自分には合わないと感じましたか?
昔ながらの上下関係が根強く残っていて、あまり働きやすい職場とは言えないところと、人手不足が深刻だったところですね。
人手不足だから子どもに手をかけてあげられないっていうのが私の保育観とは合わなかったので、この先ここで働き続ける意欲は湧かないなと思って転職を決めました。
──小規模保育園だと一人ひとりに手厚い保育ができるイメージがありますが、前の保育園は違ったんですね。
前の保育園は人手がギリギリ足りるか足りないかぐらいで回していたので、一人ひとりに手厚い保育ができる感じではありませんでしたね。
0歳の担任を1人でしていた時は、お昼ぐらいまでは補助の先生がいるはずなのに、日によっていたりいなかったり。
他の年齢のクラスも人手不足なのに、入園する子どもがたくさんいたので本当に人が足りてなかったと思います。
──休みの取りやすさなどに問題はありませんでしたか?
有給は自由に取れませんでした。
そもそも日にちの希望を聞かれることがないんですよね。
夏休みも一方的に「あなたはここが休みね」っていう感じで日にちを決められていました。
有給が自由に取れなかったので、転職時の面接は仮病を使って休んで面接に行きました。
そうやって仮病を使わないと休めないところがありましたね。
転職の流れ〜夏頃から退職を打診するもなかなか話が進まなかった〜
──転職についてどのようなタイミングで保育園に伝えましたか?
夏頃から徐々に退職を打診していきました。
それでもなかなか話が進まなかったので、主任や周りの先生に転職を匂わせながら外張りを埋めていったような感じです。
年末の賞与をいただく時に1、2ぐらい上の方と話す機会があったので再度打診し、最終的には了承していただいたという流れです。
辞めるのが難しいっていうことを同じ保育園の先輩方から聞いていたので、あまり良くないけど嘘を交えながら話していきました。
──転職はスムーズに進んだと思いますか?
辞めることを強く伝えていかないと、どんどん転職が先延ばしになっていく空気がありました。
──やはりポイントははっきりと伝えるということなんですね。
そうですね。
曖昧に言ったら流されてしまうので、「自分は無理です」っていうふうに言っていくのが一番だと思います。
──転職するにあたって利用したサービスはありますか?
転職サイトを初めて利用しました。
担当者に希望をお伝えして、提案していただいた園の中から現在働いている保育園を選んで応募した感じです。
転職時に重視した点〜勤務時間や保育観を重視〜
──転職サイトの担当者にはどういった希望を伝えましたか?
勤務時間や残業代の計算がきっちりしていること、保育観が合うことを希望として伝えました。
前の職場は、シフトがあってないような感じだったんです。
みなし残業はついているけど、それをはるかに超える勤務時間だったので、次に働く保育園はきっちりしている保育園がいいなと思いました。
あとは、保育観が合わないとやりづらいっていうのを前の保育園の時に痛感したので、保育観も同じぐらい重視しましたね。
──Yさんはどのような保育観をお持ちなんですか?
きっちりカリキュラムを組んで、時間通りに子どもを動かしていくっていうよりは、ある程度自由に時間を使って子どもに寄り添えるような保育がしたいと思っています。
子どもの要求を我慢させるんじゃなくて、受け止められるような時間を個人や園全体で作れるような雰囲気で保育ができるところがいいなと思います。
現在の保育園を選んだ決め手〜ここなら働いてみたいと思ったから〜
──今の保育園を選んだ決め手を教えてください。
ホームページを見て、すごく楽しそうな保育をしているところだなと思ったのが決め手です。
どのページを見ても楽しそうだったので、ここなら働いてみたいなと思いました。
──前の保育園のホームページとは違う感じがあったんですか?
前のところはホームページはあると思うんですけど、幼稚園がメインで小規模保育園が併設されているタイプの園なので、小規模保育園はあまり前面に出ていなかったと思います。
現在の保育園で実際に働いてみて良いと感じた点〜組んだ先生と話し合いながら保育を進めていける〜
──転職先の保育園に満足されていますか?
少し疑問に感じるところもあるけど、前よりは楽しく働けているのでいいかなと思っています。
──今の保育園で実際に働いてみて良いと思った点や、自分らしく働けていると思う点を教えてください。
他の先生の保育を押し付けられることもなく、組んだ先生と話し合いながら仕事を進められるところが良いところだと思います。
自分がやりたいこともできるし、他の先生と意思疎通を図りながら進めることもできるのが良いですね。
──こうすべきという制約を受けずに自由に保育ができるということですか?
制約は一応あるのでそれを加味しつつ、新しい案の方が良いと思ったら「そっちでやってみようか」という感じで寛容に受け入れてもらえます。
制約がありすぎると「これはこうで大丈夫なのか」っていろんなことにビクビクしながら仕事をすることになりますよね。
それって結構しんどいなと思うので、提案を受け入れてもらえるのは今の保育園の良い点です。
──実際に働いてみて、転職サイトの方から伝えられた労働条件などの内容と乖離はありませんでしたか?
転職サイトの担当者の方からは、私の保育観に合うことと、辞める先生はあまりいないことを伝えられていました。
でも実際に働き始めて感じたのは辞める先生は辞めるっていうことですね。
決して毎年退職者がいないわけではありませんでした。
人手は十分とは言えませんが良い先生ばかりなので、私の保育観に合った寄り添う保育ができていると感じます。
現在転職などに悩んでいる保育士の方に向けたアドバイス〜つらいならどんな手を使ってでも辞めるのが一番!〜
──現在転職などに悩んでいる保育士の方にアドバイスをするとしたら、どんなことを伝えますか?
つらいならどんな手を使ってでも辞めるのが一番だと思います。
今は退職代行を使って辞める人もいるので、そういうサービスを使うのも一つの方法だと思います。
そもそも話を聞いてもらえなかったり、辞めることを伝えた後に周りの態度が変わったりすることもあると思います。
そうなったら行方をくらますぐらいの心持ちでどんな手を使ってても辞めるのがいいと思いますね。
向き合うべきなのは子どもたちなのに、大人の人間関係などに時間と労力をかけないといけないのはおかしいので、話を聞いてもらえないような園で働き続けるぐらいだったら、もっと働きやすい園に転職したほうがいいと思います。
──周囲に迷惑をかけるんじゃないかと考えて辞めることを踏みとどまってしまう保育士さんにはどのような言葉をかけますか?
保育士が1人いなくなってもどうにかなります。
クラスの子どもたちには罪悪感が芽生えるかもしれないけど、子どもや保護者が自分に代わって処遇改善に努めてくれるわけではないし、自分がしんどい中で保育をしたって子どもに良い影響はないと思います。
しんどい気持ちで接するぐらいだったら「ごめん、バイバイ」ぐらいの気持ちで次の就職先を探したほうがいいと思います。
──つらい中で働いているとどうしても視野が狭くなってしまうので、もっと視野を広げて選択肢を探してみるのが良いっていう感じですね。
なんだったら他の業界に転職する方法もありますよね。
一度経験してみて、やっぱり保育がいいってなったら戻って来れるし。
保育業界に限らず色んなところを探してみるのがいいと思います。
- ポイント1:つらいならどんな手を使ってでも辞めるのが一番!
- ポイント2:辞める意思ははっきりと伝える
- ポイント3:退職代行などのサービスを使うのも一つの方法!
ー 取材協力:株式会社トビバコ