保育のコラム

仕事中に思い通りにいかず子どもたちに当たってしまいます。私は保育士に向いていないのでしょうか?

2023/08/29

憧れの保育士にせっかく慣れたのに、イライラして子どもに当たってしまい、「私は保育士に向いていないのでは?」と悩む保育士は、多くいるようです。
子どもたちや他の先生にイライラしたり、自分にイライラしたりしてしまう事は、保育士なら誰でも経験していることではないでしょうか?

それは、自分のせいではなく、多くは環境や日々の業務の多さに原因があります。
「自分は保育士に向いていないのでは?」と悩んだら、まずはそのイライラの原因について、考えてみましょう。

ここでは、保育士がイライラしてしまう主な原因と、その対処法について解説いたします。

 

保育士が仕事中にイライラしてしまう5つの原因

 

そもそも、保育士は様々な業務をこなしていかねばならないうえ、子ども相手という事もあり、通常の会社勤務と違い計画通りに仕事を進める、という事が困難な職業です。

保育士がどのような場面でイライラしてしまうのか、5つの原因を見てみましょう。

 

原因1:そもそも1日の保育スケジュールに余裕がない

 

保育園の1日の保育スケジュールは、目まぐるしく進んでいきます。

子どもたちがたっぷり遊べるようなゆったりしたスケジュールを組んでいても、園によっては保育士の人数がギリギリで、子どものサポートに手が回らずバタバタしてしまう保育園も少なくありません。
例えば、お散歩に出かける前、お散歩から帰ってきてトイレやおむつ替えから給食までの時間、給食を食べ終わって着替えてお昼寝の時間まで、など、手薄になりがちな時間は、イライラしがちです。

 

原因2:他の保育士との連携が上手くいかない

 

複数担任をやっている時、担任リーダーとサブ、雑用係など、役割を決めて動く園が多いですが、職員同士の連携がスムーズでないとイライラするようです。

例えば、相手が新人保育士で、動きがわからず指示しても指示通りに動けなかった時、担任同士の人間関係が少しギクシャクしていて、指示しても言う事を聞いてくれない、当たりが強いなどです。

 

原因3:子どもが言うことを聞かない

 

保育園は集団保育ですから、1人にじっくり関わることはなかなか難しい現状があります。

例えば、「お片付けしましょうね」と声をかけた時、1人だけいつまでも遊んでいたとして、その子のペースに合わせていれば次の活動にいけず、他の子どもに支障がでてしまいます。

このように、子どもが言う事を聞かない場面の時、イライラしてしまうようです。

 

原因4:クラスが上手く回せない

 

上記他の先生や子どもが思うように動いてくれないなどでイライラする他、そのように上手くクラスを回すことができない自分にイライラします。
もっと経験豊富なら、このようにクラスが上手く回せない時は上手く対処できるだろうになぜ自分は出来ないのかと自分を責めている状態です。

「他の先生は子どもが言う事を聞かない時もとても声掛けが上手なのに」「あの先生が担任リーダーだとクラスがよくまとまるのに」など、上手くできない自分にイライラしている状態です。

 

原因5:保護者からのクレームが多い

 

保護者からのクレームを受けると、時々イラっとくるようです。

真摯に受け止めるべきクレームならまだしも、理不尽なクレームや無茶な要求だと、イライラはピークに達するでしょう。

モンスターペアレンツなども問題になっている昨今では、保育士が保護者に頭を悩ませる部分も多くあります。

 

保育士のイライラは職場環境や職種を変えることで解消される可能性が高い!

 

前述したように、主な理由として「上司や同僚」「子どもたち」「保護者」「自分」の4つに対して保育士のイライラが生まれる事が考えられます。
中でも、「上司や同僚」「子どもたち」「保護者」の3つは、自分で変えられるものではありません。
他人の事は変えられないのです。
変えられるのは自分だけです。

また、職場そのものの方針や体質、雰囲気などがイライラの要因として大きく影響している可能性もあります。

保育士の配置がギリギリで人手が足りず、多忙で心の余裕がない、職場の雰囲気がピリピリしている、など環境の悪さが引き金になっていると考えられます。
そのため、あなたがイライラしてしまうからと言って、保育士失格ではありません。

つまり、職場環境や職種を変える事で、イライラや「自分は保育士に向いていないのでは?」という自責の念を解消できる可能性があります。

転職を視野に入れるのも、選択肢のひとつです。

 

仕事中にイライラしてしまう……と悩んでいる場合は子どもたちと直接関わることが少ない職種に転職するのがおすすめ!

 

どうしても仕事中にイライラしてしまい感情をコントロールできない、と悩んでしまう場合は、働き方を変える事を検討しても良いかもしれません。
いったん担任などの責任ある業務や、自分が中心となって子どもたちと関わらなければいけない業務から外れます。
子どもたちと直接かかわることが少ない職種に転職するのもおすすめです。

 

保育補助

 

保育補助として、パートや派遣保育士の立場で働くのも良いでしょう。
保育園によって多少の違いはありますが、保育補助だと雑用が多いため、子どもと接する時間は大幅に減ります。

保育補助は、主に設定保育の道具準備やお散歩準備、片付け、清掃、着替え、おむつ替えなどを行います。
また、担任リーダーからの指示で動くことが多く、クラスを回す責任などのプレッシャーから解放されるでしょう。

 

ベビーシッター

 

1対1でじっくり子どもと関わるため、イライラ度は減る可能性が高いです。

また、保育園のように集団でバタバタとスケジュールをこなすわけではなく、その子のペースに合わせながらゆったり過ごすことができるため、精神衛生上良いと感じる保育士もいるようです。

 

保育事務

 

子どもたちとしっかり関わると、どうしてもイライラしてしまう、でもやっぱり子どもに関連する仕事がしたい、と思う時は、保育事務をおすすめします。

経営主体となる本社勤務の場合と、保育園内勤務の場合があります。
保育園内勤務だと、多少子どもたちと関わることになりますが、保育に入るわけではないので「イライラしてしまうかも」という心配には及びません。

 

保育士が活躍できる職種や働き方は多様化している!自分がなぜ保育士に向いてないと感じてしまうのかを深掘って、イライラせずに働ける保育関連の働き方を目指そう!

 

イライラしてしまう理由と、どうしてもイライラしてしまうなら転職も視野に入れては?という話をしてきました。

自分がなぜ「イライラしてしまうのか」「保育士に向いていない」と感じてしまうのか、その原因を良く深掘りしてみましょう。
前述したように、多くは保育園の体質や環境、人によるもので、自分を責める必要はありません。

そして、「今のままではどうしてもイライラしてしまう。そんな自分が嫌だ」と感じたら、環境を変える事を検討しましょう。
保育士を辞める選択をする前に、自分は何が向いているのか、保育関連でもイライラせずに働ける環境はあるか、考えてみましょう。

保育士が活躍できる職種や働き方は、現代は多様化しています。
イライラせずに働ける働き方を目指しましょう。

 

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