派遣保育士の給料は高い!?派遣保育士の給料体系と年収相場
2021/06/06
保育士の悩みの一つとして、「給与」へ対する悩みがあります。
実際、国会などでも取り上げられるほど、低賃金での労働が問題視されている保育士。
実際に、給与への不満は保育士にとって、一番大きな不満として上がっています。
例えば、東京都の発表した『保育士等に関する現状」によれば、保育士が職場への改善希望として最も求めるものとして「給与・賞与等への改善」がなんと全体の59%を占めます。
さらに続く改善希望は「職員数の増員」「事務・雑務の軽減」です。
つまり、これらを統合すると、「労働量の多さに対し、低賃金」であることに不満を感じている保育士が非常に多いということが言えます。
そこで、今注目が集まっているのが「派遣保育士」という働き方です。
派遣保育士の一番の魅力は、自分のライフスタイルに合った働き方ができることです。
また、派遣会社という仲介者を保育園との間に介在させているため、残業代や労働の内容など、一方的に労働を押し付けられるということもありません。
そのため派遣保育士は、しっかりと賃金に見合った労働ができるという働き方の一つとして注目されているのです。
「でも、派遣保育士って給料的には低いんじゃ・・・」
ここまで聞くと、そんな疑問が浮かんでくると思います。
今回はそんな今注目されている「派遣保育士」という働き方について、その給与体系や年収相場についてご紹介いたします。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
派遣保育士の働き方とは?
派遣保育士とは、一口でいえば保育士人材派遣会社に雇用された社員です。
その働き方については、「派遣保育士という新しい働き方!保育士が派遣で働くメリットとデメリット」の記事に詳しくありますが、重要なことだけ抜粋して説明します。
派遣保育士は、保育園から直接雇用されている訳ではなく、雇用主は人材派遣会社となります。
保育園では、派遣社員に業務上の指示などは行いますが、給与、福利厚生、勤怠管理は、人材派遣会社が担当します。
下記図のようなイメージです。
具体的に言うと、派遣保育士は正社員保育士やパート・アルバイト保育士と、それぞれ働き方によって次のような雇用関係の違いがあります。
表1:派遣保育・正社員保育士やパート・アルバイト保育士違い
派遣社員
正社員・パート・アルバイト
雇用主
人材派遣会社
保育園や運営母体となる団体・株式会社
給与支払
人材派遣会社
保育園や運営母体となる団体・株式会社
保険・福利厚生
人材派遣会社の規定に従う
保育園や運営母体となる団体・株式会社の規定に従う
雇用期間
有期雇用(原則3年が限度)
正社員:無期雇用
パート・アルバイト:有期雇用
現場での指揮命令
保育園
保育園
派遣会社は、厚生労働省に認可を受けた業者しかその業務を行うことができません。
つまり、派遣保育士は、派遣会社に雇われているため、給料が保育園ではなく派遣会社から支払われています。
賃金関係は派遣会社がすべて管理しているため、「残業」や「休み」などの管理が徹底されており、「賃金の分だけきちんと決められた時間働くことができる働き方」であると言えます。
派遣保育士の給料体系と相場
派遣保育士の給料は時給で換算されます。
時給の相場は1,200円〜1,800円ほどです。
パート・アルバイトの保育士の時給が1,000円前後と考えると、派遣保育士の時給は高いと言えます。
厚生労働省が発表した『平成29年度賃金構造基本統計調査』によれば、保育士の平均収入は月給約22万円(36歳)ほどとなっています。
仮に保育士として1日8時間、月21日で働いたとした場合、月給約22万円から逆算すると時給は約1,300円になります。
残業や持ち帰りの仕事も多い保育士という仕事なので、毎日2時間の残業を含めると、その時給は約1,160円ほどに下がってしまいます。
残業がもっと多い方や持ち帰りの仕事がある場合には、時給が1,000円を切ることもあるでしょう。
一方で、派遣保育士の時給相場は1,200〜1,800円程度であるため、仮に一番低い時給1,200円でも1日8時間、月21日働いた場合の月給は20万1,600円となります。
給与面では一見、正社員保育士に劣るように見えるかもしれませんが、残業や持ち帰り仕事などを考えると派遣保育士の時給は高いと言えるのかもしれません。
派遣保育士にボーナスは出る?
派遣保育士は、「賃金の分だけきちんと決められた時間働くことができる働き方」であり、基本的に働いた分の時間分のみの時給で計算されるため、基本的にボーナスはありません。
正職員として働く保育士のうち、公務員保育士は地方公務員のため、ボーナスが必ず支給されます。
公務員以外の私立保育園で働く保育士も多くの場合、ボーナスの支給があることがほとんどです。
また、パートやアルバイトの保育士については、ボーナスの支給はほとんどないという保育園が一般的です。
しかし、最近は保育士確保のため、パートやアルバイトであっても、ボーナス時期に寸志の支給をしているとことも増えています。
ボーナスの支給がないことについては、派遣保育士の不利な点と言えるかもしれません。
派遣保育士に残業代や交通費など各種手当はどこまで出る?
派遣保育士は、残業代の支給については、全額支給されると考えてよいでしょう。
繰り返しますが、派遣保育士は「賃金の分だけきちんと決められた時間働くことができる働き方」なので、働いた時間分はきちんと賃金が支払われる働き方とも言えます。
派遣保育士の労働時間は派遣会社が管理し、その支払いを責任を持って行うようになっています。
サービス残業や持ち帰り仕事などが多く、働いた分の賃金が出ないことが問題になっている保育士も多いですが、この点は大きく異なると言えます。
しかし、派遣保育士には交通費やその他各種手当などが基本的にありません。
中には、保育士確保のため、交通費を上限設定はあるものの支給するところもあるようです。
また、派遣保育士は最初の契約時に時給を設定しますので、毎月の各種手当はなくとも、手当に該当するような資格や経験をお持ちの方は、最初から時給が高く設定されることが多い傾向があります。
その中に、手当分も時給に含まれていると考える方が自然です。
派遣保育士の給料上のメリット・デメリット
ここまでで見てきた派遣保育士の給料や手当、ボーナスなどお金関係のメリット・デメリットを整理します。
表2:派遣保育のお金に関するメリット・デメリット
メリット
デメリット
働いた分だけしっかりともらえる
雇用期間が限定されているため、キャリアが積めず昇給があまり見込めない
業界内では高い給料水準
有期雇用のため安定はしない
ここからは、それぞれこれら派遣保育士のメリット、デメリットについて解説いたします。
メリット1:働いた分だけしっかりともらえる
派遣保育士は時給制で、派遣会社により、その労働時間が管理されています。
人材派遣会社と保育園側が契約時に「この労働時間でこの方に働いてもらいます」という契約を結んでいるため、働いた時間の分だけ、きっちりと給与が支給されます。
また、残業をしたら、残業をした分がきっちりと支払われます。
保育士の方のいう「給与が低い」という悩みは、決して法外なものを求めているわけではないと思います。
サービス残業、持ち帰り仕事…など、仕事をしてもそれが給与として反映されず、頑張っただけの対価がもらえないことへの不満なのではないでしょうか。
また、その不満を言うとすれば、上司であったり、園長でなければなりません。
「職場の雰囲気を考えたら、言いにくい」「目をつけられたら困るな」など、人間関係もあり、あまり給与への申し立てをしづらいこともストレスになっていると思います。
しかし、派遣保育士は派遣会社が仲介となり、正当な支払いをしてもらうことができるため、職場の人間関係を崩すこともなく、円満に解消ができます。
また、不当な残業をさせられてしまったなどイレギュラーな場合には、派遣会社に相談し、派遣会社を通じて保育園側に申し立てができるので、気持ちとしても楽です。
このように、派遣保育士は、契約通りの正しい給与がもらえるということが最大のメリットと言えます。
メリット2:業界内では高い給料水準
派遣保育士は、決して給与が低いわけではありません。
上記でも比較しましたが、パートやアルバイトの時給が1,000円前後であることに対し、派遣保育士は1,200円〜1,800円となります。
残業や持ち帰りの多い正職員と比べると、実質的な時給はほとんど差がありません。
また、資格や経験などキャリアがしっかりしている人は、そもそもこの平均時給よりも高く設定し交渉することができます。
保育士の中では、高い給与水準を保つことができるのも派遣保育士の魅力です。
デメリット1:昇給が難しい
保育士の給与は、公務員保育士であれば年功序列、私立保育園の保育士であれば、評価や役職によって決まります。
そのため、正職員であれば、毎年給与の改定などがあり、昇給があります。
一方、派遣保育士には昇給という制度はありません。
労働内容に対して、いくらといった金額提示になりますので、同じ労働が続くのであれば、給与も変わらないままということは良くあることです。
ただし、契約更新時に、これまでの働きに応じて昇給を交渉することはできます。
派遣会社を通じて申し入れて見ることも可能です。
デメリット2:給料が正社員(正職員)ほど安定しない
派遣保育士には、退職金制度など、長く務めることで得られる制度の適用はありません。
そのため、将来にわたって安定しているとは言えず、将来の保証もありません。
また、雇用自体も有期雇用になります。
最長でも3年という期間労働のため、一つの保育園で長く働くことはできないため、長いスパンでのキャリアパスを描くことが難しい働き方と言えます。
もちろん、次の職場も派遣会社が紹介をしてくれますが、働きやすいと感じていた職場を離れなければならない日が確実にくることは、精神的にも安定しづらいと言えます。
ライフスタイルに合わせて働くなら派遣保育士!
派遣保育士の魅力は、ライフスタイルに合わせて働けることです。
長く一つの保育園で働くことはできませんが、その分、その時々の自分に合わせた柔軟な働き方が可能です。
保育士の多くは女性です。
女性には、結婚や出産といったライフステージの変化に伴い、働き方を変えざることが得ないことが多々あります。
配偶者やパートナーの転勤などで、住んでいる場所自体を変えなくてはならない場合もあると思います。
そんな時、派遣保育士であればフレキシブルに対応でき、ご自身の働きやすい場所、時間を選ぶことができます。
今回の記事で見て来たように、派遣保育士において、給与面での不遇はほとんどありません。
むしろ、残業代が必ず支給されるなど、メリットも多いです。
「派遣」と一般的に聞くと、多くのかたがとても不安定なような気がしてしまうようですが、今や正職員として働いていても不安定な時代です。
自分の働きたいスタイルで働ける派遣保育士は、不安定というよりも、ライフスタイルに合わせた働き方を自分で選択ができるという、実はプラスが沢山ある働き方であるということなのです。
明日香では、派遣保育士として働きたいというあなたに向けたキャリアコンサルティングを無料で行っています。
興味のある方はぜひ、お気軽にご相談ください。
カテゴリ
保育士キャリア
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保育士の悩みの一つとして、「給与」へ対する悩みがあります。
実際、国会などでも取り上げられるほど、低賃金での労働が問題視されている保育士。
実際に、給与への不満は保育士にとって、一番大きな不満として上がっています。
例えば、東京都の発表した『保育士等に関する現状」によれば、保育士が職場への改善希望として最も求めるものとして「給与・賞与等への改善」がなんと全体の59%を占めます。
さらに続く改善希望は「職員数の増員」「事務・雑務の軽減」です。
つまり、これらを統合すると、「労働量の多さに対し、低賃金」であることに不満を感じている保育士が非常に多いということが言えます。
そこで、今注目が集まっているのが「派遣保育士」という働き方です。
派遣保育士の一番の魅力は、自分のライフスタイルに合った働き方ができることです。
また、派遣会社という仲介者を保育園との間に介在させているため、残業代や労働の内容など、一方的に労働を押し付けられるということもありません。
そのため派遣保育士は、しっかりと賃金に見合った労働ができるという働き方の一つとして注目されているのです。
「でも、派遣保育士って給料的には低いんじゃ・・・」
ここまで聞くと、そんな疑問が浮かんでくると思います。
今回はそんな今注目されている「派遣保育士」という働き方について、その給与体系や年収相場についてご紹介いたします。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
派遣保育士の働き方とは?
派遣保育士とは、一口でいえば保育士人材派遣会社に雇用された社員です。
その働き方については、「派遣保育士という新しい働き方!保育士が派遣で働くメリットとデメリット」の記事に詳しくありますが、重要なことだけ抜粋して説明します。
派遣保育士は、保育園から直接雇用されている訳ではなく、雇用主は人材派遣会社となります。
保育園では、派遣社員に業務上の指示などは行いますが、給与、福利厚生、勤怠管理は、人材派遣会社が担当します。
下記図のようなイメージです。
具体的に言うと、派遣保育士は正社員保育士やパート・アルバイト保育士と、それぞれ働き方によって次のような雇用関係の違いがあります。
表1:派遣保育・正社員保育士やパート・アルバイト保育士違い
派遣社員 |
正社員・パート・アルバイト |
|
雇用主 |
人材派遣会社 |
保育園や運営母体となる団体・株式会社 |
給与支払 |
人材派遣会社 |
保育園や運営母体となる団体・株式会社 |
保険・福利厚生 | 人材派遣会社の規定に従う | 保育園や運営母体となる団体・株式会社の規定に従う |
雇用期間 | 有期雇用(原則3年が限度) |
正社員:無期雇用 パート・アルバイト:有期雇用 |
現場での指揮命令 | 保育園 |
保育園 |
派遣会社は、厚生労働省に認可を受けた業者しかその業務を行うことができません。
つまり、派遣保育士は、派遣会社に雇われているため、給料が保育園ではなく派遣会社から支払われています。
賃金関係は派遣会社がすべて管理しているため、「残業」や「休み」などの管理が徹底されており、「賃金の分だけきちんと決められた時間働くことができる働き方」であると言えます。
派遣保育士の給料体系と相場
派遣保育士の給料は時給で換算されます。
時給の相場は1,200円〜1,800円ほどです。
パート・アルバイトの保育士の時給が1,000円前後と考えると、派遣保育士の時給は高いと言えます。
厚生労働省が発表した『平成29年度賃金構造基本統計調査』によれば、保育士の平均収入は月給約22万円(36歳)ほどとなっています。
仮に保育士として1日8時間、月21日で働いたとした場合、月給約22万円から逆算すると時給は約1,300円になります。
残業や持ち帰りの仕事も多い保育士という仕事なので、毎日2時間の残業を含めると、その時給は約1,160円ほどに下がってしまいます。
残業がもっと多い方や持ち帰りの仕事がある場合には、時給が1,000円を切ることもあるでしょう。
一方で、派遣保育士の時給相場は1,200〜1,800円程度であるため、仮に一番低い時給1,200円でも1日8時間、月21日働いた場合の月給は20万1,600円となります。
給与面では一見、正社員保育士に劣るように見えるかもしれませんが、残業や持ち帰り仕事などを考えると派遣保育士の時給は高いと言えるのかもしれません。
派遣保育士にボーナスは出る?
派遣保育士は、「賃金の分だけきちんと決められた時間働くことができる働き方」であり、基本的に働いた分の時間分のみの時給で計算されるため、基本的にボーナスはありません。
正職員として働く保育士のうち、公務員保育士は地方公務員のため、ボーナスが必ず支給されます。
公務員以外の私立保育園で働く保育士も多くの場合、ボーナスの支給があることがほとんどです。
また、パートやアルバイトの保育士については、ボーナスの支給はほとんどないという保育園が一般的です。
しかし、最近は保育士確保のため、パートやアルバイトであっても、ボーナス時期に寸志の支給をしているとことも増えています。
ボーナスの支給がないことについては、派遣保育士の不利な点と言えるかもしれません。
派遣保育士に残業代や交通費など各種手当はどこまで出る?
派遣保育士は、残業代の支給については、全額支給されると考えてよいでしょう。
繰り返しますが、派遣保育士は「賃金の分だけきちんと決められた時間働くことができる働き方」なので、働いた時間分はきちんと賃金が支払われる働き方とも言えます。
派遣保育士の労働時間は派遣会社が管理し、その支払いを責任を持って行うようになっています。
サービス残業や持ち帰り仕事などが多く、働いた分の賃金が出ないことが問題になっている保育士も多いですが、この点は大きく異なると言えます。
しかし、派遣保育士には交通費やその他各種手当などが基本的にありません。
中には、保育士確保のため、交通費を上限設定はあるものの支給するところもあるようです。
また、派遣保育士は最初の契約時に時給を設定しますので、毎月の各種手当はなくとも、手当に該当するような資格や経験をお持ちの方は、最初から時給が高く設定されることが多い傾向があります。
その中に、手当分も時給に含まれていると考える方が自然です。
派遣保育士の給料上のメリット・デメリット
ここまでで見てきた派遣保育士の給料や手当、ボーナスなどお金関係のメリット・デメリットを整理します。
表2:派遣保育のお金に関するメリット・デメリット
メリット |
デメリット |
働いた分だけしっかりともらえる |
雇用期間が限定されているため、キャリアが積めず昇給があまり見込めない |
業界内では高い給料水準 |
有期雇用のため安定はしない |
ここからは、それぞれこれら派遣保育士のメリット、デメリットについて解説いたします。
メリット1:働いた分だけしっかりともらえる
派遣保育士は時給制で、派遣会社により、その労働時間が管理されています。
人材派遣会社と保育園側が契約時に「この労働時間でこの方に働いてもらいます」という契約を結んでいるため、働いた時間の分だけ、きっちりと給与が支給されます。
また、残業をしたら、残業をした分がきっちりと支払われます。
保育士の方のいう「給与が低い」という悩みは、決して法外なものを求めているわけではないと思います。
サービス残業、持ち帰り仕事…など、仕事をしてもそれが給与として反映されず、頑張っただけの対価がもらえないことへの不満なのではないでしょうか。
また、その不満を言うとすれば、上司であったり、園長でなければなりません。
「職場の雰囲気を考えたら、言いにくい」「目をつけられたら困るな」など、人間関係もあり、あまり給与への申し立てをしづらいこともストレスになっていると思います。
しかし、派遣保育士は派遣会社が仲介となり、正当な支払いをしてもらうことができるため、職場の人間関係を崩すこともなく、円満に解消ができます。
また、不当な残業をさせられてしまったなどイレギュラーな場合には、派遣会社に相談し、派遣会社を通じて保育園側に申し立てができるので、気持ちとしても楽です。
このように、派遣保育士は、契約通りの正しい給与がもらえるということが最大のメリットと言えます。
メリット2:業界内では高い給料水準
派遣保育士は、決して給与が低いわけではありません。
上記でも比較しましたが、パートやアルバイトの時給が1,000円前後であることに対し、派遣保育士は1,200円〜1,800円となります。
残業や持ち帰りの多い正職員と比べると、実質的な時給はほとんど差がありません。
また、資格や経験などキャリアがしっかりしている人は、そもそもこの平均時給よりも高く設定し交渉することができます。
保育士の中では、高い給与水準を保つことができるのも派遣保育士の魅力です。
デメリット1:昇給が難しい
保育士の給与は、公務員保育士であれば年功序列、私立保育園の保育士であれば、評価や役職によって決まります。
そのため、正職員であれば、毎年給与の改定などがあり、昇給があります。
一方、派遣保育士には昇給という制度はありません。
労働内容に対して、いくらといった金額提示になりますので、同じ労働が続くのであれば、給与も変わらないままということは良くあることです。
ただし、契約更新時に、これまでの働きに応じて昇給を交渉することはできます。
派遣会社を通じて申し入れて見ることも可能です。
デメリット2:給料が正社員(正職員)ほど安定しない
派遣保育士には、退職金制度など、長く務めることで得られる制度の適用はありません。
そのため、将来にわたって安定しているとは言えず、将来の保証もありません。
また、雇用自体も有期雇用になります。
最長でも3年という期間労働のため、一つの保育園で長く働くことはできないため、長いスパンでのキャリアパスを描くことが難しい働き方と言えます。
もちろん、次の職場も派遣会社が紹介をしてくれますが、働きやすいと感じていた職場を離れなければならない日が確実にくることは、精神的にも安定しづらいと言えます。
ライフスタイルに合わせて働くなら派遣保育士!
派遣保育士の魅力は、ライフスタイルに合わせて働けることです。
長く一つの保育園で働くことはできませんが、その分、その時々の自分に合わせた柔軟な働き方が可能です。
保育士の多くは女性です。
女性には、結婚や出産といったライフステージの変化に伴い、働き方を変えざることが得ないことが多々あります。
配偶者やパートナーの転勤などで、住んでいる場所自体を変えなくてはならない場合もあると思います。
そんな時、派遣保育士であればフレキシブルに対応でき、ご自身の働きやすい場所、時間を選ぶことができます。
今回の記事で見て来たように、派遣保育士において、給与面での不遇はほとんどありません。
むしろ、残業代が必ず支給されるなど、メリットも多いです。
「派遣」と一般的に聞くと、多くのかたがとても不安定なような気がしてしまうようですが、今や正職員として働いていても不安定な時代です。
自分の働きたいスタイルで働ける派遣保育士は、不安定というよりも、ライフスタイルに合わせた働き方を自分で選択ができるという、実はプラスが沢山ある働き方であるということなのです。
明日香では、派遣保育士として働きたいというあなたに向けたキャリアコンサルティングを無料で行っています。
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