保育のコラム

出勤するのがつらい!保育士が実際に抱える人間関係の悩み8選

2020/10/21

保育士の人間関係

 

保育士にとって人間関係は重要な問題です。

なぜなら、保育の仕事はコミュニケーションの仕事と言っても過言ではなく、子どもに対して、保護者に対して、同僚や上司に対して、その仕事の全てがコミュニケーションで成り立つ仕事だからです。

特に保育園ではほぼ同じ人間関係で毎日を過ごすため、人間関係のトラブルの悩みが尽きることはなく、中には1人で悩みすぎて体調を崩してしまったり、塞ぎ込んでしまう方もいます。

しかし、人間関係というのは実際に働いてみないとわかりませんし、正解もありません。

この記事では、多くの保育士が悩む人間関係について、どう対処すれば良いのか、よくある事例と対処例をいくつかご紹介します。

 

“ずっと保育士編集部”

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ30年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

 

人間関係は多くの保育士の悩みのタネとなっている!

保育士にとって人間関係の悩みは深刻です。

東京都が発表した「令和4年度東京都保育士実態調査結果」によると、職場の人間関係が原因で退職した保育士は31.5%と高い数値で表されており、人間関係の悩みは退職にまで波紋を広げています。

これだけ高い数値が現れるということは、人間関係の悩みは、特定の保育園の局所で起こっていることではなく、多くの保育園で問題になっているということであり、保育士の大きな悩みの一つです。

 

なぜ保育士は人間関係で悩みやすいの?

保育士は女性が多い職業です。

また、女性は男性に比べ、感情的でもあります。

感情的ということは、良い意味で豊かな愛情や思いやり、気配りなど非常に有効になる場合もあります。

一方、悪い意味でトラブルが起きやすく、嫉妬や妬み、マウンティングなど、複雑な人間関係を生み出します。

そのため、一度人間関係がこじれると、どうしようもなく不快な職場になりやすいのです。

そして、人間関係でのトラブルは、人に相談しにくく、自分一人で抱え込んでしまい、ある日突然「退職」という結論を出してしまうことがあります。

つまり、保育士が人間関係で悩みやすいのは、ほぼ女性だけで構成される特有の職場であることと、相談しにくい、という2点が挙げられるのです。

 

保育士が実際に抱える人間関係の悩み8選!

保育士の人間関係

では、保育士が実際に抱える人間関係の悩みには一体どのようなものがあるのでしょうか。

ここからは少し具体的に説明していきます。

 

1、園長先生や主任と保育方針が合わない

保育園には保育方針があります。

そして、保育士一人ひとりにも保育方針、理想の保育があるはずです。

これらが完全一致することは難しいですが、お互いに大切な部分が重なるからこそ、その保育園で働くことができます。

逆を言えば、お互いの大切な部分が全く重ならなければ、それは苦痛でしかありません。

特に園長先生と保育方針が合わない場合は深刻です。

この場合は、転職をせざる得ないです。

公立保育園の場合は、数年すれば園長先生は転属するため、耐えることもできますが、私立保育園の場合、園長先生が変わることはありません。

目指す保育がこの先できないことが確定しているのであれば、転職した方がストレスなく仕事に取り組むことができます。

主任の先生と合わない場合は、一度冷静に保育園全体の保育方針に従い、論理的に話し合いをしてみることも必要です。

保育園の保育方針は、園長先生や保育園で決めるものです。

そのため、全体の保育方針に従い、どちらの方針に寄り添って指導を進めていくべきかは、上司である主任に対しても進言することは不可能ではありません。

独りよがりにならないように、まずは自分の保育方針を論理的に説明できるようにしておく準備も大切です。

 

2、先輩保育士からのあたりが強い

先輩保育士からのあたりの強さとは、いわゆるパワハラや言葉の暴力などです。

指導という名の元に、これらの行為が行われることは珍しくなく、保育業界だけでなく社会全体の問題となっています。

ただ、これらのパワハラや言葉の暴力は、受けた側も「自分が至らないからだ」と思い込んでしまうことがあります。

また、中にはパワハラや言葉の暴力ではなく、厳しい言葉ながら自分を思ってくれるが故のことも多いです。

パワハラや言葉の暴力との違いは「人間性への否定」があるかどうかです。

保育士は子どもの命を預かっているため、場合によっては厳しい指導が必要なこともあります。

ただし、そこにあなたの人格を攻撃する必要はありません。

あなたの人格、人間性そのものを否定する場合は、毅然とした態度で立ち向かい、主任などに相談してみましょう。

 

3、同僚とうまく打ち解けられない

保育士にもいろいろな性格があります。

入社した際に、他の保育士たちがすでに仲良く見えたとき、自分から輪の中に入っていくことができなかったりすることもあるでしょう。

また、人間同士なので合う人、合わない人もいます。

これは、どの職場にいっても同じことが起きるので、自分なりに多くの人と打ち解ける努力をしたり、合わない人とでも適度な距離で付き合いができるように務めるしかありません。

 

4、新人保育士の意欲のなさにイライラする

新しく入ってきた新人保育士のやる気や、意欲に疑問が湧く場合もあります。

確かに一部の新人保育士がやる気のない場合もあります。

ただし、ほとんどの場合は、やる気はあるものの態度で表現できなかったり、緊張して周りが見えず、指示を待つだけになっていることもあります。

おそらく、あなた自身も新人の頃に先輩からやる気についてイライラされたことがあるはずですが、うちに秘めた保育士という仕事に対してのやる気はあったはずです。

「最近の若い人は〜」というセリフが、どの世代でも繰り返されることを思い出し、新人保育士には新人保育士なりに頑張っている面も見てあげられるようにしましょう。

 

5、新人だからと重労働がいつも回ってくる

「若い人にお願いしようかな」と気軽な一言で先輩保育士から力仕事や重労働が回ってくることはよくあることです。

ただ、新人といえども重いものは重いですし、体力に自信がある人ばかりではありません、

自分にばかり重労働が回ってくると思うと気が滅入りますし、先輩のことも好きになれないかもしれません。

しかし、先輩は経験を活かし、一人で保育指導案を作成しているかもしれません。

保護者とも雑談のように見えて、積極的なコミュニケーションをとっているかもしれません。

自分ばかり、と思うと視野も狭まりますが、先輩には先輩にしかできないことをしている可能性もあるため、視野を広げてみてみると悩みが解消することもあります。

 

6、正職員の保育士から対等に扱ってもらえない

契約社員やパート、アルバイト、派遣など、保育士にもいろいろな雇用形態で働く人たちがいます。

雇用形態による上下関係は基本的にはないはずですが、残念ながら慣例的に正職員がその他の雇用形態の人に指示をするというケースは多いです。

対等な扱いを受けず、いつも指図される仕事というのは面白いものではありません。

ただ、そういった職場の場合は、責任も正職員にかかってくることが多いです。

正職員のスタッフは、責任感からピリピリしていることもあるのかもしれません。

対等にこだわることなく、正職員は上司、くらいの心づもりで対応してみると悩みが解消できることもあります。

 

7、職場の中に派閥があり、仕事がしづらい

職場に派閥がある場合、どちらにつくかの選択を迫られたりといいことはありません。

派閥についた方の先輩からしか仕事を教えてもらえなかったり、反対派閥からの陰湿ないじめに発展するケースまであるようです。

特に、これらの派閥が主任など役職を持つ人が先導していた場合は、一般保育士にはどうしようもない、というのが実情です。

こういった問題の場合、理想で言えば中立の立場にいることが正解ですが、一人孤高を貫くことなど誰もができることではありません。

できるだけそれぞれの派閥を刺激しないように日々の仕事をこなしながら、転職活動を進めることをお勧めします。

 

8、保護者の中にモンスターペアレントがいる

どんなに人間関係がうまくいっている職場であっても、保護者の中にいるモンスターペアレントの存在で崩れてしまうことがあります。

強い圧力で保育方針に介入してくるモンスターペアレントは扱いが難しく、保育士によっては要望通りに動いてしまう人、信念に従い、絶対に方針を曲げない人などいることでしょう。

どちらが正解というわけではありませんが、モンスターペアレントに対する方針は、園長先生などを含め、園としての方針を一致して望むべき問題です。

現場で個々人の保育士が対応することなく、園としての方針をいち早く導入するように、先輩保育士や主任保育士に相談しながら、職員の分断を避けるように動いていきましょう。

 

女性社会でもうまくやっていくコツである3Kとは?

では、女性社会でもうまく人間関係を築くためにはどうしたら良いのでしょうか。

実は人間関係を良好に保つための次の3つのコツがあります。

・陰口を言わない

・関わらない

・気遣いを忘れない

なのですが、それぞれ具体的に見ていきましょう。

 

その1、陰口を言わない

女性が集まると、ついつい始まるのが愚痴や悪口です。

皆で話していると盛り上がって、ついつい心にもないことまで言ってしまうこともあるかもしれません。

ただ、当人にそれが伝わると、職場内の雰囲気は最悪になります。

また、陰口を言いすぎていると、自分も言われているかもしれないと疑心暗鬼になってしまうこともあります。

陰口を言って解決をすることはほとんどないので、なるべく陰口を言わず、職場内での愚痴があれば、なるべく職場外で発散するようにしましょう。

 

その2、関わらない

苦手な同僚や人には必要以上に仕事以外では関わらないようにすることです。

仕事をする上でやり取りを完全に避けることはできませんが、職場の外でまで苦手な同僚に合わせる必要はありません。

職場の外では割り切った関係にすることも、余計なトラブルの防止につながります。

できるだけ平常心を保てる距離感を大切にし、時には黙っておくことも大切です。

 

その3、気遣いを忘れない

どのような職場でも言えることですが、人間関係を保つために最も重要なことです。

特に女性が多く、評価が数値化されず見えにくい環境では「どうして私だけ」という思いに誰もが陥りがちです。

そう言った時は、まず自分から周りをフォローする気遣いを見せることが大切です。

一面だけをみていると、良いところは見えません。

人には必ず良い面もありますので、できるだけ視野を広げ、自分から相手の良いところを見つけ相手を気遣うと人間関係は格段に良くなります。

 

どうしてもつらいときは転職を考えよう!

保育士の人間関係

人間関係の悩みには、自分で解決できるものと、そうでないものがあります。

自分の心がけや、声かけなどで改善できるものであれば、努力をする方が良いですが、保育方針の違いや、派閥などの問題については、一保育士ではほとんど何もできません。

どうしても自分では解決できない問題があれば、その職場を離れることも一つの選択肢です。

どうしても辛い時は無理に解決しようとせず、ゆっくりと転職活動の準備を進めることで心が落ち着くこともあります。

保育士は今売り手市場の仕事です。

無理をして心が疲弊してしまう前に、次のステージを探すことも解決策であることを覚えておいてください。

 

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