保育園で給食を食べない、好き嫌い・偏食がある子どもへの対処法
2017/10/05
保育士であれば、給食の時間に箸が進んでいない子どもを目にする機会は多いと思います。常に小食であったり好き嫌いが多かったりすると、栄養が偏って体力もつかないため、できれば完食してほしいですよね。
では、どうすれば子どもたちにしっかり食べてもらえるのでしょうか?今回は、給食を食べない、好き嫌い・偏食がある子どもへの対処法をご紹介します。
子どもへの無理強いは禁物!
子どもは大人と比べて好き嫌いがとても多く、給食を完食できない子は珍しくありません。保育園で提供される給食は栄養バランスがしっかり考えられているので、本来残してしまうのはもったいないもの。つい「食べさせなければ」と思うのは、自然なことです。
しかし、最近の保育園や教育機関では、給食を無理に完食させず、少しずつでも食べられるように促すという方針をとっているところが増えています。完食することを目指したかつてとは考え方が変わり、現代では、食べることを嫌がっている子どもに対して無理強いはさせません。なぜなら、強制的に食べさせることによって、子どもが食事そのものを苦手になってしまう危険があるからです。
子どもたちが無理なく給食を食べられるようにするため、日々彼らをしっかりと観察し、なぜ食べようとしないのかという理由を考えて、対処法を見つけましょう。
食べない理由を考えよう
極端な小食や好き嫌い、偏食がある子どもへの対処法を考えるために、まずは「なぜ給食を食べないのか?」を考えてみましょう。
主な理由は、もともと食が細い・運動不足でおなかがすいていない・嫌いな食べ物があるといったものがあげられます。
子どもによって、食べない理由はさまざまです。もともと食が細い子どもに対しては、食べられる量を考えて配膳してあげましょう。運動不足の子どもには、午前中にたくさん体を動かす機会を増やすという手があります。嫌いな食べ物がある子どもについては、最初はほんのひと口から、ゲーム感覚で挑戦させると良いかもしれません。
子ども一人一人に合わせた対応を心掛けてください。
好き嫌いや偏食がある子どもへの対応は、特に難しいものです。「嫌いだから食べない」という選択を大人がそのまま受け入れるのは、できれば避けたいですよね。
以下では好き嫌い・偏食がある子どもへの対処法をご紹介します。
好き嫌い・偏食がある子どもへの対処法
1番大切なのは、「どうして食べないの?ちゃんと食べなさい!」と怒らないこと。大人からのそういった言葉は、子どもにとってストレスやプレッシャーになります。食べることが苦痛になる恐れがあるため、「食べたくない」という子どもの気持ちは受け止めて、前向きに接しましょう。
苦手な食べ物がある子どもでも、「今日はひと口だけ挑戦してみようか?」と優しく声をかけると、頑張ってひと口食べてくれることがあります。そこから、次の日に「今日は2口に挑戦してみようか」と、少しずつステップアップしていくことで、いつの間にか嫌いな食べ物を克服できることがあります。
周囲の大人が意識して取り組みたいのは、子どもが頑張って食べようとしていたり、少しでも食べられたりしたときに、「すごいね!」「食べられたね!」とたくさん褒めてあげることです。褒めることで、子どもは「もっと頑張ってみよう」という気持ちが高まります。
ただし、場合によっては食べさせない方が良いことがあります。例えば、アレルギーがある食べ物を与えることはもちろん禁物ですが、アレルギーと関係なく、本当に苦手なものも与えない方が良いときがあるのです。
大嫌いな食べ物を無理に食べると気分が悪くなり、吐いてしまうことも。食べさせても大丈夫かどうか、事前に保護者と相談した上で指導をしましょう。
おわりに
給食をしっかり食べてもらうためには、子どもたちを毎日しっかりと観察し、なぜ食べないのか、どういった対応をすれば良いのかをしっかりと考え、子ども一人一人に合った対応をすることが大切です。
また、子どもは、保育士がおいしそうに給食を食べていると「自分も食べてみようかな」という気持ちが起きます。保育士も楽しく食事をして、「食べることは楽しい」ということを伝えられると良いですね。
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保育士であれば、給食の時間に箸が進んでいない子どもを目にする機会は多いと思います。常に小食であったり好き嫌いが多かったりすると、栄養が偏って体力もつかないため、できれば完食してほしいですよね。
では、どうすれば子どもたちにしっかり食べてもらえるのでしょうか?今回は、給食を食べない、好き嫌い・偏食がある子どもへの対処法をご紹介します。
子どもへの無理強いは禁物!
子どもは大人と比べて好き嫌いがとても多く、給食を完食できない子は珍しくありません。保育園で提供される給食は栄養バランスがしっかり考えられているので、本来残してしまうのはもったいないもの。つい「食べさせなければ」と思うのは、自然なことです。
しかし、最近の保育園や教育機関では、給食を無理に完食させず、少しずつでも食べられるように促すという方針をとっているところが増えています。完食することを目指したかつてとは考え方が変わり、現代では、食べることを嫌がっている子どもに対して無理強いはさせません。なぜなら、強制的に食べさせることによって、子どもが食事そのものを苦手になってしまう危険があるからです。
子どもたちが無理なく給食を食べられるようにするため、日々彼らをしっかりと観察し、なぜ食べようとしないのかという理由を考えて、対処法を見つけましょう。
食べない理由を考えよう
極端な小食や好き嫌い、偏食がある子どもへの対処法を考えるために、まずは「なぜ給食を食べないのか?」を考えてみましょう。
主な理由は、もともと食が細い・運動不足でおなかがすいていない・嫌いな食べ物があるといったものがあげられます。
子どもによって、食べない理由はさまざまです。もともと食が細い子どもに対しては、食べられる量を考えて配膳してあげましょう。運動不足の子どもには、午前中にたくさん体を動かす機会を増やすという手があります。嫌いな食べ物がある子どもについては、最初はほんのひと口から、ゲーム感覚で挑戦させると良いかもしれません。
子ども一人一人に合わせた対応を心掛けてください。
好き嫌いや偏食がある子どもへの対応は、特に難しいものです。「嫌いだから食べない」という選択を大人がそのまま受け入れるのは、できれば避けたいですよね。
以下では好き嫌い・偏食がある子どもへの対処法をご紹介します。
好き嫌い・偏食がある子どもへの対処法
1番大切なのは、「どうして食べないの?ちゃんと食べなさい!」と怒らないこと。大人からのそういった言葉は、子どもにとってストレスやプレッシャーになります。食べることが苦痛になる恐れがあるため、「食べたくない」という子どもの気持ちは受け止めて、前向きに接しましょう。
苦手な食べ物がある子どもでも、「今日はひと口だけ挑戦してみようか?」と優しく声をかけると、頑張ってひと口食べてくれることがあります。そこから、次の日に「今日は2口に挑戦してみようか」と、少しずつステップアップしていくことで、いつの間にか嫌いな食べ物を克服できることがあります。
周囲の大人が意識して取り組みたいのは、子どもが頑張って食べようとしていたり、少しでも食べられたりしたときに、「すごいね!」「食べられたね!」とたくさん褒めてあげることです。褒めることで、子どもは「もっと頑張ってみよう」という気持ちが高まります。
ただし、場合によっては食べさせない方が良いことがあります。例えば、アレルギーがある食べ物を与えることはもちろん禁物ですが、アレルギーと関係なく、本当に苦手なものも与えない方が良いときがあるのです。
大嫌いな食べ物を無理に食べると気分が悪くなり、吐いてしまうことも。食べさせても大丈夫かどうか、事前に保護者と相談した上で指導をしましょう。
おわりに
給食をしっかり食べてもらうためには、子どもたちを毎日しっかりと観察し、なぜ食べないのか、どういった対応をすれば良いのかをしっかりと考え、子ども一人一人に合った対応をすることが大切です。
また、子どもは、保育士がおいしそうに給食を食べていると「自分も食べてみようかな」という気持ちが起きます。保育士も楽しく食事をして、「食べることは楽しい」ということを伝えられると良いですね。