保育のコラム

認可保育園と無認可保育園(認可外保育施設)の違いって?

2017/10/05

認可保育園と無認可保育園

 

保育園には、認可保育園と無認可保育園(認可外保育施設)の2種類があることをご存じでしょうか。児童福祉法に基づいて運営されている保育園が認可保育園、そうでない保育園が無認可保育園です。

 

今回は認可保育園と無認可保育園の違いや、それぞれのメリットについてご紹介します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

認可保育園と無認可保育園の違い

 

 

 

認可保育園と無認可保育園の違い

 

認可保育園とは、児童福祉法に基づいた児童福祉施設です。

また、認可保育園は保育園の施設の広さや保育士の数、防災対策や衛生面など、児童福祉法で定められた認可基準を満たしています(市区町村独自の基準で運営されている保育園もあります)。運営費が国や自治体から出るため、保育料は割安です。

 

一方、無認可保育園は、認可基準を満たしていない、もしくは自治体から認可が下りない保育園を指します。認可保育園とは違い、民間運営であることが特長です。無認可保育園には原則運営費の補助がないため、保育料は認可保育園と比較して割高です。

 

 

 

 

認可保育園と無認可保育園の入園条件の違い

 

 

 

 

認可保育園と無認可保育園の入園条件の違い

 

認可保育園と無認可保育園の違いは国から認可を受けているかどうかということを説明しましたが、入園条件にも違いがあります。

 

認可保育園は自治体が管理しているため、入園を希望する際には住んでいる地域の市区町村へ申請を出すことになります。ただし、保育を必要とする状況にあることを確認するため、保護者の勤務状況や健康状態を証明する書類を提出しなければなりません。

 

 

無認可保育園は、認可保育園と入園条件が異なります。民間が運営しているため、入園申請は直接保育園へ出すことになります。

 

また、申請の際には認可保育園のように、保護者の仕事や家庭の状況を問われることはありません。どのような理由であれ、保育を必要とする家庭は受け入れてもらえる可能性が高くなります。

 

認可保育園のメリット

 

 

国や自治体からの援助が受けられる認可保育園には、多くの入園希望者がいます。では、認可保育園にはどのような魅力があるのでしょうか。

 

 

1つ目のメリットは、国からの認可が下りているため、安心できるということです。設備の広さや衛生面、防災対策の基準を満たしていて、日常生活はもちろんのこと、非常時にもしっかりと対応してくれる安心感があります。

 

 

2つ目のメリットは、保育士の配置についてです。認可保育園では保育士の配置について国(もしくは市区町村)が基準を設けており、保育士の数や質が安定しています。

 

また、長く保育士を続けているベテラン保育士がいる保育園も多く、より一層安心して子どもを預けることができます。

 

無認可保育園のメリット

 

 

国から認可を受けていない無認可保育園ですが、認可保育園と比較して保育の質が劣ることはありません。無認可保育園のメリットについても知っておきましょう。

 

 

1つ目のメリットは、入園条件が認可保育園に比べて易しいことです。認可保育園の場合、保護者の状況によっては子どもを受け入れてもらえない場合があります。

 

しかし、無認可保育園では、保育園独自に受け入れ条件を定めているため、認可保育園に

比べて入園できる可能性が高くなるのです。

 

2つ目のメリットは、時間外対応をしてくれる保育園が多いことです。夜間保育や休日保育を行っている認可保育園は少数ですが、無認可保育園の場合は延長保育や夜間保育、休日保育を行っている保育園が多く、保護者にとっては心強い味方といえます。

 

 

 

おわりに

 

 

 

今回は、認可保育園と無認可保育園の違いをご紹介しました。認可保育園も無認可保育園も一長一短があり、どちらが一概に良いと決めることはできません。どちらの保育園も、預かった子どもをしっかり保育するという信念に変わりはないのです。

 

認可保育園と無認可保育園のどちらで働くか迷っている保育士の方は、それぞれの違いや特長をよく理解した上で選ぶと良いでしょう。

 

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