保育のコラム

保育士試験の実技試験、どの分野を選ぶ?分野選択のポイント

2017/10/05

保育士試験の実技試験

 

保育園で働くためには、保育士試験に合格しなければなりません。保育士試験には筆記試験と実技試験があるため、筆記試験だけではなく実技試験対策も必要です。

 

実技試験は3分野の中から2分野を選択しますが、どの分野の問題を受験しようかお悩みの方も多いことでしょう。そこで今回は、実技試験の分野選択のポイントについてご紹介します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

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実技試験までの流れ

 

 

 

年に2回行われる保育士試験には、1次の筆記試験と2次の実技試験があります。筆記は保育原理や児童家庭福祉、子どもの食と栄養など9科目あり、各科目6割以上の得点が合格ラインです。1次試験の合格科目は受験翌々年まで有効であるため、複数回受験して全科目合格を目指しても良いでしょう。

 

 

筆記試験の全科目に合格すると、実技試験を受けることができます。実技には、課題曲の弾き語りをする「音楽表現に関する技術」、保育の場面を描く「造形表現に関する技術」、子どもに向けて話をする「言語表現に関する技術」の3分野があります。

 

この中から2分野を選び、各分野50点満点中6割以上の点数を取れば合格です。

 

 

実技試験各分野の試験内容

 

 

 

試験に合格するための秘訣は、分野選択を間違えないことです。ここでは各分野の試験内容について見ていきます。

 

 

音楽表現に関する技術

 

 

音楽表現に関する技術

 

ピアノ、ギター、アコーディオンから1つの楽器を選び、指定された課題曲を演奏しながら歌唱を行います。ピアノは試験会場に用意されており、楽譜は市販のものか添付楽譜のコードネームを編曲したものを用います。他の楽器は各自の持ち込みとなり、楽譜は添付楽譜のコードネームを尊重して演奏しなければなりません。

ポイントは、「子どもが喜んでくれる、楽しく音楽と接することができるか」ということです。笑顔や豊かな表現力が重要といえます。

 

造形表現に関する技術

 

課題が試験当日に会場で与えられ、45分間で保育の1場面を絵に描きます。ポイントは、保育士として造形表現に必要な知識や技術を持っているかどうかです。芸術家のような絵を描くことは求められません。情景や人物のイメージをつかみやすい、子どもが見て楽しめる絵を描くことが大切です。

 

言語表現に関する技術

 

4つの課題の中から1つを選び、3分間話をする試験です。絵本や道具の使用は認められていないため、基本的なストーリーを記憶したうえで自分の言葉で話す必要があります。淡々とミスなく暗唱するのではなく、感情豊かに、子どもに語りかけるように話すことがポイントです。

 

 

どの分野を選ぶ?実技試験共通のポイント

 

 

 

子どもと一緒に楽しめる分野

 

実技試験の分野選択に際し悩んだ場合は、子どもと一緒に楽しめる分野を選ぶと良いでしょう。保育士の実技試験は、演奏家やアーティスト、ナレーターなどの専門家としての技量を試す試験ではありません。

各分野で共通して求められることは、子どもを喜ばせ、楽しませながら成長の手助けをすることにあります。そのためにも、自分が子どもの笑顔を引き出しやすいと思う分野を選ぶべきです。

 

また、どの分野も試験前に人前で練習をこなすことが必要不可欠です。1人で試験対策をしている場合、人前に出ると緊張してしまい、ミスする可能性があるため、実技の様子を一度誰かに見てもらうことをおすすめします。

 

 

 

 

おわりに

 

 

 

 

今回は、保育士試験の実技試験にはどの分野を選ぶかについてご紹介しました。保育士の実技試験では各分野の専門家のようなパフォーマンスが要求されるわけではありません。子どもに喜んでもらうという視点を押さえて実技に臨めば、合格することが可能です。筆記試験と比較して実技試験の難易度は高くありません。リラックスして本番に臨みましょう。

 

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