保育園・幼稚園で行うリトミックとは?リトミック(リズム遊び)の効果や指導方法
2017/10/05
保育のスペシャリストになるために、知っておきたいリトミック。リトミックとは「リズム遊び」を指し、保育園や幼稚園などで、遊びや教育の一環として取り入れられています。近年人気の教育方法ですが、一体どのような効果があるのでしょうか?
今回は、リトミックから得られるたくさんの効果や、理想的な指導方法についてご紹介します。
リトミックとは、子どもの感性を養うリズム遊び
ピアノやタンバリンなどで奏でる音楽に合わせて、あいさつをしたり体を動かしたりするリズム遊び「リトミック」。五感を用いて体を動かすことにより、幼児期に心の基礎を形成して成長を促すだけではなく、将来的に社会で生き抜くためにも必要な感性を養います。
しかし、どれほど効果的なリズム遊びであっても、子どもが「楽しい」と感じていなければ意味がありません。
リトミックから得られるたくさんの効果と学び
リトミックには、子どもの音楽的な能力、身体能力、人間力の幅を広げる効果があるといわれています。
音楽面では、リズム・音感・発声・作曲・分析などの能力を身に付けられます。身体能力の面では手足の使い方や反射神経、柔軟性が養えるでしょう。
さらに、みんなで手をつないだり、グループで体をほぐしたりすることにより思いやりや協調性、責任感が芽生えます。メロディに合わせてあいさつをし合うことで、社会性も身に付きます。
子どもが楽しめるリトミックの指導方法
リトミックのレッスン内容は、保育士が工夫していかに子どもを楽しませるかが重要です。
指導の流れ
指導は、一般的に「音楽を流す→リズム遊び」という流れで行います。
リトミック開始前には、毎回同じ音楽を流すのがおすすめです。同じ曲を繰り返し聴いているうちに、子どもも「いつもの楽しい時間が始まる!」という意識が芽生え、自然と体が動くようになります。
また、開始時におもちゃの片付けをプログラムに入れると、楽しい時間が始まる前に整理整頓をする習慣が付くためおすすめです。
指導の注意点
リトミック指導で音楽を演奏する際は、「ゆっくり・普通・速い」のテンポを上手く使い分けましょう。音楽に合わせて歩いたり走ったりするだけでも、五感が刺激されます。
また、ストーリーのある歌でリトミックをするときは、歌の登場人物の状況や喜怒哀楽も意識して演奏してください。子どもが自然と体を動かしたくなるよう、「とっても楽しい!」「静かにしよう」「みんなで元気良く」など、音楽や歌詞に合わせた表現をすることも欠かせません。
リトミック指導にはどんな資格・スキルが必要?
リトミック指導を行うために、特別な資格は必要ありません。保育士として働き始めてすぐに、リトミックの現場を任される場合もあります。積極的に現場に参加することにより、経験が浅い方であってもどんどんリトミックの指導方法を学びスキルを伸ばせるでしょう。
指導にあたっては、ピアノなどの楽器の演奏スキルが必要です。ピアノで演奏を行うことが大半ですが、使用楽器に制限はありません。タンバリン、トライアングル、鍵盤ハーモニカやギターなど、さまざまな楽器とアイデアを使って指導を工夫すれば子どもたちにとっても新鮮な刺激になって楽しんでくれるでしょう。
またリトミック指導は、演奏担当とプログラム進行担当(声掛けする人)のペアで行うことが一般的なため、片方の担当しかできないと欠員が出たときに対応できません。演奏と声掛け、どちらもできるようにしておきましょう。
おわりに
今回は、リトミックの効果や指導方法についてご紹介しました。幼児期のリズム遊びは、音楽面や身体面、また協調性や社会性など人間性の面での成長にも大きく影響を与えます。
指導するときに大切なことは、子どもが楽しみながら行えるように工夫することです。ピアノ演奏のスキルがあれば、後は「やる気」と「アイデア」だけで十分です。恥ずかしがらずに子どもと一緒に楽しめば、リトミック指導も成功するでしょう。
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今回は、リトミックから得られるたくさんの効果や、理想的な指導方法についてご紹介します。
リトミックとは、子どもの感性を養うリズム遊び
ピアノやタンバリンなどで奏でる音楽に合わせて、あいさつをしたり体を動かしたりするリズム遊び「リトミック」。五感を用いて体を動かすことにより、幼児期に心の基礎を形成して成長を促すだけではなく、将来的に社会で生き抜くためにも必要な感性を養います。
しかし、どれほど効果的なリズム遊びであっても、子どもが「楽しい」と感じていなければ意味がありません。
リトミックから得られるたくさんの効果と学び
リトミックには、子どもの音楽的な能力、身体能力、人間力の幅を広げる効果があるといわれています。
音楽面では、リズム・音感・発声・作曲・分析などの能力を身に付けられます。身体能力の面では手足の使い方や反射神経、柔軟性が養えるでしょう。
さらに、みんなで手をつないだり、グループで体をほぐしたりすることにより思いやりや協調性、責任感が芽生えます。メロディに合わせてあいさつをし合うことで、社会性も身に付きます。
子どもが楽しめるリトミックの指導方法
リトミックのレッスン内容は、保育士が工夫していかに子どもを楽しませるかが重要です。
指導の流れ
指導は、一般的に「音楽を流す→リズム遊び」という流れで行います。
リトミック開始前には、毎回同じ音楽を流すのがおすすめです。同じ曲を繰り返し聴いているうちに、子どもも「いつもの楽しい時間が始まる!」という意識が芽生え、自然と体が動くようになります。
また、開始時におもちゃの片付けをプログラムに入れると、楽しい時間が始まる前に整理整頓をする習慣が付くためおすすめです。
指導の注意点
リトミック指導で音楽を演奏する際は、「ゆっくり・普通・速い」のテンポを上手く使い分けましょう。音楽に合わせて歩いたり走ったりするだけでも、五感が刺激されます。
また、ストーリーのある歌でリトミックをするときは、歌の登場人物の状況や喜怒哀楽も意識して演奏してください。子どもが自然と体を動かしたくなるよう、「とっても楽しい!」「静かにしよう」「みんなで元気良く」など、音楽や歌詞に合わせた表現をすることも欠かせません。
リトミック指導にはどんな資格・スキルが必要?
リトミック指導を行うために、特別な資格は必要ありません。保育士として働き始めてすぐに、リトミックの現場を任される場合もあります。積極的に現場に参加することにより、経験が浅い方であってもどんどんリトミックの指導方法を学びスキルを伸ばせるでしょう。
指導にあたっては、ピアノなどの楽器の演奏スキルが必要です。ピアノで演奏を行うことが大半ですが、使用楽器に制限はありません。タンバリン、トライアングル、鍵盤ハーモニカやギターなど、さまざまな楽器とアイデアを使って指導を工夫すれば子どもたちにとっても新鮮な刺激になって楽しんでくれるでしょう。
またリトミック指導は、演奏担当とプログラム進行担当(声掛けする人)のペアで行うことが一般的なため、片方の担当しかできないと欠員が出たときに対応できません。演奏と声掛け、どちらもできるようにしておきましょう。
おわりに
今回は、リトミックの効果や指導方法についてご紹介しました。幼児期のリズム遊びは、音楽面や身体面、また協調性や社会性など人間性の面での成長にも大きく影響を与えます。
指導するときに大切なことは、子どもが楽しみながら行えるように工夫することです。ピアノ演奏のスキルがあれば、後は「やる気」と「アイデア」だけで十分です。恥ずかしがらずに子どもと一緒に楽しめば、リトミック指導も成功するでしょう。