保育士に人気の研修は何でしょうか?
2020/12/09
保育士の研修を受講しようと考えているんですが、たくさん種類がありすぎてどれを受ければいいか迷っています。
どうせなら今の保育士業界のニーズにマッチした研修を受講して、今後のキャリア形成に活かしていきたいと思うのですが、今受けておいたらお得な研修などはありますか?
または、保育士業界で人気なキャリアアップ研修を教えてください。
そうですね。人気のあるキャリアップ研修をいくつかご紹介しますね。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士に人気の研修とは?
保育士の研修には主催元の種類によって、大きく分けて2つのタイプがあります。
一つは自治体などの行政機関が主催しているもので、もう一つは民間の保育士支援会社が主催する研修です。
それぞれに目的や内容は異なりますが、どちらも保育士としてのキャリアアップに役立つものになりますので、目的に応じて受けると良いと思います。
お給料アップにつながる研修とは?
研修を受けるとお給料がアップするという研修があると聞いたことがあるんですが、どんな研修なのですか?
「保育士キャリアアップ研修」のことですね。
こちらは国や自治体が主導する研修となり、研修修了すると保育園に国から補助金を付与することができる研修なので、保育士のお給料がアップにつながるというものです。
保育園からの申込が必要な自治体が多いので、個人で受講は難しいですが、今積極的に受講させる園も増えています。詳しい研修内容も説明しますね。
保育士キャリアアップ研修
保育士キャリアアップ研修は、厚生労働省が定めた「保育士等キャリアアップ研修ガイドライン」に基づき、各自治体で専門分野別研修(6分野)、マネジメント研修、保育実践研修で構成された研修が実施されます。
たとえば、次のような分野です。
表1、保育士等キャリアアップ研修研修分野
1
乳児保育
2
幼児教育
3
障害児保育
4
食育・アレルギー
5
保健衛生・安全対策
6
保護者支援・子育て支援
7
保育実践
8
マネジメント
1分野15時間の研修が行われ、 研修の分野や必要修了分野は保育士の役職によっても違ってきます。
ただし、履修した記録は全国共通ですので、他都道府県に引っ越しをしたり、転職をしても研修修了の保育士として新たな保育園にも補助金が支払われることになります。
保育士キャリアアップ研修は、保育士自身のキャリアアップにはもちろん、転職の際にも「履修修了記録」を持っている保育士として大変価値が上がります。
スキルアップにつながる研修とは?
保育士キャリアアップ研修は個人では申し込みが難しいこともあるんですね。
自分自身でスキルアップするとしたら、どんな研修がありますか?
今、保育士向けのスキルアップ研修やセミナーは大変多く開かれています。
株式会社明日香でもたくさんの保育士向け研修を行なっていますが、特に人気が高い研修をご紹介しますね。
障がい児保育研修
厚生労働省の調べによると、保育所における発達障がいを含む障がい児が増えているというデータがあります。(※参考元:厚生労働省「保育所における障害児の増加」)
しかし、保育士になる過程で障がい児に対しての専門知識を十分に理解している保育士はほとんどいません。
個別に配慮する点が異なったり、指導方法が異なる障がい児に対し、「どう関わったら良いのだろう」と悩む保育士は増えています。
障がい児保育研修では、障がいに対する基本的知識はもちろん、関わり方、言葉かけ、保護者との連携などについて学ぶことが多く、その方法は障がい児のみではなく健常児に対しても有用であると公表になっています。
リトミック教育研修
幼児教育におけるリトミックとは、主にリズム体操のことです。
音に合わせて体を動かすため、脳に刺激を与え、発達にも良いことが知られています。
現在多くの保育園などで、このリトミックを取り入れた教育を行なってはいますが、保育士の研修過程には「リトミック教育」はありません。
そのため、「ピアノに合わせてどういう動きをさせれば良いのだろう」「ねらいをどのように定めて、この取り組みを行えばいいのだろう」といったことを疑問に思われる方も多いようです。
ご自身のピアノや歌のスキルをさらに引きげ、リトミックを体系的に学びたいという方に人気の研修です。
絵本の読み聞かせ研修
絵本の読み聞かせは保育士にとって大切な仕事です。
しかし、「なかなか子どもたちに夢中になってもらえない」「物語の楽しさに気が付いてもらいたい」と悩む保育士は多いものです。
どんなスピードで、年齢に合わせてどんな本が効果的なのかなど、絵本を読み聞かせるために必要なことを専門に学ぶ研修です。
食育に関する研修
食は体を作る上で大切で欠かせない要素です。
心身の成長を促す保育園では、給食も大切にしている園がほとんどでしょう。
また、食が細い子、食べ過ぎてしまう子、好き嫌いの激しい子など、様々な子どもが集まる保育園では、保護者からの相談も保育士に多く寄せられます。
「できるだけ力になってあげたいけれど、食に関しては知識がない」「もっと楽しく食べて欲しい」など、食育に関して悩む保育士さんが学ぶことができる研修です。
一般的な食育に加え、最近ではアレルギーを持つ子どもも増えてきましたので、その対応についても学ぶ研修があります。
乳児・幼児保育研修
保育の中でも特に専門知識が必要となる「乳児保育」。
保育士の中でも少し苦手意識をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「乳児保育」では、実際に現場で起こりうる事故への対策・予防法などの知識・スキルの習得が求められます。
これは受講する研修にもよりますが、実際の保育現場を想定したロールプレイイングなどを行い、対応をシミレーションしながら行うこともありますし、ワークなどを通じて他の保育士と事例を共有したり、意見交換しながら進めていく事もあります。
自分の目的に応じた研修を積極的に受講しよう!
たくさんの研修があるんですね。
ここであげたのは人気の研修の一部で、世の中にはたくさんの研修があります。
今後のキャリアアップや、自分の今後やりたい保育活動などに合わせて、気になる研修を受講してみてくださいね。
研修を受けることで就職に有利になったりすることもあるのですか?
もちろん、その研修で得たスキルや知識を生かした活動は転職活動においても評価を受けることがあります。
しかし、研修の目的は本来、自分の描きたいキャリアにあった研修を受講し、そのキャリアを実現することにあるはずです。研修を受けるときには、本来の目的をしっかり考えながら受講したほうが良いと思います。
カテゴリ
保育士Q&A
ずっと保育士は、保育のお仕事を始めたい、転職・復職したい方にライフステージにあった保育のお仕事をご紹介したい。そして保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援し続けたい、という想いでサービスを運営しています。
60秒で完了!無料会員登録をする
保育士の研修を受講しようと考えているんですが、たくさん種類がありすぎてどれを受ければいいか迷っています。
どうせなら今の保育士業界のニーズにマッチした研修を受講して、今後のキャリア形成に活かしていきたいと思うのですが、今受けておいたらお得な研修などはありますか?
または、保育士業界で人気なキャリアアップ研修を教えてください。
そうですね。人気のあるキャリアップ研修をいくつかご紹介しますね。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士に人気の研修とは?
保育士の研修には主催元の種類によって、大きく分けて2つのタイプがあります。
一つは自治体などの行政機関が主催しているもので、もう一つは民間の保育士支援会社が主催する研修です。
それぞれに目的や内容は異なりますが、どちらも保育士としてのキャリアアップに役立つものになりますので、目的に応じて受けると良いと思います。
お給料アップにつながる研修とは?
研修を受けるとお給料がアップするという研修があると聞いたことがあるんですが、どんな研修なのですか?
「保育士キャリアアップ研修」のことですね。
こちらは国や自治体が主導する研修となり、研修修了すると保育園に国から補助金を付与することができる研修なので、保育士のお給料がアップにつながるというものです。
保育園からの申込が必要な自治体が多いので、個人で受講は難しいですが、今積極的に受講させる園も増えています。詳しい研修内容も説明しますね。
保育士キャリアアップ研修
保育士キャリアアップ研修は、厚生労働省が定めた「保育士等キャリアアップ研修ガイドライン」に基づき、各自治体で専門分野別研修(6分野)、マネジメント研修、保育実践研修で構成された研修が実施されます。
たとえば、次のような分野です。
表1、保育士等キャリアアップ研修研修分野
1 |
乳児保育 |
2 |
幼児教育 |
3 |
障害児保育 |
4 |
食育・アレルギー |
5 |
保健衛生・安全対策 |
6 |
保護者支援・子育て支援 |
7 |
保育実践 |
8 |
マネジメント |
1分野15時間の研修が行われ、 研修の分野や必要修了分野は保育士の役職によっても違ってきます。
ただし、履修した記録は全国共通ですので、他都道府県に引っ越しをしたり、転職をしても研修修了の保育士として新たな保育園にも補助金が支払われることになります。
保育士キャリアアップ研修は、保育士自身のキャリアアップにはもちろん、転職の際にも「履修修了記録」を持っている保育士として大変価値が上がります。
スキルアップにつながる研修とは?
保育士キャリアアップ研修は個人では申し込みが難しいこともあるんですね。
自分自身でスキルアップするとしたら、どんな研修がありますか?
今、保育士向けのスキルアップ研修やセミナーは大変多く開かれています。
株式会社明日香でもたくさんの保育士向け研修を行なっていますが、特に人気が高い研修をご紹介しますね。
障がい児保育研修
厚生労働省の調べによると、保育所における発達障がいを含む障がい児が増えているというデータがあります。(※参考元:厚生労働省「保育所における障害児の増加」)
しかし、保育士になる過程で障がい児に対しての専門知識を十分に理解している保育士はほとんどいません。
個別に配慮する点が異なったり、指導方法が異なる障がい児に対し、「どう関わったら良いのだろう」と悩む保育士は増えています。
障がい児保育研修では、障がいに対する基本的知識はもちろん、関わり方、言葉かけ、保護者との連携などについて学ぶことが多く、その方法は障がい児のみではなく健常児に対しても有用であると公表になっています。
リトミック教育研修
幼児教育におけるリトミックとは、主にリズム体操のことです。
音に合わせて体を動かすため、脳に刺激を与え、発達にも良いことが知られています。
現在多くの保育園などで、このリトミックを取り入れた教育を行なってはいますが、保育士の研修過程には「リトミック教育」はありません。
そのため、「ピアノに合わせてどういう動きをさせれば良いのだろう」「ねらいをどのように定めて、この取り組みを行えばいいのだろう」といったことを疑問に思われる方も多いようです。
ご自身のピアノや歌のスキルをさらに引きげ、リトミックを体系的に学びたいという方に人気の研修です。
絵本の読み聞かせ研修
絵本の読み聞かせは保育士にとって大切な仕事です。
しかし、「なかなか子どもたちに夢中になってもらえない」「物語の楽しさに気が付いてもらいたい」と悩む保育士は多いものです。
どんなスピードで、年齢に合わせてどんな本が効果的なのかなど、絵本を読み聞かせるために必要なことを専門に学ぶ研修です。
食育に関する研修
食は体を作る上で大切で欠かせない要素です。
心身の成長を促す保育園では、給食も大切にしている園がほとんどでしょう。
また、食が細い子、食べ過ぎてしまう子、好き嫌いの激しい子など、様々な子どもが集まる保育園では、保護者からの相談も保育士に多く寄せられます。
「できるだけ力になってあげたいけれど、食に関しては知識がない」「もっと楽しく食べて欲しい」など、食育に関して悩む保育士さんが学ぶことができる研修です。
一般的な食育に加え、最近ではアレルギーを持つ子どもも増えてきましたので、その対応についても学ぶ研修があります。
乳児・幼児保育研修
保育の中でも特に専門知識が必要となる「乳児保育」。
保育士の中でも少し苦手意識をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「乳児保育」では、実際に現場で起こりうる事故への対策・予防法などの知識・スキルの習得が求められます。
これは受講する研修にもよりますが、実際の保育現場を想定したロールプレイイングなどを行い、対応をシミレーションしながら行うこともありますし、ワークなどを通じて他の保育士と事例を共有したり、意見交換しながら進めていく事もあります。
自分の目的に応じた研修を積極的に受講しよう!
たくさんの研修があるんですね。
ここであげたのは人気の研修の一部で、世の中にはたくさんの研修があります。
今後のキャリアアップや、自分の今後やりたい保育活動などに合わせて、気になる研修を受講してみてくださいね。
研修を受けることで就職に有利になったりすることもあるのですか?
もちろん、その研修で得たスキルや知識を生かした活動は転職活動においても評価を受けることがあります。
しかし、研修の目的は本来、自分の描きたいキャリアにあった研修を受講し、そのキャリアを実現することにあるはずです。研修を受けるときには、本来の目的をしっかり考えながら受講したほうが良いと思います。