【保育園側の保育実習対策】日誌へのコメント例や受け入れ・指導のポイント
2017/10/05
実習生の受け入れを行っている保育園にとって、毎日の仕事に指導が加わることは非常に大変なことです。しかし、未来の保育士を育てることも保育者にとって重要な役割の1つ。
現在保育士として活躍している方も、実習で多くのことを学んだからこそ今があるのです。
今回は、実習生の受け入れ・指導のポイントを、日誌のコメント例など具体的な事例も交えてご紹介します。
日誌へのコメント例
その日のできごとや学んだことが文字として記録に残る日誌は、後から何度でも振り返ることができるものです。実習生が実際に保育士として現場で働くようになった際にも、迷ったときに振り返ることができる参考書として役立つでしょう。
また、直接指導するよりも、実習生自身で考え、気付くチャンスを与えることができる良い機会でもあります。
ここでは、2つの観点からのコメント例をご紹介します。
コメント例1:実習に目的意識を持たせるコメント
「保育士の対応を見ていてどのようなことに気が付きましたか?」
「子どもの様子から何を感じましたか?次回同じようなことが起きた際はどのように対処しますか?」
保育日誌の内容が薄いと感じた場合は、次回の実習に目的意識を持って取り組めるような、質問形式のコメントを残しましょう。
「今日はこのようなことに気をつけて過ごそう」などの意識があるだけで、見えること、学べることの質には大きな差が出てきます。
コメント例2:できている部分は褒めるコメント
「積極的にさまざまな子どもと関われていますね」
「一緒にいるだけで子どもが楽しくなるような笑顔ができていますね」
どれほどやる気や意欲にあふれている実習生であっても、至らない点だけを指摘され続ければ、落ち込んで自信をなくしてしまいます。改善点は具体的にアドバイスしつつ、実習生の良い部分もコメントとして残しましょう。
【指導のポイント1】積極的に保育士側から声をかける
自分が実習生だった頃のことを思い出してください。いつも明るく元気で、子どもをぐっと惹きつける力がある指導者は、「私もこうなりたい」と思う憧れの存在だったのではないでしょうか。そして、それゆえに少し遠く、近寄りがたい存在でもあったと思います。
実習生にとって、保育士の方々は今まさにそのように見えています。「本当はこんな質問をしたい」「ここが分からないから聞きたい」と思っていても、なかなか自分から声を掛けられない実習生もいます。そのため、「何か分からないことはありませんか?」「子どもと接していて困ったことはありませんか?」と保育士の側から積極的に声をかけてあげてください。
また、実習生にとって実習は、保育のプロから直接話を聞ける貴重な期間です。日々の保育業務もこなしていかなければなりませんが、少しの時間でも実習生とじっくり話せる機会を作ってあげましょう。
【指導のポイント2】経験する機会を多く与える
見て学ぶこと、聞いて学ぶことももちろん大切ですが、実際にやってみなければ分からないことは数多くあります。そのため、絵本の読み聞かせや紙芝居、ピアノの演奏、手遊びなどを実際にやってもらい、実習生が経験を積む機会を与えることは非常に大切です。
その際、至らない点も多く見受けられるでしょう。しかし、実習生は一人前の保育士になるために、さまざまな技術やスキルを身に付けていく段階にあります。「できなくて当たり前」「失敗して当然」と温かく見守る姿勢を持つことも必要です。
また、実習生は自分が未熟だとは理解していても、できなくて当たり前だとは思えないものです。たくさんの失敗を経験して自信をなくしているときは、「失敗から学んでいけば大丈夫」と言葉で伝えてあげてください。
おわりに
保育実習は、指導を担当する保育士にとっても学びの場です。新たな発見があり、これまでの保育のあり方を見直す良い機会にもなります。厳しさと優しさのバランスを上手に取りながら、実習生と一緒に成長していくような気持ちで思いやりを持って指導してあげましょう。
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実習生の受け入れを行っている保育園にとって、毎日の仕事に指導が加わることは非常に大変なことです。しかし、未来の保育士を育てることも保育者にとって重要な役割の1つ。
現在保育士として活躍している方も、実習で多くのことを学んだからこそ今があるのです。
今回は、実習生の受け入れ・指導のポイントを、日誌のコメント例など具体的な事例も交えてご紹介します。
日誌へのコメント例
その日のできごとや学んだことが文字として記録に残る日誌は、後から何度でも振り返ることができるものです。実習生が実際に保育士として現場で働くようになった際にも、迷ったときに振り返ることができる参考書として役立つでしょう。
また、直接指導するよりも、実習生自身で考え、気付くチャンスを与えることができる良い機会でもあります。
ここでは、2つの観点からのコメント例をご紹介します。
コメント例1:実習に目的意識を持たせるコメント
「保育士の対応を見ていてどのようなことに気が付きましたか?」
「子どもの様子から何を感じましたか?次回同じようなことが起きた際はどのように対処しますか?」
保育日誌の内容が薄いと感じた場合は、次回の実習に目的意識を持って取り組めるような、質問形式のコメントを残しましょう。
「今日はこのようなことに気をつけて過ごそう」などの意識があるだけで、見えること、学べることの質には大きな差が出てきます。
コメント例2:できている部分は褒めるコメント
「積極的にさまざまな子どもと関われていますね」
「一緒にいるだけで子どもが楽しくなるような笑顔ができていますね」
どれほどやる気や意欲にあふれている実習生であっても、至らない点だけを指摘され続ければ、落ち込んで自信をなくしてしまいます。改善点は具体的にアドバイスしつつ、実習生の良い部分もコメントとして残しましょう。
【指導のポイント1】積極的に保育士側から声をかける
自分が実習生だった頃のことを思い出してください。いつも明るく元気で、子どもをぐっと惹きつける力がある指導者は、「私もこうなりたい」と思う憧れの存在だったのではないでしょうか。そして、それゆえに少し遠く、近寄りがたい存在でもあったと思います。
実習生にとって、保育士の方々は今まさにそのように見えています。「本当はこんな質問をしたい」「ここが分からないから聞きたい」と思っていても、なかなか自分から声を掛けられない実習生もいます。そのため、「何か分からないことはありませんか?」「子どもと接していて困ったことはありませんか?」と保育士の側から積極的に声をかけてあげてください。
また、実習生にとって実習は、保育のプロから直接話を聞ける貴重な期間です。日々の保育業務もこなしていかなければなりませんが、少しの時間でも実習生とじっくり話せる機会を作ってあげましょう。
【指導のポイント2】経験する機会を多く与える
見て学ぶこと、聞いて学ぶことももちろん大切ですが、実際にやってみなければ分からないことは数多くあります。そのため、絵本の読み聞かせや紙芝居、ピアノの演奏、手遊びなどを実際にやってもらい、実習生が経験を積む機会を与えることは非常に大切です。
その際、至らない点も多く見受けられるでしょう。しかし、実習生は一人前の保育士になるために、さまざまな技術やスキルを身に付けていく段階にあります。「できなくて当たり前」「失敗して当然」と温かく見守る姿勢を持つことも必要です。
また、実習生は自分が未熟だとは理解していても、できなくて当たり前だとは思えないものです。たくさんの失敗を経験して自信をなくしているときは、「失敗から学んでいけば大丈夫」と言葉で伝えてあげてください。
おわりに
保育実習は、指導を担当する保育士にとっても学びの場です。新たな発見があり、これまでの保育のあり方を見直す良い機会にもなります。厳しさと優しさのバランスを上手に取りながら、実習生と一緒に成長していくような気持ちで思いやりを持って指導してあげましょう。