保育園で流行する前に対策を!インフルエンザの予防法
2017/10/05
寒くなってくると、保育園では風邪やインフルエンザの流行が始まります。人手不足に陥りやすい保育の現場では、保育士がインフルエンザに感染してしまうことはなるべく避けたいところです。
また、免疫力の低い子どもは、大人よりも感染しやすいといわれています。特に、多くの子どもを預かる大規模保育園では、集団感染の危険もあるでしょう。インフルエンザが流行する前から、しっかりと対策を立てることが大切です。
そこで今回は、保育園でできるインフルエンザの予防法についてご紹介します。
インフルエンザの予防接種を受ける
代表的なインフルエンザ予防として、予防接種があります。
インフルエンザが流行するのは通常冬本番の12月頃から3月中旬くらいまでですが、予防接種は流行し始める前に受けることが大切です。なぜなら、インフルエンザのワクチンは接種後すぐに免疫ができるわけではなく、接種後2週間から1カ月ほど経たなければ、免疫抗体ができないといわれているためです。
インフルエンザの予防接種を受けたからといって必ず感染しないというわけではありません。しかし、予防接種を受けることによって、万が一インフルエンザにかかってしまった場合に、症状を軽くできる可能性が高まります。
効果は5カ月ほど持続するため、1回受ければ流行期は乗り切れます。保育園で働いているなら、11月頃までにはインフルエンザの予防接種を受けましょう。
手洗い・うがいを徹底する
保育園では、子どもと保育士だけでなく、子ども同士でも常に密接しているため、感染する確率は高くなります。
インフルエンザを含めたすべての感染症の予防法として最も効果的なのが、手洗い・うがいです。手洗い・うがいを徹底することで感染を予防することができます。
インフルエンザの感染経路は、主に「飛沫感染」「接触感染」です。
飛沫感染の場合は、くしゃみや咳からウイルスが放出され、それを鼻・口から吸い込むことによって感染します。
接触感染の場合は、感染者が触ったもの(ドアノブや食器など)に触れることで感染します。
手洗いは、石けんを使用して念入りに行うことが理想です。手のひらだけでなく、手の甲や指と指の間、爪先、手首までしっかりと洗いましょう。
うがいをする際もうがい薬を使用するのが理想ですが、毎日の保育の中では難しいかもしれません。水でうがいするだけでも十分効果があるため、特に外遊びから室内へ戻る前や食事の前には、うがいをしっかりと行うようにしましょう。
自分たちが手洗い・うがいをする際には、子どもに手洗い・うがいの大切さを教え、一緒に取り組ませることをおすすめします。
保育園全体でインフルエンザ予防の意識を持ち、子どもにも意識付けをすることが大切です。
保護者と保育士で感染予防の共通認識を持つ
インフルエンザの予防に関する情報、予防接種の情報などを、園だよりで保護者にお知らせすることも大切です。衛生活動の協力依頼をすることで、保護者のインフルエンザ予防への意識も高まります。手洗い・うがいは、保育園内だけでなく、家庭においても実践するべき対策です。
保育士の間でも、インフルエンザに関する正しい認識や、感染を拡大させない対応・手順を確認しておきましょう。子どもが嘔吐した際の処置や、急に熱を出した際の対応など、しっかりとシミュレーションしておくことが、感染を最小限にとどめることにつながります。
おわりに
まだ免疫力の低い年齢の子どもをたくさん預かる保育園は、インフルエンザなどの感染症が広まりやすい環境です。
人手不足が叫ばれる保育現場においては、保育士自身の体調管理もしっかりと行わなければなりません。また、子どもがインフルエンザにかかった場合は、仕事を休んでもらうなど、保護者に負担をかけることになってしまいます。
予防接種を受け、手洗い・うがいを欠かさず行ってインフルエンザ予防を徹底することで、冬の流行期を乗り切りましょう。
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寒くなってくると、保育園では風邪やインフルエンザの流行が始まります。人手不足に陥りやすい保育の現場では、保育士がインフルエンザに感染してしまうことはなるべく避けたいところです。
また、免疫力の低い子どもは、大人よりも感染しやすいといわれています。特に、多くの子どもを預かる大規模保育園では、集団感染の危険もあるでしょう。インフルエンザが流行する前から、しっかりと対策を立てることが大切です。
そこで今回は、保育園でできるインフルエンザの予防法についてご紹介します。
インフルエンザの予防接種を受ける
代表的なインフルエンザ予防として、予防接種があります。
インフルエンザが流行するのは通常冬本番の12月頃から3月中旬くらいまでですが、予防接種は流行し始める前に受けることが大切です。なぜなら、インフルエンザのワクチンは接種後すぐに免疫ができるわけではなく、接種後2週間から1カ月ほど経たなければ、免疫抗体ができないといわれているためです。
インフルエンザの予防接種を受けたからといって必ず感染しないというわけではありません。しかし、予防接種を受けることによって、万が一インフルエンザにかかってしまった場合に、症状を軽くできる可能性が高まります。
効果は5カ月ほど持続するため、1回受ければ流行期は乗り切れます。保育園で働いているなら、11月頃までにはインフルエンザの予防接種を受けましょう。
手洗い・うがいを徹底する
保育園では、子どもと保育士だけでなく、子ども同士でも常に密接しているため、感染する確率は高くなります。
インフルエンザを含めたすべての感染症の予防法として最も効果的なのが、手洗い・うがいです。手洗い・うがいを徹底することで感染を予防することができます。
インフルエンザの感染経路は、主に「飛沫感染」「接触感染」です。
飛沫感染の場合は、くしゃみや咳からウイルスが放出され、それを鼻・口から吸い込むことによって感染します。
接触感染の場合は、感染者が触ったもの(ドアノブや食器など)に触れることで感染します。
手洗いは、石けんを使用して念入りに行うことが理想です。手のひらだけでなく、手の甲や指と指の間、爪先、手首までしっかりと洗いましょう。
うがいをする際もうがい薬を使用するのが理想ですが、毎日の保育の中では難しいかもしれません。水でうがいするだけでも十分効果があるため、特に外遊びから室内へ戻る前や食事の前には、うがいをしっかりと行うようにしましょう。
自分たちが手洗い・うがいをする際には、子どもに手洗い・うがいの大切さを教え、一緒に取り組ませることをおすすめします。
保育園全体でインフルエンザ予防の意識を持ち、子どもにも意識付けをすることが大切です。
保護者と保育士で感染予防の共通認識を持つ
インフルエンザの予防に関する情報、予防接種の情報などを、園だよりで保護者にお知らせすることも大切です。衛生活動の協力依頼をすることで、保護者のインフルエンザ予防への意識も高まります。手洗い・うがいは、保育園内だけでなく、家庭においても実践するべき対策です。
保育士の間でも、インフルエンザに関する正しい認識や、感染を拡大させない対応・手順を確認しておきましょう。子どもが嘔吐した際の処置や、急に熱を出した際の対応など、しっかりとシミュレーションしておくことが、感染を最小限にとどめることにつながります。
おわりに
まだ免疫力の低い年齢の子どもをたくさん預かる保育園は、インフルエンザなどの感染症が広まりやすい環境です。
人手不足が叫ばれる保育現場においては、保育士自身の体調管理もしっかりと行わなければなりません。また、子どもがインフルエンザにかかった場合は、仕事を休んでもらうなど、保護者に負担をかけることになってしまいます。
予防接種を受け、手洗い・うがいを欠かさず行ってインフルエンザ予防を徹底することで、冬の流行期を乗り切りましょう。