保育士の転職事情!就職先や、転職時期など抑えるべき6つのポイント!
2020/06/05
実際に転職を決めたとしても、実際に自分にあった保育園はどこなのか、転職活動はどこから手をつけていいのか、書類はどうやって書くのだろうか、など様々な不安や悩みが出てくることもあります。
そこで今回は、保育士の転職マニュアルとして、保育士の転職事情から退職時期、転職時期、手順など、完全ガイドとして詳しく解説していきます。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
【最新版】保育士の転職事情
保育士の有効求人倍率が年々増加していこることをご存知でしょうか?
厚生労働省の発表する「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」によると、保育士の有効求人倍率は全職種に比べ高い水準にあることがわかります。
つまり、保育士にとって今は完全に売り手市場が続いており、転職をしたい方には「選べる」環境であると言えます。
そしてこの転職のしやすさについては、コロナ流行後であっても依然全職種平均と比べて倍率が高く、継続して採用されやすい仕事と言えるでしょう。
そこで今回は、年々上昇する保育士の転職事情について紹介します。
保育士の主な転職理由
保育士が転職する理由は大きく分けて次の5種類に分けられます。
・働き方への不満
・収入などお金関係への不満
・保育士の大変さへの不満
・結婚や育児など
・人間関係への不満
ー 引用元:「保育士等確保対策検討会」第3回公開資料「保育士等に関する現状」】
結婚や育児など、保育士自身のライフステージが変わった以外の4項目は不満です。
環境や不満は転職などによって環境を変化させることで好転することもあります。
つまり、保育士の転職が活発になっているのもこのような背景が関係しているのです。
保育士の最適な転職時期・タイミングは?
保育士の最適な転職時期・タイミングは、「辞めたい」とあなたが感じた時です。
確かに一番辞める職場にも迷惑がかからず、一番いい転職先を選べる、理想な転職時期・タイミングはあるのでそれに合わせられるなら、それがベストです。
しかし、体力的、精神的にそれに合わせることが難しければ、無理をしてそれに合わせる必要はありません。
また、「1つの会社に3年以上はいた方が転職の際に有利」や「40歳を過ぎたら転職が難しい」など様々なメディアで転職ノウハウ化された情報が掲載されていますが、こちらも基本的には理想であって、無理に合わせる必要はありません。
あくまで、あなたが「転職しよう」と思った時が転職時期・タイミングです。
保育士求人の多い時期はいつぐらい?
保育士の求人がもっとも多く出る時期は、1月〜3月です。
この時期は来年度の計画を見据えた計画的な求人が多く出るため、転職を考える人にとってはおすすめのタイミングと言えます。
また、10月〜12月も狙い目の一つです。
次年度の保育計画を立てる中で、保育士を確保しておきたいという保育園の意向が固まってくる時期のためです。
年度途中の転職は可能?
年度途中の転職は可能です。
今や保育士はどこの保育園でも不足しているのが現実です。
年度途中であっても、転職先に困ることはないでしょう。
ただし、特に担任などをしている保育士に対し、面接では年度途中で退職する事情を必ず聞かれると思います。
誠実な回答ができるよう、しっかりと準備が必要です。
勤続3年未満での転職って実際どうなの?
勤続3年未満の場合、「若い」ということが最大の武器になります。
若手で長く勤めてもらえる人材は第二新卒として非常に需要があります。
ただし、「すぐに投げ出してしまう人かも?」という疑念も同時に持たれてしまう可能性があるということは自覚しておきましょう。
面接等では退職理由や今後の希望についてしっかりと受け答えできるようにしましょう。
40代以上で転職は可能?
40代以上の保育士にはその人生経験も含めて、即戦力を期待しています。
40代の保育士には様々な人がいます。
例えば下記のような方々です。
・若い時からずっと保育士を続けているベテラン保育士
・若い時に一時保育士として働いていたが、しばらくブランクのある保育士
・子育て等の経験から、独学で保育士資格を取得した未経験保育士
どなたが有利というわけではなく、それぞれの経験を活かし、保育業界では必要とされています。
保育士の最適な辞め時は?いつ転職することを伝えるべき?
現在勤務している保育士の方であれば、勤務中の園に退職の意向を伝えるのは、次年度を踏まえ年内までに報告したいという方も多いのではないでしょうか。
現在勤めている保育園へ義理を果たすという意味においては退職は3月末、退職の意向は遅くとも10月から12月ごろまでの間伝えておくのがベストです。
また、退職の意向を伝えると同時に並行して転職活動を行い、来年度の仕事先を確保しておくのがおすすめです。
ただし、やむ終えない事情がある場合にはこの限りではありません。
最終的には、あなた自身が退職を決めたタイミングが辞めどきと言えます。
保育士の主な転職先は?
保育士の主な転職先は、保育士資格を活かして働くのか、それとも保育とは全く関係のない仕事に転職するのかによって大きく分かれます。
保育士資格を活かした仕事に転職したいのであれば、主な転職先は次の通りです。
・別の保育園(認可保育園、認可外保育園、企業内保育園 等)
・ベビーホテル
・幼稚園
・認定こども園
・ベビーシッター
・保育ママ
また、保育とは全く関係のない仕事に転職するのであれば、主な転職先は次の通りです。
・介護福祉士
・社会福祉士
・看護師
・幼児教室の講師
・その他保育とは関係のない職場
保育士以外への転職は可能?
保育士以外への転職は可能です。
保育士は人と関わる仕事で、非常に高いコミュニケーション能力が求められる仕事です。
保育士として培った経験は、営業や接客など様々な場面で活かすことができます。
しかし、一方でパソコンなどを使った事務処理が苦手な方も多いのが保育士です。
一般企業等への転職の際には最低限のOAスキル(パソコンを使ったデータ入力やビジネス文書作成、資料作成スキルなど)を身につけた方が良いでしょう。
短時間勤務ができる転職先ってある?
時短勤務可能な保育園は増えています。
保育士の処遇改善の一環として、短時間でも保育士として働ける場所の確保が早急に進んでいます。
ただし、正職員であればまだまだフルタイムのことが多く、育児休業明けの数年間のみというところが多いのが実情です。
保育園以外で保育士資格を活かせる職場はある?
保育園以外でも下記のような施設では保育士の資格を活かして活躍できます。
・児童福祉施設
・乳児院
・児童養護施設
・重症心身障害児施設
・盲・ろうあ児施設
・肢体不自由児施設
・母子生活支援施設
・知的障害児通所施設
・学童保育施設
児童福祉施設を中心に最近では学童保育施設でのニーズが高まってきています。
保育士の具体的な転職方法・手順
保育士の転職方法や手順は次の図の通りです。
一般的な転職方法・手順とほとんど変わりません。
STEP1:求人を探す
転職をするためには、まずは自分の条件や希望にマッチする求人を探す必要があります。
求人を探す主な方法は次の3つです。
【1】転職サイトへの登録
転職サイトの利点は時間を問わず、保育士の求人情報を検索できることです。
自分が働きたい保育園を選び、自由に応募することができます。
今すぐ転職するつもりがなくても、いいところがあれば転職をしたいという方にとっては情報のリサーチにもうってつけです。
【2】転職フェアなど転職イベントの活用
実際の保育園の担当者などがブースを出展して保育士を募ります。
応募前に働く人の雰囲気を確認できることもあって、人間関係を重視する人にとっては最適の場になるでしょう。
また、1日で複数の保育園の情報を確認できるので、時間を効率的に使用できます。
【3】転職エージェントの活用
転職エージェントとは、転職を円滑に進めるための伴走者です。
書類の添削から、自分に合った転職先の紹介、面接設定等を全て無料で提供してくれます。
転職に不安がある方や、時間が限られている方などは、効率的に納得のいく転職が可能です。
>>保育士専門の転職エージェントってどんなサポートをしてくれるの?
STEP2:求人先に応募する
求人に目星をつけたら、その求人先に応募します。
転職サイトはそれぞれ求人に応募フォームがついているので、それに記入し、履歴書や職務経歴書のデータを添付して送信すれば完了です。(※履歴書や職務経歴書を郵送させる場合、もしくはエントリーシートのみで良い場合があります)
また転職フェアや転職イベントなどであれば、当日その場で提出することもできます。
転職エージェントを利用した場合は、エントリーフォーマットなどに従い履歴書や職務経歴書を提出します。
求人先の応募などは全て転職エージェントが代行してくれます。
履歴書・職務経歴書の書き方と注意点
履歴書や職務経歴書はパソコンで作成しても、手書きで作成しても問題ありません。
ただし、一部の保育園にはまだまだ手書きであることを重視する保育園もあります。
保育園からの指示に従って、丁寧に提出しましょう。
またパソコンで作成した場合、誤って他の保育園に提出したままの状態で提出してしまうことがあります。
応募先の企業に大変失礼な行為になりますし、注意力のない方だと判断されますので、注意が必要です。
志望動機の書き方とコツ
志望動機のコツは、自分のやりたいことと、保育園の求めているところの共通点を探すことです。
そのためには、まず自分のキャリアを棚卸し(たなおろし)し、何がやりたくて、何ができるのかを見極めましょう。
自己PRの書き方とコツ
自分のPRポイントは、具体例などを合わせて書きましょう。
また、保育士の仕事と直接関係のない自己PRは返って悪印象になります。
自分の得意とするところが、保育にどのように活かされているのかが明確になっていると、採用したい人物として認知されやすいです。
STEP3:採用試験・面接
応募後具体的な採用試験が始まります。
大抵の場合は、次のような手順で試験・面接が行われていきます。
1、応募
2、書類選考
3、面接(2回〜3回)
5、内定
内定前には書面、もしくは口頭にて条件提示があります。
ご自身の希望と照らし合わせ、しっかりと確認が必要です。
面接でよく質問される項目は?
面接でよく質問される項目は下記のような項目です。
・志望動機
・転職理由・復職理由
・保育士になった理由
・長所・短所
・自己PR
・特技
これらの質問にどのような準備をし、答えるかは次の記事に詳しく説明がありますので、確認してみてください。
>>保育士の転職・復職時の面接は何が聞かれる?面接対策ガイド!
>>保育士の転職面接で転職理由を聞かれたらなんと答えるべき?正直に回答していいの?
転職をより有利かつスムーズにすすめるためのポイント
転職を有利かつスムーズにすすめるためには、やはり資格やスキル、研修参加実績などが有効です。
また、より希望条件に合う転職先へのマッチングができる事や、自分で探すよりもスムーズに転職活動が行えるという点、第三者目線からのフィードバックを転職活動に活かせるという点で考えると、保育士専門のキャリアコンサルタントへ相談するだけでも、転職活動を有利に進めることができると言えます。
ポイント1:研修・セミナーの受講
研修やセミナーは、スキルアップはもとより、その意欲が買われます。
保育士として日々スキルの向上に勤めている姿勢は、どの保育園にとっても魅力です。
また、どのような研修やセミナーを受講しているかで、その保育士の求める保育士像がおおよそ把握できます。
研修やセミナーの受講は、時間を作ってでも参加しておくと良いでしょう。
ポイント2:保育に役立つ資格・スキルの取得
保育に役立つ資格などは、即戦力として期待できます。
もちろん資格がなくてもできることはあるでしょう。
しかし、実際に資格という形にしたことで確実にそのスキルがあることを示すことができます。
ポイント3:保育専門のキャリアコンサルタントへの相談
保育士専門のキャリアコンサルタントは、自分のキャリアの棚卸しから書類の書き方、ご自身に合った転職先のご案内など、転職にまつわる様々な提案をしてくれます。
保育士は保育のプロであっても、転職のプロではありません。
困ったことがあったら、どんどん相談して、納得のいく転職をしましょう。
転職に関して迷ったら?
保育士の転職については、今は求人もたくさんあり、多くの保育園で求められていると考えてよいでしょう。
しかし、具体的なステップやまだまだわからないことも多いと思います。
そんな時は、ぜひ転職コンサルタントを利用するなど、外部の第三者に依頼することが最もおすすめです。
客観的に自分を判断し、効率よく転職を進めていけるでしょう。
株式会社明日香でも、転職を希望する保育士に転職コンサルタントがご相談に乗っています。
ぜひ転職にお悩みの方は一度ご相談ください。
カテゴリ
保育士キャリア
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実際に転職を決めたとしても、実際に自分にあった保育園はどこなのか、転職活動はどこから手をつけていいのか、書類はどうやって書くのだろうか、など様々な不安や悩みが出てくることもあります。
そこで今回は、保育士の転職マニュアルとして、保育士の転職事情から退職時期、転職時期、手順など、完全ガイドとして詳しく解説していきます。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
【最新版】保育士の転職事情
保育士の有効求人倍率が年々増加していこることをご存知でしょうか?
厚生労働省の発表する「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」によると、保育士の有効求人倍率は全職種に比べ高い水準にあることがわかります。
つまり、保育士にとって今は完全に売り手市場が続いており、転職をしたい方には「選べる」環境であると言えます。
そしてこの転職のしやすさについては、コロナ流行後であっても依然全職種平均と比べて倍率が高く、継続して採用されやすい仕事と言えるでしょう。
そこで今回は、年々上昇する保育士の転職事情について紹介します。
保育士の主な転職理由
保育士が転職する理由は大きく分けて次の5種類に分けられます。
・働き方への不満
・収入などお金関係への不満
・保育士の大変さへの不満
・結婚や育児など
・人間関係への不満
ー 引用元:「保育士等確保対策検討会」第3回公開資料「保育士等に関する現状」】
結婚や育児など、保育士自身のライフステージが変わった以外の4項目は不満です。
環境や不満は転職などによって環境を変化させることで好転することもあります。
つまり、保育士の転職が活発になっているのもこのような背景が関係しているのです。
保育士の最適な転職時期・タイミングは?
保育士の最適な転職時期・タイミングは、「辞めたい」とあなたが感じた時です。
確かに一番辞める職場にも迷惑がかからず、一番いい転職先を選べる、理想な転職時期・タイミングはあるのでそれに合わせられるなら、それがベストです。
しかし、体力的、精神的にそれに合わせることが難しければ、無理をしてそれに合わせる必要はありません。
また、「1つの会社に3年以上はいた方が転職の際に有利」や「40歳を過ぎたら転職が難しい」など様々なメディアで転職ノウハウ化された情報が掲載されていますが、こちらも基本的には理想であって、無理に合わせる必要はありません。
あくまで、あなたが「転職しよう」と思った時が転職時期・タイミングです。
保育士求人の多い時期はいつぐらい?
保育士の求人がもっとも多く出る時期は、1月〜3月です。
この時期は来年度の計画を見据えた計画的な求人が多く出るため、転職を考える人にとってはおすすめのタイミングと言えます。
また、10月〜12月も狙い目の一つです。
次年度の保育計画を立てる中で、保育士を確保しておきたいという保育園の意向が固まってくる時期のためです。
年度途中の転職は可能?
年度途中の転職は可能です。
今や保育士はどこの保育園でも不足しているのが現実です。
年度途中であっても、転職先に困ることはないでしょう。
ただし、特に担任などをしている保育士に対し、面接では年度途中で退職する事情を必ず聞かれると思います。
誠実な回答ができるよう、しっかりと準備が必要です。
勤続3年未満での転職って実際どうなの?
勤続3年未満の場合、「若い」ということが最大の武器になります。
若手で長く勤めてもらえる人材は第二新卒として非常に需要があります。
ただし、「すぐに投げ出してしまう人かも?」という疑念も同時に持たれてしまう可能性があるということは自覚しておきましょう。
面接等では退職理由や今後の希望についてしっかりと受け答えできるようにしましょう。
40代以上で転職は可能?
40代以上の保育士にはその人生経験も含めて、即戦力を期待しています。
40代の保育士には様々な人がいます。
例えば下記のような方々です。
・若い時からずっと保育士を続けているベテラン保育士
・若い時に一時保育士として働いていたが、しばらくブランクのある保育士
・子育て等の経験から、独学で保育士資格を取得した未経験保育士
どなたが有利というわけではなく、それぞれの経験を活かし、保育業界では必要とされています。
保育士の最適な辞め時は?いつ転職することを伝えるべき?
現在勤務している保育士の方であれば、勤務中の園に退職の意向を伝えるのは、次年度を踏まえ年内までに報告したいという方も多いのではないでしょうか。
現在勤めている保育園へ義理を果たすという意味においては退職は3月末、退職の意向は遅くとも10月から12月ごろまでの間伝えておくのがベストです。
また、退職の意向を伝えると同時に並行して転職活動を行い、来年度の仕事先を確保しておくのがおすすめです。
ただし、やむ終えない事情がある場合にはこの限りではありません。
最終的には、あなた自身が退職を決めたタイミングが辞めどきと言えます。
保育士の主な転職先は?
保育士の主な転職先は、保育士資格を活かして働くのか、それとも保育とは全く関係のない仕事に転職するのかによって大きく分かれます。
保育士資格を活かした仕事に転職したいのであれば、主な転職先は次の通りです。
・別の保育園(認可保育園、認可外保育園、企業内保育園 等)
・ベビーホテル
・幼稚園
・認定こども園
・ベビーシッター
・保育ママ
また、保育とは全く関係のない仕事に転職するのであれば、主な転職先は次の通りです。
・介護福祉士
・社会福祉士
・看護師
・幼児教室の講師
・その他保育とは関係のない職場
保育士以外への転職は可能?
保育士以外への転職は可能です。
保育士は人と関わる仕事で、非常に高いコミュニケーション能力が求められる仕事です。
保育士として培った経験は、営業や接客など様々な場面で活かすことができます。
しかし、一方でパソコンなどを使った事務処理が苦手な方も多いのが保育士です。
一般企業等への転職の際には最低限のOAスキル(パソコンを使ったデータ入力やビジネス文書作成、資料作成スキルなど)を身につけた方が良いでしょう。
短時間勤務ができる転職先ってある?
時短勤務可能な保育園は増えています。
保育士の処遇改善の一環として、短時間でも保育士として働ける場所の確保が早急に進んでいます。
ただし、正職員であればまだまだフルタイムのことが多く、育児休業明けの数年間のみというところが多いのが実情です。
保育園以外で保育士資格を活かせる職場はある?
保育園以外でも下記のような施設では保育士の資格を活かして活躍できます。
・児童福祉施設
・乳児院
・児童養護施設
・重症心身障害児施設
・盲・ろうあ児施設
・肢体不自由児施設
・母子生活支援施設
・知的障害児通所施設
・学童保育施設
児童福祉施設を中心に最近では学童保育施設でのニーズが高まってきています。
保育士の具体的な転職方法・手順
保育士の転職方法や手順は次の図の通りです。
一般的な転職方法・手順とほとんど変わりません。
STEP1:求人を探す
転職をするためには、まずは自分の条件や希望にマッチする求人を探す必要があります。
求人を探す主な方法は次の3つです。
【1】転職サイトへの登録
転職サイトの利点は時間を問わず、保育士の求人情報を検索できることです。
自分が働きたい保育園を選び、自由に応募することができます。
今すぐ転職するつもりがなくても、いいところがあれば転職をしたいという方にとっては情報のリサーチにもうってつけです。
【2】転職フェアなど転職イベントの活用
実際の保育園の担当者などがブースを出展して保育士を募ります。
応募前に働く人の雰囲気を確認できることもあって、人間関係を重視する人にとっては最適の場になるでしょう。
また、1日で複数の保育園の情報を確認できるので、時間を効率的に使用できます。
【3】転職エージェントの活用
転職エージェントとは、転職を円滑に進めるための伴走者です。
書類の添削から、自分に合った転職先の紹介、面接設定等を全て無料で提供してくれます。
転職に不安がある方や、時間が限られている方などは、効率的に納得のいく転職が可能です。
>>保育士専門の転職エージェントってどんなサポートをしてくれるの?
STEP2:求人先に応募する
求人に目星をつけたら、その求人先に応募します。
転職サイトはそれぞれ求人に応募フォームがついているので、それに記入し、履歴書や職務経歴書のデータを添付して送信すれば完了です。(※履歴書や職務経歴書を郵送させる場合、もしくはエントリーシートのみで良い場合があります)
また転職フェアや転職イベントなどであれば、当日その場で提出することもできます。
転職エージェントを利用した場合は、エントリーフォーマットなどに従い履歴書や職務経歴書を提出します。
求人先の応募などは全て転職エージェントが代行してくれます。
履歴書・職務経歴書の書き方と注意点
履歴書や職務経歴書はパソコンで作成しても、手書きで作成しても問題ありません。
ただし、一部の保育園にはまだまだ手書きであることを重視する保育園もあります。
保育園からの指示に従って、丁寧に提出しましょう。
またパソコンで作成した場合、誤って他の保育園に提出したままの状態で提出してしまうことがあります。
応募先の企業に大変失礼な行為になりますし、注意力のない方だと判断されますので、注意が必要です。
志望動機の書き方とコツ
志望動機のコツは、自分のやりたいことと、保育園の求めているところの共通点を探すことです。
そのためには、まず自分のキャリアを棚卸し(たなおろし)し、何がやりたくて、何ができるのかを見極めましょう。
自己PRの書き方とコツ
自分のPRポイントは、具体例などを合わせて書きましょう。
また、保育士の仕事と直接関係のない自己PRは返って悪印象になります。
自分の得意とするところが、保育にどのように活かされているのかが明確になっていると、採用したい人物として認知されやすいです。
STEP3:採用試験・面接
応募後具体的な採用試験が始まります。
大抵の場合は、次のような手順で試験・面接が行われていきます。
1、応募
2、書類選考
3、面接(2回〜3回)
5、内定
内定前には書面、もしくは口頭にて条件提示があります。
ご自身の希望と照らし合わせ、しっかりと確認が必要です。
面接でよく質問される項目は?
面接でよく質問される項目は下記のような項目です。
・志望動機
・転職理由・復職理由
・保育士になった理由
・長所・短所
・自己PR
・特技
これらの質問にどのような準備をし、答えるかは次の記事に詳しく説明がありますので、確認してみてください。
>>保育士の転職・復職時の面接は何が聞かれる?面接対策ガイド!
>>保育士の転職面接で転職理由を聞かれたらなんと答えるべき?正直に回答していいの?
転職をより有利かつスムーズにすすめるためのポイント
転職を有利かつスムーズにすすめるためには、やはり資格やスキル、研修参加実績などが有効です。
また、より希望条件に合う転職先へのマッチングができる事や、自分で探すよりもスムーズに転職活動が行えるという点、第三者目線からのフィードバックを転職活動に活かせるという点で考えると、保育士専門のキャリアコンサルタントへ相談するだけでも、転職活動を有利に進めることができると言えます。
ポイント1:研修・セミナーの受講
研修やセミナーは、スキルアップはもとより、その意欲が買われます。
保育士として日々スキルの向上に勤めている姿勢は、どの保育園にとっても魅力です。
また、どのような研修やセミナーを受講しているかで、その保育士の求める保育士像がおおよそ把握できます。
研修やセミナーの受講は、時間を作ってでも参加しておくと良いでしょう。
ポイント2:保育に役立つ資格・スキルの取得
保育に役立つ資格などは、即戦力として期待できます。
もちろん資格がなくてもできることはあるでしょう。
しかし、実際に資格という形にしたことで確実にそのスキルがあることを示すことができます。
ポイント3:保育専門のキャリアコンサルタントへの相談
保育士専門のキャリアコンサルタントは、自分のキャリアの棚卸しから書類の書き方、ご自身に合った転職先のご案内など、転職にまつわる様々な提案をしてくれます。
保育士は保育のプロであっても、転職のプロではありません。
困ったことがあったら、どんどん相談して、納得のいく転職をしましょう。
転職に関して迷ったら?
保育士の転職については、今は求人もたくさんあり、多くの保育園で求められていると考えてよいでしょう。
しかし、具体的なステップやまだまだわからないことも多いと思います。
そんな時は、ぜひ転職コンサルタントを利用するなど、外部の第三者に依頼することが最もおすすめです。
客観的に自分を判断し、効率よく転職を進めていけるでしょう。
株式会社明日香でも、転職を希望する保育士に転職コンサルタントがご相談に乗っています。
ぜひ転職にお悩みの方は一度ご相談ください。