保育士として働くならどっちがいい?認可保育園と認可外保育園で働くメリットとは?
2021/06/06
保育士として働こうと思った時に、保育園を選ぶ基準の一つとして「認可保育園かどうか?」があります。
国に認可された認可保育園、もしくは認可外保育園のどちらが良いのか、迷う方もいると思います。
また、最近では東京都の認証保育園のように地方自治体独自の認可も存在します。
なんとなく、「認可保育園や認証保育園とか、国や地方自治体に認可されている方が安心かな」とイメージがあると思いますが、実際働くにあたってどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、認可保育園、認可外保育園、それぞれの違いや働く上でのメリット・デメリットについて詳しく解説いたします。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
認可保育園とは?
認可保育園とは、児童福祉法に基づいて国が定めた設置基準を満たし、都道府県知事に認められた保育園のことです。
その設置基準には、施設の面積・職員数・設備・衛生管理などがあります。
認可保育園の運営は、基本的に国や都道府県の公費と利用者の負担によってまかなわれています。
また、認可保育園には公立と私立がありますが、入園の申し込みは各園ではなく、各自治体で一括で行われ、各自治体がそれぞれ個人の入所する保育園を決定します。
つまり、認可保育園では保育する子どもを選ぶことはなく、各自治体の基準によって割り当てられた子どもを保育するということになります。
預かり対象となるのは、保護者が仕事もしくは病気などの理由で保育に欠ける0歳~小学校就学前の子どもです。
ただし、待機児童問題などもあり、最近では0歳~2歳のみを預かり対象とする小規模な認可保育園も増えてきました。
認可外保育園とは?認可保育園と何が違うの?
「認可外保育園(認可外保育施設)」は、文字通り"認可されていない"保育園です。
児童福祉法に基づいて国が定めた設置基準である、施設の面積・職員数・設備・衛生管理などをクリアしておらず、都道府県知事から認可を受けていない保育園のことです。
待機児童問題の深刻化により、認可保育園に入園できなかった子どもたちの受け皿として現状は欠かせない存在となっています。
ただし、一口に認可外保育園といっても、様々な施設があります。
24時間保育を実施していたり、保育方針が特徴的だったり、習い事ができるような人気園もあり、それぞれの保育園に個性や強みがあり、あえて無認可のままで運営している園もあります
認可外保育園のメリットは、補助金がもらえない代わりに保育園側が「園児を選べる」「保育料の上乗せができる」など自由度が効くという点です。
このことは、保育園を運営する側にとっても、大きなメリットとなります。
いわゆるインターナショナルスクールのようなナーサリー施設も、認可外保育園として運営している場合が多いです。
しかし、このような基準に縛られない個性的で柔軟性のある認可外保育園がある一方、残念ながら単に劣悪な保育環境の園があるのも事実です。
認可外保育園には保育士の設置義務がないため、保育士の資格がなくても保育士として子どもの保育に従事することができます。
もちろん、資格を持っていないから悪いというわけではありませんが、保育のプロとして最低限の知識や証明のないため、重大な事故が発生する割合も多いというデータもあり、問題視されています。
認証保育園とは?
認証保育所は東京都独自の認可制度です。
働く女性が多い都市部では数年前から保育所不足や待機児童問題が深刻な問題となっていました。
しかし、国の基準による認可保育所は、スペースの問題などから設置基準を満たすことが難しく、大都市ではなかなか問題の解決が図られてきませんでした。
それを解消するために平成13年に生まれたのが認証保育園です。
認証保育園は、共働きやひとり親家庭にとっても利便性の高い場所に設置されていたり、基準がある程度緩和されたものとなっています。
結果的に東京では多くの企業の参入を促し、事業者間の競争を促進され、多様化する保育ニーズ応えることができる、新しい方式の保育所、認証保育所制度となっています。
利用者の保育料は8万円を限度としていることから、認可保育園に比べて利用者負担は大きくなる傾向がありますが、比較的高額な費用が負担できる利用者を選べることで、保育士への給与やボーナスなどに反映しやすいというメリットもあります。
認可保育園、認可外保育園、認証保育園、働くならどの保育園がいいの?
「基本的にどの保育園で働くことが良い」ということはありません。
それぞれ、どんな保育園でどんな保育がしたいのかという保育士個人の基準が異なるからです。
それぞれの保育園にはそれぞれの働くメリットやデメリットがあります。
ここからはそれぞれの保育園でどのような待遇などの違いがあるのかをご紹介いたします。
認可保育園の保育士の待遇と、働くメリットとは?
認可保育園は、公立保育園、私立保育園にかかわらず、保育士の配置基準などが厳格に守られています。
そのため、保育士の悩みの一つである「人手不足による多忙」「残業過多」などの悩みが少ない傾向にあります。
次に、給与や待遇についてもその立場や待遇は守られていると言えるでしょう。
例えば、公立保育園で働く保育士は基本的には地方公務員になります。
私立保育園についても、運営の費用の多くが国や地方自治体の公費から負担されています。
財務省のデータでは、保育料の費用分担は、子ども1人あたりの保育費用が全年齢平均で月10万円に対し、平均6万8千円を国や自治体の公費で負担、利用者負担は3万2千円となっています。
つまり、7割近い費用の負担を公費にて賄っている私立保育園においては、保育士の給与や待遇を整えるには十分な収支が見込めると言えるでしょう。
また、園児募集についても認可保育園は各自治体にて一括で行われます。
園児を選べない面もありますが、一方で「集客」しなくても、園児が集まるというのは園の運営コストがかからないということでもあります。
保育士として安定して長く働くという意味では、認可保育園は将来性が見えやすい環境と言えるでしょう。
認可外保育園の保育士の待遇と、働くメリットとは?
認可外保育園で働く保育士の待遇は、その保育園次第です。
認可外保育園の中には、インターナショナルな教育を行うためや、情操教育を重視したりなど、カリキュラムや独自の運営をしたいということから、国の基準に従うことなく開設された園もあります。
このような園で働く場合は、オリジナルのカリキュラムに沿って、独自のアイデンティティを発揮した働き方ができます。
リトミックや英語、絵画やダンスなど、ご自身に強みがある保育士であれば、自らの能力を発揮しやすい環境と言えるでしょう。
こういったオリジナルのプログラムを組む無認可園では、保育料も高額なことが多く、園運営で十分に利益が出るように設計されていることが多いです。
そのため、給与待遇についても、基準や公費に縛られてしまう認可保育園よりも良いケースもあります。
ただ、一方で一般的に認可外保育園といえば、国の基準を満たすことができずに認可外保育園である園の方が多いと言えるのも事実です。
施設の面積や人数などが曖昧になり、保育士の設置基準が満たされないなど、劣悪な環境が揃ってしまった場合、事故も起きる可能性が高いというデータもあります。
事実、内閣府子ども・子育て本部の発表した「平成 28 年教育・保育施設等における事故報告集計の公表及び事故防止対策について」によると、認可外保育施設では認可保育所の約2倍死亡事故件数が多いという結果になっています。
表1:保育施設における死亡事故件数
※内閣府「平成 28 年教育・保育施設等における事故報告集計の公表及び事故防止対策について」より独自に作成
認可保育所の園児数が認可外保育施設の約14倍であることを考慮すると、死亡事故率は認可保育園に比べて約30~45倍という数値になります。
子どもが好きで選んだ保育士という職業ですので、意図的に事故をおこすことは考えにくく、施設内での何かしらの不備などで事故が起きてしまったと考えると、認可外保育園においてはあまり良い環境が準備できないとい現状があります。
認証保育園の保育士の待遇と、働くメリットとは?
認証保育園は東京都独自制度のため、大都市ならではの保育ニーズを受けた次のような保育園運営が行われています。
・送迎が便利な場所にある
・急な残業などにも柔軟な対応
そのため、保育士にとってもこういったニーズの違いが、仕事上での大きな違いになります。
つまり、送迎が便利であるということは、保育士にとっても通勤に便利であるといえますし、急な残業に対応するということは、保護者のお迎えの時間が遅くなり、仕事の段取りが崩れやすいということでもあります。
また、認証保育園は認可保育園に比べて、開所時間そのものが2時間程度長いため、シフト幅が広く、長時間労働になることもあります。
ただし、長時間労働になりやすいとはいえ、やはり東京都という行政の監督の元にある施設のため、運営には一部公費も支給され、保育士の待遇としては問題なく安心して働くことができる環境だと言えます。
今後、規制緩和によって多くの認可外保育園が認可保育園になる可能性がある
保育所不足や待機児童の問題を解消するため、政府は今、規制緩和によって無認可の保育所に補助を増加させる意向があることなどが検討されています。
※出典:平成30年6月15日(金)日経新聞より
今現在、認可外保育園が認可保育園の基準を満たすための改修などの工費が補助金として支給されるなど、具体的な施策が検討されています。
これらの政策が順調に進んだ場合、認可外保育園にとって一番の悩みだった資金面での運営が公費によって補助されるため、保育の質をあげることにもつながると言えるでしょう。
つまり、今後は認可・認可外に限らず、保育士の待遇は同じように上昇していくと考えられます。
自分らしく働ける保育園をしっかり選ぼう!
保育士として、働くという上でもちろん待遇や環境は重要です。
公費補助のある認可保育園は、一般的に待遇の面で良いように感じることがあるかもしれません。
しかし、実際の給与や福利待遇などについては、あまり評判がよくない場所もあったりもします。
さらに、人間関係となると、全く環境や待遇とは関係がありません。
人間関係が良いということは、給与の差よりも重要です。
実際に、保育士が保育士を辞める理由のトップ3にも人間関係が入っているほどです。
自分らしく働ける保育園を選ぶためには、それぞれの違いをしっかり把握した上で、情報に惑わされず自分らしく働ける場所を選ぶことです。
とはいえ、職場の人間関係は入ってみるまでわかりません。
そんな時は、保育園の人間関係などを把握している、明日香などの保育士のためのキャリアコンサルタントに相談することも一つの方法です。
明日香では、認可保育園、認証保育園、認可外保育園にかかわらず、信頼のある保育園の求人情報のみを多くご紹介しています。
どんな保育園が自分にあっているのか、迷ったらぜひ明日香に相談してください。
カテゴリ
保育士キャリア
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保育士として働こうと思った時に、保育園を選ぶ基準の一つとして「認可保育園かどうか?」があります。
国に認可された認可保育園、もしくは認可外保育園のどちらが良いのか、迷う方もいると思います。
また、最近では東京都の認証保育園のように地方自治体独自の認可も存在します。
なんとなく、「認可保育園や認証保育園とか、国や地方自治体に認可されている方が安心かな」とイメージがあると思いますが、実際働くにあたってどのような違いがあるのでしょうか?
ここでは、認可保育園、認可外保育園、それぞれの違いや働く上でのメリット・デメリットについて詳しく解説いたします。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
認可保育園とは?
認可保育園とは、児童福祉法に基づいて国が定めた設置基準を満たし、都道府県知事に認められた保育園のことです。
その設置基準には、施設の面積・職員数・設備・衛生管理などがあります。
認可保育園の運営は、基本的に国や都道府県の公費と利用者の負担によってまかなわれています。
また、認可保育園には公立と私立がありますが、入園の申し込みは各園ではなく、各自治体で一括で行われ、各自治体がそれぞれ個人の入所する保育園を決定します。
つまり、認可保育園では保育する子どもを選ぶことはなく、各自治体の基準によって割り当てられた子どもを保育するということになります。
預かり対象となるのは、保護者が仕事もしくは病気などの理由で保育に欠ける0歳~小学校就学前の子どもです。
ただし、待機児童問題などもあり、最近では0歳~2歳のみを預かり対象とする小規模な認可保育園も増えてきました。
認可外保育園とは?認可保育園と何が違うの?
「認可外保育園(認可外保育施設)」は、文字通り"認可されていない"保育園です。
児童福祉法に基づいて国が定めた設置基準である、施設の面積・職員数・設備・衛生管理などをクリアしておらず、都道府県知事から認可を受けていない保育園のことです。
待機児童問題の深刻化により、認可保育園に入園できなかった子どもたちの受け皿として現状は欠かせない存在となっています。
ただし、一口に認可外保育園といっても、様々な施設があります。
24時間保育を実施していたり、保育方針が特徴的だったり、習い事ができるような人気園もあり、それぞれの保育園に個性や強みがあり、あえて無認可のままで運営している園もあります
認可外保育園のメリットは、補助金がもらえない代わりに保育園側が「園児を選べる」「保育料の上乗せができる」など自由度が効くという点です。
このことは、保育園を運営する側にとっても、大きなメリットとなります。
いわゆるインターナショナルスクールのようなナーサリー施設も、認可外保育園として運営している場合が多いです。
しかし、このような基準に縛られない個性的で柔軟性のある認可外保育園がある一方、残念ながら単に劣悪な保育環境の園があるのも事実です。
認可外保育園には保育士の設置義務がないため、保育士の資格がなくても保育士として子どもの保育に従事することができます。
もちろん、資格を持っていないから悪いというわけではありませんが、保育のプロとして最低限の知識や証明のないため、重大な事故が発生する割合も多いというデータもあり、問題視されています。
認証保育園とは?
認証保育所は東京都独自の認可制度です。
働く女性が多い都市部では数年前から保育所不足や待機児童問題が深刻な問題となっていました。
しかし、国の基準による認可保育所は、スペースの問題などから設置基準を満たすことが難しく、大都市ではなかなか問題の解決が図られてきませんでした。
それを解消するために平成13年に生まれたのが認証保育園です。
認証保育園は、共働きやひとり親家庭にとっても利便性の高い場所に設置されていたり、基準がある程度緩和されたものとなっています。
結果的に東京では多くの企業の参入を促し、事業者間の競争を促進され、多様化する保育ニーズ応えることができる、新しい方式の保育所、認証保育所制度となっています。
利用者の保育料は8万円を限度としていることから、認可保育園に比べて利用者負担は大きくなる傾向がありますが、比較的高額な費用が負担できる利用者を選べることで、保育士への給与やボーナスなどに反映しやすいというメリットもあります。
認可保育園、認可外保育園、認証保育園、働くならどの保育園がいいの?
「基本的にどの保育園で働くことが良い」ということはありません。
それぞれ、どんな保育園でどんな保育がしたいのかという保育士個人の基準が異なるからです。
それぞれの保育園にはそれぞれの働くメリットやデメリットがあります。
ここからはそれぞれの保育園でどのような待遇などの違いがあるのかをご紹介いたします。
認可保育園の保育士の待遇と、働くメリットとは?
認可保育園は、公立保育園、私立保育園にかかわらず、保育士の配置基準などが厳格に守られています。
そのため、保育士の悩みの一つである「人手不足による多忙」「残業過多」などの悩みが少ない傾向にあります。
次に、給与や待遇についてもその立場や待遇は守られていると言えるでしょう。
例えば、公立保育園で働く保育士は基本的には地方公務員になります。
私立保育園についても、運営の費用の多くが国や地方自治体の公費から負担されています。
財務省のデータでは、保育料の費用分担は、子ども1人あたりの保育費用が全年齢平均で月10万円に対し、平均6万8千円を国や自治体の公費で負担、利用者負担は3万2千円となっています。
つまり、7割近い費用の負担を公費にて賄っている私立保育園においては、保育士の給与や待遇を整えるには十分な収支が見込めると言えるでしょう。
また、園児募集についても認可保育園は各自治体にて一括で行われます。
園児を選べない面もありますが、一方で「集客」しなくても、園児が集まるというのは園の運営コストがかからないということでもあります。
保育士として安定して長く働くという意味では、認可保育園は将来性が見えやすい環境と言えるでしょう。
認可外保育園の保育士の待遇と、働くメリットとは?
認可外保育園で働く保育士の待遇は、その保育園次第です。
認可外保育園の中には、インターナショナルな教育を行うためや、情操教育を重視したりなど、カリキュラムや独自の運営をしたいということから、国の基準に従うことなく開設された園もあります。
このような園で働く場合は、オリジナルのカリキュラムに沿って、独自のアイデンティティを発揮した働き方ができます。
リトミックや英語、絵画やダンスなど、ご自身に強みがある保育士であれば、自らの能力を発揮しやすい環境と言えるでしょう。
こういったオリジナルのプログラムを組む無認可園では、保育料も高額なことが多く、園運営で十分に利益が出るように設計されていることが多いです。
そのため、給与待遇についても、基準や公費に縛られてしまう認可保育園よりも良いケースもあります。
ただ、一方で一般的に認可外保育園といえば、国の基準を満たすことができずに認可外保育園である園の方が多いと言えるのも事実です。
施設の面積や人数などが曖昧になり、保育士の設置基準が満たされないなど、劣悪な環境が揃ってしまった場合、事故も起きる可能性が高いというデータもあります。
事実、内閣府子ども・子育て本部の発表した「平成 28 年教育・保育施設等における事故報告集計の公表及び事故防止対策について」によると、認可外保育施設では認可保育所の約2倍死亡事故件数が多いという結果になっています。
表1:保育施設における死亡事故件数
※内閣府「平成 28 年教育・保育施設等における事故報告集計の公表及び事故防止対策について」より独自に作成
認可保育所の園児数が認可外保育施設の約14倍であることを考慮すると、死亡事故率は認可保育園に比べて約30~45倍という数値になります。
子どもが好きで選んだ保育士という職業ですので、意図的に事故をおこすことは考えにくく、施設内での何かしらの不備などで事故が起きてしまったと考えると、認可外保育園においてはあまり良い環境が準備できないとい現状があります。
認証保育園の保育士の待遇と、働くメリットとは?
認証保育園は東京都独自制度のため、大都市ならではの保育ニーズを受けた次のような保育園運営が行われています。
・送迎が便利な場所にある
・急な残業などにも柔軟な対応
そのため、保育士にとってもこういったニーズの違いが、仕事上での大きな違いになります。
つまり、送迎が便利であるということは、保育士にとっても通勤に便利であるといえますし、急な残業に対応するということは、保護者のお迎えの時間が遅くなり、仕事の段取りが崩れやすいということでもあります。
また、認証保育園は認可保育園に比べて、開所時間そのものが2時間程度長いため、シフト幅が広く、長時間労働になることもあります。
ただし、長時間労働になりやすいとはいえ、やはり東京都という行政の監督の元にある施設のため、運営には一部公費も支給され、保育士の待遇としては問題なく安心して働くことができる環境だと言えます。
今後、規制緩和によって多くの認可外保育園が認可保育園になる可能性がある
保育所不足や待機児童の問題を解消するため、政府は今、規制緩和によって無認可の保育所に補助を増加させる意向があることなどが検討されています。
※出典:平成30年6月15日(金)日経新聞より
今現在、認可外保育園が認可保育園の基準を満たすための改修などの工費が補助金として支給されるなど、具体的な施策が検討されています。
これらの政策が順調に進んだ場合、認可外保育園にとって一番の悩みだった資金面での運営が公費によって補助されるため、保育の質をあげることにもつながると言えるでしょう。
つまり、今後は認可・認可外に限らず、保育士の待遇は同じように上昇していくと考えられます。
自分らしく働ける保育園をしっかり選ぼう!
保育士として、働くという上でもちろん待遇や環境は重要です。
公費補助のある認可保育園は、一般的に待遇の面で良いように感じることがあるかもしれません。
しかし、実際の給与や福利待遇などについては、あまり評判がよくない場所もあったりもします。
さらに、人間関係となると、全く環境や待遇とは関係がありません。
人間関係が良いということは、給与の差よりも重要です。
実際に、保育士が保育士を辞める理由のトップ3にも人間関係が入っているほどです。
自分らしく働ける保育園を選ぶためには、それぞれの違いをしっかり把握した上で、情報に惑わされず自分らしく働ける場所を選ぶことです。
とはいえ、職場の人間関係は入ってみるまでわかりません。
そんな時は、保育園の人間関係などを把握している、明日香などの保育士のためのキャリアコンサルタントに相談することも一つの方法です。
明日香では、認可保育園、認証保育園、認可外保育園にかかわらず、信頼のある保育園の求人情報のみを多くご紹介しています。
どんな保育園が自分にあっているのか、迷ったらぜひ明日香に相談してください。