風邪や胃腸炎に要注意!保育士のための体調管理方法
2017/10/05
年間を通して、免疫力の低い子どもは風邪や胃腸炎などの感染症の危険にさらされています。流行しやすい時期は感染のリスクが高く、集団で生活をしている保育園では十分な対策が必要です。また、子どもを預かる保育士も自分自身の体調管理に気を付けなければなりません。
今回は、風邪や胃腸炎を含む感染症の知識と保育士のための体調管理法についてご紹介します。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
感染症の症状と対処法
感染症とは、ウイルスや細菌などが体内に侵入し増殖することで、さまざまな症状を引き起こす病気です。原因により感染経路や症状、治療方法が異なります。
代表的な感染症の症状と対処法は以下の通りです。
風邪症候群
呼吸器系のウイルス感染が主な原因です。コロナウイルスやアデノウイルス、インフルエンザウイルスなどの感染により、発熱や咳、くしゃみなどの症状が起こります。対症療法(症状を除去・緩和する治療法)と安静、栄養補給で対処するのが良いでしょう。
ウイルス性嘔吐下痢症(急性胃腸炎)
ロタウイルスやノロウイルスなどに感染することによって、下痢や嘔吐を起こします。治療法には、一般的に対症療法が用いられます。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスが原因で、主に咳やくしゃみなどで発生する飛沫で感染します。突然の発熱から、頭痛や筋肉痛、鼻水などの症状が続き、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こす場合もあります。インフルエンザの治療薬としては、抗インフルエンザウイルス薬があります。
細気管支炎
RSウイルスの他、アデノウイルス、パラインフルエンザウイルスなどが原因です。咳がひどく、ゼイゼイと苦しそうな息づかいになります。症状によっては、病院で酸素吸入を行う場合もありますが、一般的には対症療法となります。
感染経路と予防対策
ウイルスや細菌の主な感染経路には、「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」「経口感染」の4つがあります。風邪や胃腸炎を効果的に予防するためには、これらの感染経路と予防対策を正しく理解しておくことが重要です。
空気感染(飛沫核感染)
病原体を含む飛沫が空気中を浮遊し、この飛沫を吸い込むことで感染します。感染者の近くにいなくても、感染してしまう場合も少なくありません。集団感染を防ぐためのポイントは、こまめな空気の入れ替えと感染者の早期発見の2つです。
飛沫感染
咳やくしゃみなどで飛散し、粘膜に付着することで感染します。飛沫を直接浴びる、または吸い込むことがなければ、感染を防ぐことができます。マスクをしたり、うがいや手洗いをしたりすることが、効果的な予防対策です。
接触感染
病原体が付いた手で口や鼻、眼を触ることにより感染します。対策は石鹸を使った手洗いの励行です。ドアノブや遊具、棚、テーブルなどの掃除・消毒も忘れずに行いましょう。
経口感染
病原体を含んだ飲食物を摂取することで感染します。対策としては、衛生的な食材の扱いや、適切な温度管理、食材によっては加熱を十分に行うことが挙げられます。
予防接種と免疫力を高める生活習慣
保育士が感染症にかかってしまうと、保育園の子どもたちにも感染症をうつしてしまう可能性があります。以下の方法で感染症を予防しましょう。
予防接種
風しんや水痘(水ぼうそう)、おたふくかぜの場合、感染もしくは予防接種によって、大部分の方が終生免疫(1度感染すると2度と感染しない)を獲得します。ただし、インフルエンザのように毎年予防接種を受けなければならない感染症もあります。感染が心配な場合には、検査や予防接種を受けておくようにしましょう。
免疫力を高める生活習慣
体調不良の原因の1つに、免疫力の低下があります。十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を心掛け、自分の体調管理に努めましょう。
おわりに
今回は、風邪や胃腸炎を含む感染症の症状と予防法、そして保育士のための体調管理法についてご紹介しました。感染症の感染経路を知り、適切な対策をすることで感染リスクを下げることができます。感染症にかかりやすい方は予防接種を受けたり、生活習慣を見直したりすることをおすすめします。
カテゴリ
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年間を通して、免疫力の低い子どもは風邪や胃腸炎などの感染症の危険にさらされています。流行しやすい時期は感染のリスクが高く、集団で生活をしている保育園では十分な対策が必要です。また、子どもを預かる保育士も自分自身の体調管理に気を付けなければなりません。
今回は、風邪や胃腸炎を含む感染症の知識と保育士のための体調管理法についてご紹介します。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
感染症の症状と対処法
感染症とは、ウイルスや細菌などが体内に侵入し増殖することで、さまざまな症状を引き起こす病気です。原因により感染経路や症状、治療方法が異なります。
代表的な感染症の症状と対処法は以下の通りです。
風邪症候群
呼吸器系のウイルス感染が主な原因です。コロナウイルスやアデノウイルス、インフルエンザウイルスなどの感染により、発熱や咳、くしゃみなどの症状が起こります。対症療法(症状を除去・緩和する治療法)と安静、栄養補給で対処するのが良いでしょう。
ウイルス性嘔吐下痢症(急性胃腸炎)
ロタウイルスやノロウイルスなどに感染することによって、下痢や嘔吐を起こします。治療法には、一般的に対症療法が用いられます。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスが原因で、主に咳やくしゃみなどで発生する飛沫で感染します。突然の発熱から、頭痛や筋肉痛、鼻水などの症状が続き、肺炎や脳炎などの合併症を引き起こす場合もあります。インフルエンザの治療薬としては、抗インフルエンザウイルス薬があります。
細気管支炎
RSウイルスの他、アデノウイルス、パラインフルエンザウイルスなどが原因です。咳がひどく、ゼイゼイと苦しそうな息づかいになります。症状によっては、病院で酸素吸入を行う場合もありますが、一般的には対症療法となります。
感染経路と予防対策
ウイルスや細菌の主な感染経路には、「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」「経口感染」の4つがあります。風邪や胃腸炎を効果的に予防するためには、これらの感染経路と予防対策を正しく理解しておくことが重要です。
空気感染(飛沫核感染)
病原体を含む飛沫が空気中を浮遊し、この飛沫を吸い込むことで感染します。感染者の近くにいなくても、感染してしまう場合も少なくありません。集団感染を防ぐためのポイントは、こまめな空気の入れ替えと感染者の早期発見の2つです。
飛沫感染
咳やくしゃみなどで飛散し、粘膜に付着することで感染します。飛沫を直接浴びる、または吸い込むことがなければ、感染を防ぐことができます。マスクをしたり、うがいや手洗いをしたりすることが、効果的な予防対策です。
接触感染
病原体が付いた手で口や鼻、眼を触ることにより感染します。対策は石鹸を使った手洗いの励行です。ドアノブや遊具、棚、テーブルなどの掃除・消毒も忘れずに行いましょう。
経口感染
病原体を含んだ飲食物を摂取することで感染します。対策としては、衛生的な食材の扱いや、適切な温度管理、食材によっては加熱を十分に行うことが挙げられます。
予防接種と免疫力を高める生活習慣
保育士が感染症にかかってしまうと、保育園の子どもたちにも感染症をうつしてしまう可能性があります。以下の方法で感染症を予防しましょう。
予防接種
風しんや水痘(水ぼうそう)、おたふくかぜの場合、感染もしくは予防接種によって、大部分の方が終生免疫(1度感染すると2度と感染しない)を獲得します。ただし、インフルエンザのように毎年予防接種を受けなければならない感染症もあります。感染が心配な場合には、検査や予防接種を受けておくようにしましょう。
免疫力を高める生活習慣
体調不良の原因の1つに、免疫力の低下があります。十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動を心掛け、自分の体調管理に努めましょう。
おわりに
今回は、風邪や胃腸炎を含む感染症の症状と予防法、そして保育士のための体調管理法についてご紹介しました。感染症の感染経路を知り、適切な対策をすることで感染リスクを下げることができます。感染症にかかりやすい方は予防接種を受けたり、生活習慣を見直したりすることをおすすめします。