保育園で行う「クッキング保育」とは?ねらい・指導案の作り方や当日の注意点
2017/10/05
クッキング保育とは、子どもたちが協力して自分たちで料理を作ることを指します。調理を通して食に関心を持つ貴重な機会を、園児たちにもぜひ与えたいところです。今回は、クッキング保育のねらいや指導案の作り方、当日の注意点についてお伝えします。
クッキング保育とは
クッキング保育とは、子どもたちが自分で調理をして食べるところまでを体験する食育のことです。「おにぎり」や「巻き寿司」といったシンプルなものから、少しレベルアップした「カレー」まで、子どもたちが協力しながらさまざまなメニューを作ります。
クッキング保育のねらい
クッキング保育では、食育という観点から多くの学びの機会を得られます。普段の食事とはまた違った観点から食事と向き合えることが、クッキング保育のメリットです。
普段の食事では子どもが調理のプロセスに携わる機会はなかなかありませんが、クッキング保育では子どもが自ら調理をするため、調理器具の使用方法や、清潔な洗浄のしかたなどを学ぶことができます。調理される前の食材にふれることで、食への関心を持つきっかけになります。
普段では知り得ない「調理」や「片付け」の過程を学ぶことは、保育におけるねらいの1つと言えるでしょう。
「クッキング保育」指導案の作り方は?
クッキング保育の指導案を作る際には、調理のレベルを年齢に合わせて作成しましょう。
調理器具の中には、使い方が少し難しいものもあります。作業が難しすぎて、ほとんどの作業を保育者が手伝うことになってしまわないよう気をつけましょう。
子どもにとって無理なく、楽しく調理できるようなレベルを想定し、指導案を作成してください。
また、調理の工程は分かりやすくまとめておきましょう。みんなで一斉に調理をするため、当日手際よく進められるようになるべく細かく設定すると安心できます。
「食材を洗う」「食材を切る」「食材を炒める」など、細かく段階に分けることが大切です。
クッキング保育当日の注意点
クッキング保育当日には、どのようなことに注意すればいいでしょうか?ここでは、楽しいクッキング保育にするための注意点をご紹介します。
衛生面には最大限の配慮をしよう
クッキング保育においてもっとも配慮しなければならないことの1つに、衛生面の問題があります。
調理に携わる子どもたちには、クッキング保育を始める前に必ずせっけんで手を洗うことや、エプロンや三角巾を身につけることなど、衛生面での指導を徹底しましょう。食中毒などの危険がないよう、季節や使用する食材にも十分にご注意ください。
危険な調理器具の取り扱いは慎重に
クッキング保育では、包丁やピーラーなど、使い方によっては子どもたちのケガにつながる調理器具を使用することがあります。まだ調理に慣れていない子どもたちがケガをしないよう、保育士が十分に監督できる環境を整えましょう。
アレルギー対策を徹底しよう
子どもたちの中には、食物アレルギーを持つ子どもがいる場合もあります。
アレルギーの症状が出やすい子どもの場合は、アレルゲン食材を加熱調理する際の湯気などでも症状が出る場合があります。使用する食材には十分に注意しましょう。
おわりに
今回は、保育園で行われる「クッキング保育」についてお伝えしました。
クッキング保育は、食育という観点から子どもたちにさまざまな学びの機会をもたらしてくれます。指導案を作る際には、子どもたちの年齡やできることに配慮して、それぞれに適切なものを設定しましょう。
楽しい食育の機会であるクッキング保育ですが、さまざまな危険も予想されます。なるべく当日にトラブルが発生しないように、あらゆる事態を想定して事前に対策を行い、子どもたちが楽しくクッキング保育をできるよう努めてくださいね。
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クッキング保育とは、子どもたちが協力して自分たちで料理を作ることを指します。調理を通して食に関心を持つ貴重な機会を、園児たちにもぜひ与えたいところです。今回は、クッキング保育のねらいや指導案の作り方、当日の注意点についてお伝えします。
クッキング保育とは
クッキング保育とは、子どもたちが自分で調理をして食べるところまでを体験する食育のことです。「おにぎり」や「巻き寿司」といったシンプルなものから、少しレベルアップした「カレー」まで、子どもたちが協力しながらさまざまなメニューを作ります。
クッキング保育のねらい
クッキング保育では、食育という観点から多くの学びの機会を得られます。普段の食事とはまた違った観点から食事と向き合えることが、クッキング保育のメリットです。
普段の食事では子どもが調理のプロセスに携わる機会はなかなかありませんが、クッキング保育では子どもが自ら調理をするため、調理器具の使用方法や、清潔な洗浄のしかたなどを学ぶことができます。調理される前の食材にふれることで、食への関心を持つきっかけになります。
普段では知り得ない「調理」や「片付け」の過程を学ぶことは、保育におけるねらいの1つと言えるでしょう。
「クッキング保育」指導案の作り方は?
クッキング保育の指導案を作る際には、調理のレベルを年齢に合わせて作成しましょう。
調理器具の中には、使い方が少し難しいものもあります。作業が難しすぎて、ほとんどの作業を保育者が手伝うことになってしまわないよう気をつけましょう。
子どもにとって無理なく、楽しく調理できるようなレベルを想定し、指導案を作成してください。
また、調理の工程は分かりやすくまとめておきましょう。みんなで一斉に調理をするため、当日手際よく進められるようになるべく細かく設定すると安心できます。
「食材を洗う」「食材を切る」「食材を炒める」など、細かく段階に分けることが大切です。
クッキング保育当日の注意点
クッキング保育当日には、どのようなことに注意すればいいでしょうか?ここでは、楽しいクッキング保育にするための注意点をご紹介します。
衛生面には最大限の配慮をしよう
クッキング保育においてもっとも配慮しなければならないことの1つに、衛生面の問題があります。
調理に携わる子どもたちには、クッキング保育を始める前に必ずせっけんで手を洗うことや、エプロンや三角巾を身につけることなど、衛生面での指導を徹底しましょう。食中毒などの危険がないよう、季節や使用する食材にも十分にご注意ください。
危険な調理器具の取り扱いは慎重に
クッキング保育では、包丁やピーラーなど、使い方によっては子どもたちのケガにつながる調理器具を使用することがあります。まだ調理に慣れていない子どもたちがケガをしないよう、保育士が十分に監督できる環境を整えましょう。
アレルギー対策を徹底しよう
子どもたちの中には、食物アレルギーを持つ子どもがいる場合もあります。
アレルギーの症状が出やすい子どもの場合は、アレルゲン食材を加熱調理する際の湯気などでも症状が出る場合があります。使用する食材には十分に注意しましょう。
おわりに
今回は、保育園で行われる「クッキング保育」についてお伝えしました。
クッキング保育は、食育という観点から子どもたちにさまざまな学びの機会をもたらしてくれます。指導案を作る際には、子どもたちの年齡やできることに配慮して、それぞれに適切なものを設定しましょう。
楽しい食育の機会であるクッキング保育ですが、さまざまな危険も予想されます。なるべく当日にトラブルが発生しないように、あらゆる事態を想定して事前に対策を行い、子どもたちが楽しくクッキング保育をできるよう努めてくださいね。