保育園の保護者会・懇談会の内容や進め方のポイント
2017/10/05
保育園の保護者会や懇談会は、子どもたちの園や家庭での様子を保育士と保護者が共有し、互いの信頼関係を強めるために必要な行事です。保育について保護者と相互理解を深めることで、子どもはより伸び伸びとした園生活を送ることができます。
保護者会や懇談会では、保育士が具体的に話し合うテーマを準備し、上手に進行していくことが求められます。今回は、保護者会・懇談会の内容や進め方のポイントについてご紹介します。
保護者会・懇談会を行う目的と内容
保育園の保護者会や懇談会は、園によって実施の有無は異なりますが、多くの保育園で行われています。実施時期も園ごとに異なりますが、入園・進級して落ち着いた5月あたりと、1年が終わる12月あたりに行われる保育園が多いようです。
保護者会や懇談会を行う主な目的と内容は、以下の4つです。
保育園および家庭での子どもの生活状況を把握し合う
保護者会や懇談会ではまず、保育士から保護者の皆さんへ子どもたちの保育園での生活の様子を伝えます。
日々の送迎時にも保護者に対して、保育園にいる間の子どもの様子は伝えているかと思いますが、その短い時間で子どもたちの様子をすべて伝えることはできません。そこで、子どもが保護者と離れている間にどのような成長を遂げているか、今どのような課題を抱えているかなどを保育士ができるだけ具体的に報告し、今後の保育についての方針を保護者に伝えるのです。
また、同様に保護者からも家庭での子どもの様子を保育士に伝えてもらいます。
保育園と家庭では環境が異なるため、子どもの様子もそれぞれで異なることが多く、家庭での様子が園の今後の保育の参考になることがあります。
このように、各環境での子どもの生活状況を報告し合うことで、保育園と家庭が連携して子どもにとってより良い保育環境を作ることができるのです。
保育園の方針や行事などに関する連絡事項を伝える
保育園の保育方針や行事、持ち物などに関する連絡事項は、園から通常配布する手紙などでも伝えられます。ただ、保護者は多忙な方が多く、手紙や日々の送迎時に口頭では伝えきれないこともあるため、念のため保護者会などでも重要な連絡事項を伝えるのです。
保護者会なら保護者は不明点を尋ねやすく、保育士も説明しやすいでしょう。
育児に関する悩みや発見を共有する
小規模保育園でない限り、保護者会や懇談会は学年ごとに分けられたクラス単位で行うのが一般的です。同学年の子どもで共通する育児の悩みや発見を、保護者同士で共有し合える絶好の機会であり、特に新米パパ・ママにとっては実りある時間になるでしょう。
保育士も、保護者が抱える悩みに対してアドバイスをしたり、考え方を知ることで今後の保育の参考にしたりできます。
育児は、100組の親子がいれば100通りのやり方があります。より多くの意見や考え方を知ることで、保護者にとってもベストな育児方法を見つける良いきっかけになるでしょう。
保育士と保護者の間の信頼関係を強める
保育士は、子どもを預かっている間は「親」代わりとして責任を持って面倒を見る立場です。保護者にとって大切な存在である子どもを預かることは、双方の間に強い信頼関係がなければ成り立ちません。
保護者の皆さんは日々、自分の子どもが保育園で大切に扱われているかを気にかけています。保護者会や懇談会は、保育士が子どもについての話を丁寧にすることで保護者の心配を取り除き、信頼を得られる機会なのです。
さらに、保護者同士の絆を深めて、役員関連の仕事や行事をスムーズに進める役割も果たします。
保護者会・懇談会の進め方
保護者会や懇談会は、決められた時間内で多くのテーマについて話す必要があるため、実は忙しいものです。また、保護者1人1人がその場で話をしていくと、あっという間に時が過ぎて終了時間を迎えてしまいます。
進行に慣れていない保育士の方は特に、どのように会を進めるかをあらかじめ計画し、話すべき内容箇条書きしておくなどして、しっかり準備しておきましょう。
子どもの様子は、日常的にメモをとって1人1人の様子を記録しておくと、保護者会当日に具体的な報告ができます。その上で、自身の保育に対する信念を伝えながら、保護者の気持ちに寄り添って丁寧に話せると良いでしょう。
また、PTA役員の保護者からのお知らせ、保育園からの連絡事項など、話す順番を考慮し、時間配分を考えて進行していきます。そして、会の始まりか締めくくりで、保育園への日ごろの理解と協力に関する感謝の言葉を保護者の皆さんに伝えられれば、完璧です!
おわりに
保育士にとって保護者会や懇談会は緊張するイベントの1つですが、保護者との信頼関係を強めるチャンスでもあります。子どもたちが園で快適に過ごし、健やかに育つためにも、保護者会や懇談会はとても重要です。子どもたちと多くの時間を共にし、愛情を注いでいるという自信を持って、保護者の皆さんと有意義な話し合いの場を持ちましょう。
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保育園の保護者会や懇談会は、子どもたちの園や家庭での様子を保育士と保護者が共有し、互いの信頼関係を強めるために必要な行事です。保育について保護者と相互理解を深めることで、子どもはより伸び伸びとした園生活を送ることができます。
保護者会や懇談会では、保育士が具体的に話し合うテーマを準備し、上手に進行していくことが求められます。今回は、保護者会・懇談会の内容や進め方のポイントについてご紹介します。
保護者会・懇談会を行う目的と内容
保育園の保護者会や懇談会は、園によって実施の有無は異なりますが、多くの保育園で行われています。実施時期も園ごとに異なりますが、入園・進級して落ち着いた5月あたりと、1年が終わる12月あたりに行われる保育園が多いようです。
保護者会や懇談会を行う主な目的と内容は、以下の4つです。
保育園および家庭での子どもの生活状況を把握し合う
保護者会や懇談会ではまず、保育士から保護者の皆さんへ子どもたちの保育園での生活の様子を伝えます。
日々の送迎時にも保護者に対して、保育園にいる間の子どもの様子は伝えているかと思いますが、その短い時間で子どもたちの様子をすべて伝えることはできません。そこで、子どもが保護者と離れている間にどのような成長を遂げているか、今どのような課題を抱えているかなどを保育士ができるだけ具体的に報告し、今後の保育についての方針を保護者に伝えるのです。
また、同様に保護者からも家庭での子どもの様子を保育士に伝えてもらいます。
保育園と家庭では環境が異なるため、子どもの様子もそれぞれで異なることが多く、家庭での様子が園の今後の保育の参考になることがあります。
このように、各環境での子どもの生活状況を報告し合うことで、保育園と家庭が連携して子どもにとってより良い保育環境を作ることができるのです。
保育園の方針や行事などに関する連絡事項を伝える
保育園の保育方針や行事、持ち物などに関する連絡事項は、園から通常配布する手紙などでも伝えられます。ただ、保護者は多忙な方が多く、手紙や日々の送迎時に口頭では伝えきれないこともあるため、念のため保護者会などでも重要な連絡事項を伝えるのです。
保護者会なら保護者は不明点を尋ねやすく、保育士も説明しやすいでしょう。
育児に関する悩みや発見を共有する
小規模保育園でない限り、保護者会や懇談会は学年ごとに分けられたクラス単位で行うのが一般的です。同学年の子どもで共通する育児の悩みや発見を、保護者同士で共有し合える絶好の機会であり、特に新米パパ・ママにとっては実りある時間になるでしょう。
保育士も、保護者が抱える悩みに対してアドバイスをしたり、考え方を知ることで今後の保育の参考にしたりできます。
育児は、100組の親子がいれば100通りのやり方があります。より多くの意見や考え方を知ることで、保護者にとってもベストな育児方法を見つける良いきっかけになるでしょう。
保育士と保護者の間の信頼関係を強める
保育士は、子どもを預かっている間は「親」代わりとして責任を持って面倒を見る立場です。保護者にとって大切な存在である子どもを預かることは、双方の間に強い信頼関係がなければ成り立ちません。
保護者の皆さんは日々、自分の子どもが保育園で大切に扱われているかを気にかけています。保護者会や懇談会は、保育士が子どもについての話を丁寧にすることで保護者の心配を取り除き、信頼を得られる機会なのです。
さらに、保護者同士の絆を深めて、役員関連の仕事や行事をスムーズに進める役割も果たします。
保護者会・懇談会の進め方
保護者会や懇談会は、決められた時間内で多くのテーマについて話す必要があるため、実は忙しいものです。また、保護者1人1人がその場で話をしていくと、あっという間に時が過ぎて終了時間を迎えてしまいます。
進行に慣れていない保育士の方は特に、どのように会を進めるかをあらかじめ計画し、話すべき内容箇条書きしておくなどして、しっかり準備しておきましょう。
子どもの様子は、日常的にメモをとって1人1人の様子を記録しておくと、保護者会当日に具体的な報告ができます。その上で、自身の保育に対する信念を伝えながら、保護者の気持ちに寄り添って丁寧に話せると良いでしょう。
また、PTA役員の保護者からのお知らせ、保育園からの連絡事項など、話す順番を考慮し、時間配分を考えて進行していきます。そして、会の始まりか締めくくりで、保育園への日ごろの理解と協力に関する感謝の言葉を保護者の皆さんに伝えられれば、完璧です!
おわりに
保育士にとって保護者会や懇談会は緊張するイベントの1つですが、保護者との信頼関係を強めるチャンスでもあります。子どもたちが園で快適に過ごし、健やかに育つためにも、保護者会や懇談会はとても重要です。子どもたちと多くの時間を共にし、愛情を注いでいるという自信を持って、保護者の皆さんと有意義な話し合いの場を持ちましょう。