身近な物で簡単に! 手作りおもちゃの世界 11月号
★今月はおもちゃを選ぶときに大切な三大要素についてお伝えします。
おもちゃ屋さんには様々なおもちゃがたくさん並べられていて、毎年あふれるほどのおもちゃも販売されていています。しかし発売されてもすぐに消えていってしまうおもちゃもたくさんあるのが現状です。
日本グッド・トイ委員会では毎年「グッド・トイ」を選定していますので、おもちゃ選びの目安にしてみてください。
産婦人科で初めてママになる方から「どんなおもちゃを選べばよいのでしょうか?」と質問されることが多々あります。そんなときにいつもお伝えしているのは、子どもを引き付けるおもちゃの三大要素です。
「アクションaction」・「チェンジchange」・「サウンドsound」
子どもが自らの手を動かすことによって、変化が起こり、その時に音がするということです。
販売されているおもちゃを選ぶときはもちろんですが、手作りするときもこの三点を頭においておかれるとよいと思います。
びっくり箱
【材料】・紙コップ ・傘袋等のビニール袋
・ストロー ・油性マジック ・セロテープ
① 傘袋に絵を描く
② ストローを半分に切る(曲がる方を使用)
③ ①の袋の口にストローを入れ、両側から寄せセロテープでしっかり貼る
(空気がもれない、袋とストローがはなれないように注意する)
④ 紙コップののりしろの横にカッターナイフで切込みを入れる
⑤ ④の中からストローをコップの外に出す
ストローからフーと空気を吹き込むとコップの中から「わしゃわしゃ」と赤ちゃんが大好きなビニールのこすれる音がしてきて、絵が飛び出してきます。
このおもちゃは三大要素を満たしているだけでなく、材料が簡単に揃えられる便利さがあります。さらに以前お話しした「一を知ったら十に膨らます」を実践できるおもちゃでもあります。
・袋のサイズや形を変える
・袋の数を増やす
・袋にスズランテープ等で装飾する
・袋の代わりにビニール手袋をつける
・絵の代わりに名前を書いて自己紹介グッズにする
・袋の一枚の上部に小さな穴をあけておき短い袋を上から重ねる(重ねた方が飛んでいく)
・横に伸びる絵(新幹線等)
・下に伸びる絵(サツマイモが地面の中にできる)
・クイズにする(コップにヒントの絵を描く、答えが伸びて出てくる)
・吹き方を変える(思いっきり強く吹く、そーっと長くゆっくり吹く)
みなさんのまわりのおもちゃたちも、『三大要素あるかなぁ』と一度気にしながら遊んでみてくださいね。
山岡千秋先生 プロフィール紹介
芸術教育研究所 夏の講座講師。おもちゃインストラクター養成講座講師。
恵愛病院 よちよちクラス講師。
東京おもちゃ美術館 トイ工房・サイエンストイクラブ、子育て支援センターグラン・マ、けやの森学園 未就園児「あそびにおいで」等に在籍。
その他、幼児番組の造形指導等、幅広く活躍。
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