保育のコラム

お泊り保育のねらいとおすすめの出し物(保育園編)

2017/10/05

お泊り保育

 

年間行事の中に、お泊り保育というイベントを予定している保育園もあります。保護者と離れて一晩過ごすことは、小さな子どもにとってはわくわくする気持ちと心細さで、複雑な思いとなることでしょう。

 

良い経験になると分かってはいても、心配される保護者も多いもの。保護者の方々に安心してもらうためには、お泊り保育を実施する目的や当日のスケジュールについて事前にしっかりと説明をし、理解していただく必要があります。

今回は、お泊り保育のねらいとおすすめの出し物についてご紹介します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

お泊り保育のねらい

 

 

 

自信と自立心をつける

 

お泊り保育とは、園児が保護者から離れて、保育園や別の施設で宿泊する行事です。保育士や園の友達が一緒ですが、いつもと異なる環境に置かれることになります。日中は元気いっぱいな子も、夜が近づくとそわそわと落ち着かなくなり、寂しそうにするのではないでしょうか。

お泊り保育を行う主なねらいには次の3つがあります。

 

 

 

【1】保護者から離れて生活することで自信と自立心をつける

 

 

 

保護者から離れることによって、できることは自分でする自立心とやればできるという自信を育てます。

 

【2】集団生活のルールを守る大切さを学ぶ

 

先生や友達との集団生活の中で、我慢することや思いやること、がんばることなど協調性やルールを守る大切さを身につけます。

 

【3】保育園生活の思い出づくり

 

日中さまざまなところで遊ぶ、夜の時間を友達と過ごすなど、日常の保育園生活にはない経験をすることで、楽しい思い出をつくります。

 

 

お泊り保育の内容・スケジュール

 

 

 

保育園から離れた場所にある施設で行うお泊り保育の、内容・スケジュールの例をご紹介します。

 

 

まずそれぞれのグループに分かれた後、天気の良い場合は野外の探索などを行い、時間がきたら夕食の準備を始めます。夕食後にキャンプファイヤーや肝試し、花火を楽しんでから就寝です。悪天候の場合は、室内でいろいろなゲームを楽しみます。

 

 

就寝の布団を敷く、パジャマに着替えるなどは、園児自身が行います。

 

翌日は、友達と協力して布団を綺麗に畳みます。朝食の後、お泊り保育修了書をもらって帰宅です。

 

 

お泊り保育でおすすめの出し物

 

 

 

おすすめの出し物

 

天候に恵まれず、野外でのイベントができない場合、子どもたちを退屈させない、がっかりさせないといった配慮が必要です。

ここでは、室内でできるおすすめの出し物を3 つご紹介します。

 

【1】「じゃんけん列車」

 

音楽にあわせて自由に室内を歩きます。音が止まったら、近くの友達とじゃんけんをし、負けた子が後ろについて列を作ります。最後に先頭になっている子が勝ちです。

 

【2】「大きくなれるかな」

 

大人数で遊ぶのに適しています。卵をイメージした体育座りで室内を移動します。合図があったら近くの友達とじゃんけんです。勝った子だけが、ひよこになることができます。負けた子は卵のままです。ひよこが勝つとニワトリになり、ニワトリの段階でじゃんけんに勝つと上がりとなります。

 

【3】「お絵描き神経衰弱」

 

トランプゲームの神経衰弱を、手作りカードで楽しむゲームです。トランプくらいの大きさの画用紙に、同じ絵を1人2枚書きます。みんなのカードを集めて、裏返したらゲームの始まりです。最後に一番多くカードを持っている子の勝ちとなります。

 

 

おわりに

 

 

 

今回ご紹介した出し物の他にも、みんなで楽しむダンスやジェスチャーゲームなど、思い出に残る出し物はたくさんあります。

 

お泊り保育のスケジュールを立てる際は、雨の日用のスケジュールも考え、室内で楽しめる出し物もいくつか準備しておくと、天候に左右されずイベントを実施することができるでしょう。

お泊り保育は保護者の方も不安を感じる行事です。帰宅した子どもたちの笑顔で、保護者をほっとさせられるようなお泊り保育を心掛けましょう。

 

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