保育士としてスキルアップするには!?保育士におすすめの資格やキャリアアップ研修
2021/06/06
保育士の働き方、待遇などが過酷である現状が国会などでもクローズアップされ、今国をあげてその待遇改善への追い風が吹いています。
しかしその一方で、予算やこれまでの慣習などが足かせとなり、未だ改善されないまま、いわゆるブラック保育園や職場があるのも事実です。
そのため、同じ保育士であっても、勤務する保育園によって待遇が大きく違う“格差”が生じるという新たな問題が発生しています。
保育士として働いている方なら、「より良い環境」に身をおきたいのが本心だと思います。
「より良い環境」に身をおくための方法として、最短の手段は「転職」です。
実は、転職でより良い環境を手に入れるためには、単にこれまでの保育士経験をアピールするだけではなく、+αのスキルを学んだり、つけておくことが重要になってきます。
今回はそんな保育士としてのスキルアップ、キャリアアップのために、どんなことができるのか、またどんなことが転職面接などで評価されるのかについてご紹介いたします。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士としてスキルアップする方法は?
保育士は子どもを保育するプロフェッショナルです。
しかし、保育の方法というのは、時代によって異なります。
例えば、昔と比べて共働きの割合が増えたために、延長保育や早朝保育などの需要が増えていたり、子どもの安全管理への関心が高まってきたことから、より高度な安全管理を求められたり、時代の要請によって保育の方法は常に変わっています。
そのため、保育士自身も昔のままではなく、常に新しい知識やスキルをアップデートし続けていくことが大切です。
では、一体保育士としての知識やスキルアップをするためにはどうすれば良いのでしょうか?
その方法は大きく分けて次の2つです。
「保育士の仕事に役立つ資格の取得」
「キャリアアップ研修など、研修への参加」
保育士としてスキルアップしたいという方は、この2つの軸でスキルアップを考えると良いと思います。
ここからは、この2つについて、具体的にご紹介します。
保育士の仕事のスキルアップに役立つ資格とは?
スキルアップの一つとして、何か新しい資格を取得したいと考えている方もいると思います。
保育士資格を取得していれば、保育士として働くことはできますが、プラスアルファで他の資格を取得することによって、仕事の幅を広げることが可能になります。
また、転職を考えている方にとって資格は「その人がどのようなスキルを持っているか?」わかりやすく、アピールポイントにもなりやすいというメリットにもなります。
ここからは、保育士のスキルアップにおすすめの資格を9つをご紹介します。
【1】チャイルドマインダー
「チャイルドマインダー」とは、0~12歳までの子どもを対象とした、少人数制の家庭的な保育を行うプロフェッショナルです。
保育園のような集団教育とは違い、チャイルドマインダーは1人あたり最大4人までと対応人数が決まっています。
保育士資格とは別にチャイルドマインダーの資格を取得することによって、さらなるスキルアップを目指すことができるでしょう。
一般的にこの資格を取得する場合は、通信講座を受講してから資格取得試験を受けることになります。合格率は70~90%程度と難易度は比較的低く、取得しやすい資格といえます。
【2】チャイルドコーチング
「チャイルドコーチング」とは、子どもの潜在能力を引き出して育てるスペシャリストです。
子どもが自ら考え、学習し、行動できるような環境をサポートします。
資格を通じて子どもが抱えるストレスや悩みなどを解決に導くスキルが身に付くため、保育士としてのスキルアップにつながります。
また、近年は「子どもの可能性を最大限に引き出す!」という方針を持った保育園や保育施設、幼児向けの塾などもあるため、時代性もバッチリな資格と言えます。
チャイルドコーチングの資格は、決められたカリキュラムを約4カ月履修して、日本能力開発推進協会が主催する試験に合格すれば取得することが可能です。
在宅受験もできるため、仕事が忙しい方でも受験しやすい資格といえるでしょう。
【3】保健児童ソーシャルワーカー
「保健児童ソーシャルワーカー」とは、心理と医療の2つの面から子どもをサポートする仕事です。
虐待やいじめなど、さまざまな問題を抱えている子どもたちを支援します。
また、保護者の質問や相談に応じながら、悩みを抱える子どもをサポートすることもできるため、保育の現場でも大いに役立つ資格といえるでしょう。
保健児童ソーシャルワーカーの資格は、社会法人医療教育協会が指定した学校において保育士、幼稚園教諭、養護教諭のいずれかを専門的に履修した方が受験可能です。
特に近年育児で悩む保護者の方は増えているため、保護者の悩みにも寄り添えるスキルを身につけておくことは保育士としてのさらなるスキルアップにつながります。
また、こういった幅広い視点を持った保育士は重宝されるので、転職などにも有効です。
そのため、就職や転職の際にも、保健児童ソーシャルワーカーの資格を取得していることは大きなアピールポイントとして伝えることができるでしょう。
【4】リトミック指導者資格
リトミックとは、音楽に合わせて体を動かすことで身体的、感覚的、精神的発達を促す音楽教育の1つです。
近年、リトミックは広く知られるようになり、保育園でも積極的に取り入れられています。
そのため、リトミックの指導が行える保育士の需要は今後益々高まることが予想されています。
リトミックの指導は資格がなくても行うことはできますが、「リトミック指導者資格」を取得することによって、より分かりやすく指導ができるようになります。
日本ではリトミックに関する公的な資格はありませんが、リトミックの指導者を養成する学校やカルチャースクールは数多く存在します。目的やレベルに合わせて、自分に合う資格を見つけましょう。
【5】森林インストラクター
「森林インストラクター」とは、森林浴やハイキングなどで森林の仕組みや、花・植物・野鳥の生態などを案内できる、自然のプロフェッショナルです。
散歩や遠足などで自然公園や森に出掛けた際に、子どもたちに森林の魅力や自然の楽しみ方を伝えることができます。
スマートフォンなどが一般化してしまい、物事に関心を持ちにくい子どもが多い中で、こういった自然の魅力などを子どもたちに伝えていける保育士が求められています。
時代性もあるので、保育関連以外にもこういった資格を取っておくことは、子ども達にとっても、みなさんのキャリアにとってもプラスに働く可能性が高いと言えます。
森林インストラクターの資格を取得するためには、1次試験(筆記)と2次試験(実技・面接)を受ける必要があります。1次試験は「森林」「林業」「安全及び教育」「森林内の野外活動」の4科目から出題され、合格のボーダー正解率は6割程度です。
【6】イングリッシュエキスパート保育士
「イングリッシュエキスパート保育士」とは保育英語検定のことです。
保育英語検定の試験内容は、通常の英検やTOEFLなどの検定試験と異なり、英語の赤ちゃん言葉や幼児言葉が対象です。
誰でも受験可能ですが、保育士資格を持つ方が合格した場合は「イングリッシュエキスパート保育士証」が発行されます。これは一般の合格者が受け取る「保育英語士証」と証書の表記が異なりますが、どちらも資格の証明書類です。
この資格を取得すると、乳幼児と触れ合う場に生かされる英語能力を身につけることができます。
外国人家庭の子どもや保護者が増えている昨今、また英語教育の低年齢化がすすめられている中で、保育現場もこれからは英語ができることは強みです。
【7】運動保育士
「運動保育士」とは、柳沢プログラムというメソッドに基づき、子どもたちの健全な心と身体を育む運動遊びのプロフェッショナルのことです。
「運動遊び実践コース」と「子育て脳機能コース」があり、それぞれに初級・中級・上級のレベルわけがされています。
子どもの体力低下や運動への意欲低下が問題視される昨今、ただ体を使って遊ぶだけではなく、運動を指導できるプロフェッショナルである運動保育士への期待も高いです。
体育などの専門教育を受けた男性保育士が重宝されているように、こういった運動の専門知識を身につけた保育士の需要は高いと言えます。
転職にもプラスに働く可能性の高い資格です。
運動保育士会こどもプラスが各地で開催している講座を受講することで、誰でも取得できます。
【8】ベビーサイン講師
「ベビーサイン講師」とは、まだ発語のない赤ちゃんと、手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションを取る講師のことです。
ベビーサインは保護者にも人気で、子どもとコミュニケーションを取れないことに悩む保護者へコミュニケーション手法の一つとしてお伝えすると喜ばれることもあるかもしれません。
複数の団体などで、オリジナルのベビーサイン講師の資格を発行されていますが、そのほとんどが試験によって認定されるようです。
【9】絵本専門士
「絵本専門士」とは、絵本に関する専門家を養成することを目的とするため、絵本に関する一定の知識及び実践経験を有されている方を対象としています。
絵本専門士の資格を取得するためには、下記受講資格を満たし、受講者選考に合格すると取得することができます。
・子どもや絵本に関連する資格を有する者
・絵本に関わる実務について、原則として3年以上の経験を有する者
・絵本に関わる活動に携わり、原則として3年以上の経験を有する者
・絵本学や児童文学、美術について研究実績を有する者
子どもも大好きな絵本の読み聞かせが、より専門知識を持ったプロフェッショナルとして行うことができます。
保育士の仕事のスキルアップに役立つキャリアアップ研修とは?
保育士のキャリアアップを目的に、保育に関する知識・スキルを身につけるのが、保育士のキャリアアップ研修・セミナーです。
主に国や自治体が主導して行う保育士等キャリアアップ研修と、民間の保育士支援会社が運営する保育セミナーとがあります。
保育園に勤務している保育士であれば、保育園から受講を支援してもらえることもありますし、必要に応じて自分で申し込みを行い、受講することも可能です。
詳しくは「転職が有利になる!?転職したい保育士が活用すべき保育士等キャリアアップ研修・セミナーとは?」の記事に内容等も詳しく説明していますので、ご覧ください。
公的機関が行なっているキャリアアップ研修への参加
国や自治体が主導して行う保育士キャリアアップ研修では、厚生労働省が定めた「保育士等キャリアアップ研修ガイドライン」に基づき、各自治体で専門分野別研修(6分野)、マネジメント研修、保育実践研修で構成された研修が実施されます。
こちらは主に保育士の待遇改善を元に考えられた仕組みで、より専門性を高めて、国からの資格補助金を配布するために行われています。
そのため、受講するためには保育園からの推薦が必要となり、費用なども保育園の負担となります。
専門性を高め、給与アップに直結させたい方にはぜひ活用してほしい制度です。
人材会社が行なっているキャリアアップ研修への参加
民間の保育士支援会社行う保育セミナーは、基本的に1回のみなど、短いスパンで行われます。
講義という形にとらわれず、各保育分野の専門家を招いて講義を行ったり、実際にワークやデモンストレーションなどを通して学ぶ事ができるのが特徴です。
民間の保育士支援会社の保育セミナーの場合、その時代のニーズに沿った新しいスキルの研修の提供が積極的に行われているため、その時代に求められる保育士になるためにも役立ちますし、キャリアアップにもつながりやすいと言えます。
また、個人での参加も可能なので、今の職場があまりキャリアアップ等に積極的でない場合でも、自分からどんどん参加して行くことが可能です。
「キャリアアップしたい…けどあまりそういう雰囲気を出すと人間関係が壊れてしまいそう」と心配される方は、ぜひ休日などを利用し、こういったスキルアップ研修に参加してみると自分自身の力になって行きます。
費用も3,000円〜1万円以下と参加しやすい価格帯が多いので、自分にあったスキルを身につけるには絶好の機会と言えるでしょう。
まずはキャリアップ研修に参加してみよう!
保育の方法は時代に合わせて常に変化しています。
また、近年は保育の方法は今までの保育園での集団保育という形にとらわれず、年々多様化してきています。
そのため、より求められる保育士になるためには、その時代時代に合わせた保育の知識やスキルアップが必要になってきます。
そのために多くの人が行うのが資格取得です。
資格の取得ももちろんスキルアップの一つには間違いありませんが、勉強など時間がかかったり、お金もかかるので、躊躇している間に終わってしまうことも多々あります。
スキルアップを目指したいと思ったならば、まずすぐに自分の興味のある項目のキャリアップ研修に参加してみるのがおすすめです
様々なキャリアアップ研修を通じて、自分が保育士としてどうなって行きたいのか、どんな保育士として成長したいのかを具体的にして行くことが、長いキャリアを築く上で土台となるはずです。
まずは、キャリアアップ研修等に参加してみることが大切です。
カテゴリ
保育士キャリア
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保育士の働き方、待遇などが過酷である現状が国会などでもクローズアップされ、今国をあげてその待遇改善への追い風が吹いています。
しかしその一方で、予算やこれまでの慣習などが足かせとなり、未だ改善されないまま、いわゆるブラック保育園や職場があるのも事実です。
そのため、同じ保育士であっても、勤務する保育園によって待遇が大きく違う“格差”が生じるという新たな問題が発生しています。
保育士として働いている方なら、「より良い環境」に身をおきたいのが本心だと思います。
「より良い環境」に身をおくための方法として、最短の手段は「転職」です。
実は、転職でより良い環境を手に入れるためには、単にこれまでの保育士経験をアピールするだけではなく、+αのスキルを学んだり、つけておくことが重要になってきます。
今回はそんな保育士としてのスキルアップ、キャリアアップのために、どんなことができるのか、またどんなことが転職面接などで評価されるのかについてご紹介いたします。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士としてスキルアップする方法は?
保育士は子どもを保育するプロフェッショナルです。
しかし、保育の方法というのは、時代によって異なります。
例えば、昔と比べて共働きの割合が増えたために、延長保育や早朝保育などの需要が増えていたり、子どもの安全管理への関心が高まってきたことから、より高度な安全管理を求められたり、時代の要請によって保育の方法は常に変わっています。
そのため、保育士自身も昔のままではなく、常に新しい知識やスキルをアップデートし続けていくことが大切です。
では、一体保育士としての知識やスキルアップをするためにはどうすれば良いのでしょうか?
その方法は大きく分けて次の2つです。
「保育士の仕事に役立つ資格の取得」
「キャリアアップ研修など、研修への参加」
保育士としてスキルアップしたいという方は、この2つの軸でスキルアップを考えると良いと思います。
ここからは、この2つについて、具体的にご紹介します。
保育士の仕事のスキルアップに役立つ資格とは?
スキルアップの一つとして、何か新しい資格を取得したいと考えている方もいると思います。
保育士資格を取得していれば、保育士として働くことはできますが、プラスアルファで他の資格を取得することによって、仕事の幅を広げることが可能になります。
また、転職を考えている方にとって資格は「その人がどのようなスキルを持っているか?」わかりやすく、アピールポイントにもなりやすいというメリットにもなります。
ここからは、保育士のスキルアップにおすすめの資格を9つをご紹介します。
【1】チャイルドマインダー
「チャイルドマインダー」とは、0~12歳までの子どもを対象とした、少人数制の家庭的な保育を行うプロフェッショナルです。
保育園のような集団教育とは違い、チャイルドマインダーは1人あたり最大4人までと対応人数が決まっています。
保育士資格とは別にチャイルドマインダーの資格を取得することによって、さらなるスキルアップを目指すことができるでしょう。
一般的にこの資格を取得する場合は、通信講座を受講してから資格取得試験を受けることになります。合格率は70~90%程度と難易度は比較的低く、取得しやすい資格といえます。
【2】チャイルドコーチング
「チャイルドコーチング」とは、子どもの潜在能力を引き出して育てるスペシャリストです。
子どもが自ら考え、学習し、行動できるような環境をサポートします。
資格を通じて子どもが抱えるストレスや悩みなどを解決に導くスキルが身に付くため、保育士としてのスキルアップにつながります。
また、近年は「子どもの可能性を最大限に引き出す!」という方針を持った保育園や保育施設、幼児向けの塾などもあるため、時代性もバッチリな資格と言えます。
チャイルドコーチングの資格は、決められたカリキュラムを約4カ月履修して、日本能力開発推進協会が主催する試験に合格すれば取得することが可能です。
在宅受験もできるため、仕事が忙しい方でも受験しやすい資格といえるでしょう。
【3】保健児童ソーシャルワーカー
「保健児童ソーシャルワーカー」とは、心理と医療の2つの面から子どもをサポートする仕事です。
虐待やいじめなど、さまざまな問題を抱えている子どもたちを支援します。
また、保護者の質問や相談に応じながら、悩みを抱える子どもをサポートすることもできるため、保育の現場でも大いに役立つ資格といえるでしょう。
保健児童ソーシャルワーカーの資格は、社会法人医療教育協会が指定した学校において保育士、幼稚園教諭、養護教諭のいずれかを専門的に履修した方が受験可能です。
特に近年育児で悩む保護者の方は増えているため、保護者の悩みにも寄り添えるスキルを身につけておくことは保育士としてのさらなるスキルアップにつながります。
また、こういった幅広い視点を持った保育士は重宝されるので、転職などにも有効です。
そのため、就職や転職の際にも、保健児童ソーシャルワーカーの資格を取得していることは大きなアピールポイントとして伝えることができるでしょう。
【4】リトミック指導者資格
リトミックとは、音楽に合わせて体を動かすことで身体的、感覚的、精神的発達を促す音楽教育の1つです。
近年、リトミックは広く知られるようになり、保育園でも積極的に取り入れられています。
そのため、リトミックの指導が行える保育士の需要は今後益々高まることが予想されています。
リトミックの指導は資格がなくても行うことはできますが、「リトミック指導者資格」を取得することによって、より分かりやすく指導ができるようになります。
日本ではリトミックに関する公的な資格はありませんが、リトミックの指導者を養成する学校やカルチャースクールは数多く存在します。目的やレベルに合わせて、自分に合う資格を見つけましょう。
【5】森林インストラクター
「森林インストラクター」とは、森林浴やハイキングなどで森林の仕組みや、花・植物・野鳥の生態などを案内できる、自然のプロフェッショナルです。
散歩や遠足などで自然公園や森に出掛けた際に、子どもたちに森林の魅力や自然の楽しみ方を伝えることができます。
スマートフォンなどが一般化してしまい、物事に関心を持ちにくい子どもが多い中で、こういった自然の魅力などを子どもたちに伝えていける保育士が求められています。
時代性もあるので、保育関連以外にもこういった資格を取っておくことは、子ども達にとっても、みなさんのキャリアにとってもプラスに働く可能性が高いと言えます。
森林インストラクターの資格を取得するためには、1次試験(筆記)と2次試験(実技・面接)を受ける必要があります。1次試験は「森林」「林業」「安全及び教育」「森林内の野外活動」の4科目から出題され、合格のボーダー正解率は6割程度です。
【6】イングリッシュエキスパート保育士
「イングリッシュエキスパート保育士」とは保育英語検定のことです。
保育英語検定の試験内容は、通常の英検やTOEFLなどの検定試験と異なり、英語の赤ちゃん言葉や幼児言葉が対象です。
誰でも受験可能ですが、保育士資格を持つ方が合格した場合は「イングリッシュエキスパート保育士証」が発行されます。これは一般の合格者が受け取る「保育英語士証」と証書の表記が異なりますが、どちらも資格の証明書類です。
この資格を取得すると、乳幼児と触れ合う場に生かされる英語能力を身につけることができます。
外国人家庭の子どもや保護者が増えている昨今、また英語教育の低年齢化がすすめられている中で、保育現場もこれからは英語ができることは強みです。
【7】運動保育士
「運動保育士」とは、柳沢プログラムというメソッドに基づき、子どもたちの健全な心と身体を育む運動遊びのプロフェッショナルのことです。
「運動遊び実践コース」と「子育て脳機能コース」があり、それぞれに初級・中級・上級のレベルわけがされています。
子どもの体力低下や運動への意欲低下が問題視される昨今、ただ体を使って遊ぶだけではなく、運動を指導できるプロフェッショナルである運動保育士への期待も高いです。
体育などの専門教育を受けた男性保育士が重宝されているように、こういった運動の専門知識を身につけた保育士の需要は高いと言えます。
転職にもプラスに働く可能性の高い資格です。
運動保育士会こどもプラスが各地で開催している講座を受講することで、誰でも取得できます。
【8】ベビーサイン講師
「ベビーサイン講師」とは、まだ発語のない赤ちゃんと、手話やジェスチャーを使ってコミュニケーションを取る講師のことです。
ベビーサインは保護者にも人気で、子どもとコミュニケーションを取れないことに悩む保護者へコミュニケーション手法の一つとしてお伝えすると喜ばれることもあるかもしれません。
複数の団体などで、オリジナルのベビーサイン講師の資格を発行されていますが、そのほとんどが試験によって認定されるようです。
【9】絵本専門士
「絵本専門士」とは、絵本に関する専門家を養成することを目的とするため、絵本に関する一定の知識及び実践経験を有されている方を対象としています。
絵本専門士の資格を取得するためには、下記受講資格を満たし、受講者選考に合格すると取得することができます。
・子どもや絵本に関連する資格を有する者
・絵本に関わる実務について、原則として3年以上の経験を有する者
・絵本に関わる活動に携わり、原則として3年以上の経験を有する者
・絵本学や児童文学、美術について研究実績を有する者
子どもも大好きな絵本の読み聞かせが、より専門知識を持ったプロフェッショナルとして行うことができます。
保育士の仕事のスキルアップに役立つキャリアアップ研修とは?
保育士のキャリアアップを目的に、保育に関する知識・スキルを身につけるのが、保育士のキャリアアップ研修・セミナーです。
主に国や自治体が主導して行う保育士等キャリアアップ研修と、民間の保育士支援会社が運営する保育セミナーとがあります。
保育園に勤務している保育士であれば、保育園から受講を支援してもらえることもありますし、必要に応じて自分で申し込みを行い、受講することも可能です。
詳しくは「転職が有利になる!?転職したい保育士が活用すべき保育士等キャリアアップ研修・セミナーとは?」の記事に内容等も詳しく説明していますので、ご覧ください。
公的機関が行なっているキャリアアップ研修への参加
国や自治体が主導して行う保育士キャリアアップ研修では、厚生労働省が定めた「保育士等キャリアアップ研修ガイドライン」に基づき、各自治体で専門分野別研修(6分野)、マネジメント研修、保育実践研修で構成された研修が実施されます。
こちらは主に保育士の待遇改善を元に考えられた仕組みで、より専門性を高めて、国からの資格補助金を配布するために行われています。
そのため、受講するためには保育園からの推薦が必要となり、費用なども保育園の負担となります。
専門性を高め、給与アップに直結させたい方にはぜひ活用してほしい制度です。
人材会社が行なっているキャリアアップ研修への参加
民間の保育士支援会社行う保育セミナーは、基本的に1回のみなど、短いスパンで行われます。
講義という形にとらわれず、各保育分野の専門家を招いて講義を行ったり、実際にワークやデモンストレーションなどを通して学ぶ事ができるのが特徴です。
民間の保育士支援会社の保育セミナーの場合、その時代のニーズに沿った新しいスキルの研修の提供が積極的に行われているため、その時代に求められる保育士になるためにも役立ちますし、キャリアアップにもつながりやすいと言えます。
また、個人での参加も可能なので、今の職場があまりキャリアアップ等に積極的でない場合でも、自分からどんどん参加して行くことが可能です。
「キャリアアップしたい…けどあまりそういう雰囲気を出すと人間関係が壊れてしまいそう」と心配される方は、ぜひ休日などを利用し、こういったスキルアップ研修に参加してみると自分自身の力になって行きます。
費用も3,000円〜1万円以下と参加しやすい価格帯が多いので、自分にあったスキルを身につけるには絶好の機会と言えるでしょう。
まずはキャリアップ研修に参加してみよう!
保育の方法は時代に合わせて常に変化しています。
また、近年は保育の方法は今までの保育園での集団保育という形にとらわれず、年々多様化してきています。
そのため、より求められる保育士になるためには、その時代時代に合わせた保育の知識やスキルアップが必要になってきます。
そのために多くの人が行うのが資格取得です。
資格の取得ももちろんスキルアップの一つには間違いありませんが、勉強など時間がかかったり、お金もかかるので、躊躇している間に終わってしまうことも多々あります。
スキルアップを目指したいと思ったならば、まずすぐに自分の興味のある項目のキャリアップ研修に参加してみるのがおすすめです
様々なキャリアアップ研修を通じて、自分が保育士としてどうなって行きたいのか、どんな保育士として成長したいのかを具体的にして行くことが、長いキャリアを築く上で土台となるはずです。
まずは、キャリアアップ研修等に参加してみることが大切です。