通常の保育士とは何が違う?地域限定保育士とは
2017/10/05
保育士というと、「一度資格を取ればどの場所でも働ける」という印象をお持ちの方も多いでしょう。しかし実は、通常の保育士とは別に、資格取得後3年間は働く地域が限定された「地域限定保育士」という保育士が存在するのです。
では、地域現保育士は通常の保育士とどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、地域限定保育士についてご紹介します。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
地域限定保育士とは?
「地域限定保育士(正式名称:国家戦略特別区域限定保育士)」とは、取得後3年間、勤務地域が限定される保育士です。なお、国家戦略特別区域(国家戦略特区)とは、産業の国際競争力強化や経済活動の活性化などを目的として指定された特別区域です。
地域限定保育士の試験は年に2回(地域によっては年1回)実施され、試験合格者は受験した自治体(国家戦略特区区域内)でのみ働くことができます。
地域限定保育士の試験制度
冒頭でも述べたように、地域限定保育士は最初の3年間は試験を受験した自治体で働かなくてはなりません。しかし、4年目以降は通常の保育士として全国で働くことができます。
保育士と地域限定保育士は、基本的には勤務地域が限定されるかどうかの違いしかないため、保育士試験と地域限定保育士試験の試験内容は同じです。
保育士の試験で合格した科目は地域限定保育士の試験では免除され、地域限定保育士の合格科目が次回の保育士試験では免除されます。
なお、自治体及び年度によって試験の実施回数が異なるため、全国保育士養成協議会のホームページでなど最新の試験情報を確認するようにしてください。
中には当初年2回実施していた地域限定保育士試験の回数を1回に減らし、保育士試験をこれまでの年1回から年2回に増やした自治体もあります。
平成27年度は神奈川県、大阪府、沖縄県、千葉県(対象地域:成田市)の4地域で地域限定保育士試験が2回実施されましたが、平成28年度に2回実施されるのは仙台市と大阪府の2地域のみです。
地域限定保育士のメリット
「3年間は決められた地域でしか働けない」ことをデメリットに感じる方もいるかもしれません。しかし、4年目以降は全国どの地域でも働けるようになるため、最初は地域現保育士試験を受けた地域で勤務し、4年目以降は地元に戻るという働き方もできます。
そのため本気で保育士を目指すのであれば、地域限定保育士として働くことも選択肢の1つとして考えましょう。
地域限定保育士は、定められた地域に住んでいなくても受験可能です。「国家戦略特区に指定された地域には住んでいないけれど、隣の市町村に住んでいる」「隣の県だから通うことができる」という方でも、地域限定保育士の試験を受験できます。
また、地域限定保育士試験合格者は、受験した自治体で一度も働かなくても、登録後3年経過すれば、通常の保育士として全国で働くことができます。
「事情があって今すぐ働く予定はないけれど、将来は保育士として働きたい」という方は、保育士試験と併せて地域限定保育士試験の受験を検討しても良いでしょう。
おわりに
今回は地域限定保育士についてご紹介しました。現在日本では待機児童が大きな社会問題となっていますが、地域限定保育士制度の実施で保育士不足の解消につながることが期待されています。
また地域現保育士は、これから保育士を目指す方はもちろん、現在保育士補助として働いておりキャリアアップしたいと考える方にもおすすめできる制度です。試験合格直後は勤務地域が限定されるため、人によっては厳しい条件であるかもしれません。それでも、3年間という期間を乗り越えれば、通常の保育士と変わりなく働くことができます。夢への第一歩として、地域限定保育士の受験を検討されてはいかがでしょうか。
カテゴリ
保育士キャリア
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保育士というと、「一度資格を取ればどの場所でも働ける」という印象をお持ちの方も多いでしょう。しかし実は、通常の保育士とは別に、資格取得後3年間は働く地域が限定された「地域限定保育士」という保育士が存在するのです。
では、地域現保育士は通常の保育士とどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、地域限定保育士についてご紹介します。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
地域限定保育士とは?
「地域限定保育士(正式名称:国家戦略特別区域限定保育士)」とは、取得後3年間、勤務地域が限定される保育士です。なお、国家戦略特別区域(国家戦略特区)とは、産業の国際競争力強化や経済活動の活性化などを目的として指定された特別区域です。
地域限定保育士の試験は年に2回(地域によっては年1回)実施され、試験合格者は受験した自治体(国家戦略特区区域内)でのみ働くことができます。
地域限定保育士の試験制度
冒頭でも述べたように、地域限定保育士は最初の3年間は試験を受験した自治体で働かなくてはなりません。しかし、4年目以降は通常の保育士として全国で働くことができます。
保育士と地域限定保育士は、基本的には勤務地域が限定されるかどうかの違いしかないため、保育士試験と地域限定保育士試験の試験内容は同じです。
保育士の試験で合格した科目は地域限定保育士の試験では免除され、地域限定保育士の合格科目が次回の保育士試験では免除されます。
なお、自治体及び年度によって試験の実施回数が異なるため、全国保育士養成協議会のホームページでなど最新の試験情報を確認するようにしてください。
中には当初年2回実施していた地域限定保育士試験の回数を1回に減らし、保育士試験をこれまでの年1回から年2回に増やした自治体もあります。
平成27年度は神奈川県、大阪府、沖縄県、千葉県(対象地域:成田市)の4地域で地域限定保育士試験が2回実施されましたが、平成28年度に2回実施されるのは仙台市と大阪府の2地域のみです。
地域限定保育士のメリット
「3年間は決められた地域でしか働けない」ことをデメリットに感じる方もいるかもしれません。しかし、4年目以降は全国どの地域でも働けるようになるため、最初は地域現保育士試験を受けた地域で勤務し、4年目以降は地元に戻るという働き方もできます。
そのため本気で保育士を目指すのであれば、地域限定保育士として働くことも選択肢の1つとして考えましょう。
地域限定保育士は、定められた地域に住んでいなくても受験可能です。「国家戦略特区に指定された地域には住んでいないけれど、隣の市町村に住んでいる」「隣の県だから通うことができる」という方でも、地域限定保育士の試験を受験できます。
また、地域限定保育士試験合格者は、受験した自治体で一度も働かなくても、登録後3年経過すれば、通常の保育士として全国で働くことができます。
「事情があって今すぐ働く予定はないけれど、将来は保育士として働きたい」という方は、保育士試験と併せて地域限定保育士試験の受験を検討しても良いでしょう。
おわりに
今回は地域限定保育士についてご紹介しました。現在日本では待機児童が大きな社会問題となっていますが、地域限定保育士制度の実施で保育士不足の解消につながることが期待されています。
また地域現保育士は、これから保育士を目指す方はもちろん、現在保育士補助として働いておりキャリアアップしたいと考える方にもおすすめできる制度です。試験合格直後は勤務地域が限定されるため、人によっては厳しい条件であるかもしれません。それでも、3年間という期間を乗り越えれば、通常の保育士と変わりなく働くことができます。夢への第一歩として、地域限定保育士の受験を検討されてはいかがでしょうか。