保育士へ安心して復帰・復職するための3つのポイント
2020/08/18
育児が一段落した段階で保育士への復職を考えているけれども、年齢的や体力的、または給料・待遇面、育児との両立への不安から復職を躊躇している方も多いと思います。
ー 引用元:厚生労働省第3回保育士等確保対策検討会「保育士等に関する関係資料」
また、ブランクがある状態からどのような復職の仕方をすれば、無理なく保育の現場で再び活躍することができるのかが不安という方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそんな「保育士に復職をしたいけれど・・・」という方が安心して復帰・復職するためにおさえておくべき7つのポイントをご紹介いたします。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
一度退職した保育士の復帰・復職が求められている!
厚生労働省により発表された「保育分野における人材不足の現状①」によれば、保育士の求人倍率は9割の都道府県で1倍を切っており、いかに全国で保育士が不足しているかがこの求人倍率の低さから分かります。
2018年3月には横浜市の認可保育園で保育士不足で休園となる保育園も出てくるなど、保育士不足の問題は深刻です。
しかし、一方で潜在保育士と呼ばれる、保育士資格を保有しているにもかかわらず保育士として活動していない保育士は約7万人もいるとされています。
こうした現状の中、保育士不足の解消のため今一番に注目されているのは「一度退職した保育士の復帰(復職)」なのです。
一度退職した保育士が復帰・復職するメリットは?
「保育士不足」という言葉を聞いたことがありますか?
今社会問題ともなっている現象で、保育士が不足していることから保育所の拡充ができず、待機児童問題も解消できないという問題です。
この問題の解消のために、待遇や低賃金などの問題から、7万人以上いる保育士資格を持っていても保育士の仕事に付いていない「潜在保育士」と言われる保育士の復帰を求め、今国や自治体が積極的に保育士に復帰する人をサポートする制度を整えてきています。
具体例としては、東京都の実施する「おかえり保育士」と銘打つ、復職のサポートや経済的支援などがあり、保育士に復帰復職を考えている方にとっては様々なメリットがあります。
ここからは、少し具体的に今、保育士へ復帰するメリットについてご紹介していきましょう。
メリット1:即戦力として働ける
保育士の仕事から離れている期間が長い方ほど、「本当に今も働けるのかな」「保育士の仕事を忘れてしまったかもしれない」という不安を抱かれる方がいます。
しかし、そんなことはありません。
確かに知識としての保育士の仕事は忘れたしまったこともあるかもしれませんが、一度は保育士の仕事をしていた方であれば、仕事をしているうちに体が思い出すことも早いです。
また、仕事をしていない期間に子育てをしていた方などであれば、実体験を基にすぐに仕事に慣れることは珍しくありません。
保育園からしても、全く保育士の仕事をしたことのない人をあらたに採用し、教育コストをかけていくことよりも、保育士の仕事を一度でもしたことのある方の方が勘を取り戻していただくには早いと考えており、即戦力としての期待を持って歓迎しています。
メリット2:好待遇が望める
保育士不足の今だからこそ、保育士に復職しようという気持ちのある保育士には出来るだけ好待遇で復職を応援する保育園が多いです。
なお、待遇の良さというのはお給料のことだけではありません。
復職する個々の保育士にとって一番必要なものは何か、を今保育園も真剣に考えています。
時間なのか、残業なしなのか、週2回〜なのかなど、復職を考える保育士にとって、仕事をする上で譲ることのできない条件を個々に考え、出来るだけ条件を整えようとする保育園が増えているのです。
そのため、「保育士には戻りたいけれど、子育てが…」「保育士には戻りたいけれど、介護が…」といった個別の要望にも、好待遇で望むことが可能になっています。
メリット3:保育業界の処遇改善
かつての保育士といえば、お給料が低いことが当たり前のように言われていました。
ところが、近年ではその待遇の低さを国が問題視し、大幅に予算を投じ、問題の解決に乗り出してきました。
結果として、2015年にはお給料が3%ベースアップ、2017年にはさらに2%アップしました。
その結果、下記の表を見てもわかるように、平均給与はかつてより大幅にアップしたことがわかると思います。
ー 引用元:内閣府 子ども・子育て会議(第29回)、子ども子育て会議基準検討部会(第32回)合同会議
さらに、今後も保育士の待遇改善に向けた補助金の拡充は政府内で決定事項として実施される予定となっています。
メリット4:社会貢献度の高さ
保育士という仕事は、もともと非常に社会貢献度の高い仕事ですが、近年の共働き世帯の増加、シングル家庭の増加により、より求められている仕事になります。
子育ての悩みを周囲に相談できる人がいなかったり、両親などが近隣に不在の場合、子育て中の親世代も相談できる人がいなかったり、どのように子どもに接するのかがわからないなど悩みを多く抱えています。
保育士はそんな親世代にとって、ともに子育てをする大切な存在であり、これから将来を担う子どもたちの健全な成長を育む重要度がますます増している仕事なのです。
実際、復職した保育士の多くが社会貢献度の高さを実感し、「復職してよかった」と答えることがあります。
自分の仕事に誇りが持てるというのは、復職する上で大きなメリットになるでしょう。
メリット5:働き方が多様化してきている
保育士に復帰すると一言で言っても、フルタイム、パートタイム、アルバイト、派遣など様々な形での復帰となります。
その理由には、働き方の多様化があります。
保育士不足の影響もあり、保育園としても少しでも多くの保育士が、無理なく、自分のライフスタイルを崩すことなく働ける仕組みを模索していることもあり、ワークシェアを取り入れたり、一人ひとりの環境を考慮した働き方を提案しています。
そのため「復職するなら、このくらい覚悟しなければ!」と気負うのではなく、保育士自身が無理なく働けるワークスタイルを選択できる時代になってきているのです。
メリット6:保育士資格が活かせる場所が増えてきている!
保育士資格を活かして働くのは保育園だけと思っていませんか?
実は保育士資格を活かして働ける場所が増えているのです。
詳しくは「保育士転職・就職希望者必見!保育園以外で保育園資格が活かせる仕事とは?」の記事に具体的な就業先の例がありますが、保育士資格を活かして他の業界でも働くことが可能なのです。
「保育士の仕事は好きだったけど、保育園はちょっと…」という方にも、自分らしく働ける保育士の仕事が実はたくさんあるため、視野を広げて復職の可能性を考えてみるのも面白いかもしれません。
自分らしく復職をするための3つのポイント
「もう一度保育士の仕事に復職したい」と考える方には当然、保育士を辞めた経験があり、一度辞めた仕事に戻るということは、不安や譲れなかった理由があると思います。
しかし、保育の仕事が好きだからこそもう一度保育士という素晴らしい仕事に戻る決意をされたのだと思います。
保育士の仕事をもう一度選ぶからには、次はぜひ「自分らしく働ける」という目線で探すのが最大のポイントです。
ポイント1:自分らしい働き方を決める
現在、保育士の約9割が女性です。
女性はライフステージが変化しやすく、結婚、出産など両立が難しい問題も多くあります。
そして、復帰・復職しようと考えたときに「家庭との両立」を考えない方はいらっしゃらないと思います。
実際、厚生労働省が全国の潜在保育士に調査した「潜在保育士の実態について〜全国潜在保育士調査結果〜」では、「潜在保育士」の75%が配偶者有りで、69%が子どもありとされ、保育士として復職をする際には「家庭との両立」を余儀なくされている現状が伺えます。
さらに「保育園で就労するにあたっての不安要素」について一番多いのが「家庭との両立」であり、実に48.6%の方が不安に感じているのです。
また、「潜在保育士が希望する勤務形態」で60.2%がパートタイムという短時間勤務を希望していることも、いかに多くの潜在保育士が家庭との両立を最優先に考えているかが見えます。
ただ、この傾向は保育園も当然把握しており、「短時間勤務」でも保育士がやりがいを持って活躍できる環境を整えてきています。
働き方の多様化を受け、少しづつではあるものの改善してきた短時間勤務制度について、詳しく見ていきます。
短時間勤務制度を利用する
短時間勤務制度とは、個人の事情や申請によって、定時よりも短い時間で勤務を可能にする制度です。
この制度を利用することで、保育士はライフステージが変わっても柔軟な働き方をすることが可能になるのです。
一方で、短時間勤務制度は保育園が独自に制定する制度であることが大前提であるため、利用には保育園によって条件があることが多いのが難点です。
短時間勤務制度を利用した代表的な例で言えば、育児休暇からの復帰後などが挙げられます。
しかしこれは出産前に保育園に勤務していることが条件であったり、子供が小学校入学前までなどの条件が付いていることが多いのです。
また、正職員を前提とした制度であることも多く、契約社員やパートなどの場合は利用できないこともあります。
これから復職する人がすぐにこの短時間勤務制度をすぐに活用するというのは難しいことが多いと言えます。
短時間派遣として働く
短時間派遣とは、あらかじめ時間が短い契約をする派遣保育士の働き方です。
例えば、お子さんが学校に行った10時から16時までなど、一日の出勤できる時間をあらかじめ定め、その契約に沿って働くという働き方は、家庭との両立をしやすいと言えます。
短時間派遣は単に時間だけを短くするだけでなく、日数を週3回などに変更することも可能です。
一口に家庭との両立、といっても家庭ごとに両立の仕方は異なります。
自分の条件にぴったり合う柔軟な働き方を求められるのであれば、選択肢は多いと言えます。
また、保育士復帰される方のほとんどが気にされるのが残業です。
急な残業や帰りの予測のつかない残業は、家庭との両立に大きな障壁となります。
しかし短時間派遣保育士の場合、派遣会社が間に入り残業などについてもあらかじめ契約で取り決めを行なっているため、残業はほとんどないです。
帰りの時間の予測が立てられるというのは、家庭との両立を考えた場合、大きなメリットになります。
シェアタイム派遣として働く
シェアタイム派遣とは、複数名でフルタイム求人内容を補完し合い、1枠派遣を完成させるというもので、株式会社明日香が提案する新たな保育士の派遣の仕組みです。
フルタイムで勤務するのは難しいものの、早朝や夕方から夜などを固定で勤務できないなどの子育て世代の保育士が悩む働く時間をシェアすることによって解決します。
この仕組みは、複数名でチームを構成するため、急な予定変更などもお互いに補完しあえるメリットがあり、今注目される派遣保育士の働き方になります。
>>「短時間勤務から復職可能!保育士の新しい働き方「シェアタイム派遣」
パート・アルバイトとして働く
給料は正社員の時よりもかなりと低く、雇用としては不安定ですが、保育士としての働き方の中でトップクラスに柔軟な働き方ができます。
時間を短時間に区切ったり、朝保育のみ、夕方保育のみなどライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
フリーや保育補助として働く場合が多く、お便りや書類作成、行事の進行などにはほどんど関わらないことが多いです。
そのため、仕事量は正社員保育士に比べると軽減されます。
一方で、パートやアルバイトの保育士は仕事量が少ない分、雑用と感じる仕事が多くなり、やりがいに欠ける方もいるという点はデメリットとなります。
ポイント2:保育士紹介会社が行うスキルアップ研修を活用する
復職を決めたあなたにとっての一番の不安は「今の保育ってどうなっているの?」「本当に前の知識でやっていけるの?」「面接でのアピールがもう数10年前のことしかない…」ということではないでしょうか。
保育士を離れていた期間が長ければ長いほど、その不安が増すのは当然です。
今現在の保育現場が昔に比べてどのように変化しているのか、また今の保育現場で働くために抑えておくべきポイント、必要なスキルなどを教えてくれるスキルアップ研修についても積極的に活用しましょう。
保育専門の株式会社明日香を始めとする保育士紹介会社の中には復職に不安を抱えている方向けに、スキルアップ研修を行なっているところもあります。
こういったスキルアップ研修を活用して、復職のための準備することで不安も解消し、かつ面接の際にもアピールできるようになります。
興味のある方はぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。
>>保育士へ復帰したい!準備するなら保育士復職支援セミナー・スキルアップ研修を活用しよう!
ポイント3:保育士専門のキャリアコンサルタントに相談する
「保育士としての専門知識を生かして働きたい」とは思うものの、どのような働き方があるのか、自分のもとめる求人はないのではないかと不安になることもあるでしょう。
しかし今は、保育士資格を活かした保育園以外の仕事も沢山あります。
また、保育士の働き方も正社員・契約社員・派遣社員・パート・アルバイト・個人事業など多様化しています。
そのため、自分で復職先を探すよりも、一度保育士専門のキャリアコンサルタントに相談し、自分がどんな働き方をしたいか、何を重視したいのかを正直に伝えてみて可能性を狭めないことも大切です。
どのような復職先で、どのような働き方が合うのか、自分に最適な選択肢を業界を知り尽くした保育業界のプロフェッショナルがアドバイスしてくれます。
復職を決めたこの時に大切なのが自分にとって重視する項目を正直に伝えることです。
「もし合う職場が一つもなかったら・・・」と不安に思い低く見積もって言うことはありません。
最初は「週3日で、地域はこの辺りで、給料は月に最低○○万円ほど欲しい・・・」などわがままでも良いのでまずははっきりと伝えることが大切です。
明日香を始めとする紹介会社のサービスは無料で提供されていることが多いので、自分で進めることに迷いや不安がある方は、客観的な第3者の意見も取り入れてみることをおすすめします。
今は一人ひとりの状況に合わせた復職が進んでいる!
働く女性が増え、保育園や保育に関連する仕事のニーズは高まる一方です。
一昔前は、保育士の給与や待遇はあまり良いものではありませんでしたが、今はその問題に国を挙げて一気に改善の手が加わってきています。
保育士という高い専門知識を持った人材に活躍してもらうため、働き方や給与待遇は多様化してきています。
そのため、あなたの求める柔軟な働き方も妥協をする必要はありません。
また、50代や60代といった年齢であっても、スキルアップ研修やキャリアコンサルタントを活用して復職し、自分らしい働き方で活躍していらっしゃる方も増え、生涯現役で働くこともできます。
株式会社明日香では、保育専門のキャリアコンサルタントやコーディネーターが、一人ひとりの保育士のキャリアや復職について日々相談に乗っています。
「こんな風に働くのは難しいかな?」と闇雲にさぐるよりも、一度自分の状況に合わせて仕事ができないかを相談してみてはいかがでしょうか。
カテゴリ
保育士キャリア
ずっと保育士は、保育のお仕事を始めたい、転職・復職したい方にライフステージにあった保育のお仕事をご紹介したい。そして保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援し続けたい、という想いでサービスを運営しています。
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育児が一段落した段階で保育士への復職を考えているけれども、年齢的や体力的、または給料・待遇面、育児との両立への不安から復職を躊躇している方も多いと思います。
ー 引用元:厚生労働省第3回保育士等確保対策検討会「保育士等に関する関係資料」
また、ブランクがある状態からどのような復職の仕方をすれば、無理なく保育の現場で再び活躍することができるのかが不安という方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそんな「保育士に復職をしたいけれど・・・」という方が安心して復帰・復職するためにおさえておくべき7つのポイントをご紹介いたします。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
一度退職した保育士の復帰・復職が求められている!
厚生労働省により発表された「保育分野における人材不足の現状①」によれば、保育士の求人倍率は9割の都道府県で1倍を切っており、いかに全国で保育士が不足しているかがこの求人倍率の低さから分かります。
2018年3月には横浜市の認可保育園で保育士不足で休園となる保育園も出てくるなど、保育士不足の問題は深刻です。
しかし、一方で潜在保育士と呼ばれる、保育士資格を保有しているにもかかわらず保育士として活動していない保育士は約7万人もいるとされています。
こうした現状の中、保育士不足の解消のため今一番に注目されているのは「一度退職した保育士の復帰(復職)」なのです。
一度退職した保育士が復帰・復職するメリットは?
「保育士不足」という言葉を聞いたことがありますか?
今社会問題ともなっている現象で、保育士が不足していることから保育所の拡充ができず、待機児童問題も解消できないという問題です。
この問題の解消のために、待遇や低賃金などの問題から、7万人以上いる保育士資格を持っていても保育士の仕事に付いていない「潜在保育士」と言われる保育士の復帰を求め、今国や自治体が積極的に保育士に復帰する人をサポートする制度を整えてきています。
具体例としては、東京都の実施する「おかえり保育士」と銘打つ、復職のサポートや経済的支援などがあり、保育士に復帰復職を考えている方にとっては様々なメリットがあります。
ここからは、少し具体的に今、保育士へ復帰するメリットについてご紹介していきましょう。
メリット1:即戦力として働ける
保育士の仕事から離れている期間が長い方ほど、「本当に今も働けるのかな」「保育士の仕事を忘れてしまったかもしれない」という不安を抱かれる方がいます。
しかし、そんなことはありません。
確かに知識としての保育士の仕事は忘れたしまったこともあるかもしれませんが、一度は保育士の仕事をしていた方であれば、仕事をしているうちに体が思い出すことも早いです。
また、仕事をしていない期間に子育てをしていた方などであれば、実体験を基にすぐに仕事に慣れることは珍しくありません。
保育園からしても、全く保育士の仕事をしたことのない人をあらたに採用し、教育コストをかけていくことよりも、保育士の仕事を一度でもしたことのある方の方が勘を取り戻していただくには早いと考えており、即戦力としての期待を持って歓迎しています。
メリット2:好待遇が望める
保育士不足の今だからこそ、保育士に復職しようという気持ちのある保育士には出来るだけ好待遇で復職を応援する保育園が多いです。
なお、待遇の良さというのはお給料のことだけではありません。
復職する個々の保育士にとって一番必要なものは何か、を今保育園も真剣に考えています。
時間なのか、残業なしなのか、週2回〜なのかなど、復職を考える保育士にとって、仕事をする上で譲ることのできない条件を個々に考え、出来るだけ条件を整えようとする保育園が増えているのです。
そのため、「保育士には戻りたいけれど、子育てが…」「保育士には戻りたいけれど、介護が…」といった個別の要望にも、好待遇で望むことが可能になっています。
メリット3:保育業界の処遇改善
かつての保育士といえば、お給料が低いことが当たり前のように言われていました。
ところが、近年ではその待遇の低さを国が問題視し、大幅に予算を投じ、問題の解決に乗り出してきました。
結果として、2015年にはお給料が3%ベースアップ、2017年にはさらに2%アップしました。
その結果、下記の表を見てもわかるように、平均給与はかつてより大幅にアップしたことがわかると思います。
ー 引用元:内閣府 子ども・子育て会議(第29回)、子ども子育て会議基準検討部会(第32回)合同会議
さらに、今後も保育士の待遇改善に向けた補助金の拡充は政府内で決定事項として実施される予定となっています。
メリット4:社会貢献度の高さ
保育士という仕事は、もともと非常に社会貢献度の高い仕事ですが、近年の共働き世帯の増加、シングル家庭の増加により、より求められている仕事になります。
子育ての悩みを周囲に相談できる人がいなかったり、両親などが近隣に不在の場合、子育て中の親世代も相談できる人がいなかったり、どのように子どもに接するのかがわからないなど悩みを多く抱えています。
保育士はそんな親世代にとって、ともに子育てをする大切な存在であり、これから将来を担う子どもたちの健全な成長を育む重要度がますます増している仕事なのです。
実際、復職した保育士の多くが社会貢献度の高さを実感し、「復職してよかった」と答えることがあります。
自分の仕事に誇りが持てるというのは、復職する上で大きなメリットになるでしょう。
メリット5:働き方が多様化してきている
保育士に復帰すると一言で言っても、フルタイム、パートタイム、アルバイト、派遣など様々な形での復帰となります。
その理由には、働き方の多様化があります。
保育士不足の影響もあり、保育園としても少しでも多くの保育士が、無理なく、自分のライフスタイルを崩すことなく働ける仕組みを模索していることもあり、ワークシェアを取り入れたり、一人ひとりの環境を考慮した働き方を提案しています。
そのため「復職するなら、このくらい覚悟しなければ!」と気負うのではなく、保育士自身が無理なく働けるワークスタイルを選択できる時代になってきているのです。
メリット6:保育士資格が活かせる場所が増えてきている!
保育士資格を活かして働くのは保育園だけと思っていませんか?
実は保育士資格を活かして働ける場所が増えているのです。
詳しくは「保育士転職・就職希望者必見!保育園以外で保育園資格が活かせる仕事とは?」の記事に具体的な就業先の例がありますが、保育士資格を活かして他の業界でも働くことが可能なのです。
「保育士の仕事は好きだったけど、保育園はちょっと…」という方にも、自分らしく働ける保育士の仕事が実はたくさんあるため、視野を広げて復職の可能性を考えてみるのも面白いかもしれません。
自分らしく復職をするための3つのポイント
「もう一度保育士の仕事に復職したい」と考える方には当然、保育士を辞めた経験があり、一度辞めた仕事に戻るということは、不安や譲れなかった理由があると思います。
しかし、保育の仕事が好きだからこそもう一度保育士という素晴らしい仕事に戻る決意をされたのだと思います。
保育士の仕事をもう一度選ぶからには、次はぜひ「自分らしく働ける」という目線で探すのが最大のポイントです。
ポイント1:自分らしい働き方を決める
現在、保育士の約9割が女性です。
女性はライフステージが変化しやすく、結婚、出産など両立が難しい問題も多くあります。
そして、復帰・復職しようと考えたときに「家庭との両立」を考えない方はいらっしゃらないと思います。
実際、厚生労働省が全国の潜在保育士に調査した「潜在保育士の実態について〜全国潜在保育士調査結果〜」では、「潜在保育士」の75%が配偶者有りで、69%が子どもありとされ、保育士として復職をする際には「家庭との両立」を余儀なくされている現状が伺えます。
さらに「保育園で就労するにあたっての不安要素」について一番多いのが「家庭との両立」であり、実に48.6%の方が不安に感じているのです。
また、「潜在保育士が希望する勤務形態」で60.2%がパートタイムという短時間勤務を希望していることも、いかに多くの潜在保育士が家庭との両立を最優先に考えているかが見えます。
ただ、この傾向は保育園も当然把握しており、「短時間勤務」でも保育士がやりがいを持って活躍できる環境を整えてきています。
働き方の多様化を受け、少しづつではあるものの改善してきた短時間勤務制度について、詳しく見ていきます。
短時間勤務制度を利用する
短時間勤務制度とは、個人の事情や申請によって、定時よりも短い時間で勤務を可能にする制度です。
この制度を利用することで、保育士はライフステージが変わっても柔軟な働き方をすることが可能になるのです。
一方で、短時間勤務制度は保育園が独自に制定する制度であることが大前提であるため、利用には保育園によって条件があることが多いのが難点です。
短時間勤務制度を利用した代表的な例で言えば、育児休暇からの復帰後などが挙げられます。
しかしこれは出産前に保育園に勤務していることが条件であったり、子供が小学校入学前までなどの条件が付いていることが多いのです。
また、正職員を前提とした制度であることも多く、契約社員やパートなどの場合は利用できないこともあります。
これから復職する人がすぐにこの短時間勤務制度をすぐに活用するというのは難しいことが多いと言えます。
短時間派遣として働く
短時間派遣とは、あらかじめ時間が短い契約をする派遣保育士の働き方です。
例えば、お子さんが学校に行った10時から16時までなど、一日の出勤できる時間をあらかじめ定め、その契約に沿って働くという働き方は、家庭との両立をしやすいと言えます。
短時間派遣は単に時間だけを短くするだけでなく、日数を週3回などに変更することも可能です。
一口に家庭との両立、といっても家庭ごとに両立の仕方は異なります。
自分の条件にぴったり合う柔軟な働き方を求められるのであれば、選択肢は多いと言えます。
また、保育士復帰される方のほとんどが気にされるのが残業です。
急な残業や帰りの予測のつかない残業は、家庭との両立に大きな障壁となります。
しかし短時間派遣保育士の場合、派遣会社が間に入り残業などについてもあらかじめ契約で取り決めを行なっているため、残業はほとんどないです。
帰りの時間の予測が立てられるというのは、家庭との両立を考えた場合、大きなメリットになります。
シェアタイム派遣として働く
シェアタイム派遣とは、複数名でフルタイム求人内容を補完し合い、1枠派遣を完成させるというもので、株式会社明日香が提案する新たな保育士の派遣の仕組みです。
フルタイムで勤務するのは難しいものの、早朝や夕方から夜などを固定で勤務できないなどの子育て世代の保育士が悩む働く時間をシェアすることによって解決します。
この仕組みは、複数名でチームを構成するため、急な予定変更などもお互いに補完しあえるメリットがあり、今注目される派遣保育士の働き方になります。
>>「短時間勤務から復職可能!保育士の新しい働き方「シェアタイム派遣」
パート・アルバイトとして働く
給料は正社員の時よりもかなりと低く、雇用としては不安定ですが、保育士としての働き方の中でトップクラスに柔軟な働き方ができます。
時間を短時間に区切ったり、朝保育のみ、夕方保育のみなどライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
フリーや保育補助として働く場合が多く、お便りや書類作成、行事の進行などにはほどんど関わらないことが多いです。
そのため、仕事量は正社員保育士に比べると軽減されます。
一方で、パートやアルバイトの保育士は仕事量が少ない分、雑用と感じる仕事が多くなり、やりがいに欠ける方もいるという点はデメリットとなります。
ポイント2:保育士紹介会社が行うスキルアップ研修を活用する
復職を決めたあなたにとっての一番の不安は「今の保育ってどうなっているの?」「本当に前の知識でやっていけるの?」「面接でのアピールがもう数10年前のことしかない…」ということではないでしょうか。
保育士を離れていた期間が長ければ長いほど、その不安が増すのは当然です。
今現在の保育現場が昔に比べてどのように変化しているのか、また今の保育現場で働くために抑えておくべきポイント、必要なスキルなどを教えてくれるスキルアップ研修についても積極的に活用しましょう。
保育専門の株式会社明日香を始めとする保育士紹介会社の中には復職に不安を抱えている方向けに、スキルアップ研修を行なっているところもあります。
こういったスキルアップ研修を活用して、復職のための準備することで不安も解消し、かつ面接の際にもアピールできるようになります。
興味のある方はぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか。
>>保育士へ復帰したい!準備するなら保育士復職支援セミナー・スキルアップ研修を活用しよう!
ポイント3:保育士専門のキャリアコンサルタントに相談する
「保育士としての専門知識を生かして働きたい」とは思うものの、どのような働き方があるのか、自分のもとめる求人はないのではないかと不安になることもあるでしょう。
しかし今は、保育士資格を活かした保育園以外の仕事も沢山あります。
また、保育士の働き方も正社員・契約社員・派遣社員・パート・アルバイト・個人事業など多様化しています。
そのため、自分で復職先を探すよりも、一度保育士専門のキャリアコンサルタントに相談し、自分がどんな働き方をしたいか、何を重視したいのかを正直に伝えてみて可能性を狭めないことも大切です。
どのような復職先で、どのような働き方が合うのか、自分に最適な選択肢を業界を知り尽くした保育業界のプロフェッショナルがアドバイスしてくれます。
復職を決めたこの時に大切なのが自分にとって重視する項目を正直に伝えることです。
「もし合う職場が一つもなかったら・・・」と不安に思い低く見積もって言うことはありません。
最初は「週3日で、地域はこの辺りで、給料は月に最低○○万円ほど欲しい・・・」などわがままでも良いのでまずははっきりと伝えることが大切です。
明日香を始めとする紹介会社のサービスは無料で提供されていることが多いので、自分で進めることに迷いや不安がある方は、客観的な第3者の意見も取り入れてみることをおすすめします。
今は一人ひとりの状況に合わせた復職が進んでいる!
働く女性が増え、保育園や保育に関連する仕事のニーズは高まる一方です。
一昔前は、保育士の給与や待遇はあまり良いものではありませんでしたが、今はその問題に国を挙げて一気に改善の手が加わってきています。
保育士という高い専門知識を持った人材に活躍してもらうため、働き方や給与待遇は多様化してきています。
そのため、あなたの求める柔軟な働き方も妥協をする必要はありません。
また、50代や60代といった年齢であっても、スキルアップ研修やキャリアコンサルタントを活用して復職し、自分らしい働き方で活躍していらっしゃる方も増え、生涯現役で働くこともできます。
株式会社明日香では、保育専門のキャリアコンサルタントやコーディネーターが、一人ひとりの保育士のキャリアや復職について日々相談に乗っています。
「こんな風に働くのは難しいかな?」と闇雲にさぐるよりも、一度自分の状況に合わせて仕事ができないかを相談してみてはいかがでしょうか。