保育士へ復帰したい!準備するなら保育士復職支援セミナー・スキルアップ研修を活用しよう!
2020/07/01
保育士不足が深刻な社会問題化している今、保育士の有効求人倍率はほとんどの都市で1倍以上という現状が続いています。
そんな中、全国に約80万人いると言われる保育士資格を保有しながら、保育士として活動をしていない潜在保育士の存在が今注目を集めています。
とりわけニーズが高いのが一度は保育士としての経験を積んでいる方、保育士としてのキャリアにブランクのある潜在保育士の存在です。
保育士として、過去に経験のある方々は現場を一時的に離れていたとしても即戦力として活躍することが多く、人手不足解消のためには欠かせない存在として現場への復帰・復職を望まれているのです。
国や自治体もこのブランクのある保育士の現場への復帰・復職を、様々な施策で支援しようと動き出しています。
一方、保育士資格を持つ人の中にも、ご自身の持つ保育士資格や経験を活かした仕事を検討する人も増えてきています。
実際、厚生労働省が発表した「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」によると、保育士資格を保有しており、求職している人の約51.5%が保育士職種への就職を希望しているそうです。
しかし、一度は何らかの理由があって保育士現場を離れた訳ですから、実際に保育士として復帰・復職するにあたり不安を抱える方は多いと思います。
その不安の一つとして保育士職種への復帰・復職を希望する約40%の方があげた理由が「責任の重さ・事故への不安」です。
保育士は子どもの命を預かるという意味で、大きな責任を伴う仕事です。
「年齢的にも体力的にも衰えてしまった自分が責任を持って子ども達を預かることができるだろうか・・・」やはりその不安は簡単には拭えないものであることは当たり前です。
しかし、前述した通り、保育士不足の今、現場に戻ってくる保育士は国や自治体をあげて支援する動きは広がり続けています。
そこで今回は、保育士として復帰するためにしておくべき準備と、ブランクのある保育士が復職前に活用できる保育士復職支援セミナー・スキルアップ研修についてご紹介します。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士復帰のために準備すべき3つのコト
いざ保育士として復帰・復職を決めた時、ブランクを埋めるために一体何を準備しておけば良いのでしょうか?
迷ったならば、まずこの3つを準備しましょう。
準備1:保育士免許や教員免許の確認
準備2:保育士としてどんな働き方をしたいかを整理する
準備3:ブランクの解消・復職への不安の解消
「備えあれば憂いなし」とも言われる通り、保育士現場への復帰・復帰への準備をきちんと整えておけば、少なからず復帰・復職への不安の解消にもつながります。
上記3つ準備項目について、それぞれどんなものなのかを詳しく見ていきましょう。
保育士証や教員免許の確認
保育園や幼稚園、認定子ども園へ復帰・復職する時にまず確認することは、保育士証の書き換えや教員免許の更新、書き換えなどです。
保育士として働く方は、保育士証の提示が必要不可欠です。
平成15年11月29日から児童福祉法の改正により、「保育士」として働くには、その業務に就く前に、都道府県知事に対して登録申請手続きを行い、保育士証の交付を受けることが必要になりました。
特に注意して欲しい方は、平成15年11月28日以前に保育士(保母)資格証明書を取得し、保育士(保母)として働いていた方で保育士証の交付を受けていない方です。
保育士証は、保育士(保母)資格証明書とは、別の証明書ですので、必ず申請をしましょう。
その他、指定保育士養成施設卒業証明書、保育士試験合格通知書等だけを持っていて、保育士証の申請をしていない方も必ず申請が必要ですのでご注意ください。
なお、保育士(保母)資格証明書、指定保育士養成施設卒業証明書、保育士試験合格通知書等に期限はありませんので、再度受験等が必要ということはありません。
申請は、都道府県知事委託保育士登録機関『登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)』のフローに従って登録してください。
登録手続きは、下記リンクページからできます。
過去に都道府県への保育士登録を済ませ、「保育士証」の交付を受けた方は、氏名や本籍地都道府県に変更がないかを確認しましょう。
変更手続きは、登録と同じく都道府県知事委託 保育士登録機関 登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)のフローに従って登録してください。
変更手続きは、下記リンクページからできます。
認定こども園・幼稚園での勤務を希望する場合は、幼稚園教諭免許の更新も必要になります。
幼稚園教諭免許は取得から10年で更新が必要となります。
更新対象者は30時間の講習を受け、更新講習修了確認証明書が発行されれば更新完了です。
更新が切れる2年前から更新講習を受講することが可能なため、復帰・復職をお考えの方は、2年間の中で計画的に受講することがおすすめです。
幼稚園教諭免許の更新は文部科学省が所管しています。
具体的な更新のフローは下記のリンク先をご確認ください。
保育士としてどんな働き方をしたいかを整理する
保育士としての復職先を探すと行っても、インターネットで調べれば様々な求人情報が出てきます。
また、近年は病棟保育士や企業内託児所、プリスクール、ベビーシッター、派遣保育士など保育士の資格を活かした保育園以外の働き場所、働き方も増えています。
そのため、どこで働くのが正解なのかがわからなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
特に保育の現場から離れていたブランク期間が長い方にとっては、今現在保育士としてどのような働き方があるのかが分からないという方も多いと思います。
そういった場合には、保育士専門のキャリアコンサルタントに無料相談するのも一つの手段です。
「週何日で、場所はこのあたりで、給料はこれくらい、子供が17時には帰ってくるからそれまでには帰りたい」など、具体的な希望を率直に伝えてみましょう。
もちろん、働く上で全てが叶うことはないかもしれません。
しかし、保育士の待遇改善が社会問題として解決に向かっている中、一昔前には考えられなかったような働き方が、保育士にもできるようになってきています。
まずは自分の要望を伝えた上で、あなたにとってベストな働き方の提案をしてもらうのが、保育士として復帰・復職後の活躍を考えた上でも最善の方法といえるでしょう。
自分に合った復帰・復職をするために大切なのは「保育士としてどんな働き方をしたいか」です。
無数にある保育士の求人情報を闇雲に探し、合いそうなものを見つけるのではなく、保育士としてどんな働き方をしたいのかをいまいちど整理しておくことが大切です。
ブランクの解消・復職への不安の解消
保育士に復帰する時に不安なことの一つにスキルへの不安があります。
「今でもピアノが弾けるかな?」「手遊び覚えているかな?」といった具体的な遊びへの不安もあれば、「子どもへの声かけ」や「保護者とのコミュニケーション」など、保育支援への不安もあるでしょう。
そういった「保育現場に復帰・復職をしたいけれど、ブランクがありちゃんと復帰・復職できるかが心配」という方は保育士の復職支援セミナーやスキルアップ研修を活用してみると良いでしょう。
保育の現場の感覚や、昔とは変わった保育現場の「今」を感じることで、復帰や不安の解消ができます。
保育士の復職支援セミナー・スキルアップ研修とは?
「ブランクがあるけれども保育士として現場復帰したい!復職したい」「保育士資格を活かした仕事に就きたい」と考える保育士を対象に国や地方自治体、民間企業や支援団体などで行なっている復職支援セミナー・スキルアップ研修への参加はおすすめです。
保育士不足が深刻な社会問題である現在、国や地方自治体を主体に、過去に保育士をしていた方の保育士復帰には特に力を注いでおり、復職支援セミナー・スキルアップ研修は日本全国様々なところで開催されています。
保育現状の「今」を知ることは、不安の解消にもなることはもちろん、ブランク期間にも積極的に勉強をしている向上心のある保育士として、面接などでも非常に歓迎されます。
より良い職場に復帰・復職したいのであれば、やはりご自身のスキルアップを欠かしていないことを伝えることが必要なのも現実です。
では、次に保育士の復職支援セミナー・スキルアップ研修とはどのようなものなのか、具体的に見ていきましょう。
どんな人が参加しているの?
保育士の復帰・復職を考えている方向けの復職支援セミナー・スキルアップ研修には、どのような人が参加しているのでしょうか。また、どんな人がいくべきなのでしょうか?
実際に保育士復職を支援する『山陽学園短期大学潜在保育士復職支援プロジェクト」の発表によると、次のような悩みを抱えています。
・復職に二の足を踏んでいる
・復職に前向きな気持ちがある
・現場から離れて情報がない
・復職のために施設に求める条件がある
ー 引用元: 山陽学園短期大学潜在保育士復職支援プロジェクト
このように、保育士として現場復帰・復職に際しての悩みは人それぞれありますが、保育士として働きたいけれど、今一歩踏み出すことに不安や怖さを感じている人が多いようです。
保育士の復職支援セミナー・スキルアップ研修はどこでやっているの?
保育士の復職支援セミナーやスキルアップ研修は大きく分けて行政機関(各自治体)が行なっているものと、民間企業(保育士支援会社など)などが行なっているものの2種類があります。
行政も民間どちらもそれぞれ特徴があるため、特徴を知って上手に使い分けていきましょう。
行政が行う復職支援セミナー・スキルアップ研修の特徴
行政機関が行う復職支援セミナー・スキルアップ研修は各自治体が運営する「保育士・保育園支援センター」を中心に行われます。
また、その他各自治体の子育て支援や保育所を管轄する部門が開催することもあります。
内容は、講習会、研修会、相談会、求人マッチングなど都度異なりますが、保育の現場を離れた人の復帰支援の場が提供されています。
行政の行う復職支援セミナー・スキルアップ研修のメリット・デメリットは下記の表の通りです。
表1:行政主催セミナー・研修のメリット・デメリット
メリット
・ほとんどの場合のセミナーが無料
・セミナー後の営業が少ない
・行政の運営なので、安心して受講できる
デメリット
・人気が高く、すぐに定員が埋まる
・募集していない求人も更新されないままになっている
・全体研修なので、個別に対応してもらえないことも多い
民間企業が行う復職支援セミナー・スキルアップ研修の特徴
民間企業が行う復職支援セミナー・スキルアップ研修は保育士専門の人材派遣や人材紹介会社によって行われています。
内容は、講習会、研修会、相談会、求人マッチングなど、行政主催のセミナーと同じくですが、保育の現場を離れた人の復帰に向けて、具体的な求人とのマッチングまでを行うことができます。
民間企業の行う復職支援セミナー・スキルアップ研修のメリット・デメリットは下記の表の通りです。
表2:民間主催セミナー・研修のメリット・デメリット
メリット
・保育園を具体的に紹介してもらえる
・サポートや研修が手厚い
・ユニークな研修内容を取り入れているケースも多い
デメリット
・会社によって研修のクオリティに差がある
・良い研修は有料のものもある
手厚いサポートやスキルアップ研修が充実している所を選ぼう!
保育士として現場復帰・復職を考えた時、多くの方が保育現場で起きている以前との違いや、忘れてしまっている知識など不安があるのが当然です。
また、保育士の復帰・復職は今や社会的ニーズと言っても過言ではなく、復職支援をしてくれる会社や機関の多さも以前とは比較にならないほど情報で溢れているため、戸惑うこともあるでしょう。
大切なことは、復帰に際してあなたが何をしたいのかを明確にすることと、その復帰支援をどのような機関や会社にサポートしてもらうかです。
保育士が、完全に仕事に復職・復帰するというのは、現場に戻り、安心して働き始め、「保育士に復帰してよかった」と思うまでです。
復職支援をしてもらう会社を選ぶ時には、仕事に戻るための知識やスキルをバックアップしてくれることはもちろん、復帰先のマッチングや復帰後のサポートなどあらゆる方向からあなたをバックアップしれくれる会社を選ぶことをお勧めします。
カテゴリ
保育士キャリア
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保育士不足が深刻な社会問題化している今、保育士の有効求人倍率はほとんどの都市で1倍以上という現状が続いています。
そんな中、全国に約80万人いると言われる保育士資格を保有しながら、保育士として活動をしていない潜在保育士の存在が今注目を集めています。
とりわけニーズが高いのが一度は保育士としての経験を積んでいる方、保育士としてのキャリアにブランクのある潜在保育士の存在です。
保育士として、過去に経験のある方々は現場を一時的に離れていたとしても即戦力として活躍することが多く、人手不足解消のためには欠かせない存在として現場への復帰・復職を望まれているのです。
国や自治体もこのブランクのある保育士の現場への復帰・復職を、様々な施策で支援しようと動き出しています。
一方、保育士資格を持つ人の中にも、ご自身の持つ保育士資格や経験を活かした仕事を検討する人も増えてきています。
実際、厚生労働省が発表した「保育人材確保のための『魅力ある職場づくり』に向けて」によると、保育士資格を保有しており、求職している人の約51.5%が保育士職種への就職を希望しているそうです。
しかし、一度は何らかの理由があって保育士現場を離れた訳ですから、実際に保育士として復帰・復職するにあたり不安を抱える方は多いと思います。
その不安の一つとして保育士職種への復帰・復職を希望する約40%の方があげた理由が「責任の重さ・事故への不安」です。
保育士は子どもの命を預かるという意味で、大きな責任を伴う仕事です。
「年齢的にも体力的にも衰えてしまった自分が責任を持って子ども達を預かることができるだろうか・・・」やはりその不安は簡単には拭えないものであることは当たり前です。
しかし、前述した通り、保育士不足の今、現場に戻ってくる保育士は国や自治体をあげて支援する動きは広がり続けています。
そこで今回は、保育士として復帰するためにしておくべき準備と、ブランクのある保育士が復職前に活用できる保育士復職支援セミナー・スキルアップ研修についてご紹介します。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士復帰のために準備すべき3つのコト
いざ保育士として復帰・復職を決めた時、ブランクを埋めるために一体何を準備しておけば良いのでしょうか?
迷ったならば、まずこの3つを準備しましょう。
準備1:保育士免許や教員免許の確認
準備2:保育士としてどんな働き方をしたいかを整理する
準備3:ブランクの解消・復職への不安の解消
「備えあれば憂いなし」とも言われる通り、保育士現場への復帰・復帰への準備をきちんと整えておけば、少なからず復帰・復職への不安の解消にもつながります。
上記3つ準備項目について、それぞれどんなものなのかを詳しく見ていきましょう。
保育士証や教員免許の確認
保育園や幼稚園、認定子ども園へ復帰・復職する時にまず確認することは、保育士証の書き換えや教員免許の更新、書き換えなどです。
保育士として働く方は、保育士証の提示が必要不可欠です。
平成15年11月29日から児童福祉法の改正により、「保育士」として働くには、その業務に就く前に、都道府県知事に対して登録申請手続きを行い、保育士証の交付を受けることが必要になりました。
特に注意して欲しい方は、平成15年11月28日以前に保育士(保母)資格証明書を取得し、保育士(保母)として働いていた方で保育士証の交付を受けていない方です。
保育士証は、保育士(保母)資格証明書とは、別の証明書ですので、必ず申請をしましょう。
その他、指定保育士養成施設卒業証明書、保育士試験合格通知書等だけを持っていて、保育士証の申請をしていない方も必ず申請が必要ですのでご注意ください。
なお、保育士(保母)資格証明書、指定保育士養成施設卒業証明書、保育士試験合格通知書等に期限はありませんので、再度受験等が必要ということはありません。
申請は、都道府県知事委託保育士登録機関『登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)』のフローに従って登録してください。
登録手続きは、下記リンクページからできます。
過去に都道府県への保育士登録を済ませ、「保育士証」の交付を受けた方は、氏名や本籍地都道府県に変更がないかを確認しましょう。
変更手続きは、登録と同じく都道府県知事委託 保育士登録機関 登録事務処理センター(社会福祉法人 日本保育協会)のフローに従って登録してください。
変更手続きは、下記リンクページからできます。
認定こども園・幼稚園での勤務を希望する場合は、幼稚園教諭免許の更新も必要になります。
幼稚園教諭免許は取得から10年で更新が必要となります。
更新対象者は30時間の講習を受け、更新講習修了確認証明書が発行されれば更新完了です。
更新が切れる2年前から更新講習を受講することが可能なため、復帰・復職をお考えの方は、2年間の中で計画的に受講することがおすすめです。
幼稚園教諭免許の更新は文部科学省が所管しています。
具体的な更新のフローは下記のリンク先をご確認ください。
保育士としてどんな働き方をしたいかを整理する
保育士としての復職先を探すと行っても、インターネットで調べれば様々な求人情報が出てきます。
また、近年は病棟保育士や企業内託児所、プリスクール、ベビーシッター、派遣保育士など保育士の資格を活かした保育園以外の働き場所、働き方も増えています。
そのため、どこで働くのが正解なのかがわからなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。
特に保育の現場から離れていたブランク期間が長い方にとっては、今現在保育士としてどのような働き方があるのかが分からないという方も多いと思います。
そういった場合には、保育士専門のキャリアコンサルタントに無料相談するのも一つの手段です。
「週何日で、場所はこのあたりで、給料はこれくらい、子供が17時には帰ってくるからそれまでには帰りたい」など、具体的な希望を率直に伝えてみましょう。
もちろん、働く上で全てが叶うことはないかもしれません。
しかし、保育士の待遇改善が社会問題として解決に向かっている中、一昔前には考えられなかったような働き方が、保育士にもできるようになってきています。
まずは自分の要望を伝えた上で、あなたにとってベストな働き方の提案をしてもらうのが、保育士として復帰・復職後の活躍を考えた上でも最善の方法といえるでしょう。
自分に合った復帰・復職をするために大切なのは「保育士としてどんな働き方をしたいか」です。
無数にある保育士の求人情報を闇雲に探し、合いそうなものを見つけるのではなく、保育士としてどんな働き方をしたいのかをいまいちど整理しておくことが大切です。
ブランクの解消・復職への不安の解消
保育士に復帰する時に不安なことの一つにスキルへの不安があります。
「今でもピアノが弾けるかな?」「手遊び覚えているかな?」といった具体的な遊びへの不安もあれば、「子どもへの声かけ」や「保護者とのコミュニケーション」など、保育支援への不安もあるでしょう。
そういった「保育現場に復帰・復職をしたいけれど、ブランクがありちゃんと復帰・復職できるかが心配」という方は保育士の復職支援セミナーやスキルアップ研修を活用してみると良いでしょう。
保育の現場の感覚や、昔とは変わった保育現場の「今」を感じることで、復帰や不安の解消ができます。
保育士の復職支援セミナー・スキルアップ研修とは?
「ブランクがあるけれども保育士として現場復帰したい!復職したい」「保育士資格を活かした仕事に就きたい」と考える保育士を対象に国や地方自治体、民間企業や支援団体などで行なっている復職支援セミナー・スキルアップ研修への参加はおすすめです。
保育士不足が深刻な社会問題である現在、国や地方自治体を主体に、過去に保育士をしていた方の保育士復帰には特に力を注いでおり、復職支援セミナー・スキルアップ研修は日本全国様々なところで開催されています。
保育現状の「今」を知ることは、不安の解消にもなることはもちろん、ブランク期間にも積極的に勉強をしている向上心のある保育士として、面接などでも非常に歓迎されます。
より良い職場に復帰・復職したいのであれば、やはりご自身のスキルアップを欠かしていないことを伝えることが必要なのも現実です。
では、次に保育士の復職支援セミナー・スキルアップ研修とはどのようなものなのか、具体的に見ていきましょう。
どんな人が参加しているの?
保育士の復帰・復職を考えている方向けの復職支援セミナー・スキルアップ研修には、どのような人が参加しているのでしょうか。また、どんな人がいくべきなのでしょうか?
実際に保育士復職を支援する『山陽学園短期大学潜在保育士復職支援プロジェクト」の発表によると、次のような悩みを抱えています。
・復職に二の足を踏んでいる
・復職に前向きな気持ちがある
・現場から離れて情報がない
・復職のために施設に求める条件がある
ー 引用元: 山陽学園短期大学潜在保育士復職支援プロジェクト
このように、保育士として現場復帰・復職に際しての悩みは人それぞれありますが、保育士として働きたいけれど、今一歩踏み出すことに不安や怖さを感じている人が多いようです。
保育士の復職支援セミナー・スキルアップ研修はどこでやっているの?
保育士の復職支援セミナーやスキルアップ研修は大きく分けて行政機関(各自治体)が行なっているものと、民間企業(保育士支援会社など)などが行なっているものの2種類があります。
行政も民間どちらもそれぞれ特徴があるため、特徴を知って上手に使い分けていきましょう。
行政が行う復職支援セミナー・スキルアップ研修の特徴
行政機関が行う復職支援セミナー・スキルアップ研修は各自治体が運営する「保育士・保育園支援センター」を中心に行われます。
また、その他各自治体の子育て支援や保育所を管轄する部門が開催することもあります。
内容は、講習会、研修会、相談会、求人マッチングなど都度異なりますが、保育の現場を離れた人の復帰支援の場が提供されています。
行政の行う復職支援セミナー・スキルアップ研修のメリット・デメリットは下記の表の通りです。
表1:行政主催セミナー・研修のメリット・デメリット
メリット |
・ほとんどの場合のセミナーが無料 ・セミナー後の営業が少ない ・行政の運営なので、安心して受講できる |
デメリット |
・人気が高く、すぐに定員が埋まる ・募集していない求人も更新されないままになっている ・全体研修なので、個別に対応してもらえないことも多い |
民間企業が行う復職支援セミナー・スキルアップ研修の特徴
民間企業が行う復職支援セミナー・スキルアップ研修は保育士専門の人材派遣や人材紹介会社によって行われています。
内容は、講習会、研修会、相談会、求人マッチングなど、行政主催のセミナーと同じくですが、保育の現場を離れた人の復帰に向けて、具体的な求人とのマッチングまでを行うことができます。
民間企業の行う復職支援セミナー・スキルアップ研修のメリット・デメリットは下記の表の通りです。
表2:民間主催セミナー・研修のメリット・デメリット
メリット |
・保育園を具体的に紹介してもらえる ・サポートや研修が手厚い ・ユニークな研修内容を取り入れているケースも多い |
デメリット |
・会社によって研修のクオリティに差がある ・良い研修は有料のものもある |
手厚いサポートやスキルアップ研修が充実している所を選ぼう!
保育士として現場復帰・復職を考えた時、多くの方が保育現場で起きている以前との違いや、忘れてしまっている知識など不安があるのが当然です。
また、保育士の復帰・復職は今や社会的ニーズと言っても過言ではなく、復職支援をしてくれる会社や機関の多さも以前とは比較にならないほど情報で溢れているため、戸惑うこともあるでしょう。
大切なことは、復帰に際してあなたが何をしたいのかを明確にすることと、その復帰支援をどのような機関や会社にサポートしてもらうかです。
保育士が、完全に仕事に復職・復帰するというのは、現場に戻り、安心して働き始め、「保育士に復帰してよかった」と思うまでです。
復職支援をしてもらう会社を選ぶ時には、仕事に戻るための知識やスキルをバックアップしてくれることはもちろん、復帰先のマッチングや復帰後のサポートなどあらゆる方向からあなたをバックアップしれくれる会社を選ぶことをお勧めします。