保育のコラム

保育園で離乳食を食べない子への食べさせ方テクニック

2017/10/05

保育園で離乳食を食べない子への食べさせ方

 

乳児クラスではお昼に離乳食を食べさせます。しかし中には離乳食を食べたがらない子や、急に食べなくなってしまう子もいますよね。

 

食べないからといって、お母さんが迎えに来るまでお腹を空かせたままにするわけにもいきません。では、離乳食を食べてもらうためにはどうしたら良いのでしょうか。

今回は、保育園で離乳食を食べない子への食べさせ方テクニックをご紹介します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

【テクニック1】時間を変える

 

 

 

時間を変える

 

まだお腹が空いていない可能性がある場合は、離乳食を与える時間を少し遅くしましょう。

 

離乳食の時間が決まっていてずらせない場合は、それまでにしっかり遊ばせてお腹を空かせる工夫が必要です。

 

しかし、お腹が空きすぎた状態も好ましくありません。慣れ親しんだミルクや母乳を欲しがり、不慣れな離乳食を食べたがらなくなってしまうためです。

 

一般的に、保育園に入園したばかりの子や離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは、まだ生活リズムが整っていない状態にあります。無理に決まった時間に食べさせようとせず、徐々に新しい生活リズムに慣れさせましょう。

 

 

 

【テクニック2】調理方法を変える

 

 

 

今まで離乳食をしっかり食べていたのに急に食べなくなった場合は、調理方法を変えると良いでしょう。

 

特に、離乳食を中期から後期へ移行するなどステップアップ直後に食べなくなった場合は、まだその段階に上手に対応できず戸惑っていたり、不安に感じたりしている場合があります。焦らず、以前の食べ慣れた離乳食に戻し、少し経ってから再度挑戦しましょう。

 

また、同じ味や固さの離乳食が続くと、飽きてしまうこともあります。ゆで加減や切り方を変えるなど、ちょっとした工夫をするだけでも新しさを演出することが可能です。盛り付けなどの見た目を変えることによって注意を引きやすくもなるため、調理法や盛り付けなどについて調理師の方々と相談をしましょう。

 

 

 

【テクニック3】食べさせ方を変える

 

 

 

食べさせ方を変える

 

初期の離乳食をなかなか食べたがらない子には、スプーンの材質と大きさ、そしてスプーンで一度に運ぶ量を見直しましょう。スプーンが大きすぎると、熱さや冷たさを感じやすくなる可能性があります。

温度に気を配りつつ、赤ちゃんが自分で口を開けてから少しずつ食べさせましょう。無理に口を開けさせたり、たくさん食べさせたりすると、食事が苦痛になってしまいます。

 

離乳食の中~後期で離乳食を嫌がるようになったら、食器を変えるのも良い方法です。離乳食の初期からずっと同じ食器を使っていると、食器に飽きたり、食器が合わなくなったりしている可能性があります。

 

 

生後9カ月頃になると、自分で食べたがる子もいます。自分で食べたいのにやらせてもらえない、またはうまく食べられないため癇癪を起こして食べなくなる場合は、手づかみで食べられる形状に調理してもらったり、スプーンを2本使用したりするのも効果的です。1本は赤ちゃん用、もう1本は保育士さん用です。多くの場合、赤ちゃんは自分用のスプーンがあるだけで満足し、しっかり保育士さんのスプーンから離乳食を食べてくれます。

 

 

【テクニック4】環境を変える

 

 

離乳食初期の赤ちゃんは、離乳食そのものよりも環境の変化に戸惑っている場合があります。今までは抱っこされてミルクをもらっていたのに、急に1人で座らせられると不安に感じます。椅子に座り慣れるまでの間は抱っこしながら離乳食をあげることにより、環境に順応しやすくなるでしょう。

 

離乳食中期・後期の赤ちゃんは、椅子の角度やハーネスが窮屈になっていないか、ときどき確認してあげてください。食事中に他のことに気を取られないように、おもちゃなどを隠すこともおすすめです。

 

保育士自身も子どもと一緒に食事を取り、おいしそうに食事しているところを見せるのも良いでしょう。大人と一緒に食べることで、食べることに興味を持つ子もいます。

 

また、食事の時間はよく声をかけ、よく褒めてあげることが大切です。

 

おわりに

 

 

今回は、保育園で離乳食を食べない子への食べさせ方テクニックをご紹介しました。なぜ離乳食を食べたがらないのかを考え、子どもの性格や成長に合わせて調整することが大切です。

 

離乳食を食べない子にも「食事は楽しいもの」と思ってもらえるよう、色々と工夫してみてくださいね。

 

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