頑張りすぎてない?保育士が抱えやすい悩みやストレスの対処法とは?
2021/07/06
保育士の仕事には悩みがつきものです。
それは、保育園という特殊な環境にあります。
保育園は安全上の配慮もありますが、多くの場合出入りがさほどなく、保育園内だけに閉じられてしまう傾向にあり、他からの刺激を受けにくいというところが一般的な会社と異なるところです。
では、保育園で働く上でどのような悩みがあるのでしょうか。
悩んでいるのはあなただけではなく、他の保育士も同じです。
悩みの種類を整理し、知ることでこれからの解決に向けた糸口を探してもらえるよう、保育士の悩みを整理してみました。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
職場の人間関係についての悩み
保育士といえど、子どもに関わることだけではありません。
職場には同じ保育士や上司になる園長などの管理職などたくさんの人が一緒に働いています。
そこには大人同士の人間関係が存在します。
では毎日顔を合わせる職場の人間関係についてはどのようにすれば、良い方向に向けていけるか、いくつか例をあげてみます。
挨拶をきちんとする
円滑な人間関係を築くためには挨拶などのコミュニケーションをとることが大切です。
人間関係の基本であり、おそらく保育士として子どもたちにも伝えていると思いますが、大人同士でも同じです。
気持ちの良い「おはようございます」は朝を爽やかな気持ちにさせますし、ちょっとしたことでも「ありがとうございます」、ミスをしたときには「申し訳ありません」と口にすることで、人間関係は格段に良くなります。
報告・連絡・相談はしっかりと行う
行き違いが起こらないように報告・連絡・相談をしっかりと行うことで仕事が円滑に進むようになります。
特に保育の仕事は協力が欠かせません。
お互いに情報を共有し、相談しながら進めることで円滑な仕事ができれば、自ずと人間関係は良好になります。
特に悪いニュースほど、早めに報告、連絡、相談することで最悪の事態は防げますので、しっかりと徹底して行うようにしましょう。
園長先生に相談する
人間関係は些細なことで壊れることがあります。
壊れた原因がある場合は改善の余地もありますが、理由が不明な場合も多々あります。
その場合、どうしても一個人では解決できないことも多いでしょう。
そんな時は一人で我慢したり、解決を図ろうとせず、園長先生など上司に相談してみましょう。
園全体のことを考えても、職員同士の人間関係が良好であることに越したことはありません。
また、園長先生などは多くの保育士よりも年長者であり、これまでにもいくつもの人間関係をみてきました。
自分一人では解決できなかったことも、相談することで良い方向に行く、ということはよくあることです。
子どもとかかわりについての悩み
保育士といえど、全ての子どもと常に円滑な人間関係を築けるわけではありません。
子どもにはそれぞれ個性があり、すぐに心を開いてくれる子もいれば、そうでない子もいるのは当然です。
ただ、大人同士の付き合いとは異なり、合わないから接しないというわけには決して行きません。
子どもとの関わりについて悩んだ時、どのようにすれば良いか、対処法をいくつかご紹介します。
声かけの仕方や対応を工夫する
保育士として、声かけの重要性は知識も経験もあり、ある程度自信もある方が多いと思います。
しかし、子どもも千差万別。
声かけもアプローチや声のトーンなど、適切な方法は子供によって異なります。
一人ひとりの子どもの状況を見極め、様々なアプローチを工夫してみましょう。
ひとりひとりの子どもとじっくりと向き合う
保育園ではどうしても一人の先生と複数の子どもたち、と言う向き合い方になることがあります。
集団保育なので仕方ないこともありますが、子どもたちにとっては先生は一人です。
時に時間を作って一人ひとりと向き合う心算をするだけでも、信頼関係は変わってきます。
「必ず一人1回はお話ししよう」と毎日の小さな目標を決めるなどして、一人ひとりの子どもに向き合って心を通わせてみましょう。
先輩保育士の関わり方を参考にする
子どもとの関わりに悩んだら、先輩や身近な保育士の関わり方を参考にするのも良い方法です。
最初はまねだったとしても徐々に自分のものになり、自分らしい関わり方ができるようになっていきますし、保育士としての引き出しが増えることになります。
自分では思ってもみなかった方法で子どもたちとの信頼関係が築けることもありますので、周りに目を向けて見ることは大切なことです。
保護者への対応についての悩み
保育園に子どもを預ける保護者は仕事や介護、育児など多忙な方が多いため、ゆっくり時間をかけてコミュニケーションをとることが難しいことがあります。
また、近年ではモンスターペアレントと呼ばれる無理難題を押し付ける保護者も少なからず存在しており、保育士の悩みの一つになっています。
ではこれらの保護者への対応についての悩みにはどのような対処があるか紹介しします。
接し方を工夫する
保護者とは信頼関係を築くことが大切です。
そのためには積極的にコミュニケーションをとるとよいです。
コミュニケーションとは何も対面でお話しすることだけではありません。
連絡帳を丁寧に書く、お便りで様子を伝えるなど、時間がなくても心を込めたメッセージを発することで信頼関係を築くことができます。
対応できることとできないことをはっきりさせる
自分が対応できるかという基準ではなく、園全体としての目線で対応できるかできないかなどについて境界線をはっきりと引くことも時に重要です。
自分にとっては対応できることであっても、他の先生からすると対応できないことなど、保護者から見るとわかりません。
「〇〇先生はやってくれたのに」などと不公平感が強まると、これまで良好だった保護者との関係が一気に壊れてしまいかねないこともあります。
また、要望が強い保護者の要求ばかりを聞くことも、同様です。
園全体が通園している子どもにとって平等であるように、日頃から線引きをしておくことが求められます。
待遇についての悩み
東京都の平成30年度東京都保育士実態調査報告書を見ると、職場への改善希望点は給与・賞与等の改善が1位になっています。
同調査では、2位事務・雑務の軽減、3位職員数の増員とやはり待遇についての悩みが続きます。
保育士の待遇改善については、国会でも問題に上がり、国が改善に向けて動き出してはいますが、いまだ給与を含む待遇について悩みを持つ保育士は多いです。
これらの問題は、保育士個人ではすぐに変えるには限界があります。
では、保育士個人としてどうすれば良いのでしょうか。
職場や働き方を変える
待遇は保育士全体では徐々に良くなってきています。
しかし、園ごとにみると待遇に差がある状態です。
また、求める良い待遇というのは、保育士個人にとっても異なります。
例えば、「時間や残業も厭わないけれど、とにかく給料が良い』という保育士もいれば、『給料は高くなくても良いので時間の融通が欲しい』という保育士もいます。
どちらが良い、悪いということではなく自分に合った職場を選ぶことが保育士、保育園双方にとって最適です。
ご自身にとってどんな待遇で働きたいのかが明確で、今の環境の待遇が合わないのであれば転職という選択肢も一つです。
一人で抱え込まずに自分に合った対処方法を見つけよう!
保育士の悩みについてみてきました。
保育士の仕事は保育園という閉じられた環境の中で勤務するため、一般的な社会人の環境とは異なり、悩みも深刻になりやすいです。
また、保育士の多くは子どもが好きで、愛情溢れる情に深い方が多いです。
そのため、自分がなんとかしなければならないという責任感や、自分が我慢すれば周りがうまくいくとグッと我慢をしてしまう傾向にあります。
しかし、その頑張りを一人で抱え込んで我慢していても解決はありません。
周りに相談する、行動を少し変えて見るなど、小さなアクションの中でできそうなことからでも一歩踏み出すことで解決への糸口が見えてくることもあります。
保育士の仕事に悩みがあれば、一人で抱え込まずに少しづつやり方を変える方法はないか探すことから始めてみましょう。
カテゴリ
保育士ライフ
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保育士の仕事には悩みがつきものです。
それは、保育園という特殊な環境にあります。
保育園は安全上の配慮もありますが、多くの場合出入りがさほどなく、保育園内だけに閉じられてしまう傾向にあり、他からの刺激を受けにくいというところが一般的な会社と異なるところです。
では、保育園で働く上でどのような悩みがあるのでしょうか。
悩んでいるのはあなただけではなく、他の保育士も同じです。
悩みの種類を整理し、知ることでこれからの解決に向けた糸口を探してもらえるよう、保育士の悩みを整理してみました。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
職場の人間関係についての悩み
保育士といえど、子どもに関わることだけではありません。
職場には同じ保育士や上司になる園長などの管理職などたくさんの人が一緒に働いています。
そこには大人同士の人間関係が存在します。
では毎日顔を合わせる職場の人間関係についてはどのようにすれば、良い方向に向けていけるか、いくつか例をあげてみます。
挨拶をきちんとする
円滑な人間関係を築くためには挨拶などのコミュニケーションをとることが大切です。
人間関係の基本であり、おそらく保育士として子どもたちにも伝えていると思いますが、大人同士でも同じです。
気持ちの良い「おはようございます」は朝を爽やかな気持ちにさせますし、ちょっとしたことでも「ありがとうございます」、ミスをしたときには「申し訳ありません」と口にすることで、人間関係は格段に良くなります。
報告・連絡・相談はしっかりと行う
行き違いが起こらないように報告・連絡・相談をしっかりと行うことで仕事が円滑に進むようになります。
特に保育の仕事は協力が欠かせません。
お互いに情報を共有し、相談しながら進めることで円滑な仕事ができれば、自ずと人間関係は良好になります。
特に悪いニュースほど、早めに報告、連絡、相談することで最悪の事態は防げますので、しっかりと徹底して行うようにしましょう。
園長先生に相談する
人間関係は些細なことで壊れることがあります。
壊れた原因がある場合は改善の余地もありますが、理由が不明な場合も多々あります。
その場合、どうしても一個人では解決できないことも多いでしょう。
そんな時は一人で我慢したり、解決を図ろうとせず、園長先生など上司に相談してみましょう。
園全体のことを考えても、職員同士の人間関係が良好であることに越したことはありません。
また、園長先生などは多くの保育士よりも年長者であり、これまでにもいくつもの人間関係をみてきました。
自分一人では解決できなかったことも、相談することで良い方向に行く、ということはよくあることです。
子どもとかかわりについての悩み
保育士といえど、全ての子どもと常に円滑な人間関係を築けるわけではありません。
子どもにはそれぞれ個性があり、すぐに心を開いてくれる子もいれば、そうでない子もいるのは当然です。
ただ、大人同士の付き合いとは異なり、合わないから接しないというわけには決して行きません。
子どもとの関わりについて悩んだ時、どのようにすれば良いか、対処法をいくつかご紹介します。
声かけの仕方や対応を工夫する
保育士として、声かけの重要性は知識も経験もあり、ある程度自信もある方が多いと思います。
しかし、子どもも千差万別。
声かけもアプローチや声のトーンなど、適切な方法は子供によって異なります。
一人ひとりの子どもの状況を見極め、様々なアプローチを工夫してみましょう。
ひとりひとりの子どもとじっくりと向き合う
保育園ではどうしても一人の先生と複数の子どもたち、と言う向き合い方になることがあります。
集団保育なので仕方ないこともありますが、子どもたちにとっては先生は一人です。
時に時間を作って一人ひとりと向き合う心算をするだけでも、信頼関係は変わってきます。
「必ず一人1回はお話ししよう」と毎日の小さな目標を決めるなどして、一人ひとりの子どもに向き合って心を通わせてみましょう。
先輩保育士の関わり方を参考にする
子どもとの関わりに悩んだら、先輩や身近な保育士の関わり方を参考にするのも良い方法です。
最初はまねだったとしても徐々に自分のものになり、自分らしい関わり方ができるようになっていきますし、保育士としての引き出しが増えることになります。
自分では思ってもみなかった方法で子どもたちとの信頼関係が築けることもありますので、周りに目を向けて見ることは大切なことです。
保護者への対応についての悩み
保育園に子どもを預ける保護者は仕事や介護、育児など多忙な方が多いため、ゆっくり時間をかけてコミュニケーションをとることが難しいことがあります。
また、近年ではモンスターペアレントと呼ばれる無理難題を押し付ける保護者も少なからず存在しており、保育士の悩みの一つになっています。
ではこれらの保護者への対応についての悩みにはどのような対処があるか紹介しします。
接し方を工夫する
保護者とは信頼関係を築くことが大切です。
そのためには積極的にコミュニケーションをとるとよいです。
コミュニケーションとは何も対面でお話しすることだけではありません。
連絡帳を丁寧に書く、お便りで様子を伝えるなど、時間がなくても心を込めたメッセージを発することで信頼関係を築くことができます。
対応できることとできないことをはっきりさせる
自分が対応できるかという基準ではなく、園全体としての目線で対応できるかできないかなどについて境界線をはっきりと引くことも時に重要です。
自分にとっては対応できることであっても、他の先生からすると対応できないことなど、保護者から見るとわかりません。
「〇〇先生はやってくれたのに」などと不公平感が強まると、これまで良好だった保護者との関係が一気に壊れてしまいかねないこともあります。
また、要望が強い保護者の要求ばかりを聞くことも、同様です。
園全体が通園している子どもにとって平等であるように、日頃から線引きをしておくことが求められます。
待遇についての悩み
東京都の平成30年度東京都保育士実態調査報告書を見ると、職場への改善希望点は給与・賞与等の改善が1位になっています。
同調査では、2位事務・雑務の軽減、3位職員数の増員とやはり待遇についての悩みが続きます。
保育士の待遇改善については、国会でも問題に上がり、国が改善に向けて動き出してはいますが、いまだ給与を含む待遇について悩みを持つ保育士は多いです。
これらの問題は、保育士個人ではすぐに変えるには限界があります。
では、保育士個人としてどうすれば良いのでしょうか。
職場や働き方を変える
待遇は保育士全体では徐々に良くなってきています。
しかし、園ごとにみると待遇に差がある状態です。
また、求める良い待遇というのは、保育士個人にとっても異なります。
例えば、「時間や残業も厭わないけれど、とにかく給料が良い』という保育士もいれば、『給料は高くなくても良いので時間の融通が欲しい』という保育士もいます。
どちらが良い、悪いということではなく自分に合った職場を選ぶことが保育士、保育園双方にとって最適です。
ご自身にとってどんな待遇で働きたいのかが明確で、今の環境の待遇が合わないのであれば転職という選択肢も一つです。
一人で抱え込まずに自分に合った対処方法を見つけよう!
保育士の悩みについてみてきました。
保育士の仕事は保育園という閉じられた環境の中で勤務するため、一般的な社会人の環境とは異なり、悩みも深刻になりやすいです。
また、保育士の多くは子どもが好きで、愛情溢れる情に深い方が多いです。
そのため、自分がなんとかしなければならないという責任感や、自分が我慢すれば周りがうまくいくとグッと我慢をしてしまう傾向にあります。
しかし、その頑張りを一人で抱え込んで我慢していても解決はありません。
周りに相談する、行動を少し変えて見るなど、小さなアクションの中でできそうなことからでも一歩踏み出すことで解決への糸口が見えてくることもあります。
保育士の仕事に悩みがあれば、一人で抱え込まずに少しづつやり方を変える方法はないか探すことから始めてみましょう。