保育士の働き方として正社員(正職員)・非正規雇用はどちらがおすすめ?
2021/05/06
女性の働き方が多様化していく中、正職員(正社員)、契約社員、派遣社員、パート、アルバイト・・・など、保育士の働き方も多様化しています。
そのため働く保育士のすべてが正社員であるとは限りません。
むしろ最近では、ライフスタイルに合わせて働けるという事から、正職員(正社員)以外の非正規の保育士の方が注目されています。
派遣やパート、アルバイトとして働く保育士も増えてきており、保育園も様々なライフスタイルに合わせた働き方に対応できるようになってきています。
そこで今回は、雇用形態別に保育士の働き方についてご紹介します。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士の働き方、メリット・デメリットは?
正職員(正社員)、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトなど様々な働き方があるのは知っていても、どの働き方が自分にとって一番合っているのかがわからないという方がほとんどだと思います。
ここからはそれぞれのメリット・デメリットを整理して解説していきますので、あなたにあった働き方を選ぶ参考にして下さい。
正職員(正社員)の保育士のメリット・デメリット
正職員(正社員)のメリットは、安定性と待遇(給与含む)です。
正職員(正社員)は非正規雇用と比較して給与が高く、保育園によってはボーナスが2〜3か月分程度支給されます。
月給が20万円だとしたら、2〜3ヶ月分で40〜60万円違う訳ですから、ボーナスがあるだけでも給与は大きく違ってきます。
最近は、国の保育士確保政策に伴い、より良い保育士を確保するために、給与を上げたり、福利厚生などを充実させてきている保育園も増えてきました。
待遇や条件などの面においては、正職員(正社員)が最も良い働き方といえるでしょう。
また、仕事内容もクラス担任など責任ある仕事を任せてもらえるので、やりがいある仕事ができます。
将来を期待され、主任や園長など、将来のキャリアップも実力次第で狙えます。
また、一般的に正職員(正社員)は社会的信用が高いため、クレジットやローンの審査などが通りやすいなどのメリットもあります。
一方、正職員(正社員)だからこそのデメリットがあることも事実です。
責任ある立場なので、保育園の行事前になると、積極的に準備をすすめていかなければならないため、仕事量が増え、残業が多くなることもあります。
また、非正規雇用の保育士から「正職員(正社員)なんだから」と仕事や面倒ごとを押し付けられたりすることもあります。
立場の違いからくる誤解がストレスになることもあるでしょう。
正職員(正社員)の保育士はこんな人におすすめの働き方
正職員(正社員)の保育士は長期的に安定して働くことができます。
産休や育休制度も整ってきた昨今、結婚や妊娠を理由に退職をしなければならない状況は緩和されてきています。
社会的にも、女性がキャリアを築くことが推奨される時代になっており、将来を憂うことなくじっくり長く働きたい保育士も増えてきたのではないでしょうか。
正職員(正社員)の保育士は主任保育士やや園長などへの昇進もでき、キャリアパスが最もわかりやすく描けます。
最近では保育士のポジションも増やすことが検討され、これまで平均勤続年数21年程度で就任していた「主任保育士」までの間に、勤続3年以上で「職務分野別リーダー」、勤続7年以上で「副主任保育士」「専門リーダー」などの新しいポジションも創設されました。
一生を保育士として働きたいと考える方は正社員の道がおすすめです。
契約社員(臨時職員)の保育士のメリット・デメリット
契約社員(臨時職員)とは、就労期間の定めのある保育士のことで、仕事内容は正職員(正社員)と同じです。
給与は正職員(正社員)よりも少し低いことが多いですが、社会保険や福利厚生はほぼ同等に受けられることはメリットです。
また契約社員は、正職員(正社員)になれるチャンスが十分にあります。
採用基準は正職員(正社員)よりも低いため、希望の園に入社しやすく、実力次第で正職員(正社員)へ転向することもできます。
一方で、契約社員(臨時職員)は正職員(正社員)と同じ仕事なのに、安定性がなく、契約更新時期に毎回不安な気持ちになるかもしれません。
また、同じ仕事をしていても、正職員(正社員)に比べ給与が少し低い場合が多いため、不公平感を感じることがあります。
契約社員(臨時職員)の保育士はこんな人におすすめの働き方
自分の希望や憧れの園で正職員(正社員)を目指している人にとって、契約社員(臨時職員)からその保育園に入ることは一つの方法かもしれません。
もちろん最初から正職員(正社員)として入社しても良いのですが、園の採用基準が今のあなた自身よりも高い場合、契約社員(臨時職員)として入社して正社員(正職員)という方法もあります。
例えば、妊娠や子育てなどで長期的なブランクがあったり、保育士免許を取得したばかりという方も同様に挑戦しやすいと言えます。
また、実際に働いてみたら思っていたところと違う、人間関係がどうしても耐えられないなどの不満は必ずあります。。
その際は、契約更新のタイミングで円満に退職できる契約社員(臨時職員)の働き方にメリットが出てきます。
正社員(正職員)で働きたいけど、働く場所をしっかりと見極めたい方、今の自分にちょっとスキル不足で自信が持てない方は、契約社員(臨時職員)で働くことがオススメです。
派遣保育士のメリット・デメリット
派遣保育士とは、保育園との直接契約ではなく、派遣会社を仲介し保育園に派遣される保育士のことです。
派遣保育士の一番のメリットは柔軟性のある働き方であるという点です。
フルタイムで働きたい方も、時短で働きたい方も、週に数回の出勤で働きたい方も様々な希望を叶えることが可能な働き方です。
通常、時短や出勤日数が減ると給与も低めに設定されますが、派遣社員の時給は、パートやアルバイト社員に比べ、高く設定されていることが多いのも派遣保育士になるメリットの一つです。
また、派遣保育士が所属する派遣会社の福利厚生は、働く人たちにとって必要なものを備えているケースが多く、スキルアップ研修などを無料で受講したりする事などもできます。
万が一、派遣保育士として働く中で保育園への不満やトラブルがあった時も、派遣会社が仲立ちし解決に努めてくれるため、安心して働くことができます。
一方で、派遣保育士は雇用期間に定めがあり、ボーナスなどの支給もないこと、いわゆる給料面に関するデメリットはあります。
派遣保育士の時給が上がることはありますが、大幅な昇給は難しいこともあるため、収入が不安定な点もデメリットの1つです。。
また、派遣保育士はその保育園の所属ではなく、派遣会社に所属するため、他の保育士との関係の中で、疎外感を感じることもあるかもしれません。
派遣保育士のメリット・デメリットについては「派遣保育士という新しい働き方!保育士が派遣で働くメリットとデメリット」の記事にて詳しく解説していますので、派遣保育士という働き方に興味がある方はこちらの記事も読んで見てください。
派遣保育士はこんな人におすすめの働き方
派遣保育士の最大のメリットは「働き方の自由度・柔軟性」です。
保育士として働きたいけれども育児など家庭状況などを優先しなければならない状況である方も多いと思います。
そんな方にこそ柔軟な働き方ができ、またパートやアルバイトと比べると給料が高く安定しているという理由から派遣保育士という働き方がおすすめです。
「ご家庭の都合がひと段落したら、また保育士としてバリバリ働きたい」とお考えの方も、現場の勘を持ち続けておくために、保育の現場で短時間であっても仕事を続けておくことは重要なことです。
そういったライフスタイルに合わせた働き方をしたい方におすすめなのが、派遣保育士なのです。
パート・アルバイトの保育士のメリット・デメリット
パート・アルバイトの一番のメリットは時間です。
朝の4時間だけ、夕方の4時間だけ、日中だけなど、ご自身のライフスタイルの中で都合の良い時間帯に働くことができます。
基本的に保育補助の仕事になりますので、残業はありません。
一方で、デメリットもあります。
パート・アルバイトは保育士の中でも給与が低い方になりますが、保育園によっては正職員(正社員)の保育士と同じ仕事をすることもあります。
責任の重さと給与が見合わないと感じる可能性もあります。
また、仕事内容も保育園によって違いますが、保育補助の仕事、例えば掃除やお片づけなどの雑務が中心のこともあります。
子どもとの触れ合いやコミュニケーションの時間などがほとんど無い場合もあり、せっかく保育士として働いているのに、やりがいを見つけられないこともあるかもしれません。
パート・アルバイトの保育士はこんな人におすすめの働き方
時間の融通が一番効く働き方なので、子どもが小さい方や介護中の方など、時間を選んで働きたい方にはピッタリです。
最近ではパート・アルバイトの保育士に60代くらいの方も増えているといいます。
現役を引退した後、「フルタイムでは無理だけど、保育の仕事は好き」という方は短時間でできるパート・アルバイトで保育現場に携わり続けることが多いようです。
そういった意味でもパート・アルバイト保育士は体力的に時間的にもワークライフバランスに沿った働き方と言えるでしょう。
時間の柔軟さを重要視する保育士さんにはおすすめの働き方です。
フリーランスの保育士のメリット・デメリット
フリーランスの保育士は文字通り保育園に雇われることなく個人事業主として働く保育士のことです。
ベビーシッターや保育ママなどの業務をすることが多いフリーランス保育士ですが、イベントの託児、保育園からの要請による業務委託など、様々な働きができます。
フリーランスの保育士の最大のメリットは自分の時間も報酬も全て自己管理することができることです。
今現在は、自分の空いている時間を登録するだけで、自動的にインターネット上で集客するサイトなどが多数存在するため、そういったサービスを利用しお客様を直接募集することもできます。
報酬は自分自身で決めるので、納得のいく金額を自分で決定することができます。
一方、フリーランスの保育士のデメリットは不安定さです。
仕事は誰かが用意してくれるわけではありませんし、福利厚生や社会保険はありません。
また、すべて自己責任なので、保育中に何か子どもに起きてしまった際には自分自身で対処・保証しなければならないのです。
自由度が高い分、責任も重いということを意識しなければなりません。
フリーランスの保育士はこんな人におすすめの働き方
自分の力で仕事をしてみたい方、誰かに決められたマニュアル通りの仕事をするよりも、理想の保育を実現したいと望む方はフリーランスの保育士に向いているでしょう。
フリーランスの保育士は自分の働く先を自分で決めていかなければなりません。
また、仕事も自分で取得する必要があります。
そのための自己管理や営業力、コミュニケーション能力も必要になってきます。
保育士の方はコミュニケーション能力が高い方が多いので、自己管理ができ、営業力を高められる人であれば、おすすめの働き方と言えます。
それぞれの目的に合わせて働き方を選ぶのが大切
働き方が多様化する現代、どの働き方が正しい正しくないということはありません。
確かに世の中にはまだまだ「正職員(正社員)が一番」という考えも根強く、社会的信用も得やすいかもしれません。
しかし、働く際に重視する基準は人それぞれです。
給与を重視する方もいれば、時間の融通の利きやすさを重視する方もいるでしょう。
これから先、保育士として働いていきたい方は、雇用形態のメリット・デメリットを正しく把握した上で、自分に合った雇用形態を選ぶと良いと思います。
カテゴリ
保育士キャリア
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女性の働き方が多様化していく中、正職員(正社員)、契約社員、派遣社員、パート、アルバイト・・・など、保育士の働き方も多様化しています。
そのため働く保育士のすべてが正社員であるとは限りません。
むしろ最近では、ライフスタイルに合わせて働けるという事から、正職員(正社員)以外の非正規の保育士の方が注目されています。
派遣やパート、アルバイトとして働く保育士も増えてきており、保育園も様々なライフスタイルに合わせた働き方に対応できるようになってきています。
そこで今回は、雇用形態別に保育士の働き方についてご紹介します。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
保育士の働き方、メリット・デメリットは?
正職員(正社員)、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトなど様々な働き方があるのは知っていても、どの働き方が自分にとって一番合っているのかがわからないという方がほとんどだと思います。
ここからはそれぞれのメリット・デメリットを整理して解説していきますので、あなたにあった働き方を選ぶ参考にして下さい。
正職員(正社員)の保育士のメリット・デメリット
正職員(正社員)のメリットは、安定性と待遇(給与含む)です。
正職員(正社員)は非正規雇用と比較して給与が高く、保育園によってはボーナスが2〜3か月分程度支給されます。
月給が20万円だとしたら、2〜3ヶ月分で40〜60万円違う訳ですから、ボーナスがあるだけでも給与は大きく違ってきます。
最近は、国の保育士確保政策に伴い、より良い保育士を確保するために、給与を上げたり、福利厚生などを充実させてきている保育園も増えてきました。
待遇や条件などの面においては、正職員(正社員)が最も良い働き方といえるでしょう。
また、仕事内容もクラス担任など責任ある仕事を任せてもらえるので、やりがいある仕事ができます。
将来を期待され、主任や園長など、将来のキャリアップも実力次第で狙えます。
また、一般的に正職員(正社員)は社会的信用が高いため、クレジットやローンの審査などが通りやすいなどのメリットもあります。
一方、正職員(正社員)だからこそのデメリットがあることも事実です。
責任ある立場なので、保育園の行事前になると、積極的に準備をすすめていかなければならないため、仕事量が増え、残業が多くなることもあります。
また、非正規雇用の保育士から「正職員(正社員)なんだから」と仕事や面倒ごとを押し付けられたりすることもあります。
立場の違いからくる誤解がストレスになることもあるでしょう。
正職員(正社員)の保育士はこんな人におすすめの働き方
正職員(正社員)の保育士は長期的に安定して働くことができます。
産休や育休制度も整ってきた昨今、結婚や妊娠を理由に退職をしなければならない状況は緩和されてきています。
社会的にも、女性がキャリアを築くことが推奨される時代になっており、将来を憂うことなくじっくり長く働きたい保育士も増えてきたのではないでしょうか。
正職員(正社員)の保育士は主任保育士やや園長などへの昇進もでき、キャリアパスが最もわかりやすく描けます。
最近では保育士のポジションも増やすことが検討され、これまで平均勤続年数21年程度で就任していた「主任保育士」までの間に、勤続3年以上で「職務分野別リーダー」、勤続7年以上で「副主任保育士」「専門リーダー」などの新しいポジションも創設されました。
一生を保育士として働きたいと考える方は正社員の道がおすすめです。
契約社員(臨時職員)の保育士のメリット・デメリット
契約社員(臨時職員)とは、就労期間の定めのある保育士のことで、仕事内容は正職員(正社員)と同じです。
給与は正職員(正社員)よりも少し低いことが多いですが、社会保険や福利厚生はほぼ同等に受けられることはメリットです。
また契約社員は、正職員(正社員)になれるチャンスが十分にあります。
採用基準は正職員(正社員)よりも低いため、希望の園に入社しやすく、実力次第で正職員(正社員)へ転向することもできます。
一方で、契約社員(臨時職員)は正職員(正社員)と同じ仕事なのに、安定性がなく、契約更新時期に毎回不安な気持ちになるかもしれません。
また、同じ仕事をしていても、正職員(正社員)に比べ給与が少し低い場合が多いため、不公平感を感じることがあります。
契約社員(臨時職員)の保育士はこんな人におすすめの働き方
自分の希望や憧れの園で正職員(正社員)を目指している人にとって、契約社員(臨時職員)からその保育園に入ることは一つの方法かもしれません。
もちろん最初から正職員(正社員)として入社しても良いのですが、園の採用基準が今のあなた自身よりも高い場合、契約社員(臨時職員)として入社して正社員(正職員)という方法もあります。
例えば、妊娠や子育てなどで長期的なブランクがあったり、保育士免許を取得したばかりという方も同様に挑戦しやすいと言えます。
また、実際に働いてみたら思っていたところと違う、人間関係がどうしても耐えられないなどの不満は必ずあります。。
その際は、契約更新のタイミングで円満に退職できる契約社員(臨時職員)の働き方にメリットが出てきます。
正社員(正職員)で働きたいけど、働く場所をしっかりと見極めたい方、今の自分にちょっとスキル不足で自信が持てない方は、契約社員(臨時職員)で働くことがオススメです。
派遣保育士のメリット・デメリット
派遣保育士とは、保育園との直接契約ではなく、派遣会社を仲介し保育園に派遣される保育士のことです。
派遣保育士の一番のメリットは柔軟性のある働き方であるという点です。
フルタイムで働きたい方も、時短で働きたい方も、週に数回の出勤で働きたい方も様々な希望を叶えることが可能な働き方です。
通常、時短や出勤日数が減ると給与も低めに設定されますが、派遣社員の時給は、パートやアルバイト社員に比べ、高く設定されていることが多いのも派遣保育士になるメリットの一つです。
また、派遣保育士が所属する派遣会社の福利厚生は、働く人たちにとって必要なものを備えているケースが多く、スキルアップ研修などを無料で受講したりする事などもできます。
万が一、派遣保育士として働く中で保育園への不満やトラブルがあった時も、派遣会社が仲立ちし解決に努めてくれるため、安心して働くことができます。
一方で、派遣保育士は雇用期間に定めがあり、ボーナスなどの支給もないこと、いわゆる給料面に関するデメリットはあります。
派遣保育士の時給が上がることはありますが、大幅な昇給は難しいこともあるため、収入が不安定な点もデメリットの1つです。。
また、派遣保育士はその保育園の所属ではなく、派遣会社に所属するため、他の保育士との関係の中で、疎外感を感じることもあるかもしれません。
派遣保育士のメリット・デメリットについては「派遣保育士という新しい働き方!保育士が派遣で働くメリットとデメリット」の記事にて詳しく解説していますので、派遣保育士という働き方に興味がある方はこちらの記事も読んで見てください。
派遣保育士はこんな人におすすめの働き方
派遣保育士の最大のメリットは「働き方の自由度・柔軟性」です。
保育士として働きたいけれども育児など家庭状況などを優先しなければならない状況である方も多いと思います。
そんな方にこそ柔軟な働き方ができ、またパートやアルバイトと比べると給料が高く安定しているという理由から派遣保育士という働き方がおすすめです。
「ご家庭の都合がひと段落したら、また保育士としてバリバリ働きたい」とお考えの方も、現場の勘を持ち続けておくために、保育の現場で短時間であっても仕事を続けておくことは重要なことです。
そういったライフスタイルに合わせた働き方をしたい方におすすめなのが、派遣保育士なのです。
パート・アルバイトの保育士のメリット・デメリット
パート・アルバイトの一番のメリットは時間です。
朝の4時間だけ、夕方の4時間だけ、日中だけなど、ご自身のライフスタイルの中で都合の良い時間帯に働くことができます。
基本的に保育補助の仕事になりますので、残業はありません。
一方で、デメリットもあります。
パート・アルバイトは保育士の中でも給与が低い方になりますが、保育園によっては正職員(正社員)の保育士と同じ仕事をすることもあります。
責任の重さと給与が見合わないと感じる可能性もあります。
また、仕事内容も保育園によって違いますが、保育補助の仕事、例えば掃除やお片づけなどの雑務が中心のこともあります。
子どもとの触れ合いやコミュニケーションの時間などがほとんど無い場合もあり、せっかく保育士として働いているのに、やりがいを見つけられないこともあるかもしれません。
パート・アルバイトの保育士はこんな人におすすめの働き方
時間の融通が一番効く働き方なので、子どもが小さい方や介護中の方など、時間を選んで働きたい方にはピッタリです。
最近ではパート・アルバイトの保育士に60代くらいの方も増えているといいます。
現役を引退した後、「フルタイムでは無理だけど、保育の仕事は好き」という方は短時間でできるパート・アルバイトで保育現場に携わり続けることが多いようです。
そういった意味でもパート・アルバイト保育士は体力的に時間的にもワークライフバランスに沿った働き方と言えるでしょう。
時間の柔軟さを重要視する保育士さんにはおすすめの働き方です。
フリーランスの保育士のメリット・デメリット
フリーランスの保育士は文字通り保育園に雇われることなく個人事業主として働く保育士のことです。
ベビーシッターや保育ママなどの業務をすることが多いフリーランス保育士ですが、イベントの託児、保育園からの要請による業務委託など、様々な働きができます。
フリーランスの保育士の最大のメリットは自分の時間も報酬も全て自己管理することができることです。
今現在は、自分の空いている時間を登録するだけで、自動的にインターネット上で集客するサイトなどが多数存在するため、そういったサービスを利用しお客様を直接募集することもできます。
報酬は自分自身で決めるので、納得のいく金額を自分で決定することができます。
一方、フリーランスの保育士のデメリットは不安定さです。
仕事は誰かが用意してくれるわけではありませんし、福利厚生や社会保険はありません。
また、すべて自己責任なので、保育中に何か子どもに起きてしまった際には自分自身で対処・保証しなければならないのです。
自由度が高い分、責任も重いということを意識しなければなりません。
フリーランスの保育士はこんな人におすすめの働き方
自分の力で仕事をしてみたい方、誰かに決められたマニュアル通りの仕事をするよりも、理想の保育を実現したいと望む方はフリーランスの保育士に向いているでしょう。
フリーランスの保育士は自分の働く先を自分で決めていかなければなりません。
また、仕事も自分で取得する必要があります。
そのための自己管理や営業力、コミュニケーション能力も必要になってきます。
保育士の方はコミュニケーション能力が高い方が多いので、自己管理ができ、営業力を高められる人であれば、おすすめの働き方と言えます。
それぞれの目的に合わせて働き方を選ぶのが大切
働き方が多様化する現代、どの働き方が正しい正しくないということはありません。
確かに世の中にはまだまだ「正職員(正社員)が一番」という考えも根強く、社会的信用も得やすいかもしれません。
しかし、働く際に重視する基準は人それぞれです。
給与を重視する方もいれば、時間の融通の利きやすさを重視する方もいるでしょう。
これから先、保育士として働いていきたい方は、雇用形態のメリット・デメリットを正しく把握した上で、自分に合った雇用形態を選ぶと良いと思います。