保育のコラム

新米保育士必見!保育指導案の書き方と例

2017/10/05

保育指導案の書き方と例

 

保育士経験が浅い方の中には、保育指導案の作成に苦手意識を持っている方は多いと思います。初めて保育指導案を書く方であればなおさら、どのような内容を書いて良いのか分からないですよね。

そこで今回は、保育指導案の書き方についてご紹介します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

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長期指導案と短期指導案

 

長期指導案と短期指導案

保育指導案は大きく分けて、「長期指導案」と「短期指導案」の2種類があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長期指導案

長期指導案は4月からの1年を通して立てる「年間計画」と、それを月単位に分けた「月案」に分かれています。

 

年間計画を作成する際は1年を4期に分けて、それぞれにねらいや活動、行事などを書き込んでいきます。行事などは天候によって計画通りに進まないこともあるため、幅を持たせて計画を立てるよう意識してください。

 

月案は、年間計画よりも具体的に保育内容を記入する必要があります。一人一人の発達過程が記入できる欄を設けて、それらに対応できるようにしておきましょう。

 

短期指導案

短期指導案は、月案をさらに週単位に落とし込んだ「週案」と、それを1日単位に落とし込んだ「日案」というものに分かれています。

 

週案には、具体化したねらいや内容、保育の環境を記入します。

1週間は基本的な生活単位となるため、曜日によって変化する子どもの様子なども考慮して記入していきましょう。

日案は、時系列に沿って書くことをおすすめします。

どのようにすれば、子どもたちが充実した1日を送れるかを意識して記入してください。その日の反省点などが書けるスペースを設けておくと便利です。

 

 

上記でご紹介した4つの指導案は、それぞれに一連のつながりを持たせておく必要があります。そのため、4つの指導案が断片的なものにならないよう注意してください。

 

ねらいを明確にして、環境構成を考案する

 

環境構成を考案

保育指導案は、保育の目標を具体化して、目標を達成するための方法を書く必要があります。具体的な目標を設定するためには、まず「ねらい」を明確にしましょう。

 

保育園で行う活動には、必ずねらいがあります。

活動1つとっても「体を動かしてバランス感覚を養う」「お散歩で季節を感じる」など、さまざまなねらいが設定されています。子どもたちに体験して欲しいことや、学んで欲しいことなどを活動の中から見つけ出してください。

 

ねらいを考える際は、活動を通して子どもが感じる協調性や達成感など、内面的な要素を含めることも大切です。

 

ねらいを明確にしたら、次にねらいが達成できるような保育の環境構成を考案する必要があります。一人一人の性格や発達過程などを把握した上で、適切な環境構成を考案してください。

 

 

 

普段から子どもたちの様子をメモしておく

 

保育中に気付いたことを忘れないために、普段から子どもたちの様子をメモしておくことをおすすめします。

 

例えば、「A君は活発だけど、たまにおもちゃを独り占めしてしまう」「Bちゃんは優しいけれど、自分から積極的にお友達に関わることは少ない」など、ささいなことでもメモしておきましょう。

 

メモを残しておけば、「お友達と一緒に遊ぶ体験を通して、譲りあう気持ちを身に付けて欲しい」「自分からお友達に声をかけるきっかけを増やしていけるようにしたい」といった保育指導案を書くことが可能です。

 

先輩の書き方を参考にする

 

保育指導案の作成に悩んでいる方は、先輩の書き方を参考にするのも1つの手です。過去に書かれた保育指導案を見ると「こんな書き方もあるんだ!」といった新しい発見があるかもしれません。

 

また、保育指導案の書き方は保育所によって異なります。保育士目線で書くのか、ですます調を使うのかなど、細かい書式についても先輩の書き方を参考にすると良いでしょう。

 

おわりに

 

保育指導案の作成は大変な業務ですが、日々の保育の指標となります。振り返りや自己評価にも役立てることができるため、具体性のある指導案を作成するよう心掛けてください。

しかし、全てのことが指導案通りに進むとは限りません。必要に応じて柔軟に修正や変更を行うことも大切です。

 

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