保育のコラム

身近な物で簡単に! 手作りおもちゃの世界 2月号

2017/10/05

 二月になりました。寒い季節、毛布やフェルトの温もりについつい手が伸びてしまいます。おもちゃも布やフェルトで手作り出来れば素敵だなあと憧れます。しかしなかなか・・・針を使って縫っておもちゃを作るというのはハードルが高いものです。

 そこで今回はできるだけ針を使わず、布おもちゃ作りをお伝えしたいと思います。作るのはパペットです。手を入れ動かすことで命が吹き込まれ、豊かな表情が生まれるパペット。触れることで癒されたり、緊張した心が緩み和むパペット。コミュニケーショントイとして大活躍してくれます。

 

◆靴下人形  材料 アンクル丈の靴下片方

 

①    つま先を切り落とす

 

②    履き口を人形の顔に見立てて目鼻を油性マジックで描く

 

 

◆手袋カメ  材料 手袋片方 輪ゴム あれば綿 目玉シール

 

①    親指は内側に押し込む(指先に綿を少し詰めておく)

 

②    残りの四本は輪ゴムで縛る(指先に綿を少し詰めておく)

 

 

③    履き口をくるくると巻いていく(綿をゴムの部分にくるみながら巻いていく)

 

④    ゴムが隠れるまで巻いたらカメらしく形を整える

⑤    目玉シールを貼る(ビーズ等をしっかり縫い付けても良い) 

 

◆ぬいぐるみパペット  材料 ぬいぐるみ1体 軍手片方 裁縫道具

 

①    ぬいぐるみのお尻を切り開く

注:ぬいぐるみの手や頭が一体になっているぬいぐるみに限る

  全体的に綿が少なめのものが作りやすい

②    軍手を手にはめ①からぬいぐるみの中に突っ込む。

③    軍手をぬいぐるみの中に残すようにそっとぬく

④    軍手の手首のところと①の切り口を一緒にかがる

注:手首のゴムは伸ばしながらかがる

 

 最近は布を縫わなくても裁縫(?)出来る両面テープやボンドが売られています。自分に出来るやり方で布おもちゃ作りにも挑戦してみて下さいね。

 

 パペットを見せるとき、そっとパペットに繋がっている方の腕を抱いてください。腕を隠すようにバンダナのような布を使うのもおすすめです。そうすることで一気にパペットに命が吹き込まれます。声色を変えなくても、お芝居が苦手でも全く問題ありません。優しくパペットを抱っこするだけで、子どもたちと一緒に遊んでくれる友達になるのです。

 ぜひ手作りのパペットで子どもたちと遊びながら、見立てる力やコミュニケーション力といった人間力を育んでください。そして何よりあたたかい心で満たされた穏やかな時間を過ごしてくださいね。

 

 

 

 

山岡千秋先生 プロフィール紹介

 

 

 

 

 

 

芸術教育研究所 夏の講座講師。おもちゃインストラクター養成講座講師。

恵愛病院 よちよちクラス講師。

東京おもちゃ美術館 トイ工房・サイエンストイクラブ、子育て支援センターグラン・マ、けやの森学園 未就園児「あそびにおいで」等に在籍。

その他、幼児番組の造形指導等、幅広く活躍。

 

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