絵本トーク12月号 クリスマスの絵本
2017/10/05
◆◇◆◇◆◇クリスマスの絵本◆◇◆◇◆◇
もう師走。美しく彩られた街から、ジングルベルの鈴の音がきこえてきそうです。今月は、冬を迎える絵本と子どもたちが待ち焦がれるクリスマスの絵本をご紹介します。
★冬を迎える絵本(*お薦めの年齢は目安です)
①1歳~ ②2歳~ ③2歳半~ ④3歳~ ⑤4歳~ ⑥5歳~
①『せんべせんべやけた』こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵 こぐま社
*手を温めながら、いろいろなものを焼き、みんなで歌いながら美味しくいただきましょう。
②『てぶくろ』エウゲーニー・M・ラチョフ/え うちだりさこ/やく 福音館書店
*おじいさんが雪の上に落とした手袋に、ネズミ・カエル・ウサギ・キツネなどが次々と住みこみます。おやおや、いまにも手袋がはじけそうです・・・。動物達の応酬が楽しいウクライナ民話。
③『もちづきくん』中川ひろたか/作 長野ヒデ子/絵 ひさかたチャイルド
*師走の街に、威勢の良いもちづきくんの掛け声と「ぺったんぺったんこねこねこ」のねこの合いの手が響きわたります。
④『たのしいふゆごもり』片山令子/作 片山健/絵 福音館書店
*クマの親子が、冬ごもりに備えるお話。「ふゆごもりってなあに?」「たくさんたべて あったかくして、春まで眠ること」しっかり準備はできたのかしら・・・。
⑤『おおさむこさむ』こいでやすこ/さく 福音館書店
*きつねのきっこといたちのちい・にいが出会ったおおさむとこさむは、突然ゆきぼうずに変身!!ハラハラドキドキの雪物語。
⑥『かさじぞう』瀬田貞二/再話 赤羽末吉/画 福音館書店
*年の瀬に、是非語ってあげたい昔話。六地蔵の「よういさ、よういさ、よういさな」と橇引く声が今にも聞こえてきそうです。
★クリスマスの絵本(*お薦めの年齢は目安です)
クリスマスの絵本はどれも大変カラフルで目を奪われるものがたくさん。今回は子どもたちに人気の絵本をご紹介します。
下記⑦『いろいろサンタのプレゼント』は、黄・青・白・緑・赤のサンタが、みんなにプレゼントを届けるお話。
⑧『まどからおくりもの』のユーモアは独特。子どもも大人も惹きつけます。大勢に読む場合は大型絵本がお勧め。
⑨『クリスマスのまえのよる』は約200年前のクレメント・C・ムーアの詩を絵本化したもの。赤い服に白いひげ、ちょっと太った笑顔のサンタクロースのイメージが、この詩によって世界中に知られるようになったとか、そのままくつしたにすっと入る縦長のこの絵本は、アメリカで大変人気を博しました。
そして、雪の上の大きな足跡を辿っていく⑩『ぐりとぐらのおきゃくさま』は、根強い人気。
⑪『おおきいツリーちいさいツリー』⑫『クリスマスのおくりもの』⑬『子うさぎましろのお話』はどれも心にじんわり沁みこむ絵本。クリスマスに読んであげたいものばかりです・・・。
大人の方には、今から100年前、8歳の女の子の質問に答えたニューヨーク・サン新聞の社説『サンタクロースっているんでしょうか?』(偕成社)もお薦め。
⑦1歳半~ ⑧2歳半~ ⑨2歳半~ ⑩3歳~ ⑪4歳~ ⑫5歳~ ⑬5歳~
⑦『いろいろサンタのプレゼント』しのざきみつお/作・絵 草土文化
⑧『まどからおくりもの』五味太郎/作・絵 偕成社
⑨『クリスマスのまえのよる』クレメント・C・ムーア/詩 ロジャー・デュボアザン/絵 こみやゆう/訳 主婦の友社
⑩『ぐりとぐらのおきゃくさま』なかがわりえことやまわきゆりこ 福音館書店
⑪『おおきいツリーちいさいツリー』ロバート・バリー/さく 光吉夏弥/やく 大日本図書
⑫『クリスマスのおくりもの』ジョン・バーニンガム/さく 長田弘/やく ほるぷ出版
⑬『子うさぎましろのお話』佐々木たづ/文 三好碩也/絵 ポプラ社
★さっそくトライ!今月のミニおはなし会
今月は赤ちゃんから楽しめるミニおはなし会をご紹介します。
上記①の絵本『せんべせんべやけた』を読む前後に、イ:♪せんべせんべまたはロ:♪おせんべのわらべうた遊びはいかがでしょう。
イ:♪せんべせんべの歌詞と遊び方
●歌詞:♪せんべせんべやけた どのせんべやけた このせんべやけた
●遊び方:小さい子には、布をふりながら歌い、「このせんべ」を「~ちゃんのせんべ」と子どもの名前にいれかえて歌ってやる。またお手玉を数えたり、ふったりして遊びながら歌う。
*参考図書:『新訂わらべうたであそぼう 乳児のあそび・うた。ごろあわせ』コダーイ芸術教育研究所著 明治図書
ロ:♪おせんべの歌詞と遊び方
●歌詞:♪おせんべやけたかな こげたかな
●遊び方:手の甲をおせんべに見立てて数えていく。歌の終わりに当たった手は裏返したりひっこめたりする。積み木や物を数える。歌の終わりに当たった物を裏返したり、取っていく。
*参考図書:『うたおうあそぼうわらべうた』木村はるみ・蔵田友子著 雲母書房
では、次回をお楽しみに・・・
(「はぐはぐの樹子ども図書館」館長 金澤和子)
【プロフィール】
「はぐはぐの樹子ども図書館」館長。司書・保育士。
横浜市・南区地域子育て支援拠点内「はぐはぐの樹子ども図書館」で、絵本相談・おはなし会・わらべうたなどを通し、子育て支援に従事。
子どもと本をつなぐ活動を始めて25年。
市民グループ「子どもと本」代表。
著書:『赤ちゃんと絵本であそぼう!』一声社
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◆◇◆◇◆◇クリスマスの絵本◆◇◆◇◆◇
もう師走。美しく彩られた街から、ジングルベルの鈴の音がきこえてきそうです。今月は、冬を迎える絵本と子どもたちが待ち焦がれるクリスマスの絵本をご紹介します。
★冬を迎える絵本(*お薦めの年齢は目安です)
①1歳~ ②2歳~ ③2歳半~ ④3歳~ ⑤4歳~ ⑥5歳~
①『せんべせんべやけた』こばやしえみこ/案 ましませつこ/絵 こぐま社
*手を温めながら、いろいろなものを焼き、みんなで歌いながら美味しくいただきましょう。
②『てぶくろ』エウゲーニー・M・ラチョフ/え うちだりさこ/やく 福音館書店
*おじいさんが雪の上に落とした手袋に、ネズミ・カエル・ウサギ・キツネなどが次々と住みこみます。おやおや、いまにも手袋がはじけそうです・・・。動物達の応酬が楽しいウクライナ民話。
③『もちづきくん』中川ひろたか/作 長野ヒデ子/絵 ひさかたチャイルド
*師走の街に、威勢の良いもちづきくんの掛け声と「ぺったんぺったんこねこねこ」のねこの合いの手が響きわたります。
④『たのしいふゆごもり』片山令子/作 片山健/絵 福音館書店
*クマの親子が、冬ごもりに備えるお話。「ふゆごもりってなあに?」「たくさんたべて あったかくして、春まで眠ること」しっかり準備はできたのかしら・・・。
⑤『おおさむこさむ』こいでやすこ/さく 福音館書店
*きつねのきっこといたちのちい・にいが出会ったおおさむとこさむは、突然ゆきぼうずに変身!!ハラハラドキドキの雪物語。
⑥『かさじぞう』瀬田貞二/再話 赤羽末吉/画 福音館書店
*年の瀬に、是非語ってあげたい昔話。六地蔵の「よういさ、よういさ、よういさな」と橇引く声が今にも聞こえてきそうです。
★クリスマスの絵本(*お薦めの年齢は目安です)
クリスマスの絵本はどれも大変カラフルで目を奪われるものがたくさん。今回は子どもたちに人気の絵本をご紹介します。
下記⑦『いろいろサンタのプレゼント』は、黄・青・白・緑・赤のサンタが、みんなにプレゼントを届けるお話。
⑧『まどからおくりもの』のユーモアは独特。子どもも大人も惹きつけます。大勢に読む場合は大型絵本がお勧め。
⑨『クリスマスのまえのよる』は約200年前のクレメント・C・ムーアの詩を絵本化したもの。赤い服に白いひげ、ちょっと太った笑顔のサンタクロースのイメージが、この詩によって世界中に知られるようになったとか、そのままくつしたにすっと入る縦長のこの絵本は、アメリカで大変人気を博しました。
そして、雪の上の大きな足跡を辿っていく⑩『ぐりとぐらのおきゃくさま』は、根強い人気。
⑪『おおきいツリーちいさいツリー』⑫『クリスマスのおくりもの』⑬『子うさぎましろのお話』はどれも心にじんわり沁みこむ絵本。クリスマスに読んであげたいものばかりです・・・。
大人の方には、今から100年前、8歳の女の子の質問に答えたニューヨーク・サン新聞の社説『サンタクロースっているんでしょうか?』(偕成社)もお薦め。
⑦1歳半~ ⑧2歳半~ ⑨2歳半~ ⑩3歳~ ⑪4歳~ ⑫5歳~ ⑬5歳~
⑦『いろいろサンタのプレゼント』しのざきみつお/作・絵 草土文化
⑧『まどからおくりもの』五味太郎/作・絵 偕成社
⑨『クリスマスのまえのよる』クレメント・C・ムーア/詩 ロジャー・デュボアザン/絵 こみやゆう/訳 主婦の友社
⑩『ぐりとぐらのおきゃくさま』なかがわりえことやまわきゆりこ 福音館書店
⑪『おおきいツリーちいさいツリー』ロバート・バリー/さく 光吉夏弥/やく 大日本図書
⑫『クリスマスのおくりもの』ジョン・バーニンガム/さく 長田弘/やく ほるぷ出版
⑬『子うさぎましろのお話』佐々木たづ/文 三好碩也/絵 ポプラ社
★さっそくトライ!今月のミニおはなし会
今月は赤ちゃんから楽しめるミニおはなし会をご紹介します。
上記①の絵本『せんべせんべやけた』を読む前後に、イ:♪せんべせんべまたはロ:♪おせんべのわらべうた遊びはいかがでしょう。
イ:♪せんべせんべの歌詞と遊び方 |
●歌詞:♪せんべせんべやけた どのせんべやけた このせんべやけた
●遊び方:小さい子には、布をふりながら歌い、「このせんべ」を「~ちゃんのせんべ」と子どもの名前にいれかえて歌ってやる。またお手玉を数えたり、ふったりして遊びながら歌う。
*参考図書:『新訂わらべうたであそぼう 乳児のあそび・うた。ごろあわせ』コダーイ芸術教育研究所著 明治図書
ロ:♪おせんべの歌詞と遊び方 |
●歌詞:♪おせんべやけたかな こげたかな
●遊び方:手の甲をおせんべに見立てて数えていく。歌の終わりに当たった手は裏返したりひっこめたりする。積み木や物を数える。歌の終わりに当たった物を裏返したり、取っていく。
*参考図書:『うたおうあそぼうわらべうた』木村はるみ・蔵田友子著 雲母書房
では、次回をお楽しみに・・・
(「はぐはぐの樹子ども図書館」館長 金澤和子)
【プロフィール】
「はぐはぐの樹子ども図書館」館長。司書・保育士。
横浜市・南区地域子育て支援拠点内「はぐはぐの樹子ども図書館」で、絵本相談・おはなし会・わらべうたなどを通し、子育て支援に従事。
子どもと本をつなぐ活動を始めて25年。
市民グループ「子どもと本」代表。
著書:『赤ちゃんと絵本であそぼう!』一声社